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魔法都市
戦いの末に
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老爺が近づいてから暫くして、用人たちの話は終わる。
ルインはばつが悪そうに苦笑いを浮かべ、アネシアは大きなため息をついて落胆。そんな様子で二人は地面にへたり込んでいるラインハルトの元へと近づいた。
「大丈夫かい?」
ルインがラインハルトへと手を差し伸べる。
「……魔法とは便利なものだな。あれだけ痛かったのが嘘のようだ」
ラインハルトは差し出された手を取り立ち上がると、両手でズボンの土埃を払った。先ほどまで力の入らなかった足だというに、今では普通に立ち上がることが出来る。それが不思議でならない。
「何でもかんでもできるわけじゃないんだ。何事にもそれなりの代償がある。例えば……君の場合はこれから二三日の間、体がうんとだるくなるだろうね」
そう語るルインの言葉が、ラインハルトには信じられなかった。なにせ今彼の体に不調は一切見られないのだ。試合を行う直前の体調に戻ったといってもいい。尤もその不可解な出来事があるのだから、彼の言う言葉に真実味を持たせる。
ルインの言葉を聞き流したラインハルトへ、アネシアが声をかけた。
「貴方……英雄になりたいんですってね」
先の口論の最中にやり取りがあったらしく、開口一番に彼女はそう言った。
「……貴女は?」
ラインハルトからすればアネシアは見知らぬ女である。また、難しいことを語る英雄と近しい間柄のようだ。そんな女の口からどんな言葉が飛び出すのか、気が気ではない彼が彼女に心を許す理由はない。
「僕の奥さんだよ」
ルインがそう言うとアネシアは自ら名前を言う。
「アネシアルテよ。宜しくね、ラインハルトさん」
どうやら名前まで知られてしまっているようだ。アネシアルテは右の手を差し出す。対しラインハルトも自身の名を言ってからその手を取った。
「ラインハルトだ。……確かに、俺は英雄を目指している」
名前を言うとともに、先ほどの質問の答えを語る。
彼にはそれを隠す理由がない。英雄になりたいのかと言われれば自身をもって頷くことができる。当然今回もそれに倣って力強く頷いた。だがその様子を見たアネシアルテは、つんとした態度で語る。
「呆れた……そんな人には到底見えないけどね」
「……そんな人?」
アネシアルテの言葉に、ラインハルトは首を傾げた。
やがて三人の元へあの老爺とカイネル達が集まってくる。その間もアネシアルテの口は閉じることを知らない。
「英雄っていうのはどういう人か、貴方は知ってる?」
「はぁ、またその問か? ……人知を超えた力を持つ戦士だ。少なくとも、これまで語り草になる英雄は皆がそうだった。ま、そこの英雄様は『成し遂げた者』だとか言っていたがな」
含みのある言い回しはお手の物。ラインハルトは嫌味をたっぷり込めて言い返す。だがラインハルトのその答えは、アネシアルテの求めるものではなかったらしい。
「ぶー。そんな難しく考えるからダメなのよ。いい? 英雄っていうのは『良いことをした人』なの。暴漢に襲われた人を助けた、飢饉に見舞われた村を救った、国に迫る危機を払った。大事なのは事の大小じゃなく、誰の為になったのか、よ。良いことをした人は、してくれた人にとって紛れもなく英雄になるの。つまり誰でも英雄になることができるわ。でも貴方はそんな感じじゃないじゃない? どちらかといえば傭兵とか、兵士とか、そっちの方が似合っているもの」
彼女が語る英雄像は至極簡単なものだった。ルインが語るよりももっと具体的であり分かりやすい。だからラインハルトにも彼女の中にある英雄像がどんなものかよくわかった。
ラインハルトは、彼女の話を否定しなかった。何故なら彼自身、傭兵や兵士の方が性に合っていると思っていたからだ。人にやること、やらねばならぬことを支持してもらい、報酬をもってそれを熟す。生きていく上ではそれだけで十分であり、それが最も楽なのだ。だが彼の師はそれで終わることを望まなかった。だから彼は英雄を目指す。ただそれだけの話なのに何故誰も彼もそれを理解しないのか、それがラインハルトには理解できない。
唐突に、それまでルイン、アネシアルテに任せていただけの老爺が口を開く。
「だが……ラインハルト君にもその資質はあると思うがの」
枝のような指手で、枝垂れた長い髭を扱く。その仕草を見、声を聴いたルインは疑問を呈した。
「リエント様。本当にそう思われますか?」
「もちろん。……ラインハルト……どこかで以前聞いたことがあると思ったが、もしや君は、彼の法国にて内政回復に貢献した戦士ではないか?」
ラインハルトは、ルインやアネシアルテではないどこぞの誰とも知れぬ爺からその話が出たことに驚く。
「あ、ああ、確かにそんなこともあった」
狼狽えながらも頷くラインハルトを見て、リエントと呼ばれた老爺は老獪に笑った。
「ほっほっほ。なら君にもわかるだろうて。君は改革を起こすその瞬間、自分の行動の損得を計算高く考えながら動いていたかね? いいや、恐らくは考えるよりも先に体が動いていたのではないか? もしくは強い強いたった一つの信念に基づいて動いていたのではないか?」
ラインハルトは当時を思い返す。ジンが捕らわれの身となった時、ただ彼の無事を願い我武者羅に槍を振り続けたあの戦いを。その結果起きること、それにより得る物、失う物などを事細かに考える暇なんて、ある筈がなかった。唯一つ、師を救う為に。その為だけに彼は戦っていた。
思い返すラインハルトが言葉を失くす様を見て、リエントは再び笑った。
「ほうら。そうした行いを繰り返していれば、いつか自ずと英雄と呼ばれるようになるのだよ。焦ることはない。君が信じる師の技を、そして師が信じた君自身を信じていれば、君はいずれ英雄になることができる」
三度笑うリエントはルインを指さし、これもそうだった、と付け加えた。
リエントの言葉は、ラインハルトがこれまで幾多の人間に投げかけられた数多の言葉の中で、最も心を突き動かすものだった。彼自身が経験し、覚えがある、というのが一番大きい。そして、これまで力は認められながらも最終的には否定されていた彼と彼の師の夢が、初めて肯定された瞬間でもあった。それまでの経緯で荒んでいた彼の心が、暖かなもので満たされる。そんな彼の心中を気にすることもなく、リエントはルインに向き直った。
「さて、ルインよ。君は彼の槍を壊してしまった。償いをしなければ、な?」
優し気な微笑みが一変しルインを睨みつける。すると流石の英雄も小さくなってしまい、頭を垂れた。
「はい。ラインハルト君。君は確か槍を二つ持っていたよね? 残りの一つを僕に貸してくれないか? 悪いようにしないから」
言われてラインハルトは、少々訝しみながらも無事であったもう一つの槍をルインに渡す。
するとルインは、その槍を空に掲げ小さくぶつぶつとつぶやき始めた。
それは不意に起こった。ルインの翠の右目と、空に掲げた槍がぼんやりと光りだす。淡い、淡い緑色。それに見とれていると、周囲にもその光が点在しているのに気が付いた。
地を照らす淡い光は、先ほど液状化し飛散した槍の欠片だった。槍がルインの手を離れ宙に浮く。すると地に散らばっていた光が徐々に動き始め、円を描きながら次々と槍に吸い込まれていった。光が槍に吸い込まれるたびに、槍が持つ輝きが強くなる。そうしてすべての光が一つになった時、ルインの手に一振りの槍が残った。
「はい。これで君の二つの槍は一つになった。二つのものを一つに、その性能は調整によってはいいとこどりもできる。勿論壊すこともね。これが錬金術さ」
ラインハルトは呆然としたまま、差し出された槍を握る。たったそれだけで、その槍がこれまで使っていた槍と全く別物であるとわかった。
(二つを合わせた……の割には軽いな。それによく手に馴染む)
気持ちに任せ、二度ほど槍を虚空へと突き出した。穂先が空を切り、風が鳴る。それまで振るったこともない手応え。その完成度に思わず顔が綻ぶ。
(強度も申し分なく、しなりもある。これは……素晴らしい!)
満足そうに笑うラインハルトを見て、ルインは肩の荷が下りたと言わんばかりに大きなため息を一つついた。
「……さて、観客も多くなってきた。もうすぐ日も暮れる。客人よ。今日はここに泊まっていきなさい」
そう語ったのはリエントだ。
それまで一切気が付かなかったが、ラインハルトがぐるりと周囲を見渡せば、いつの間にか少年少女らの姿がちらほらと。幾許かの恥ずかしさを覚え、ラインハルトは準備を始めるリエント、ルイン、アネシアルテの後に続いた。
ルインはばつが悪そうに苦笑いを浮かべ、アネシアは大きなため息をついて落胆。そんな様子で二人は地面にへたり込んでいるラインハルトの元へと近づいた。
「大丈夫かい?」
ルインがラインハルトへと手を差し伸べる。
「……魔法とは便利なものだな。あれだけ痛かったのが嘘のようだ」
ラインハルトは差し出された手を取り立ち上がると、両手でズボンの土埃を払った。先ほどまで力の入らなかった足だというに、今では普通に立ち上がることが出来る。それが不思議でならない。
「何でもかんでもできるわけじゃないんだ。何事にもそれなりの代償がある。例えば……君の場合はこれから二三日の間、体がうんとだるくなるだろうね」
そう語るルインの言葉が、ラインハルトには信じられなかった。なにせ今彼の体に不調は一切見られないのだ。試合を行う直前の体調に戻ったといってもいい。尤もその不可解な出来事があるのだから、彼の言う言葉に真実味を持たせる。
ルインの言葉を聞き流したラインハルトへ、アネシアが声をかけた。
「貴方……英雄になりたいんですってね」
先の口論の最中にやり取りがあったらしく、開口一番に彼女はそう言った。
「……貴女は?」
ラインハルトからすればアネシアは見知らぬ女である。また、難しいことを語る英雄と近しい間柄のようだ。そんな女の口からどんな言葉が飛び出すのか、気が気ではない彼が彼女に心を許す理由はない。
「僕の奥さんだよ」
ルインがそう言うとアネシアは自ら名前を言う。
「アネシアルテよ。宜しくね、ラインハルトさん」
どうやら名前まで知られてしまっているようだ。アネシアルテは右の手を差し出す。対しラインハルトも自身の名を言ってからその手を取った。
「ラインハルトだ。……確かに、俺は英雄を目指している」
名前を言うとともに、先ほどの質問の答えを語る。
彼にはそれを隠す理由がない。英雄になりたいのかと言われれば自身をもって頷くことができる。当然今回もそれに倣って力強く頷いた。だがその様子を見たアネシアルテは、つんとした態度で語る。
「呆れた……そんな人には到底見えないけどね」
「……そんな人?」
アネシアルテの言葉に、ラインハルトは首を傾げた。
やがて三人の元へあの老爺とカイネル達が集まってくる。その間もアネシアルテの口は閉じることを知らない。
「英雄っていうのはどういう人か、貴方は知ってる?」
「はぁ、またその問か? ……人知を超えた力を持つ戦士だ。少なくとも、これまで語り草になる英雄は皆がそうだった。ま、そこの英雄様は『成し遂げた者』だとか言っていたがな」
含みのある言い回しはお手の物。ラインハルトは嫌味をたっぷり込めて言い返す。だがラインハルトのその答えは、アネシアルテの求めるものではなかったらしい。
「ぶー。そんな難しく考えるからダメなのよ。いい? 英雄っていうのは『良いことをした人』なの。暴漢に襲われた人を助けた、飢饉に見舞われた村を救った、国に迫る危機を払った。大事なのは事の大小じゃなく、誰の為になったのか、よ。良いことをした人は、してくれた人にとって紛れもなく英雄になるの。つまり誰でも英雄になることができるわ。でも貴方はそんな感じじゃないじゃない? どちらかといえば傭兵とか、兵士とか、そっちの方が似合っているもの」
彼女が語る英雄像は至極簡単なものだった。ルインが語るよりももっと具体的であり分かりやすい。だからラインハルトにも彼女の中にある英雄像がどんなものかよくわかった。
ラインハルトは、彼女の話を否定しなかった。何故なら彼自身、傭兵や兵士の方が性に合っていると思っていたからだ。人にやること、やらねばならぬことを支持してもらい、報酬をもってそれを熟す。生きていく上ではそれだけで十分であり、それが最も楽なのだ。だが彼の師はそれで終わることを望まなかった。だから彼は英雄を目指す。ただそれだけの話なのに何故誰も彼もそれを理解しないのか、それがラインハルトには理解できない。
唐突に、それまでルイン、アネシアルテに任せていただけの老爺が口を開く。
「だが……ラインハルト君にもその資質はあると思うがの」
枝のような指手で、枝垂れた長い髭を扱く。その仕草を見、声を聴いたルインは疑問を呈した。
「リエント様。本当にそう思われますか?」
「もちろん。……ラインハルト……どこかで以前聞いたことがあると思ったが、もしや君は、彼の法国にて内政回復に貢献した戦士ではないか?」
ラインハルトは、ルインやアネシアルテではないどこぞの誰とも知れぬ爺からその話が出たことに驚く。
「あ、ああ、確かにそんなこともあった」
狼狽えながらも頷くラインハルトを見て、リエントと呼ばれた老爺は老獪に笑った。
「ほっほっほ。なら君にもわかるだろうて。君は改革を起こすその瞬間、自分の行動の損得を計算高く考えながら動いていたかね? いいや、恐らくは考えるよりも先に体が動いていたのではないか? もしくは強い強いたった一つの信念に基づいて動いていたのではないか?」
ラインハルトは当時を思い返す。ジンが捕らわれの身となった時、ただ彼の無事を願い我武者羅に槍を振り続けたあの戦いを。その結果起きること、それにより得る物、失う物などを事細かに考える暇なんて、ある筈がなかった。唯一つ、師を救う為に。その為だけに彼は戦っていた。
思い返すラインハルトが言葉を失くす様を見て、リエントは再び笑った。
「ほうら。そうした行いを繰り返していれば、いつか自ずと英雄と呼ばれるようになるのだよ。焦ることはない。君が信じる師の技を、そして師が信じた君自身を信じていれば、君はいずれ英雄になることができる」
三度笑うリエントはルインを指さし、これもそうだった、と付け加えた。
リエントの言葉は、ラインハルトがこれまで幾多の人間に投げかけられた数多の言葉の中で、最も心を突き動かすものだった。彼自身が経験し、覚えがある、というのが一番大きい。そして、これまで力は認められながらも最終的には否定されていた彼と彼の師の夢が、初めて肯定された瞬間でもあった。それまでの経緯で荒んでいた彼の心が、暖かなもので満たされる。そんな彼の心中を気にすることもなく、リエントはルインに向き直った。
「さて、ルインよ。君は彼の槍を壊してしまった。償いをしなければ、な?」
優し気な微笑みが一変しルインを睨みつける。すると流石の英雄も小さくなってしまい、頭を垂れた。
「はい。ラインハルト君。君は確か槍を二つ持っていたよね? 残りの一つを僕に貸してくれないか? 悪いようにしないから」
言われてラインハルトは、少々訝しみながらも無事であったもう一つの槍をルインに渡す。
するとルインは、その槍を空に掲げ小さくぶつぶつとつぶやき始めた。
それは不意に起こった。ルインの翠の右目と、空に掲げた槍がぼんやりと光りだす。淡い、淡い緑色。それに見とれていると、周囲にもその光が点在しているのに気が付いた。
地を照らす淡い光は、先ほど液状化し飛散した槍の欠片だった。槍がルインの手を離れ宙に浮く。すると地に散らばっていた光が徐々に動き始め、円を描きながら次々と槍に吸い込まれていった。光が槍に吸い込まれるたびに、槍が持つ輝きが強くなる。そうしてすべての光が一つになった時、ルインの手に一振りの槍が残った。
「はい。これで君の二つの槍は一つになった。二つのものを一つに、その性能は調整によってはいいとこどりもできる。勿論壊すこともね。これが錬金術さ」
ラインハルトは呆然としたまま、差し出された槍を握る。たったそれだけで、その槍がこれまで使っていた槍と全く別物であるとわかった。
(二つを合わせた……の割には軽いな。それによく手に馴染む)
気持ちに任せ、二度ほど槍を虚空へと突き出した。穂先が空を切り、風が鳴る。それまで振るったこともない手応え。その完成度に思わず顔が綻ぶ。
(強度も申し分なく、しなりもある。これは……素晴らしい!)
満足そうに笑うラインハルトを見て、ルインは肩の荷が下りたと言わんばかりに大きなため息を一つついた。
「……さて、観客も多くなってきた。もうすぐ日も暮れる。客人よ。今日はここに泊まっていきなさい」
そう語ったのはリエントだ。
それまで一切気が付かなかったが、ラインハルトがぐるりと周囲を見渡せば、いつの間にか少年少女らの姿がちらほらと。幾許かの恥ずかしさを覚え、ラインハルトは準備を始めるリエント、ルイン、アネシアルテの後に続いた。
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