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第一章:第二王子の婚約者
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執事長のゼンに案内された部屋は、私の記憶の中の部屋よりも何倍も広くて綺麗で、寝床もふかふかでお日様のいい匂いがしてとっても感激する。
お日様のいい匂いの正体がダニの死骸って知ったときは、絶望感があったけど。知りたくない真実だったと遠い記憶が蘇る。
「お部屋も綺麗ですし、このふかふかのお布団、……最高だわ」
「左様ですか。――旅の疲れもあるでしょうから紅茶でも如何でしょうか」
「お願いするわ」
執事長のゼンは一礼して、部屋を出ていた。
ほら、私、屋根裏部屋に住んでいたでしょう? 屋根裏って湿気が酷いのよ。特に梅雨時なんて、ジメジメしていて、そこらじゅうにカビも生えるし、臭いしで、ほんとに悲しくなってくるのよ。
お母様が生存のときは楽しかったな。
お母様に逢いたいな、と涙した日々。
記憶の中の私は、冬は隙間風で凍えながら穴の空いた小さな薄い布団で、身体を丸めながら寒さに震えて耐えていたことを身体が覚えている。
夏は夏で蒸し暑くて寝苦しいし、虫がわんさか出てくるし、あの煩わしい音との戦いで寝付けない日もあったわね。だからね、今、すごく幸せ。
以前の生活が異常すぎて、綺麗な部屋を与えられたことだけでも、本当に有難い。そして、何よりも美味しい紅茶が飲めることに感激している。この身体の持ち主の元のわたしが。ややこしいけど。
だって、私、美味しいものを食べながら、冷たいミルクティーの飲んで、先まで普通にテレビゲームをしていた記憶が残っているだもの、屋根裏生活を一日も送ること無く嫁ぐことになって、異母妹には少しは感謝している。酷い仕打ちを受け記憶もあるから、マイナスだけど。言葉にするのも悍ましい仕打ちを受けていたもの。ドアマットキャラクター選手権があるのなら上位を狙えるではないかと思いくらい酷いものだった。
もし、私がされていたら倍にして恩返しをするのに………。あくまでも、恩返しよ、ここは忘れてはならない。
一旦、部屋を離れていた執事長のゼンがワゴン台にポットとディーカップを運び、美しい動作で紅茶を注ぐ。紅茶を注ぐと優雅な立ち振る舞い部屋を出ていた。
入れ違いに入ってきた女性――。
『ごめんなさいね、息子が』
「やっぱり、リュカ殿下のお母様だったのですね」
リュカ殿下と一緒の部屋にいた女性。誰にかに似ていると思ったら、目の当たりが殿下にそっくり。
優しさを感じさせる少し垂れた目元。
違いがあるとしら、リュカ殿下のお母様には泣き黒子があることくらいで、それがまたセクシーで魅力的。顔が小さくてお人形さんみたい。
リュカ殿下も小顔だったな、羨ましいい!
それよりも何よりも、美しいプラチナブロンドの髪の毛が印象的。リュカ殿下も綺麗なプラチナブロンドで、お日様に当たってキラキラと美しく輝いていた。癖毛のないストレートの髪は、少しの動作でもサラサラと揺れる。
すごく羨ましい!
女性なら誰でも気持ちは分かると思う。
前世の私は、髪の毛で苦労をした。友達からはウェーブが掛かっていて羨ましいと言われたけど、私からしたらストレートの友達が羨ましかった。
大変だった。梅雨に入ると毎日のように髪の毛のセットに時間がかかって、髪の毛が爆発するだもの。
いけない。いけない。
今、リュカ殿下のお母様と一緒だった。
『女性に対して、あんな酷な事を言うなんて』
プンプンと怒っているリュカ殿下のお母様の姿は、息子がひとりいるなんて思わないくらい若々しくて、可愛らしいなんて思ったら失礼に当たるかなとステラは思った。
若い頃に儚くなっているから若い姿のままなのは当然だけど。
「リュカ殿下は、きっとたくさんたくさん傷ついてきたのですね。――だから、防御線を張っただけです」
じーんと感動するかの様に見つめるリュカ殿下のお母様。
『親の贔屓なしに本当はとっても優しい子なよ』
私の両手を包むようにリュカ殿下のお母様は握りしめると、ひんやりとした冷たい感触が伝わる。
「知っています。追い出す事も出来たはずです。ですが、追い出す事はしませんでした。――それが結果でしょう」
身分はリュカ殿下の方がずっと上で、代わりに来た令嬢を追い出す事は出来た。だって、馬鹿にしている様にしか思えない。怒られても致し方ない。其れをしなかったリュカ殿下は優しいと私は思う。
それに、隙間風も無く、綺麗な部屋を与えてくれた。以前の様に寒い思いも、ひもじい思いもしなくても良い。感謝しかない。
『リュカを宜しくね』
「はい」
『ふふ、リュカのお嫁さんになる方とお話しできるなんて夢にも思わなかったわ』
お嫁さんになれるかはまだ判らないけど、慣れたら嬉しいと思う。
私が思うに、リュカ殿下の目はとっても綺麗だった。目は口ほどに物を言うとことわざがあるけど、正にそうだと確信した。
――目は口ほどにものを言う。
情をこめた目つきは、口で話す以上に強く相手の心を捉える。
「私も、リュカ殿下のお義母様とお話しできるなんて光栄です」
リュカ殿下のお母様は、リュカ殿下が幼い時に天に召された。普通はこうして話すことはまずできない。本来なら――。
私は何故か、幼い頃からそういった人には視えない存在が視えた。その事で苦労したことも、虐めに遭ったこともある。だけど、今、こうしてリュカ殿下のお母様と話せている事が嬉しい。嬉しい気持ちもあるけど、リュカ殿下のお母様が何故、現世に留まっているのか。いつからか居るのか、思うことは山ほどあるけど、リュカ殿下のお母様が現世に留まっている理由を聞けないでいる。御自分の死の真相が解っていない相手に、訊いて思い出したとしても、それを受け入れる事が出来なければ魂が拒否をして、破壊して二度と生まれ変われないとお婆ちゃんから聞いた。生まれ変わりなんて信じられなかったけど、現に私は今、前世の記憶があるわけで直に体験している。信じないわけにはいかない。
他にも教わったことがある。魂が現世に止まり続けるのは良く無いと、お婆ちゃんから前世で教えて貰った。
悪霊になって、ずっとずっと苦しみ続けると聞かされた。聞きたいけど聞けない。もどかしさが胸を詰まらせる。急に病で亡くなったと、知らせが新聞で知り、急な出来事で、世間を騒がした。急すぎて、リュカ殿下のお母様を狙った殺人ではないかと憶測が流れたりもした。
殺しによく使われる毒が検察されなかったことから病死となっただけで、真相は曖昧のままで終わった。
特に持病なんて聞いた事が無かったのにと、本当に急だったから驚いたことを身体が覚えている。
天へ導くには、この世に未練を無くすことが一番の近道なのに聞けないでいる。もし、リュカ殿下のお母様の死が、観察されない毒だとしたら……、完全犯罪が簡単にできることになる。
今、私が生きている時代は、科学はそこまで発達していない。そう考えると身が震えた。
そのような毒が出回ったら……邪魔な存在を消すことが簡単に出来ることを意味する。それは、とっても恐ろしいことだ。
人間は、いつの時代も愚かで、残酷だ。
そして、身勝手な生き物。
お日様のいい匂いの正体がダニの死骸って知ったときは、絶望感があったけど。知りたくない真実だったと遠い記憶が蘇る。
「お部屋も綺麗ですし、このふかふかのお布団、……最高だわ」
「左様ですか。――旅の疲れもあるでしょうから紅茶でも如何でしょうか」
「お願いするわ」
執事長のゼンは一礼して、部屋を出ていた。
ほら、私、屋根裏部屋に住んでいたでしょう? 屋根裏って湿気が酷いのよ。特に梅雨時なんて、ジメジメしていて、そこらじゅうにカビも生えるし、臭いしで、ほんとに悲しくなってくるのよ。
お母様が生存のときは楽しかったな。
お母様に逢いたいな、と涙した日々。
記憶の中の私は、冬は隙間風で凍えながら穴の空いた小さな薄い布団で、身体を丸めながら寒さに震えて耐えていたことを身体が覚えている。
夏は夏で蒸し暑くて寝苦しいし、虫がわんさか出てくるし、あの煩わしい音との戦いで寝付けない日もあったわね。だからね、今、すごく幸せ。
以前の生活が異常すぎて、綺麗な部屋を与えられたことだけでも、本当に有難い。そして、何よりも美味しい紅茶が飲めることに感激している。この身体の持ち主の元のわたしが。ややこしいけど。
だって、私、美味しいものを食べながら、冷たいミルクティーの飲んで、先まで普通にテレビゲームをしていた記憶が残っているだもの、屋根裏生活を一日も送ること無く嫁ぐことになって、異母妹には少しは感謝している。酷い仕打ちを受け記憶もあるから、マイナスだけど。言葉にするのも悍ましい仕打ちを受けていたもの。ドアマットキャラクター選手権があるのなら上位を狙えるではないかと思いくらい酷いものだった。
もし、私がされていたら倍にして恩返しをするのに………。あくまでも、恩返しよ、ここは忘れてはならない。
一旦、部屋を離れていた執事長のゼンがワゴン台にポットとディーカップを運び、美しい動作で紅茶を注ぐ。紅茶を注ぐと優雅な立ち振る舞い部屋を出ていた。
入れ違いに入ってきた女性――。
『ごめんなさいね、息子が』
「やっぱり、リュカ殿下のお母様だったのですね」
リュカ殿下と一緒の部屋にいた女性。誰にかに似ていると思ったら、目の当たりが殿下にそっくり。
優しさを感じさせる少し垂れた目元。
違いがあるとしら、リュカ殿下のお母様には泣き黒子があることくらいで、それがまたセクシーで魅力的。顔が小さくてお人形さんみたい。
リュカ殿下も小顔だったな、羨ましいい!
それよりも何よりも、美しいプラチナブロンドの髪の毛が印象的。リュカ殿下も綺麗なプラチナブロンドで、お日様に当たってキラキラと美しく輝いていた。癖毛のないストレートの髪は、少しの動作でもサラサラと揺れる。
すごく羨ましい!
女性なら誰でも気持ちは分かると思う。
前世の私は、髪の毛で苦労をした。友達からはウェーブが掛かっていて羨ましいと言われたけど、私からしたらストレートの友達が羨ましかった。
大変だった。梅雨に入ると毎日のように髪の毛のセットに時間がかかって、髪の毛が爆発するだもの。
いけない。いけない。
今、リュカ殿下のお母様と一緒だった。
『女性に対して、あんな酷な事を言うなんて』
プンプンと怒っているリュカ殿下のお母様の姿は、息子がひとりいるなんて思わないくらい若々しくて、可愛らしいなんて思ったら失礼に当たるかなとステラは思った。
若い頃に儚くなっているから若い姿のままなのは当然だけど。
「リュカ殿下は、きっとたくさんたくさん傷ついてきたのですね。――だから、防御線を張っただけです」
じーんと感動するかの様に見つめるリュカ殿下のお母様。
『親の贔屓なしに本当はとっても優しい子なよ』
私の両手を包むようにリュカ殿下のお母様は握りしめると、ひんやりとした冷たい感触が伝わる。
「知っています。追い出す事も出来たはずです。ですが、追い出す事はしませんでした。――それが結果でしょう」
身分はリュカ殿下の方がずっと上で、代わりに来た令嬢を追い出す事は出来た。だって、馬鹿にしている様にしか思えない。怒られても致し方ない。其れをしなかったリュカ殿下は優しいと私は思う。
それに、隙間風も無く、綺麗な部屋を与えてくれた。以前の様に寒い思いも、ひもじい思いもしなくても良い。感謝しかない。
『リュカを宜しくね』
「はい」
『ふふ、リュカのお嫁さんになる方とお話しできるなんて夢にも思わなかったわ』
お嫁さんになれるかはまだ判らないけど、慣れたら嬉しいと思う。
私が思うに、リュカ殿下の目はとっても綺麗だった。目は口ほどに物を言うとことわざがあるけど、正にそうだと確信した。
――目は口ほどにものを言う。
情をこめた目つきは、口で話す以上に強く相手の心を捉える。
「私も、リュカ殿下のお義母様とお話しできるなんて光栄です」
リュカ殿下のお母様は、リュカ殿下が幼い時に天に召された。普通はこうして話すことはまずできない。本来なら――。
私は何故か、幼い頃からそういった人には視えない存在が視えた。その事で苦労したことも、虐めに遭ったこともある。だけど、今、こうしてリュカ殿下のお母様と話せている事が嬉しい。嬉しい気持ちもあるけど、リュカ殿下のお母様が何故、現世に留まっているのか。いつからか居るのか、思うことは山ほどあるけど、リュカ殿下のお母様が現世に留まっている理由を聞けないでいる。御自分の死の真相が解っていない相手に、訊いて思い出したとしても、それを受け入れる事が出来なければ魂が拒否をして、破壊して二度と生まれ変われないとお婆ちゃんから聞いた。生まれ変わりなんて信じられなかったけど、現に私は今、前世の記憶があるわけで直に体験している。信じないわけにはいかない。
他にも教わったことがある。魂が現世に止まり続けるのは良く無いと、お婆ちゃんから前世で教えて貰った。
悪霊になって、ずっとずっと苦しみ続けると聞かされた。聞きたいけど聞けない。もどかしさが胸を詰まらせる。急に病で亡くなったと、知らせが新聞で知り、急な出来事で、世間を騒がした。急すぎて、リュカ殿下のお母様を狙った殺人ではないかと憶測が流れたりもした。
殺しによく使われる毒が検察されなかったことから病死となっただけで、真相は曖昧のままで終わった。
特に持病なんて聞いた事が無かったのにと、本当に急だったから驚いたことを身体が覚えている。
天へ導くには、この世に未練を無くすことが一番の近道なのに聞けないでいる。もし、リュカ殿下のお母様の死が、観察されない毒だとしたら……、完全犯罪が簡単にできることになる。
今、私が生きている時代は、科学はそこまで発達していない。そう考えると身が震えた。
そのような毒が出回ったら……邪魔な存在を消すことが簡単に出来ることを意味する。それは、とっても恐ろしいことだ。
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