65 / 104
風の国《シレジア》編 王子の帰還
4-27 決着
しおりを挟む
人気の無い牢の最奥にアイヴァンは静かに座っていた。背筋をきちんと伸ばし、姿勢良く座る彼には威厳すら感じられる。
鉄格子の前にゼフィールが立つと、彼はこちらを向き、おもむろに口を開いた。
「生きて戻られたか」
「生憎としぶとくてな。いつかとは立場が逆になったな」
「ふむ……。ああ、そのピアス――」
アイヴァンは少しだけ目を細めると髭を撫でる。
「正体を隠すために外しておられるのだろうと思って、荷の中にないか探したのだがな。つけて戻られるとは。どうりで見つからないはずだ」
「どこかの誰かさんが、心配な時は保険をかけておけと、口やかましく躾けたもんだからな。少し、細工をしておいた」
「ふふ。そうか。儂の説教も役に立ったか。いや、しかし。十年以上前の自分からもしっぺ返しを食らったのだな、儂は」
嬉しいような、哀しいような、なんとも複雑な声音でアイヴァンが呟く。そんな彼に、ゼフィールは質問を投げかけた。
「一つ聞きたい。どうして民から司祭達を奪った? 彼らに戦う力は無い。それなら、教会に人々と共に置いておく方が、お前への反発も増えなくて良かっただろうに」
アイヴァンは少し目を大きくしてゼフィールを見ると、軽く息を吐いた。膝の上に肘をつくと手を組み、その上にアゴを乗せる。
「そうか、貴方はご存知ないのだな。信心深い《シレジア》の民が神に祈り願うと、様々な祝福を得られることを。叶えられる事柄は願いによって千差万別だが、その効果はあらゆる摂理を捻じ曲げ干渉する。ある意味、最高の万能魔法と言っても過言ではあるまい」
「また、俺の知らないことが出てきたな」
「それも仕方なかろうよ。祈りが成就される時は、代償に相応の魔力、酷い時には命を持って行かれるらしいからな。当時の貴方はまだお小さかった。遊びで願いなどせぬよう、子供には教えぬのが一般的と聞いている」
「それで?」
「そのような力で祈られては困るではないか。"これまで通り"の平穏な《シレジア》に戻りますように、とな。祈りが叶えられれば儂は失脚するだろう。そうなる前に司祭を取り上げ、信仰に揺らぎを作ったのは当然だとは思われないか?」
同意を求めるようにアイヴァンがゼフィールを見てくる。しかし、ゼフィールは首を横に振った。
「人々の信仰は揺らいでなどいなかったぞ。ネビスでは司祭を中心に男達が毎晩祈りを捧げていたし、司祭がいなくても、民は大教会に集い奉仕をしていた。それに、人は、苦しい時ほど神へ強く祈るもんじゃないのか?」
アイヴァンはゼフィールの顔をマジマジと見ると、右手で顔を覆い、上を向いて笑いだした。
「はっはっは。そうか。普通はそうなのだな。儂にはそこまで読めなかった。何せ神など信じておらぬものでな。そうか、人々は祈っておったか。さしずめ、貴方こそが神の与えた救済の手といったところだろうな」
「俺はそんな大層なものじゃない。王族としての義務を放棄し、ただ逃げ回っていたばかりの俺は……この国で歯を食いしばっていた民にも劣る」
「ふふ。民草の中で育った貴方は、下々の気持ちも分かる良い王となるのだろう。不思議なものだ。こうしてみると、全ては、貴方を王として成長させる為に設えられた物語に見える。儂も、その舞台の歯車の一つに過ぎなかったというわけだ」
自嘲気味に笑うと、アイヴァンは顔から手を下ろし、感情を消した表情でゼフィールに向き合った。
「それだけを聞きに来られたのではないのだろう? 本来の用件は?」
「お前のした事はどう贖っても許されない。極刑が下るのは確実だ。どの程度の刑罰が下るかは、お前の方が分かっているだろう?」
「一番軽くても、取り調べ後に晒し首といったところだろうな。それが?」
アイヴァンの眉が片方だけわずかに上がる。そんな彼に、ゼフィールは指を二本立てた。
「俺はお前に二つの選択肢を与える。一つは官吏により処刑される道。もう一つは俺に殺される道だ。好きな方を選ぶといい」
「貴方ご自身が手を汚されると?」
「お前の選択は?」
アイヴァンの答えは返ってこない。黙って待っていると、彼は立ち上がり、深く腰を折った。
「貴方の手で眠らせて頂けるのであれば嬉しく思う」
「分かった。では、お前の最期は俺が看取ろう。その日が来るまで、お前が殺した者達に謝罪しながら暮らせ」
話は終わった。ゼフィールがその場から去ろうと身を翻すと、後ろから声が掛かった。
「待たれよ。老いぼれの最期の願い、もう一つだけ聞き届けては頂けないだろうか?」
「何だ?」
「儂はこれから包み隠さず全てを語ろう。だからと言うには都合が良過ぎるのだが……聞き終えたら、終わらせて頂けぬか?」
思いもしていなかった願いに振り向く。
ゼフィールを見つめるアイヴァンの顔には濃い影があった。走り続けた道は終え、もう疲れてしまった、と、表情は雄弁に語る。
叶えるべきではない願いだろう。彼の罪は重い。規則に則った手続きを踏んで処刑されるべきだ。
別段今全てを聞かされずとも、取り調べの役人が全てを聞きだす。この願いは、さっさと肩の荷を下ろしてしまいたいアイヴァンの我儘だ。
分かっていた。
しかし、ゼフィールはその願いを受け入れた。
「聞き届けよう。話すといい」
「王子、それは――」
案内をしてくれた騎士が横から口を挟む。ゼフィールは彼をチラリと見たけれど、再びアイヴァンに顔を戻した。
「構わない。責任は俺が持つ」
「ご厚情に感謝する。どこから話そうか――」
ぽつりぽつりとアイヴァンは語り始める。
そうして、全てを語り終えると、スッキリした表情で下を向き、首を差し出した。
「何かが起こった時、避けられぬ流血というものがある。貴方が儂を生かしたいなどと言い出さないでくれて、嬉しく思うぞ」
「俺に帝王学を勉強させた変わり者がいてな。そいつのお陰も大きいんだろう。変態だし、趣味は最悪だし、オネエだし、性格も良くないし、あまりに規格外過ぎるから、とてもじゃないけど、お前には紹介できないんだけどな」
「そうか。そこまでこき下ろせるのなら、よほど仲が良いか信頼しておられるのだな。よい友を作られたようで何よりだ。これでもう、思い残すことは無い」
アイヴァンは下を向いたままだが、聞こえてくる声はどことなく嬉しそうだ。そんな彼の姿を見下ろし、ゼフィールは小さく呟く。
「あれだけの目にあわされたのに、俺は、お前とこうして普通に話せて嬉しいと思っている。こんな俺を甘いと笑うか?」
「身体は大きくなられたのに、中身は甘いままであられるか。しかし、それもまた貴方らしい」
「そう、か。……そろそろお別れだ、アイヴァン。俺もいずれ逝く。それまで、死者の園でお父様とでも待っていてくれ」
「随分と気の長い話だ。まぁ、でも。王配殿下にはお伝えせねばならぬ話が多いのでな、なるべくゆっくりと来られよ」
ゼフィールの足元から生じた風がアイヴァンの首筋を優しく撫でると、首が転がった。身体は前のめりに倒れ、あふれ出る血が房を赤く染める。
「遺体の処理を。民に晒さぬ事が許されるのなら、手厚く葬ってやって欲しい」
「はっ」
茫然としていた騎士が弾かれたように牢の出口へと駆けて行く。作業を行う人員を呼びに行ったのだろう。
「アイヴァン……」
名を呼びながらゼフィールは鉄格子に手を掛けた。その先に転がる首はもう喋らない。
いかなる理由があろうとも彼は悪だった。両親を害された恨みもある。それでも、記憶の中の彼も悪人になるわけではない。注いでもらった愛情は本物だった。
だから、せめて、自分が彼の命を摘もうと決めた。誰かに殺されるのを傍から見聞きするより、その方が彼の記憶を焼きつけられると思えたから。
そのために介錯を申し出た。
けれど願った。
一日でも長く、彼が生きていてくれるようにと。
たとえそれが、彼にとって辛い生であろうと。
「俺はお前まで失いたくなかった。やはり、信仰無き俺達に神の祝福は無いな」
静かな牢内にゼフィールの嗚咽だけが響いた。
鉄格子の前にゼフィールが立つと、彼はこちらを向き、おもむろに口を開いた。
「生きて戻られたか」
「生憎としぶとくてな。いつかとは立場が逆になったな」
「ふむ……。ああ、そのピアス――」
アイヴァンは少しだけ目を細めると髭を撫でる。
「正体を隠すために外しておられるのだろうと思って、荷の中にないか探したのだがな。つけて戻られるとは。どうりで見つからないはずだ」
「どこかの誰かさんが、心配な時は保険をかけておけと、口やかましく躾けたもんだからな。少し、細工をしておいた」
「ふふ。そうか。儂の説教も役に立ったか。いや、しかし。十年以上前の自分からもしっぺ返しを食らったのだな、儂は」
嬉しいような、哀しいような、なんとも複雑な声音でアイヴァンが呟く。そんな彼に、ゼフィールは質問を投げかけた。
「一つ聞きたい。どうして民から司祭達を奪った? 彼らに戦う力は無い。それなら、教会に人々と共に置いておく方が、お前への反発も増えなくて良かっただろうに」
アイヴァンは少し目を大きくしてゼフィールを見ると、軽く息を吐いた。膝の上に肘をつくと手を組み、その上にアゴを乗せる。
「そうか、貴方はご存知ないのだな。信心深い《シレジア》の民が神に祈り願うと、様々な祝福を得られることを。叶えられる事柄は願いによって千差万別だが、その効果はあらゆる摂理を捻じ曲げ干渉する。ある意味、最高の万能魔法と言っても過言ではあるまい」
「また、俺の知らないことが出てきたな」
「それも仕方なかろうよ。祈りが成就される時は、代償に相応の魔力、酷い時には命を持って行かれるらしいからな。当時の貴方はまだお小さかった。遊びで願いなどせぬよう、子供には教えぬのが一般的と聞いている」
「それで?」
「そのような力で祈られては困るではないか。"これまで通り"の平穏な《シレジア》に戻りますように、とな。祈りが叶えられれば儂は失脚するだろう。そうなる前に司祭を取り上げ、信仰に揺らぎを作ったのは当然だとは思われないか?」
同意を求めるようにアイヴァンがゼフィールを見てくる。しかし、ゼフィールは首を横に振った。
「人々の信仰は揺らいでなどいなかったぞ。ネビスでは司祭を中心に男達が毎晩祈りを捧げていたし、司祭がいなくても、民は大教会に集い奉仕をしていた。それに、人は、苦しい時ほど神へ強く祈るもんじゃないのか?」
アイヴァンはゼフィールの顔をマジマジと見ると、右手で顔を覆い、上を向いて笑いだした。
「はっはっは。そうか。普通はそうなのだな。儂にはそこまで読めなかった。何せ神など信じておらぬものでな。そうか、人々は祈っておったか。さしずめ、貴方こそが神の与えた救済の手といったところだろうな」
「俺はそんな大層なものじゃない。王族としての義務を放棄し、ただ逃げ回っていたばかりの俺は……この国で歯を食いしばっていた民にも劣る」
「ふふ。民草の中で育った貴方は、下々の気持ちも分かる良い王となるのだろう。不思議なものだ。こうしてみると、全ては、貴方を王として成長させる為に設えられた物語に見える。儂も、その舞台の歯車の一つに過ぎなかったというわけだ」
自嘲気味に笑うと、アイヴァンは顔から手を下ろし、感情を消した表情でゼフィールに向き合った。
「それだけを聞きに来られたのではないのだろう? 本来の用件は?」
「お前のした事はどう贖っても許されない。極刑が下るのは確実だ。どの程度の刑罰が下るかは、お前の方が分かっているだろう?」
「一番軽くても、取り調べ後に晒し首といったところだろうな。それが?」
アイヴァンの眉が片方だけわずかに上がる。そんな彼に、ゼフィールは指を二本立てた。
「俺はお前に二つの選択肢を与える。一つは官吏により処刑される道。もう一つは俺に殺される道だ。好きな方を選ぶといい」
「貴方ご自身が手を汚されると?」
「お前の選択は?」
アイヴァンの答えは返ってこない。黙って待っていると、彼は立ち上がり、深く腰を折った。
「貴方の手で眠らせて頂けるのであれば嬉しく思う」
「分かった。では、お前の最期は俺が看取ろう。その日が来るまで、お前が殺した者達に謝罪しながら暮らせ」
話は終わった。ゼフィールがその場から去ろうと身を翻すと、後ろから声が掛かった。
「待たれよ。老いぼれの最期の願い、もう一つだけ聞き届けては頂けないだろうか?」
「何だ?」
「儂はこれから包み隠さず全てを語ろう。だからと言うには都合が良過ぎるのだが……聞き終えたら、終わらせて頂けぬか?」
思いもしていなかった願いに振り向く。
ゼフィールを見つめるアイヴァンの顔には濃い影があった。走り続けた道は終え、もう疲れてしまった、と、表情は雄弁に語る。
叶えるべきではない願いだろう。彼の罪は重い。規則に則った手続きを踏んで処刑されるべきだ。
別段今全てを聞かされずとも、取り調べの役人が全てを聞きだす。この願いは、さっさと肩の荷を下ろしてしまいたいアイヴァンの我儘だ。
分かっていた。
しかし、ゼフィールはその願いを受け入れた。
「聞き届けよう。話すといい」
「王子、それは――」
案内をしてくれた騎士が横から口を挟む。ゼフィールは彼をチラリと見たけれど、再びアイヴァンに顔を戻した。
「構わない。責任は俺が持つ」
「ご厚情に感謝する。どこから話そうか――」
ぽつりぽつりとアイヴァンは語り始める。
そうして、全てを語り終えると、スッキリした表情で下を向き、首を差し出した。
「何かが起こった時、避けられぬ流血というものがある。貴方が儂を生かしたいなどと言い出さないでくれて、嬉しく思うぞ」
「俺に帝王学を勉強させた変わり者がいてな。そいつのお陰も大きいんだろう。変態だし、趣味は最悪だし、オネエだし、性格も良くないし、あまりに規格外過ぎるから、とてもじゃないけど、お前には紹介できないんだけどな」
「そうか。そこまでこき下ろせるのなら、よほど仲が良いか信頼しておられるのだな。よい友を作られたようで何よりだ。これでもう、思い残すことは無い」
アイヴァンは下を向いたままだが、聞こえてくる声はどことなく嬉しそうだ。そんな彼の姿を見下ろし、ゼフィールは小さく呟く。
「あれだけの目にあわされたのに、俺は、お前とこうして普通に話せて嬉しいと思っている。こんな俺を甘いと笑うか?」
「身体は大きくなられたのに、中身は甘いままであられるか。しかし、それもまた貴方らしい」
「そう、か。……そろそろお別れだ、アイヴァン。俺もいずれ逝く。それまで、死者の園でお父様とでも待っていてくれ」
「随分と気の長い話だ。まぁ、でも。王配殿下にはお伝えせねばならぬ話が多いのでな、なるべくゆっくりと来られよ」
ゼフィールの足元から生じた風がアイヴァンの首筋を優しく撫でると、首が転がった。身体は前のめりに倒れ、あふれ出る血が房を赤く染める。
「遺体の処理を。民に晒さぬ事が許されるのなら、手厚く葬ってやって欲しい」
「はっ」
茫然としていた騎士が弾かれたように牢の出口へと駆けて行く。作業を行う人員を呼びに行ったのだろう。
「アイヴァン……」
名を呼びながらゼフィールは鉄格子に手を掛けた。その先に転がる首はもう喋らない。
いかなる理由があろうとも彼は悪だった。両親を害された恨みもある。それでも、記憶の中の彼も悪人になるわけではない。注いでもらった愛情は本物だった。
だから、せめて、自分が彼の命を摘もうと決めた。誰かに殺されるのを傍から見聞きするより、その方が彼の記憶を焼きつけられると思えたから。
そのために介錯を申し出た。
けれど願った。
一日でも長く、彼が生きていてくれるようにと。
たとえそれが、彼にとって辛い生であろうと。
「俺はお前まで失いたくなかった。やはり、信仰無き俺達に神の祝福は無いな」
静かな牢内にゼフィールの嗚咽だけが響いた。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
異世界ランドへようこそ
来栖とむ
ファンタジー
都内から車で1時間半。奥多摩の山中に突如現れた、話題の新名所――「奥多摩異世界ランド」。
中世ヨーロッパ風の街並みと、ダンジョンや魔王城を完全再現した異世界体験型レジャーパークだ。
26歳・無職の佐伯雄一は、ここで“冒険者A”のバイトを始める。
勇者を導くNPC役として、剣を振るい、魔物に襲われ、時にはイベントを盛り上げる毎日。
同僚には、美人なギルド受付のサーミャ、エルフの弓使いフラーラ、ポンコツ騎士メリーナなど、魅力的な“登場人物”が勢ぞろい。
――しかしある日、「魔王が逃げた」という衝撃の知らせが入る。
「体格が似てるから」という理由で、雄一は急遽、魔王役の代役を任されることに。
だが、演技を終えた後、案内された扉の先にあったのは……本物の異世界だった!
経営者は魔族、同僚はガチの魔物。
魔王城で始まる、まさかの「異世界勤務」生活!
やがて魔王の後継問題に巻き込まれ、スタンピードも発生(?)の裏で、フラーラとの恋が動き出す――。
笑えて、トキメいて、ちょっと泣ける。
現代×異世界×職場コメディ、開園!
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
『専属メイド全員が重すぎる愛で迫ってくる!~大学生の僕、11人?の美女に24時間甘やかされ尽くす生活~』
まさき
青春
僕は、ちょっと普通じゃない日常を送ることになった――それは、専属メイドが全員僕のことを溺愛してくれる暮らしだ。
朝は髪を整えてくれるリナ、朝食で笑顔を見せてくれるミユ、どの瞬間も全力で僕を甘やかす。掃除、料理、悩み相談まで、僕のためだけに動くメイドたち。
「ご主人様の笑顔が見たいんです」
その一言で、僕の毎日はちょっとドキドキ、ちょっと幸せ。
全員が僕を独占したいと競い合う日常の中、僕はどうやってこの溺愛地獄(?)を生き抜けばいいのか――!?
甘々、至れり尽くせりの日常ラブコメ、開幕。
「作品への感想代わりの『いいね❤️』や『エール📣』、心よりお待ちしております。」
「【応援のお願い】『いいね❤️』や『エール📣』をいただけると、作者のモチベーションが爆上がりします!」
「最後までお読みいただきありがとうございます。温かい『いいね❤️』が更新の支えです。」
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる