新米教師の日常

ハット

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初日

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                       "桜ヶ丘高等学校"
 


  地元では偏差値は高い方で、部活動への取り組みも熱心。特にサッカー部は全国に行ったことも何度かあるらしい。生徒たちの素行も特に気になるわけでもなく、挨拶をしたら笑顔で返してくれる子達が多いと地域の人からの評判も良い。


  そんな高校に俺、入江 晃平(いりえ こうへい)は今日から英語教師として働くことになった。




「いやー、入江先生がこんなにイケメンだとは。これは生徒たちが大騒ぎになりそうですね!」


「いえいえ!!とんでもないです。大騒ぎだなんて、、。どこにでもいる普通の顔ですし、、。生徒たちといい関係が築けるように頑張ります!」



「おぉ!いい心がけですね!では、全校集会で教頭先生が紹介したら登壇して自己紹介をお願いしますよ!」


「分かりました!」



  今日は初の出勤日。全校生徒の前で俺の紹介があるらしい。正直めっちゃ緊張する、、。とりあえず、校長先生は気さくそうな人で良かった。
  

  校長先生は俺の事をイケメンだなんて言っていたけれど、それがお世辞なことくらい分かってる。

  俺はいわゆる、The 平凡って感じの容姿。身長体重は平均。顔が整ってるわけじゃないけど、ブサイクではないと思う。多分。
  

  こんな平凡顔だから生徒に舐められるんじゃないかって心配してる。怖がられるのも嫌だけど、舐められるのも嫌だなぁ。生徒たちと上手く付き合っていくために頑張らないとね。

  そういえば、ここに来るまでに出会った女の子達に挨拶したら、一応ぎこちなく返してくれたけど、光の速さで逃げていったんだよな。初めて会ったからだと思うけど、普通にショックだったし、、。

  まぁ、これからだよな。




  朝の職員会議で俺の事を他の先生たちに紹介するらしくて、校長先生に連れられて職員室へ向かった。
 

  

  あ、ちなみに俺は英語教師だ。中学高校で英語の成績が何故かめちゃくちゃ良くて、先生に海外での仕事とか勧められたけど、日本にいたかったし、誰かに教えることも好きだったから教師になった。


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