亜人族の超絶美形と傷心旅行中の僕の恋愛模様【R18BL/濃厚エッチ/一章完結】

藤屯

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「えー…小麦粉だったかな?」

 ……あまり料理しない上にしばらく料理していないので『あれ? 衣って小麦粉だったか?』と思い出そうとする。

「……あー…、小麦粉でも作れたと思うけど。家庭では天ぷら粉を買って作っているような気がする」

 思い出した。

「ほう、小麦粉でできるのか。小麦粉ならエアリ族も使うが天ぷらの衣を調理した話は知らないな、興味深い。ただ、天ぷら粉? それは何でできているんだ?」
「……何でできている…? ……ゴメン、わかんない」
「わからないのか?」
「う~ん、ゴメン。本当だねっ、自国の事でも知らない事ってあるね」

 身を持って納得するはめになった。

「せっかくだからスマホで調べよう。……あった。えーなになに、『天ぷら粉は、水と天ぷら粉のみで誰でも簡単に美味しい天ぷらが作られるように調整された粉。小麦粉にでん粉やベーキングパウダーなどが配合されている』ってさ。小麦粉で上手に天ぷらを揚げるには技術と経験が必要だけど天ぷら粉なら誰でも美味しく天ぷらを揚げられるみたいだよ」
「ふむ。勉強になった」
「僕も」

 スマホ画面から顔を上げるとヴィフレアと目が合って、二人で思わず、プッと笑った。

「はい、ここまで。食べよ食べよ。僕、天ぷら好きなんだ~。家じゃあ油が散るから天ぷらを揚げようとはあまり思わないけど本当は毎日でも食べたいくらいだよ」
「そうなんだな」
「うわ、うま~いっ」

 口に入れてたまらず感嘆の声を漏らす。

「ヴィフレアも食べて食べて」
「……ん、美味しい」
「ねえ?」
「ふっ、凄い笑顔だな風芽」と、そういうヴィフレアも笑顔だ。
「だって旨いからな」
「そうか。風芽の笑顔を引き出すには旨い料理が有効だと……料理でも作るか」
「ヴィフレアが作ってくれるの? それは嬉しいなあ。いつも買っていたから」

 ……好きな人が料理を自分の為に作ってくれるなんて最高だ。

「あと『お品書き』によれば、刺身に使われている魚は鮮度にこだわって地元に近い海でっているみたいだよ。因みに、刺身は手前にあっさりしたものが盛り付けてあるから手前から奥へ食べ進めるらしいよ。……この…鯛、この…エビ、その…鮪の中トロ、の順に食べるってこと」
「ほう」
「炊き合わせの野菜は旅館がもっている自家農園で栽培しているみたい」
「なるほど。……? それは普通じゃないのか?」
「え?」
「……ああ、そうか。今の人間界は自家菜園とか自分で栽培して食べるのが少ないのだったな? 因みに、エアリ族は自家で野菜を育てている所が多い」
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