68 / 144
第3章
その5 明日は竜の足下へ。雪渓に挑む
しおりを挟む
5
クイブロとカルナックは、昼時には、『輝く雪の祭り』のときに全国から人々が集まってくる高原を後にして、さらに先へ、上り坂の山道を進む。
二人は懸命に歩き続けた。
しかしクイブロは、身体が丈夫とは言えないカルナックを気遣って、休憩を入れることも忘れなかった。
「大丈夫か」
「うん、平気……」
そう応えるカルナックだが、顔色は、青ざめていた。
「だいぶ登ったから、普通でも息ができなくて苦しくなる頃だ。もっと休もう」
クイブロはカルナックを抱き上げ、膝に乗せた。
背中を、そっとさする。
「吐き気とかしないか? 気持ち悪かったらすぐに教えてくれ」
すると、カルナックは無言で抱きついてきた。
「クイブロ、温かい。こうしてると、楽になる」
カルナックの身体が冷えていることにクイブロは気づいて、強く抱きしめた。
「ごめんね。おれが、連れてきてって、頼んだから。クイブロひとりなら、もっと早く頂上に登って、今頃は銀竜にも会えたはず」
「ルナを連れてくるって決めたのは、おれだ。気にするな。ルナはおれの嫁なんだから」
「でも」
「急いだって銀竜が降臨するとは限らないんだ。ゆっくり行こう」
しばらく二人は抱き合っていた。
カルナックの身体が温まってきたのを確かめてから、クイブロは立ち上がった。
ゆっくりと、一歩一歩、着実に、歩みを進める。
確かに、頂上に早く着いた者が銀竜に会えるとも、加護を得られるとも、聞いたことは無い。試されるのは心構えであるという。
二人が次に足を止めたのは、雪が積もっている山肌が間近に見えてきた頃。
日は傾いていたが、まだ日没には間があった。
「今夜はここで休む。明日は朝早く出て雪渓を登るからな」
クイブロは、張り出した岩の下に、寝る場所を定めた。
冷たい風を避けるため地面を掘って、浅いくぼみを作る。
それから、かまどにするための石を探した。
すぐに手頃な石が見つかったので、かまどを今夜は石だけで造り、夜通し焚く火を絶やさないために燃料になる枯れ草やパコの糞を集める。
四日目の夜ともなればカルナックも手慣れてきていた。
クイブロを手伝い、燃料を拾い集める。
「すごいぞルナ。よくこんなに。これなら一晩中、安心だよ」
「クイブロがよろこぶと、おれも嬉しいから」
それに、少しでも役に立ちたいのだと、カルナックはつぶやいた。
山の夜は早い。
日が暮れれば、すぐに夜のとばりに包まれる。
すでに半ば以上欠けている真月は、遅くならないと昇ってこない。
たき火を燃やしつけて、粥を作り、イモを焼いて、クイブロが申し訳程度に口にする食事を終える。
「早く休んだほうがいい」
いつものようにクイブロとカルナックは精霊の白布に身を包み、カルナックが呼んだスアールとノーチェに、くっついてもらう。ユキは呼ばなくてもカルナックのポシェットから出てきてくっつく。ほかほかと温かく夜を過ごしながら、うとめく。
「クイブロ。話があるんだ」
ふいにカルナックは、ひどく切ない顔を、クイブロに向けた。
「もうじき雪の峰に着くね」
「そうだな」
それきりルナは、黙ってしまった。
「ところで、話ってなんだ?」
クイブロは聞き返した。
これまでの経験から、カルナックの言葉は、聞き流してはいけないと気がついていた。
本当に大切なことしか口にしないのだから。
「登る途中で言うつもりじゃなかったけど」
カルナックは、目を伏せた。
「クイブロは、この後、どうしたい? 成人の儀を無事に終えたら」
「え……?」
「カオリがね。おれの中で、ずっと考えているんだ。魔法をこの世界に広める方法。魔法の体系っていうの? おれにはよくわからないけど」
「カオリの考えていること、ルナにもわかるのか」
カルナックの中には、カオリという、もう一つの人格が眠っている。同じ魂だけれども、カオリは前世の記憶を強く持っている、魔女である。
「うん。前はわからなかったけど。今は、よくわかる。カオリは怒ってる。コマラパを捕まえて火あぶりにしようとした奴らのこと。セラニスも奴らに力を貸していたんだって。絶対に、あいつらの好きにはさせないって、カオリは言うんだ」
「村を出て行くのか? コマラパや精霊たちと」
クイブロは動転した。
ルナがいなくなると考えただけで胸が締め付けられるように苦しい。
しかしカルナックは、首を横に振る。
「でも。おれはクイブロとずっと一緒にいたいんだ。だからカオリにも、そうお願いした。そうしたら、カオリは……」
「なんて言ったんだ?」
「少しなら待ってあげるって。クイブロの一生を添い遂げるくらいの間なら、数十年くらい、待てるって」
つまり自分(おれ)が死ぬまでってことかと、クイブロは考える。
あまりに遠い、気の長い話に思えた。
それでもカオリは待つというのか。
「クイブロが死んだら、自分に、身体を譲れって。それからでもいいんだって」
「身体を譲るって!? どういうことだ」
「おれは、そうするって答えた。だって、この身体は精霊火と同じだから、死ねないんだ。おまえがいないこの世に、とどまっていたくない。おまえが死んだら、おれもいなくなる。カオリになるんだ。それでいい」
クイブロは黙ったまま、カルナックを引き寄せた。
「え? だ、だめ! キスは」
急に顔が近づいてきたのでカルナックは慌ててもがいた。
「黙って。おれのルナ。おれだけの」
唇を塞がれる。
それだけにとどまらなかった。熱い舌が、唇を割って入ってくる。
(だめ……! それはダメだから!)
カルナックは、必死にもがいたが、無駄だった。
抱きしめられた腕から、絡められた舌から、熱い、力強い何かが入ってくるのを感じて、その熱に、身を委ねてしまう。
考えてみたら、誰にも触れられたくないと思っていたはずなのに。
クイブロなら。
こんなに触れ合っていても、気持ち悪くも、イヤでもないと、気づいてしまった。
長いキスの後で、唇が離れる。
不思議に、寂しいような気がした。
「ルナ。おれの可愛いルナ。続きは、あとでしよう」
クイブロが耳元で囁く。
「……バカ」
カルナックは、涙を浮かべていた。
「ポリエラの胴回りがきつい」
「え」
「また、少し育っちゃったじゃないか! こんなキスするから! バカぁ! 続きなんて当分しない!」
※
「あ~あ、やっちまったな愚弟」
カントゥータは肩をすくめる。
「やるだろうと思っていた。だからキスは駄目だと釘を差していたんだが」
コマラパはため息をついた。
「あいつも若い。我慢など無理だろうな。だが、その先は絶対にダメだ! もしそうなったら、わたしが殴りに行く! 全力で止める! 成人の儀だろうがなんだろうが!」
「いやそれは困ります! 儀式が台無しです!」
クイブロとカルナックは、昼時には、『輝く雪の祭り』のときに全国から人々が集まってくる高原を後にして、さらに先へ、上り坂の山道を進む。
二人は懸命に歩き続けた。
しかしクイブロは、身体が丈夫とは言えないカルナックを気遣って、休憩を入れることも忘れなかった。
「大丈夫か」
「うん、平気……」
そう応えるカルナックだが、顔色は、青ざめていた。
「だいぶ登ったから、普通でも息ができなくて苦しくなる頃だ。もっと休もう」
クイブロはカルナックを抱き上げ、膝に乗せた。
背中を、そっとさする。
「吐き気とかしないか? 気持ち悪かったらすぐに教えてくれ」
すると、カルナックは無言で抱きついてきた。
「クイブロ、温かい。こうしてると、楽になる」
カルナックの身体が冷えていることにクイブロは気づいて、強く抱きしめた。
「ごめんね。おれが、連れてきてって、頼んだから。クイブロひとりなら、もっと早く頂上に登って、今頃は銀竜にも会えたはず」
「ルナを連れてくるって決めたのは、おれだ。気にするな。ルナはおれの嫁なんだから」
「でも」
「急いだって銀竜が降臨するとは限らないんだ。ゆっくり行こう」
しばらく二人は抱き合っていた。
カルナックの身体が温まってきたのを確かめてから、クイブロは立ち上がった。
ゆっくりと、一歩一歩、着実に、歩みを進める。
確かに、頂上に早く着いた者が銀竜に会えるとも、加護を得られるとも、聞いたことは無い。試されるのは心構えであるという。
二人が次に足を止めたのは、雪が積もっている山肌が間近に見えてきた頃。
日は傾いていたが、まだ日没には間があった。
「今夜はここで休む。明日は朝早く出て雪渓を登るからな」
クイブロは、張り出した岩の下に、寝る場所を定めた。
冷たい風を避けるため地面を掘って、浅いくぼみを作る。
それから、かまどにするための石を探した。
すぐに手頃な石が見つかったので、かまどを今夜は石だけで造り、夜通し焚く火を絶やさないために燃料になる枯れ草やパコの糞を集める。
四日目の夜ともなればカルナックも手慣れてきていた。
クイブロを手伝い、燃料を拾い集める。
「すごいぞルナ。よくこんなに。これなら一晩中、安心だよ」
「クイブロがよろこぶと、おれも嬉しいから」
それに、少しでも役に立ちたいのだと、カルナックはつぶやいた。
山の夜は早い。
日が暮れれば、すぐに夜のとばりに包まれる。
すでに半ば以上欠けている真月は、遅くならないと昇ってこない。
たき火を燃やしつけて、粥を作り、イモを焼いて、クイブロが申し訳程度に口にする食事を終える。
「早く休んだほうがいい」
いつものようにクイブロとカルナックは精霊の白布に身を包み、カルナックが呼んだスアールとノーチェに、くっついてもらう。ユキは呼ばなくてもカルナックのポシェットから出てきてくっつく。ほかほかと温かく夜を過ごしながら、うとめく。
「クイブロ。話があるんだ」
ふいにカルナックは、ひどく切ない顔を、クイブロに向けた。
「もうじき雪の峰に着くね」
「そうだな」
それきりルナは、黙ってしまった。
「ところで、話ってなんだ?」
クイブロは聞き返した。
これまでの経験から、カルナックの言葉は、聞き流してはいけないと気がついていた。
本当に大切なことしか口にしないのだから。
「登る途中で言うつもりじゃなかったけど」
カルナックは、目を伏せた。
「クイブロは、この後、どうしたい? 成人の儀を無事に終えたら」
「え……?」
「カオリがね。おれの中で、ずっと考えているんだ。魔法をこの世界に広める方法。魔法の体系っていうの? おれにはよくわからないけど」
「カオリの考えていること、ルナにもわかるのか」
カルナックの中には、カオリという、もう一つの人格が眠っている。同じ魂だけれども、カオリは前世の記憶を強く持っている、魔女である。
「うん。前はわからなかったけど。今は、よくわかる。カオリは怒ってる。コマラパを捕まえて火あぶりにしようとした奴らのこと。セラニスも奴らに力を貸していたんだって。絶対に、あいつらの好きにはさせないって、カオリは言うんだ」
「村を出て行くのか? コマラパや精霊たちと」
クイブロは動転した。
ルナがいなくなると考えただけで胸が締め付けられるように苦しい。
しかしカルナックは、首を横に振る。
「でも。おれはクイブロとずっと一緒にいたいんだ。だからカオリにも、そうお願いした。そうしたら、カオリは……」
「なんて言ったんだ?」
「少しなら待ってあげるって。クイブロの一生を添い遂げるくらいの間なら、数十年くらい、待てるって」
つまり自分(おれ)が死ぬまでってことかと、クイブロは考える。
あまりに遠い、気の長い話に思えた。
それでもカオリは待つというのか。
「クイブロが死んだら、自分に、身体を譲れって。それからでもいいんだって」
「身体を譲るって!? どういうことだ」
「おれは、そうするって答えた。だって、この身体は精霊火と同じだから、死ねないんだ。おまえがいないこの世に、とどまっていたくない。おまえが死んだら、おれもいなくなる。カオリになるんだ。それでいい」
クイブロは黙ったまま、カルナックを引き寄せた。
「え? だ、だめ! キスは」
急に顔が近づいてきたのでカルナックは慌ててもがいた。
「黙って。おれのルナ。おれだけの」
唇を塞がれる。
それだけにとどまらなかった。熱い舌が、唇を割って入ってくる。
(だめ……! それはダメだから!)
カルナックは、必死にもがいたが、無駄だった。
抱きしめられた腕から、絡められた舌から、熱い、力強い何かが入ってくるのを感じて、その熱に、身を委ねてしまう。
考えてみたら、誰にも触れられたくないと思っていたはずなのに。
クイブロなら。
こんなに触れ合っていても、気持ち悪くも、イヤでもないと、気づいてしまった。
長いキスの後で、唇が離れる。
不思議に、寂しいような気がした。
「ルナ。おれの可愛いルナ。続きは、あとでしよう」
クイブロが耳元で囁く。
「……バカ」
カルナックは、涙を浮かべていた。
「ポリエラの胴回りがきつい」
「え」
「また、少し育っちゃったじゃないか! こんなキスするから! バカぁ! 続きなんて当分しない!」
※
「あ~あ、やっちまったな愚弟」
カントゥータは肩をすくめる。
「やるだろうと思っていた。だからキスは駄目だと釘を差していたんだが」
コマラパはため息をついた。
「あいつも若い。我慢など無理だろうな。だが、その先は絶対にダメだ! もしそうなったら、わたしが殴りに行く! 全力で止める! 成人の儀だろうがなんだろうが!」
「いやそれは困ります! 儀式が台無しです!」
0
あなたにおすすめの小説
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた
ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。
今の所、170話近くあります。
(修正していないものは1600です)
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
氷弾の魔術師
カタナヅキ
ファンタジー
――上級魔法なんか必要ない、下級魔法一つだけで魔導士を目指す少年の物語――
平民でありながら魔法が扱う才能がある事が判明した少年「コオリ」は魔法学園に入学する事が決まった。彼の国では魔法の適性がある人間は魔法学園に入学する決まりがあり、急遽コオリは魔法学園が存在する王都へ向かう事になった。しかし、王都に辿り着く前に彼は自分と同世代の魔術師と比べて圧倒的に魔力量が少ない事が発覚した。
しかし、魔力が少ないからこそ利点がある事を知ったコオリは決意した。他の者は一日でも早く上級魔法の習得に励む中、コオリは自分が扱える下級魔法だけを極め、一流の魔術師の証である「魔導士」の称号を得る事を誓う。そして他の魔術師は少年が強くなる事で気づかされていく。魔力が少ないというのは欠点とは限らず、むしろ優れた才能になり得る事を――
※旧作「下級魔導士と呼ばれた少年」のリメイクとなりますが、設定と物語の内容が大きく変わります。
リーマンショックで社会の底辺に落ちたオレが、国王に転生した異世界で、経済の知識を活かして富国強兵する、冒険コメディ
のらねこま(駒田 朗)
ファンタジー
リーマンショックで会社が倒産し、コンビニのバイトでなんとか今まで生きながらえてきた俺。いつものように眠りについた俺が目覚めた場所は異世界だった。俺は中世時代の若き国王アルフレッドとして目が覚めたのだ。ここは斜陽国家のアルカナ王国。産業は衰退し、国家財政は火の車。国外では敵対国家による侵略の危機にさらされ、国内では政権転覆を企む貴族から命を狙われる。
目覚めてすぐに俺の目の前に現れたのは、金髪美少女の妹姫キャサリン。天使のような姿に反して、実はとんでもなく騒がしいS属性の妹だった。やがて脳筋女戦士のレイラ、エルフ、すけべなドワーフも登場。そんな連中とバカ騒ぎしつつも、俺は魔法を習得し、内政を立て直し、徐々に無双国家への道を突き進むのだった。
ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者
哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。
何も成し遂げることなく35年……
ついに前世の年齢を超えた。
※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。
※この小説は他サイトにも投稿しています。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる