124 / 144
第5章
その3 精霊に招かれた客人
しおりを挟む
3
「……もしや、あなた様は」
シャンティは、息を詰めた。
「クーナ族の……深緑の賢者さまでは?」
「賢者と自ら名乗った覚えはないが」
壮年男性は、二人の青年に視線を向けた。
「わたしは深緑のコマラパと呼ばれている。本意ではないが、賢者と言う人も、あるようだ。ところで、旅の御方。北方の出と、先ほどおっしゃられたが。アステルの方とお見受けする」
射るような鋭い眼差しだ。
シャンティの身体がこわばった。出身地を言い当てられたのだ。
ミハイルは反射的に腰の物を探ったが、武器は携行していなかったことを思い出した。
二人の緊張を見てとり、賢者は、微かに笑った。
「遠くからはるばる来られたならば、四年に一度の『輝く雪の祭り』は、さぞ物珍しいことであろう。ごゆるりと見ていかれるとよい。そして我が愛娘の婚約披露宴にも、ぜひ加わっていただきたい」
「……は、はい。ありがとうございます」
「光栄です、賢者どの」
「お可愛らしいお嬢さまですね」
(……賢者様は独り身とうかがっていましたが)
緊張が解けたシャンティの胸に、ふと、疑問が浮かんだ。
だがここで問うことでもない。
「さあさあお客人! もっと奥へおいでな!」
ローサが、二人を誘った。
シャンティとミハイルが招き入れられた天幕は、油抜きをしていない家畜の毛を紡いで織った布で作られているため、非常に雨風に強く丈夫だ。
だが屋外の陽光は、五分の一ほども入ってこない。
そのため天幕内部は薄暗い。……はずだった。
しかしどういうわけか、内部は、明るかった。
青白い球状の光が、そこかしこに置かれているのだった。
「ロウソクでしょうか」
「…ですかね…それにしては炎もないし」
シャンティとミハイルは顔を見合わせた。
その球状の光が、ふっと浮かび上がり、漂い始めたのを見るに至っては、二人ともさすがに動転したのだったが、ここで狼狽えてはまずいと、互いを抑えた。
「もしかしたら、あれは……」
「ええ、もしかしますね」
精霊火……?
その名前を、二人は口に出さなかったが、うなずき合った。
「さあさあ、お客人。もっと奥に来なされ」
「美味い料理と酒があるよ!」
「ローサんとこの嫁さんは料理上手だよ! 俺たちも生まれてこのかた見たこともない豪勢な美味い料理さ」
人々の笑顔が、外から来た『まれびと』である二人の青年を誘う。
「えっお酒! おいしい料理!」
シャンティの目が輝いた。
「うん。今夜は、披露宴だから。いっぱい、お料理、創ったの」
可愛らしい黒髪の少女が笑う。
「いつもなら外の客には出さないけど……まあ、いいか」
少女に寄り添う少年は、照れたように、言った。
「うむ。《神がかりの七人》が雪渓に向かった。明後日には無事に戻る。客人も、それを見ていくつもりだったのだろう。ならば今宵は、宴席をともに囲みなさるが良かろうて」
少女の父親だという大森林の賢者コマラパが、頷いた。
「だめです若様! 酒で失敗してご実家を追い出されたの忘れたんですか!」
ミハイルは慌てて制止する。
シャンティは酒に弱いくせに無類の酒好きなのだ。
ちなみに失敗とは、酔っ払って年長者に無礼な物言いをしたというもの。おまけに笑いながら『ハゲ』と言ったそうだ。
この事件はミハイルが護衛に任じられるより前のことだが、そのとき自分がいて止められたらと悔しい思いをしている。
「でもでも。美味しい料理だよ。はうう。いいにおい」
ミハイルの制止も虚しくシャンティはすでに料理のいいにおいにつられて天幕の奥へと進んでいた。
人々も、ローサも、その息子と息子の嫁であるという少年と少女も、少女の父親であるという壮年男性も、共に連れ立って。
「待ってください! 若様」
「ミハイルさんも一緒においでなさいよ」
ローサが笑う。
「世界(セレナン)と、精霊様がお許しになった。こんなことは滅多にないんだよ」
「精霊…?」
(おかしい)
ミハイルは違和感を覚える。
(いくら広い天幕といっても、外から見た感じではこれほど奥深くはなかったぞ?)
まるでいつの間にか、違う世界へ繋がったかのような。
ふと頭上を仰げば。
そこにあるのは天幕の布ではない。
明るい、銀色の霞がかかったような不思議な空の色だった。
人々に誘われるままについて行ってしまった若様、自らが仕える第八王子シャンティ・アイーダ・アステル殿下を追いかけて、ミハイルも奥へと進むしかなかった。
銀白色の木々が林立する森の中を、一筋の銀色の小路がのびている。
足下には白い叢。踏みしめると、ぽうっと光って、消えていく。
周囲には、青白い光の球体が漂う。
「精霊火だ……」
もう認めるしかない。ミハイルは呟いた。
「いったいここはどこだ。我々はどこに導かれたのだ? これは、まるで……」
伝説の、精霊の……
「白き森……?」
※
細い道の先には、石造りの家々が見えてきた。
「ミハイル、遅いよ!」
シャンティ殿下が、手を振っている。
人々が、笑い合っている。
皆が、大きなテーブルを囲んでいた。遠目に見ても、数え切れないほどの料理が並べられているのが見て取れた。
「毒を食らわば皿まで……。もう、行くしかないな」
ミハイルは、覚悟を決めた。
殿下のほうは、たぶん、全然わかっていないだろうが。
森の白い木々が、吹き抜ける風に梢を揺らした。
葉ずれの音は、ざわめきのよう。
銀の鈴を振るような、囁き。
『あら、面白い』
『楽しみだね』
『外の客人を入れるとは』
『これも《大いなる意思》の意向なれば……』
「……もしや、あなた様は」
シャンティは、息を詰めた。
「クーナ族の……深緑の賢者さまでは?」
「賢者と自ら名乗った覚えはないが」
壮年男性は、二人の青年に視線を向けた。
「わたしは深緑のコマラパと呼ばれている。本意ではないが、賢者と言う人も、あるようだ。ところで、旅の御方。北方の出と、先ほどおっしゃられたが。アステルの方とお見受けする」
射るような鋭い眼差しだ。
シャンティの身体がこわばった。出身地を言い当てられたのだ。
ミハイルは反射的に腰の物を探ったが、武器は携行していなかったことを思い出した。
二人の緊張を見てとり、賢者は、微かに笑った。
「遠くからはるばる来られたならば、四年に一度の『輝く雪の祭り』は、さぞ物珍しいことであろう。ごゆるりと見ていかれるとよい。そして我が愛娘の婚約披露宴にも、ぜひ加わっていただきたい」
「……は、はい。ありがとうございます」
「光栄です、賢者どの」
「お可愛らしいお嬢さまですね」
(……賢者様は独り身とうかがっていましたが)
緊張が解けたシャンティの胸に、ふと、疑問が浮かんだ。
だがここで問うことでもない。
「さあさあお客人! もっと奥へおいでな!」
ローサが、二人を誘った。
シャンティとミハイルが招き入れられた天幕は、油抜きをしていない家畜の毛を紡いで織った布で作られているため、非常に雨風に強く丈夫だ。
だが屋外の陽光は、五分の一ほども入ってこない。
そのため天幕内部は薄暗い。……はずだった。
しかしどういうわけか、内部は、明るかった。
青白い球状の光が、そこかしこに置かれているのだった。
「ロウソクでしょうか」
「…ですかね…それにしては炎もないし」
シャンティとミハイルは顔を見合わせた。
その球状の光が、ふっと浮かび上がり、漂い始めたのを見るに至っては、二人ともさすがに動転したのだったが、ここで狼狽えてはまずいと、互いを抑えた。
「もしかしたら、あれは……」
「ええ、もしかしますね」
精霊火……?
その名前を、二人は口に出さなかったが、うなずき合った。
「さあさあ、お客人。もっと奥に来なされ」
「美味い料理と酒があるよ!」
「ローサんとこの嫁さんは料理上手だよ! 俺たちも生まれてこのかた見たこともない豪勢な美味い料理さ」
人々の笑顔が、外から来た『まれびと』である二人の青年を誘う。
「えっお酒! おいしい料理!」
シャンティの目が輝いた。
「うん。今夜は、披露宴だから。いっぱい、お料理、創ったの」
可愛らしい黒髪の少女が笑う。
「いつもなら外の客には出さないけど……まあ、いいか」
少女に寄り添う少年は、照れたように、言った。
「うむ。《神がかりの七人》が雪渓に向かった。明後日には無事に戻る。客人も、それを見ていくつもりだったのだろう。ならば今宵は、宴席をともに囲みなさるが良かろうて」
少女の父親だという大森林の賢者コマラパが、頷いた。
「だめです若様! 酒で失敗してご実家を追い出されたの忘れたんですか!」
ミハイルは慌てて制止する。
シャンティは酒に弱いくせに無類の酒好きなのだ。
ちなみに失敗とは、酔っ払って年長者に無礼な物言いをしたというもの。おまけに笑いながら『ハゲ』と言ったそうだ。
この事件はミハイルが護衛に任じられるより前のことだが、そのとき自分がいて止められたらと悔しい思いをしている。
「でもでも。美味しい料理だよ。はうう。いいにおい」
ミハイルの制止も虚しくシャンティはすでに料理のいいにおいにつられて天幕の奥へと進んでいた。
人々も、ローサも、その息子と息子の嫁であるという少年と少女も、少女の父親であるという壮年男性も、共に連れ立って。
「待ってください! 若様」
「ミハイルさんも一緒においでなさいよ」
ローサが笑う。
「世界(セレナン)と、精霊様がお許しになった。こんなことは滅多にないんだよ」
「精霊…?」
(おかしい)
ミハイルは違和感を覚える。
(いくら広い天幕といっても、外から見た感じではこれほど奥深くはなかったぞ?)
まるでいつの間にか、違う世界へ繋がったかのような。
ふと頭上を仰げば。
そこにあるのは天幕の布ではない。
明るい、銀色の霞がかかったような不思議な空の色だった。
人々に誘われるままについて行ってしまった若様、自らが仕える第八王子シャンティ・アイーダ・アステル殿下を追いかけて、ミハイルも奥へと進むしかなかった。
銀白色の木々が林立する森の中を、一筋の銀色の小路がのびている。
足下には白い叢。踏みしめると、ぽうっと光って、消えていく。
周囲には、青白い光の球体が漂う。
「精霊火だ……」
もう認めるしかない。ミハイルは呟いた。
「いったいここはどこだ。我々はどこに導かれたのだ? これは、まるで……」
伝説の、精霊の……
「白き森……?」
※
細い道の先には、石造りの家々が見えてきた。
「ミハイル、遅いよ!」
シャンティ殿下が、手を振っている。
人々が、笑い合っている。
皆が、大きなテーブルを囲んでいた。遠目に見ても、数え切れないほどの料理が並べられているのが見て取れた。
「毒を食らわば皿まで……。もう、行くしかないな」
ミハイルは、覚悟を決めた。
殿下のほうは、たぶん、全然わかっていないだろうが。
森の白い木々が、吹き抜ける風に梢を揺らした。
葉ずれの音は、ざわめきのよう。
銀の鈴を振るような、囁き。
『あら、面白い』
『楽しみだね』
『外の客人を入れるとは』
『これも《大いなる意思》の意向なれば……』
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
没落港の整備士男爵 ~「構造解析」スキルで古代設備を修理(レストア)したら、大陸一の物流拠点になり、王家も公爵家も頭が上がらなくなった件~
namisan
ファンタジー
大陸の南西端に位置するベルナ子爵領。
かつては貿易で栄えたこの港町も、今は見る影もない。
海底には土砂が堆積して大型船は入港できず、倉庫街は老朽化し、特産品もない。借金まみれの父と、諦めきった家臣たち。そこにあるのは、緩やかな「死」だけだった。
そんな没落寸前の領地の嫡男、アレン(16歳)に転生した主人公には、前世の記憶があった。
それは、日本で港湾管理者兼エンジニアとして働き、現場で散った「整備士」としての知識。
そして、彼にはもう一つ、この世界で目覚めた特異な能力があった。
対象の構造や欠陥、魔力の流れが設計図のように視えるスキル――【構造解析】。
「壊れているなら、直せばいい。詰まっているなら、通せばいい」
アレンは錆びついた古代の「浚渫(しゅんせつ)ゴーレム」を修理して港を深く掘り直し、魔導冷却庫を「熱交換の最適化」で復活させて、腐るだけだった魚を「最高級の輸出品」へと変えていく。
ドケチな家令ガルシアと予算を巡って戦い、荒くれ者の港湾長ゲンと共に泥にまみれ、没落商会の女主人メリッサと手を組んで販路を開拓する。
やがてその港には、陸・海・空の物流革命が巻き起こる。
揺れない「サスペンション馬車」が貴族の移動を変え、「鮮度抜群の魚介グルメ」が王族の胃袋を掴み、気性の荒いワイバーンを手懐けた「空輸便」が世界を結ぶ。
看病しに行ったら、当主の“眠り”になってしまった
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全36話⭐︎
倒れた当主を看病する役目を振られた使用人リィナは、彼の部屋へ通うことになる。
栄養、灯り、静かな時間、話し相手――“眠れる夜”を整えていく。そして、回復していく当主アレクシス。けれど彼は、ある夜そっと手を握り返し、低い声で囁く。
「責任、取って?」
噂が燃える屋敷で、ふたりが守るのは“枠(ルール)”。
手だけ、時間だけ、理由にしない――鍵はリィナが握ったまま。
けれど、守ろうとするほど情は育ち、合図の灯りはいつしか「帰る」ではなく「眠る」へ変わっていく。
看病から始まった優しい夜は、静かな執着に捕まっていく。
それでも、捕獲の鍵は彼ではなく――彼女の手にある。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
【完結】勤労令嬢、街へ行く〜令嬢なのに下働きさせられていた私を養女にしてくれた侯爵様が溺愛してくれるので、国いちばんのレディを目指します〜
鈴木 桜
恋愛
貧乏男爵の妾の子である8歳のジリアンは、使用人ゼロの家で勤労の日々を送っていた。
誰よりも早く起きて畑を耕し、家族の食事を準備し、屋敷を隅々まで掃除し……。
幸いジリアンは【魔法】が使えたので、一人でも仕事をこなすことができていた。
ある夏の日、彼女の運命を大きく変える出来事が起こる。
一人の客人をもてなしたのだ。
その客人は戦争の英雄クリフォード・マクリーン侯爵の使いであり、ジリアンが【魔法の天才】であることに気づくのだった。
【魔法】が『武器』ではなく『生活』のために使われるようになる時代の転換期に、ジリアンは戦争の英雄の養女として迎えられることになる。
彼女は「働かせてください」と訴え続けた。そうしなければ、追い出されると思ったから。
そんな彼女に、周囲の大人たちは目一杯の愛情を注ぎ続けた。
そして、ジリアンは少しずつ子供らしさを取り戻していく。
やがてジリアンは17歳に成長し、新しく設立された王立魔法学院に入学することに。
ところが、マクリーン侯爵は渋い顔で、
「男子生徒と目を合わせるな。微笑みかけるな」と言うのだった。
学院には幼馴染の謎の少年アレンや、かつてジリアンをこき使っていた腹違いの姉もいて──。
☆第2部完結しました☆
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる