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彼らの夏祭り
彼らの夏祭り②
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「由依さんって、着痩せするタイプなんですね。いいもの持ってますよ~ちょっと、一揉みさせて下さいよ~」
「ダメ!アハハ!くすぐったいてば~」
「わ、わたしも!」
「す、すばるんまで!?」
俺の部屋の方からキャッキャウフフな会話が聞こえてくる。俺は、甚平に着替えるだけなのであっという間に終わり、一人寂しく待っていた。
……クソ~!めちゃくちゃ気になる!ちょっと覗きに行きたいけど、それしたら栞と同じレベルだもんなぁ。とりあえず、理性を保つために素数を数えよう。……
俺が素数を数え始めると、何やら向こうは、さらに盛り上がっているようだ。
「どうです~この、はだけ具合!これなら飛翔さんも悩殺です!」
「もう止めてよ~!すばるんもマネしない!」
「えぇ~」
「昴さんは、こうやった方がいいですよ~」
「これは、大胆……」
ヤバイ、かなり気になる。てか、俺数学苦手だから0が素数かどうかで詰まってるから全然、数えられてないし……
「それにしても、中々覗きに来ませんね~?」
「来るわけないでしょ……」
「何言ってるんですか由依さん!それじゃあわたしの作戦が……あっ!来ないならこっちから行けばいいんだ!」
「ちょっ!ストップ栞!すばるんも止めて~!」
「わたしも行く」
「え~!……飛翔君!脱衣所の鍵閉めて~!」
俺が、ちょっとだけ覗こうかなぁと思っていると、由依が叫んでいたのでとりあえず、鍵を閉めた。……ほら、開けててもいいけど、あとで由依に怒られそうだからさ……
すると、扉をこじ開けようとしているのかガチャガチャ音がしている。
「飛翔さん!わたしたちの裸を見たければ開けて下さい~!」
「飛翔君!絶対開けたらダメだよ!」
「これなら、鍵開けられるかも……」
扉の前では、栞と由依がそれぞれ叫んでいる。あと、昴も何か言ってる。
どうしようか悩んでいると、俺の中の悪魔と天使が囁き出した。
『開けちゃいなよ~!こんなチャンス滅多にないぜ~。それに、お前も本当は、見たいんだろ~?』
『ダメだ!そんなことして良いわけがない。……ここは、鍵を少しずつ緩めて、自然に扉が開いてしまったことにするんだ!』
だよな。やっぱり鍵は、開けない方が……あれ?どっちも鍵開けろって言ってない?
すると、俺は何もしてないのに鍵が開いてしまった。
「あっ、開いたよ」
「「え?」」
そして、扉が開くとそこには、鍵を開けて得意そうにしている昴と浴衣がはだけて、いろんな所をさらけ出している栞と由依が口をポカーンと開けて立っていた。
「お、俺は、悪くないよね……?」
「「キャ~!!!」」
由依と何故か、栞も一緒に叫んで思いっきりビンタされた。……待った、由依は分かるが栞は違うだろ……
「あれ?せっかく鍵開けたのに……」
昴がキョトンと首を傾げているのを見て、俺の意識は途絶えた。
「ダメ!アハハ!くすぐったいてば~」
「わ、わたしも!」
「す、すばるんまで!?」
俺の部屋の方からキャッキャウフフな会話が聞こえてくる。俺は、甚平に着替えるだけなのであっという間に終わり、一人寂しく待っていた。
……クソ~!めちゃくちゃ気になる!ちょっと覗きに行きたいけど、それしたら栞と同じレベルだもんなぁ。とりあえず、理性を保つために素数を数えよう。……
俺が素数を数え始めると、何やら向こうは、さらに盛り上がっているようだ。
「どうです~この、はだけ具合!これなら飛翔さんも悩殺です!」
「もう止めてよ~!すばるんもマネしない!」
「えぇ~」
「昴さんは、こうやった方がいいですよ~」
「これは、大胆……」
ヤバイ、かなり気になる。てか、俺数学苦手だから0が素数かどうかで詰まってるから全然、数えられてないし……
「それにしても、中々覗きに来ませんね~?」
「来るわけないでしょ……」
「何言ってるんですか由依さん!それじゃあわたしの作戦が……あっ!来ないならこっちから行けばいいんだ!」
「ちょっ!ストップ栞!すばるんも止めて~!」
「わたしも行く」
「え~!……飛翔君!脱衣所の鍵閉めて~!」
俺が、ちょっとだけ覗こうかなぁと思っていると、由依が叫んでいたのでとりあえず、鍵を閉めた。……ほら、開けててもいいけど、あとで由依に怒られそうだからさ……
すると、扉をこじ開けようとしているのかガチャガチャ音がしている。
「飛翔さん!わたしたちの裸を見たければ開けて下さい~!」
「飛翔君!絶対開けたらダメだよ!」
「これなら、鍵開けられるかも……」
扉の前では、栞と由依がそれぞれ叫んでいる。あと、昴も何か言ってる。
どうしようか悩んでいると、俺の中の悪魔と天使が囁き出した。
『開けちゃいなよ~!こんなチャンス滅多にないぜ~。それに、お前も本当は、見たいんだろ~?』
『ダメだ!そんなことして良いわけがない。……ここは、鍵を少しずつ緩めて、自然に扉が開いてしまったことにするんだ!』
だよな。やっぱり鍵は、開けない方が……あれ?どっちも鍵開けろって言ってない?
すると、俺は何もしてないのに鍵が開いてしまった。
「あっ、開いたよ」
「「え?」」
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「お、俺は、悪くないよね……?」
「「キャ~!!!」」
由依と何故か、栞も一緒に叫んで思いっきりビンタされた。……待った、由依は分かるが栞は違うだろ……
「あれ?せっかく鍵開けたのに……」
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