こんなわたしでもいいですか?

五月七日 外

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24時間の鎖

24時間の鎖⑦

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「はぁ……やっとついたか」
「何だか一日中歩いてたから疲れたよ~」

 俺達はウォークラリーを終えてようやく施設に到着した。山ピーは途中で謎のダッシュをしたりと、はしゃぎまくっていたので息もしていない……嘘だ、息はしている。まあ、ほぼ死にかけているが。俺も昼飯の時に色々あったからか結構疲れた。

「早くベッドに入って寝たいな」
「飛翔!今日は胆試しがあるからまだまだ寝れないぜぇ~!」  

 山ピーがもう復活していた……流石は野球部だな 。

「わたし怖いの苦手だなぁ」
「俺が守ってやるよ……」

 雛田さんが可愛らしいことを言うのでつい格好つけて恥ずかしいことを言ってしまった。

「飛翔かっけえな!」

 止めろ山ピー……俺の傷を広げるな

「やっぱ今の無し!」

 取り敢えず、これ以上イジられたら俺のガラスのハートが壊れるので訂正しておいた。

「わたし……うれしかったのに……」

 雛田さんが少し涙目になりながらそんなことを言ってくる……

「冗談だよ、幽霊だろうがゾンビだろうが何が来ようと雛田さんには指一本触れさせん!」
「えへへ、ありがとう~」

 ……うん、もうどれだけイジられてもいいや!好きにしてください!雛田さんが喜んでくれるなら俺はもう何でもする! 
 

「ねえ!暁さんみなかった?」

  俺がよく分からんことを考えていると同じクラスの女子が慌てた様子でやって来た。

「いや、見てないけど……何かあったのか?」

 俺がその女子に質問すると少し落ち込んだ様子で答えてくれた。

「実は暁さんが戻ってきていないの」
「まだアイツの班が戻って来てないだけじゃないのか?」
「暁さんの班がさっきゴールしたんだけどそのときに暁さんがいなくなってることに気づいたみたいで……それで今、先生達が探しに行ってるんだけど……まだ見つからないし……それでゴールした班に聞いて回ってるんだけど……」

 その女子の話を聞いてる途中で俺は暁さんを探しに飛び出した。

「おい!どこ行くんだよ飛翔!」
「赤城くん!一人で探しにいっても無理だよ!」

 山ピーや雛田さんが呼び止めていたがそれでも俺はアイツを探しにいった。


「クソッ!全然みつからねー!」

   俺はあれから30分くらい暁さんを探しているが見つからない。ゴール手前は山道なのでそこで迷子になっていると思ったが、もしかしたら転んで何処かに落ちてしまったのかもしれない。

「あぁ~もう!携帯も圏外だから暁さんと連絡も取れないし見つからないし!」

 俺はかなりイライラしていた。

 …… 暁さんは記憶が24時間しか持たない。そしてその事を隠したがっている。だからもし誰かが見つけたとしてもアイツが覚えてない人間だったら恐らく隠れようとするし、記憶のことがバレてしまう。 そんなことになったらアイツはたぶん

 ……もう、学校には来ない気がする……

 一応俺は暁さんの協力者だから覚えている可能性も高い。それに……まあ、アイツが俺のことを覚えてなくても俺が見つければ記憶のことがバレることはない。だから、俺が一番最初にアイツを見つけなくちゃいけないのに……
色々と理由をつけてみたが……結局のところ俺はアイツが心配なだけだった。
 
 俺がそんなことを考えながら更に10分ほど暁さんを探していると……

「……飛翔……!」
「!?」

 小さい声だったが確かに暁さんの声が聞こえた。

「お~い!暁さんどごだ~!どこにいるんだ~!」
「下……!そこの道の下に落ちちゃって……!」

 下?……この道の下は……見つけた!暁さんは木を背もたれにして座っていた。

「今すぐ行くからそこで待ってろ!」
「は、はやく~」

 今にも泣きだしそうな暁さんは、早く助けて~と手招きをしていた。


 ーーそうして、どうにか俺は暁さんを見つけることが出来たーー
 
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