こんなわたしでもいいですか?

五月七日 外

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24時間の鎖

24時間の鎖⑥

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「飛翔!早く起きねえと朝飯まにあわないぞ~!」
「……あと5分……」
「お前5分前もそんなこと言ってたじゃん!」

 ……全く俺の睡眠を奪いやがってどこのどいつだ!ぶっ倒してやる!


「それでさ~飛翔のやつ俺が起こしてたら急に襲いかかってきてさ~」

 ふれあい合宿も2日目に突入し、俺達は朝食タイムを楽しんでいたのだが、どうやら山何とか君は、今朝のことをまだ根に持っているらしい……俺の睡眠を奪うやつが悪い……いや、俺が全面的に悪いな。

「赤城くんの奥さんになる人は朝大変そうだねー」

 雛田さんまでそんなことを言ってくる。

「今日はたまたまだって、山ピーみたいなむさい男じゃなくて雛田さんが起こしてくれたら俺だってすぐに……」

 ……やべぇ変なことを口走ってしまった……

「ひでぇぜ飛翔~!」
「じゃあ明日おこしてあげよっか~?」

 雛田さんが起こしてくれるのは嬉しいけどここでオッケーしたら告白みたいだな、それはまだ恥ずかしいので断っておこう。

「いやいや、ちゃんと自分で起きるよ」
「そおー?ちょっと残念……」

 またまた雛田さんがそんなことを言ってくる。
 やっぱり起こしてもらおっかなー……なんてね。
  

「これどっちの道いけばいんだよ~!?」
「地図見る限りだと右だな」

 雛田さんに振り回された朝食を終え、俺達はウォークラリーをしていた。
 山ピーが先頭を歩き、そのやや後方に雛田さんの取り巻き一号ちゃんと二号ちゃんが二人仲良く歩いていて、一番後ろに俺と雛田さんが歩いていた。
 ちなみにウォークラリーは中継地点にクイズがあってそれを答えながら目的地までいく……みたいな感じのやつだった。
 
 俺は地図係なのでみんなに道を教えていた。ちなみに山ピーは先程からどの別れ道でも不正解を選んでいる。

「そろそろ海につきそうだな」
「まじ?やっと昼飯だぜぇー!」
「わたしもお腹すいたぁー」
「山ピーさっきもおにぎり食ってたろ!何でそんな腹へってんだよ!
 それに雛田さんも何かお菓子たべてなかった?」
「「おやつは別腹だろ(だもん!)」」

 ……ウォークラリー中は昼飯の時間しかお菓子食べちゃいけないはずなんだけどなぁ……まあ雛田さんはかわいいから許す!それと山ピー、おにぎりはおやつじゃないぞ。


 そんなこんなで俺達は海に到着しランチタイムを楽しんでいた。

「ねえねえ赤城くん?」
「ん?なに?」
「はい!あ~ん」
「!?」

 雛田さんが突然俺にあ~んをしてきた!
 えっ!なにこれ?同じ弁当食べてるのにどうしてあ~んをしてきたの?……てか、これ間接キスじゃん!えっ、いいの?雛田さんいいの? 

「あははっ赤城くん驚きすぎだよ!」 
「いやいや、これは驚くでしょ!」

 俺はどうにか動揺を抑えて答えた。

「しかも慌ててるし!」

 ……抑えきれてなかった…… 

「まあ、昨日のお礼ってことで!」
「ん?」

 ……昨日のお礼?俺何かしたかな……?

「もーう、昨日わたしとペア組んでくれたでしょ!そのお礼」

 何だキャンプファイアのことか。ちゃんとあのエセ大魔王約束守っていたんだな。

「いやいや、むしろ俺の方から頼んだんだから俺が何かお礼するよ」
「いいのいいの。わたしも楽しかったし」
「何か俺だけお礼してもらうのもなぁー、それにすごいものもらったし」

 ……その……間接キスとか?……

 「じゃあ今度ケーキでも奢ってもらお~」
「もちろん!」

 それって、二人でお店に行くってことですか?もう今すぐにでも行きたい!
 

 だが、俺はこのとき気づいていなかった……大きなミスを犯していることに
 ……
 

 
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