徒然荘の日常

good night

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日常 Episode 2 同窓会

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「えっ!昴まだ篤志君たちと仲良いの?!」





と叫んだのは小学生時代の同級生「花」だ。小学生の時女子との接し方がわからず女子から孤立していた私とどんな時でも仲良くしてくれた大親友だ。

花「もしかして好きな人がその中にいるとか?!」

昴は酔っ払ったジジイの嘔吐物でも見たかのような顔で花を見つめた。

花「もー!冗談だってば!(笑)昴がそういう系の女子じゃない事くらい分かってるよ!でも...」

昴「でもなんだよ?」

花「彼氏は?結婚は?もう27歳だよ?いくら仲良しでもちょっと引くわよ。」

昴「へーへー。分かってる。けどなんか今はそういうのいらねぇんだよな。仕事も楽しいし」

花「昴が楽しんでるなら良いけど!もー!男前なんだから」

後ろから懐かしい声が聞こえる

同級生男A「篤志ー!サインくれよ!昔のよしみでさ!」

篤志「誰がやるか!俺はそれで何枚勝手に色紙が売られたと思ってんだよ!もうコリゴリだ!」 

岳「あーあー。家で引き篭もって原稿ばっか書いてるとこうなっちまうのか...w」

篤志「うるせ!」

孝輔「お前...(哀)」

男子チームは男子チームで楽しそうだ。

花「私はあんたの大親友だけど、あんたのあいつらと一緒に居たくなる気持ちはこれっぽっちも分からないわ」

昴「私もたまに思うwww」

仕事の時と花の前では昴も「俺」から「私」になるらしい。




一方その頃...


同級生B「なー。昴ってあんなに綺麗だったけ?小中で俺一緒だったけど、ただのブタゴリラとしか思わなかったのになー。」

3人「「「(ピクッ)。そうか?」」」

同級生B「お前らの食いつき怖っ!あ~まぁお前らはずっと一緒にいるから分かんねぇのか?ありゃー会社でモテモテだろー。特に胸なんかこう...いや...何でもない。」

確かに昴は不細工ではない。中の上位だと思う。太ってはいないが痩せてもいない健康的な身体である。それでいてバリバリ仕事をしていて積極的でコミュニケーション能力も高い。グッとくる男性も少なくないだろう。

同級生B「まっいつまでもあいつがそばにいると思うなよ!」

岳「まぁそこまでは思って無いけど…」

孝輔「飯が無くなるのは困る」

篤志「おっれっはっ...まだよにんでいっそにいたいどー!」

ふらっ   ふらっ  ひゅーっ...バタン!

周り「?!」

昴「篤志?!」

カッカッカッ。パンプスの音が響く

岳「誰だー篤志にウイスキー飲ませたのー。」

同級生A「ごめんwなんかお前らがBと喋ってる時麦茶と間違えて渡しちゃった。」

孝輔「弱ぇのに一気飲みしたなこいつ」

昴「大丈夫か?!篤志!」

篤志「すばるぅー!いなくなるなー!」

ムギュ!

篤志が昴に抱きつき胸に顔をうずめた。
...一瞬その場の空気が凍る...そして

岳「あっやばっ...」

ドスッ!

鈍い音が響いた。

昴が咄嗟に篤志のみぞうちに鉄拳を食らわせた。

孝輔「タクシー呼んどこw」

篤志「グフっガッ(かくっ)」

・・・

昴「さーて帰るか!」

それはもう爽やかに昴は笑った。俗に言う営業スマイルだ。そして軽々と篤志の肩を担ぎツカツカと会場をあとにする。その後に岳と孝輔も続く。

花「ちょっ...ちょっ!もう帰るの?てか篤志君大丈夫?」

どっ!

同級生達「あはははは!!やっぱり昴はブタゴリラだwww篤志可哀想にwwwひー!」

さっきまで凍りついていたとは思えないほど会場は笑いに包まれていた。

そう。彼らの小学校ではこれに似たようなことが毎日の様に起こっていた。そのため懐かしく感じたのもあるだろう。

昴「じゃあ俺ら帰るから!今日は楽しかった!ありがとう!」





会場廊下にて


同級生C「昴!」

昴「あい?」

同級生C「どうせ家は別々なんだろ?だったら昴はもうちょっといたら?遅くなりそうだったら俺が送るし...」

流石に同級生達にも徒然荘で4人で暮らしていることは言っていないため、こういう昴狙いの同級生も出てくる。

花「(おっとー?!これはチャンス!昴!うんっていいなさーい!女の喜びを知れるわよー!)」

昴「んー。いいや。今日はこいつらと花に会うために来たから。もう十分だし。ありがとうな(爽やか営業スマイル)」

同級生C「そっそうか!また今度飲みに行こうぜ!」

花「(もう!ダメスバル!)」

昴「おう!」

篤志を担ぎ直し会場を後にする昴。

岳「ごめん。孝輔が忘れ物したって」

孝輔「うん。」

昴「えー。じゃあ先タクシーの所行ってから。早く来いよー。」

岳・篤志「C!」

同級生C「昴戻るのか?!」

187cmの大柄な岳は腰を曲げCの耳元で囁く

岳「ワリーけど昴彼氏いるから(大嘘)」
 
孝輔「ごめんな?(めっちゃうざい顔)」

同級生C「...うっうっうわーーーん!」

タッタッタッ

岳「ふー。これで俺らの飯と友は守られた」

孝輔「ぐっじょぶ」 



昴「タクシー来たぞー!!早く来いよー!」

2人「おーう!」



タクシーの中で過ぎていく夜景。色とりどりに光るビルや飲み屋。そして東京タワー。

昴はふと岳と孝輔に問いかけた。

昴「俺達の関係ってそんなに変かな?確かに俺は女だけど...男女の友情ってそんなに成り立たないものなのか?俺らって異常かな?」


孝輔「異常じゃない奴なんて世の中にいねぇだろ。」

岳「俺らがこの形が良いって心地良いって思えるなら、男も女も関係ねぇと思う。」

2人はそう言って優しく昴の頭を叩く

昴「うん...だよな!俺はこの関係がすげー好きだ。今の所ここ以外に落ち着く場所はねぇしな」

3人がセンチメタルな空気に浸っていると

篤志「うっぎもぢわるい」

3人「「「えっちょちょちょ!」」」

篤志「うっぷ...うっうげぇぇぇぇぇ」

それはもうナイアガラの滝さながら。あるいはシンガポールのマーライオンさながらの排水量。3人はタクシーの運転手に頭を何回も下げ、昴と岳は篤志の嘔吐物がかかった服を息を止めながら水道ですすぎ洗濯機に突っ込み、孝輔はくっさい篤志をシャワーへと連れていった。




この日お風呂の中でもう1度吐いた篤志は次の日皆から蹴られた。そんなこんなで結局皆がお風呂に入り、それぞれの部屋に戻ったのは深夜2時をまわった頃だった。


篤志「いたっ!いたたたたた!悪いのは俺にウイスキー飲ませたAだろ!!いで!!」


ゴスっゴスゴス...ゴス









次の日が土曜日で本当に良かったね。と僕は言ってあげたい。















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