徒然荘の日常

good night

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日常 Episode 3 帰り道

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黄昏時





スーツを着た沢山のサラリーマン、OL。
保育園の帰りだろうか。後ろに子供を乗っけママチャリを漕いでいる主婦。
スーパーから手を繋いで出てくる熟年夫婦。

平日なら毎日見かけるそんな光景。

その中を昴は岳と共に歩いていた。

昴「珍しいよな。いつも帰ってくるの11時位なのに。」
岳「あー。今日は大事な会議があったんだけど、上司の娘が誕生日らしくてな。なしになった。」
昴「なんだそれw上司も大変だなー」
岳「まぁその分こんな時間に帰れるんだけどな。」

岳はしょうがないなという顔をしながらも、この時間に帰れることが嬉しいのだろうか。口角が上がっている。

その時...ふわっ    ふわっ

お肉屋さんから美味しそうな匂いがする。

昴「せっかくだからコロッケでも買ってくか!...2人には内緒なニシシ」
岳「(ゴクッ)。賛成」
昴「おねぇさん!コロッケ2つ!」
おばさん「あらー!昴ちゃん上手ねぇwおばちゃんオマケしちゃう!コロッケ2つオマケね!」



岳「...結局コロッケ4つになったな。」
昴「ありゃーじゃあ残りの2つはあいつらにやるか」
岳「内緒じゃなくなったしw」

左手にオマケのコロッケが入った袋を持ち2人はコロッケをかじり始めた





サクッ    ふわっ   ほくっ  じゅわぁ





2人「「うっ...まぁぁぁぁい」」







岳「...バカうめぇな」

岳が口にソースをつけたまま振り向く

昴「バカうめぇな」
 
口からコロッケをこぼしながら昴も振り向く。
...汚い

岳「きたねぇなw」
昴「わりーわりーw」

2人はコロッケを頬張りながら商店街を後にした。

がらがらがらー

2人「ただいまーーー」
篤志「おかえりー」

のそのそと篤志がリビングから出てくる。

昴「孝輔は?」
篤志「今さっき帰ってきて、シャワー浴びたら寝た。三徹したらしいからしばらく起きないよ」
昴「あー。デカイ仕事来てるって言ってたもんなー。」
岳「でも家に居るなら皆で飯食いたいよな。起こしてくる。」
昴「孝輔キレそう」
篤志「とりま俺と昴は飯の支度しよう」
岳「...俺かよ。まぁ言い出しっぺだから良いけど。」

コンコン

岳「孝輔ー飯だぞー。起きろー。」
孝輔「...」
岳「お前も腹減ってんだろ?飯食おうぜ。今日は皆で飯食えるんだぜ珍しく。」
孝輔「...ん...起こして...」
岳「はーー」

孝輔が伸ばした手を岳が思いっきり引っ張る。

岳「しゃ!飯食うぞ!今日は肉屋でコロッケオマケしてくれたんだよ。2つも!」 
孝輔「うるさい...。...けどコロッケは貰う」
篤志・昴「飯の用意できたぞー!」
岳・孝輔「ほぉぉーーーい」

ばたばたばた


岳・孝輔・篤志「いただきまーす!」
昴「おう!おあがりー!いただきまーす!」





ちょっと早く帰れた日。

おばちゃんがオマケしてくれた時。

美味しいご飯が家にある事。

家に明かりが灯っている事。



私徒然荘は、いつも温かさに包まれている。そして彼らの日常が淡々と流れていくのを常にこの場所で見守っている。



岳「すばるぅー醤油ー」
昴「自分で取れ」
岳「お・ね・が・い♡」
昴「...きも」
岳「ごめん。醤油取ってください」
昴「ん」






そろそろ僕の事も紹介していただきたいものである。










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