1 / 1
悪夢のスコープ
しおりを挟む
小笠原博士は、人の心の中に入ることの出来る装置を作ろうとしていた。
実験には昨日採用した日向佳奈子助手が選ばれた。
「博士!わたし助手ってことで採用されたんですよね?実験体じゃないですよね?」佳奈子は不安そうに尋ねた。
「勿論だとも、君にはこのマシーンの性能を理解してもらおうとしているだけだ。心配には及ばん」博士は自慢の真っ白な口髭をつまみながら言う。
「でも、どうして椅子に縛り付けて、おかしなヘルメットを被せるんですか?」がっちりとベルトで固定された手足は動かす事も出来なかった。博士は何も言わず装置を動かす準備を始める。
美しい佳奈子の顔が恐怖に歪む。博士が装置の電源を入れると佳奈子の身体に電流が走り徐々に意識が遠のいて行った。
博士は少し興奮しながら佳奈子に被せたヘルメットと同じものを被った。
はじめから佳奈子を実験材料にするつもりで採用していたのだ。
「どうせ心を覗くなら、美しい女の心の中がいいだろう」と単純に決め、佳奈子を騙したのだった。
博士は、佳奈子の心の扉を開くと、ゆっくりと脚を踏み入れた。
そこは博士が想像したものとは、ほど遠く薄暗いジトジトとした気味の悪い風景だった。
博士は心の中の佳奈子を探すべく、奥へ奥へと進んで行くと美しい少年が、股間を大きく膨らました屈強な男達に全裸で痛めつけられていた。
「何をしているんだね!日向くんはどこかね?」と博士が尋ねた。すると美少年が恍惚の表情で
「ああ・・僕の女王様なら・・・お城だよ・・・・あううう」そういうと少年は痛めつけられながら喘ぎつづけた。
博士は佳奈子の心に入った事を後悔しはじめていた。それでも博士は城に向かってぬかるんだ泥道を歩いて行った。
森を抜けると小さな女の子が子犬を蹴飛ばし続けていた。子犬はひどく痛めつけられたのか、もう虫の息だった。
「やめなさい!そんな小さな子犬を虐めちゃ駄目じゃないか!」博士は少女を叱りつけた。
「あら、おじいちゃん外見だけで判断するのはよくない事よ!」その少女は佳奈子に似た美しい顔立ちをしており、幼い頃の佳奈子に違いないと博士は思った。
「きみは佳奈子くんだね?」博士がそう言うと、少女は笑いながら走り去って行った。
少女がいなくなると、子犬は顔の三つある巨大な魔犬になって博士の左腕を一瞬で食いちぎった。
博士は激痛に見をよじらせながら、自分の心に戻ろうと走ったが、魔犬に追われ薄気味の悪い城に迷い込んでしまった。そこには中学生ぐらいの女の子が、醜いセムシのような老婆痛めつけていた。
博士は、その女の子が佳奈子だとわかったので、そっと逃げようと思ったが既に見つかっていた。
「あんた左手を犬に喰いちぎられたんだ!馬鹿みたい!かわりにこれでもつけてあげるよ」とセムシの老婆を傷口にグリグリと擦り付けた。博士は左手のかわりにセムシの老婆がくっついている事に驚愕する。
博士は悲鳴をあげて自分の心の中に逃げ戻った。
自分の心の中の様子が変だった。全面が真っ赤な血に染まり死臭で満ちていた。
そして真っ赤なドレスを着た佳奈子が大きな刀を持って立っていた。
「博士のせいで、真っ白なドレスがこんなになっちゃったじゃない!」と睨みつける。
左腕がわりの老婆がケタケタと笑う。
床には子供の頃の博士、青年時代の博士、中年の博士、その頭が身体から切り離されて転がっていた。
彼女は刀を振りかぶり、佳奈子の心から逃げてきた博士の首も切り落とす。
「だから、外見だけで判断するのはヤメなさいって言ったじゃないの」
佳奈子は扉を開けると消えてしまった。
そして、そこには血の海と永遠に続く死が残った。
実験には昨日採用した日向佳奈子助手が選ばれた。
「博士!わたし助手ってことで採用されたんですよね?実験体じゃないですよね?」佳奈子は不安そうに尋ねた。
「勿論だとも、君にはこのマシーンの性能を理解してもらおうとしているだけだ。心配には及ばん」博士は自慢の真っ白な口髭をつまみながら言う。
「でも、どうして椅子に縛り付けて、おかしなヘルメットを被せるんですか?」がっちりとベルトで固定された手足は動かす事も出来なかった。博士は何も言わず装置を動かす準備を始める。
美しい佳奈子の顔が恐怖に歪む。博士が装置の電源を入れると佳奈子の身体に電流が走り徐々に意識が遠のいて行った。
博士は少し興奮しながら佳奈子に被せたヘルメットと同じものを被った。
はじめから佳奈子を実験材料にするつもりで採用していたのだ。
「どうせ心を覗くなら、美しい女の心の中がいいだろう」と単純に決め、佳奈子を騙したのだった。
博士は、佳奈子の心の扉を開くと、ゆっくりと脚を踏み入れた。
そこは博士が想像したものとは、ほど遠く薄暗いジトジトとした気味の悪い風景だった。
博士は心の中の佳奈子を探すべく、奥へ奥へと進んで行くと美しい少年が、股間を大きく膨らました屈強な男達に全裸で痛めつけられていた。
「何をしているんだね!日向くんはどこかね?」と博士が尋ねた。すると美少年が恍惚の表情で
「ああ・・僕の女王様なら・・・お城だよ・・・・あううう」そういうと少年は痛めつけられながら喘ぎつづけた。
博士は佳奈子の心に入った事を後悔しはじめていた。それでも博士は城に向かってぬかるんだ泥道を歩いて行った。
森を抜けると小さな女の子が子犬を蹴飛ばし続けていた。子犬はひどく痛めつけられたのか、もう虫の息だった。
「やめなさい!そんな小さな子犬を虐めちゃ駄目じゃないか!」博士は少女を叱りつけた。
「あら、おじいちゃん外見だけで判断するのはよくない事よ!」その少女は佳奈子に似た美しい顔立ちをしており、幼い頃の佳奈子に違いないと博士は思った。
「きみは佳奈子くんだね?」博士がそう言うと、少女は笑いながら走り去って行った。
少女がいなくなると、子犬は顔の三つある巨大な魔犬になって博士の左腕を一瞬で食いちぎった。
博士は激痛に見をよじらせながら、自分の心に戻ろうと走ったが、魔犬に追われ薄気味の悪い城に迷い込んでしまった。そこには中学生ぐらいの女の子が、醜いセムシのような老婆痛めつけていた。
博士は、その女の子が佳奈子だとわかったので、そっと逃げようと思ったが既に見つかっていた。
「あんた左手を犬に喰いちぎられたんだ!馬鹿みたい!かわりにこれでもつけてあげるよ」とセムシの老婆を傷口にグリグリと擦り付けた。博士は左手のかわりにセムシの老婆がくっついている事に驚愕する。
博士は悲鳴をあげて自分の心の中に逃げ戻った。
自分の心の中の様子が変だった。全面が真っ赤な血に染まり死臭で満ちていた。
そして真っ赤なドレスを着た佳奈子が大きな刀を持って立っていた。
「博士のせいで、真っ白なドレスがこんなになっちゃったじゃない!」と睨みつける。
左腕がわりの老婆がケタケタと笑う。
床には子供の頃の博士、青年時代の博士、中年の博士、その頭が身体から切り離されて転がっていた。
彼女は刀を振りかぶり、佳奈子の心から逃げてきた博士の首も切り落とす。
「だから、外見だけで判断するのはヤメなさいって言ったじゃないの」
佳奈子は扉を開けると消えてしまった。
そして、そこには血の海と永遠に続く死が残った。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる