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8章
思春期
しおりを挟むルルイエの海岸沿いにあるバギナ村に、陰核天魔教は再開された。
なぜか、この村には男性が少なく、人口が五百人ほどの村に男は五十人もいなかったのだ。
出産される時点で、男児が生まれる事は稀で、男たちの殆どが旅で流れ着いた余所者ばかりであり、稀ではあるが両性具有者が生まれることもあり彼女らは神の子と呼ばれ、五人まで妻を娶る事を許されているほどであった。
だが、両性具有者から両性具有者が生まれる事は、現時点では一例もなかった。
バギナ村だけでなく、ルルイエの海沿いの村では同じ現象が多発し、多くの村が廃村に追い込まれ、今では人の暮らす村は、このバギナ村だけになってしまった。
バギナ村の人々は、英雄リースクリートの奇跡と呼び、陰核天魔教を村外には秘密にし決して、その存在を漏らさなかった。
それ故に、一旦村に住み着いた旅人が、再び村から出ることも、許されなかったのである。
かつてバギナ村から、それほど遠くないインスマスという漁村があった。
インスマスは魚人を信仰し栄えた漁村であったのだが、村の女が神である魚人と交わったことから、魚人の子を孕み、恐ろしいクリーチャーを産み落としてから、村には疫病が流行り、多くの人々が村から逃げ出したことから賑やかであった漁村は無くなり、今では夜になると魚人たちが海岸に集まり旅人を襲うという噂である。
バギナ村でも、魚介類は豊富で街から買い付けに来る決まった業者もいる。
村人たちは信仰心が強く、外来者には教会すら見せたくなかったので極力外部からの人間を避けていたのである。
日曜日の朝は、教徒たちが教会に集まるので、未来は信者たちのために、本来はプリーチャーであった、デヴァインの仕事である振る舞いアワビを用意しなければならなかった。
「ジキ様、今日は信者たちの中から新しいプリーチャー選びたいと思います。」教祖となった未来が小さく切ったアワビを大皿に並べながらいう。
「魔獣王が、バンディガーブ騎士団の団長と一体化していると分かれば、こちらから出向くこともなかろう。向こうから、やって来るのを待つだけだ。慌てることもなかろう」とジキは言った。
「ソフィア様が、あまりにも性欲が強いもので、他の仕事ができないのです。」と未来はため息をついた。
「アタシも教祖マニュアルに目を通したのだが、たとえフタナリであろうと、日に三十分程度しか付き合わなくていいようだぞ。忙しければ五分と書いてあったぞ」とジキが言った。
「そうだったのですね。マニュアルが見つからないもので困っておりました。今後はそう致します」と未来は安堵の表情を浮かべる。
「ソフィアのヤツが、マニュアルを隠したに違いない。」とジキは笑うのだった。
「今日は、教祖としての最初の儀式もございますので助かりました。」未来も笑顔で答える。
今日は、五百年ぶりの新教祖を祝う為に、盛大にアワビ祭りが催されると、村長から知らせが届いていたので、未来は緊張していたのだ。
普段は、祭壇に祀られた一メートル以上ある女性器の形をした金属製のオブジェを拝んでいるのだが、本日は五百年ぶりの儀式という事もあり、教祖自らオブジェの前にM字開脚で座り、教祖である未来の生殖器官を見せ続けなくてはならなかった。
「もうすぐ信者たちがやって来る時間だぞ」とジキはいう。
未来は、股間に大きな穴の開いたショーツを履くと、祭壇に座り大きく股を広げた。
「恥ずかしいです。」未来は顔を真っ赤にして股間をびちゃびちゃに濡らしていた。
「よし、緊張をほぐしてやろう」ジキはそういうと自分の中指をズブリと、濡れそぼった未来の膣内に突っ込んで、肉襞の感触を楽しむ。
「あ!ダメです。うっううう」と未来は一気に絶頂に達してしまう。
「では、信者たちを教会に入れるとしよう」ジキは、そう言うと教会の扉を開ける。
村長や村の有力者から順番に、席に座って行く。
陰核天魔教は、男子禁制であるため、数が少なくはあるが男性たちは、今日は、一日中家から出れないのであった。
教会に入りきれない村人たちも、新しい教祖を一目見ようと教会の前に集まっていた。
式典が始まると、未来はその恥ずかしい姿で信者たちに話しかけ羞恥の快楽で何度もイってしまう。
そこから就任の儀式が始まる。まずは村長である四十前のシャーマンの女が、二十センチほどの張型を未来の膣内に挿入する。
未来は、すぐにイってしまう。
すると次の信者が、同じ張型で未来の膣内を掻き回す。
信者は未来がイクまでやめないのであった。
儀式が終わった信者が出ていくと、教会の前で待っている信者が交代で入って来るのだ。百回以上イカされると、未来はもう絶叫していた。
「いやあああああ!許してええええ。もういけませんんダメええええええ」と教会中にその声は響き渡り、やがて未来は気を失うのだが、信者たちは最後の一人が儀式を終えるまで止めなかった。
未来は祭壇の上で白目を剥いて意識もなく震えていた。
教会での儀式が終わるのは真夜中になっていた。
海岸では村の若者たちが楽器を演奏したり、お互いの性器に張型を入れあったり、音楽と喘ぎ声で溢れ返っていた。
翌朝、未来はヘトヘトになってベッドで目覚めた。
目の前に、ジキが居た。
彼女は、六歳ぐらいの娘と、その母親と思われる女と一緒に、未来が目覚めるのを待っていたようだった。
「リースクリート様、この娘はフタナリでございまして、是非とも貴方様のお役に立ちたいと申しております。この娘をプリーチャーにして頂ければ、今回のような祭りの祭壇にこの娘を身代わりとして、お使いいただけますし。教会での雑務や行事の準備その他諸々のことを引き受けることも出来ます。」
母親のような女が言った。
「あなたの名前は?」未来はベッドの中で上半身を起き上がらせて、少女に話しかける。
「キキといいます。よくデヴァインの代わりに色々とやっていました。できれば今日からでも、住み込みでお世話をさせて頂ければと思います」緑のおかっぱ髪をした少女はハッキリと物おじする事なく喋った。
「わかりました。キキは責任をもって私がお預かりします」未来は言った。
母親のような女は、未来とジキに丁寧に挨拶をして帰って行った。
キキは、教会の掃除をしていると、ソフィアがやって来た。
「こんにちわ、あなたがキキですね。わたくしは、ソフィアと申します。」股間からぶら下がる巨大な金属のペニスケースは、薄い透け透けの腰布で隠す気もなく覆っているだけだった。
「はい、キキといいます。今日から、お世話になりますので、よろしくお願いいたします。」といいながら、ソフィアのペニスケースに目が釘付けになっていた。
「あら?キキも、フタナリだと聞いたのだけれど、珍しいのかしら?」ソフィアは、そう言って優しく微笑んだ。
「いえ、その……あまりにもご立派すぎて…驚いてしまいました」とキキは、はにかみながらも笑ってみせた。
「わたくしも、大きくなりすぎて困っているのですよ」
「ソフィア様は、マジックエルフだとお伺いしましたが、お強いのですか」キキは、ソフィアに興味津々なようだ。
「普通に考えれば強いと言えるのですが、四人の中では、わたくしが最弱でしょうね」ソフィアは少し謙遜しながら話す。
そんな中に、若いよく太った村娘が、たいへん慌てた様子で教会に駆け込んできた。
「どうかされましたか?」ソフィアは、村娘の只ならぬ様子に、何か恐ろしいことが起こったのではないかと警戒する。
「海から、数百という数の魚人が現れました。あれは、インスマスの魚人たちに違いありません。恐ろしい数の魚人です。お助けください」村娘は、そういうと床に膝をついて震えていた。
教会の入り口には、ジキとキャンディが話を聞いていた。
「ソフィア。数百の魚人程度であれば、アタシとキャンディだけで十分だ。お前は未来と留守番をしておいてくれ」ジキがそう言うと、ソフィアは魔力でマジックワンドを呼び寄せると、
「おごごごっご」とキャンディが喘ぎながら四つん這いになる。キャンディのアナルが、クワパッと開き、マジックワンドが飛び出しソフィアの手に届く。
「気持ちがよくって、おかしくなってしまうにゃあああ」と勇者キャンディ村雨は、太腿にイヤらしい淫汁を垂れ流しながらいう。
「では、何かあれば未来と二人でなんとかしてくれ。少し嫌な予感がするので頼んだぞ」とジキは言うと、キャンディを連れて行ってしまった。
「数百の魚人相手に、お二人だけで大丈夫なのですか」と心配そうにキキがたずねる。
「それぐらいなら、ジキ様が一人でも問題ない。念の為に勇者キャンディも行ったのだから、何も心配は要らない。それよりキキは、そこでうずくまっているお嬢さんに、お茶でも入れてあげなさい」とソフィアはそう言って教会の扉を閉めた。
しばらくして、村娘は体調がよくなったとソフィアとキキに何度も礼を言い帰って行った。
ソフィアたちは、そのままお茶の続きをしていると、未来が二階の部屋から降りてきた。
「リースクリート様。もう起きられるのですか」とキキが心配そうに言う。
「うん、大丈夫だよ。それと信者の人たちがいないときは、未来って呼んでね。リースクリート様は落ち着かないんだ」そう言って未来は、少女らしい顔で笑う。
「未来も、お茶を飲みますか?」ソフィアは、そう言いながら、未来を見ると下半身が疼くのを感じていた。
「キキは、お母さんと離れて寂しくはないかな?」未来はキキに話しかける。
「私といっしょに、ここへ来たのは母ではないです。私が居候させてもらっていた家のマンデラという人です」
「キキって、小さいのにしっかりしてそうだね」未来が椅子に腰掛ける。
「私は、こう見えても百歳を過ぎています。村の者は皆んな知っている事で秘密でもなんでもありません」キキは、あどけない顔で笑った。
「魔族やエルフには見えないが、普段は姿を変えているのですか」ソフィアが未来に、お茶を出しながらきいた。
「いいえ、私は変身するような魔法は使えません。ちょっとした攻撃魔法と防御魔法しか使えないんです。」キキの意外な言葉に、驚きを隠せない未来だった。
「私は、他の惑星から、この星に来た異星人なのです。もともと私たちの種族は雌雄同体で、男女という区別がないんです。なので、この星ではフタナリと呼ばれたのでしょうね。でも、ソフィア様のように巨大な性器を持った者は私の星にはいませんでした。」キキは話した。
「異星人が、いてもおかしくはないか……わたしも、ここでは異世界人だもんね。」と未来はひとり呟く。
「キキの星でも魔法はあったのですか」とソフィアが尋ねる。
「魔法は、この星に来てデヴァインに教えてもらいました。でも数えるほどの魔法しか使えないんです」とキキは恥ずかしそうに笑った。
「わたくしたちの事は、これからゆっくり話すとして、刺客が近づいて来ました」ソフィアが立ち上がる。
「バンディガーブ騎士団ですね。行きましょう。キキは、ここに隠れていてね」未来が手を振って部屋から出ようとする。
「私も行きます。魔法は苦手ですが、戦闘は得意です。」キキは、左手に巻いた金属ブレスレットにある、数字ボタンに暗証番号を入力すると、衣服が一瞬弾け飛んで黒っぽいメタリックなミニ丈のワンピースに変化する。
「私の星のアーマードスーツです。デヴァインとも、村を守るために何度も戦いました。お供させて下さい」キキは、ソフィアに続いて走り出す。
未来は、胸のドドメ色に光るネックレスを握りしめ、
「叫べ!エドヴァルドムンク」と叫ぶ。
未来の瞳は、金色に変わり、まるで白いシースルーのレース生地で作られたボンデージ衣装のような全裸よりも卑猥な姿へと変わり、左の腰に、日本刀のような宝剣エドヴァルドムンクが輝き、英雄リースクリートへチェンジするのであった。
リースクリートは、駆け出すと凄まじい速度でソフィアを追い抜き、バンディガーブ騎士団の前に現れると、魔動騎士に斬りかかる。
「秘技!思春期」リースクリートは、刀を鞘に収めると、魔動騎士は紙切れのように崩れ風に舞っていった。
後から追ってきたキキが、魔法の杖に似たビーム兵器を取り出すと、
「ビームキャノン最高出力、ターゲット魔動騎士。発射」キキが音声で指示を与えると、あたり一面を目が眩むような閃光が覆い隠すようにつつんだ。
「あ!やり過ぎちゃった」とキキは舌をだして頭を掻く。
魔動騎士はおろか、遥か彼方の山の一部が消し飛んでいた。
一瞬で壊滅状態になったバンディガーブ騎士団の残党は敗走していった。
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