113 / 126
ノックスの憂鬱 ジャンル:ミステリ
『未発見の毒薬や、科学上の難解な説明を要するトリックを犯行に使ってはならない』
しおりを挟む
「瞬さん瞬さん!」
鮫ちゃんが大声を上げながらばたばたと部屋に駆け込んできた。いったい何だというのか。
「おい鮫ちゃん、そんな大声出したら周りの迷惑に……」
さっき廊下の方から話し声が聞こえてきたので、もう他の宿泊客が到着しているはずである。咎めようとした俺の言葉を遮るように、鮫ちゃんは声のボリュームを若干落として言った。
「メメメ、メトロポリタン・ヴァンガードのメンバーが、この民宿にいるんすよ……」
「……え?」
「さっき見てきたばかりの、あのメンバーが、この民宿に来たんです……外が騒がしかったのはそのせいで……」
なるほど、気配が多かったので漠然と団体客かとは思っていたが、メンバー四人がやってきたのなら納得だ。それにしても……。
「本当に? 他人の空似じゃないのか? だいいち、メンバーって東京在住なんじゃないの? わざわざ宿をとる意味はないと思うが」
「いや、皆都内に住んでるはずですけど……でも、確かにいるんすよ……あああ、どうしよう、今夜は眠れないかも……」
鮫ちゃんがわざわざこんな嘘をつくとは思えないし、自分が追いかけているバンドのメンバーを見間違えるなんて考えにくいので、おそらくこれは本当なのだろう。下世話な話、メトロポリタン・ヴァンガードがどれぐらい稼いでいるのか俺にはわからないが、メンバーがこんな安宿に泊まるなんて確かに意外ではある。
しかし、いかにバンドメンバーとはいえ、ステージを降りたらただの人だし、今はプライベートな時間のはずだ。わざわざ確認しに行く気は起きなかった。
さて、好意的に表現すれば『レトロ』な雰囲気の漂う民宿やすらぎであるが、客室にはちゃんとバス・トイレがあって、一晩寝て過ごすだけなら取り立てて過不足のない造りだった。
到着したのが夜の十時を回っていたこともあって、部屋には既に二組の布団が敷いてあり、広さはだいたい十畳ほどだろうか。布団を敷くために片付けられてしまっていたのか、部屋の片隅に置いてある小さな収納ボックス以外には家具の類が一切なく、冷蔵庫はおろかテレビすらも設置されていなかった。まあ、ネットカフェに泊まるのとそう変わらない料金なのだから、仕方ないところではあるが。
入り口から見て正面の位置にある大きめの出窓からは外の風景を見渡すことができる。とは言っても、こちら側の窓から見える風景は既に刈り取りの終わった田んぼや畑、そして民家ばかりで、これといって見るべきものはない。ただ、辺りは都内とは思えないほど静かで、その点については、たしかに『やすらぎ』と言えないこともなかった。まあ、これぐらいは地元に帰ればいくらでも見られる風景なのだけれど。
ところで、俺達はまだ夕食をとっていなかった。だが、オーナーに尋ねてみると、周りには全国チェーンの居酒屋やファミレスがあるばかりで、わざわざ食べに出る気にはなれなかった。
幸いなことに、歩いて三分ほどの距離にコンビニがあったため、夕食はコンビニ弁当で軽く済ませた。まさか東京まで来てコンビニ弁当を食べることになるとは。それから、二人ともカラスの行水のように軽くシャワーを浴びて、湯冷めしないようそのまま布団に潜り込んだ……まではよかったのだが。
よくよく考えてみれば、俺と鮫ちゃんが一緒に夜を明かすのはこれが初めてだ。小雨がうちに泊まっていくことは昔からたびたびあったが、俺が京谷家に泊まったことは一度もないし、鮫ちゃんをうちに泊めたこともない。
だから、鮫ちゃんのイビキがこんなにうるさいとは知らなかったのだ。
今夜は眠れないかも、なんて言っていたのは、いったいどこのどいつだっけ。
どこでも眠れるのが数少ない長所であると自負している俺だが、さすがに大音量のイビキには対処のしようがない。それでも何とか寝てみようと、目を瞑って努力してみたものの、耳を塞ぐことはできず。やはり無理だった。
事前に知っていたら耳栓を用意してきたのに。小雨のやつ、一言ぐらい注意してくれてもよかったじゃないか。
時刻は午前零時過ぎ。眠ることを諦めた俺は、気分転換のため、ロビーに移動して本を読むことにした。彼女(恋人、ガールフレンドという意味)の真紀から借りてきたアガサ・クリスティのミステリで、発表された当時には相当物議を醸したものらしい。
ロビーのソファに腰掛けると、客室に繋がる廊下を見渡すことができた。部屋の出入りが全て見通せてしまうわけで、プライバシーの観点から見ると、ちょっとこれはどうかと思う。俺と鮫ちゃんが一部屋、メトロポリタン・ヴァンガードのメンバー四人が一部屋ずつと考えれば、五部屋が埋まっている計算になるのだが、扉は六つ、部屋も六部屋あるはずだ。
出迎えられたとき、オーナーの女性が『久しぶりに満室になった』と言っていたような気がするが、あと一部屋はどうなっているのだろう。もしかしたら、ドラムのサポートメンバーが入っているのかもしれない、と、この時は深く考えなかった。
それから程なくして、キーボードのおおむらとギターの世々がほぼ同時に部屋から出てきた。世々は右側の手前、おおむらは右側の中央の部屋らしい。おおむらは酒が入っているのか、足元が少々覚束ない。
二人は連れ立って左側中央の部屋、つまり俺と鮫ちゃんの隣の部屋へ入って行った。
ミステリでは、こうした部屋の位置関係が重要になるケースが往々にしてあるものだ。ミステリ初心者としてはなるべく頭に入れておくよう心がけたいところである。
二人が左側中央の部屋に入ってから十分ほど。先に姿を現したのはおおむらだった。
「ったく、なんでそんなビクビクしなきゃならねんだよ、打ち上げにも参加できなくてさあ……」
小さくぼやいたつもりだったのだろうが、辺りは森閑としているため、内容がはっきりと聞き取れてしまった。
「うわっ」
一瞬、おおむらと目が合う。こちらの存在に驚いているようだった。さっき廊下に出たときには気付かなかったのだろうか。まあ、存在感が希薄なほうだとは自覚しているので、驚くほどのことでもない。
それから一時間ほど経過しただろうか。
左側中央の部屋、先程おおむらと世々が入った部屋から、リーダーの松生が出てきた。つまり、あそこが松生の部屋だということか。
「ちょっと、けいくん? LINE見た? 出てきなさいよ」
松生は、おおむらの部屋の前で彼に呼び掛けているようだ。その口調がどこかオネエっぽかったので、おや、と思いつつ、しばらくその姿を眺めていた。ステージ上ではそんな風には見えなかったのだが。
「けいくんったら……寝てるのかしら……」
ドアノブを回す松生。
「あら、鍵開いてるわ……けいくん? 入るわよ?」
松生はそのまま、おおむらの部屋に入って行った。扉は開いたままだ。
ところで、この民宿やすらぎの客室のドアは全て外側に開く構造になっている。蝶番は左側。つまり、右側の中央であるおおむらの部屋の扉を開くと、松生の姿は扉の影に隠れてしまうわけだ。
それから十秒ぐらい間があった。部屋の明かりがつけられたらしく、開いた扉から光が漏れている。ロビーが再び静まり返った。
「きゃああああ!」
突然、夜の静寂を切り裂くように、松生が奇声を上げながら飛び出してきた。
「だだだだ、だれか、だれか、けけけけいくんが、頭から血を流して……」
鮫ちゃんが大声を上げながらばたばたと部屋に駆け込んできた。いったい何だというのか。
「おい鮫ちゃん、そんな大声出したら周りの迷惑に……」
さっき廊下の方から話し声が聞こえてきたので、もう他の宿泊客が到着しているはずである。咎めようとした俺の言葉を遮るように、鮫ちゃんは声のボリュームを若干落として言った。
「メメメ、メトロポリタン・ヴァンガードのメンバーが、この民宿にいるんすよ……」
「……え?」
「さっき見てきたばかりの、あのメンバーが、この民宿に来たんです……外が騒がしかったのはそのせいで……」
なるほど、気配が多かったので漠然と団体客かとは思っていたが、メンバー四人がやってきたのなら納得だ。それにしても……。
「本当に? 他人の空似じゃないのか? だいいち、メンバーって東京在住なんじゃないの? わざわざ宿をとる意味はないと思うが」
「いや、皆都内に住んでるはずですけど……でも、確かにいるんすよ……あああ、どうしよう、今夜は眠れないかも……」
鮫ちゃんがわざわざこんな嘘をつくとは思えないし、自分が追いかけているバンドのメンバーを見間違えるなんて考えにくいので、おそらくこれは本当なのだろう。下世話な話、メトロポリタン・ヴァンガードがどれぐらい稼いでいるのか俺にはわからないが、メンバーがこんな安宿に泊まるなんて確かに意外ではある。
しかし、いかにバンドメンバーとはいえ、ステージを降りたらただの人だし、今はプライベートな時間のはずだ。わざわざ確認しに行く気は起きなかった。
さて、好意的に表現すれば『レトロ』な雰囲気の漂う民宿やすらぎであるが、客室にはちゃんとバス・トイレがあって、一晩寝て過ごすだけなら取り立てて過不足のない造りだった。
到着したのが夜の十時を回っていたこともあって、部屋には既に二組の布団が敷いてあり、広さはだいたい十畳ほどだろうか。布団を敷くために片付けられてしまっていたのか、部屋の片隅に置いてある小さな収納ボックス以外には家具の類が一切なく、冷蔵庫はおろかテレビすらも設置されていなかった。まあ、ネットカフェに泊まるのとそう変わらない料金なのだから、仕方ないところではあるが。
入り口から見て正面の位置にある大きめの出窓からは外の風景を見渡すことができる。とは言っても、こちら側の窓から見える風景は既に刈り取りの終わった田んぼや畑、そして民家ばかりで、これといって見るべきものはない。ただ、辺りは都内とは思えないほど静かで、その点については、たしかに『やすらぎ』と言えないこともなかった。まあ、これぐらいは地元に帰ればいくらでも見られる風景なのだけれど。
ところで、俺達はまだ夕食をとっていなかった。だが、オーナーに尋ねてみると、周りには全国チェーンの居酒屋やファミレスがあるばかりで、わざわざ食べに出る気にはなれなかった。
幸いなことに、歩いて三分ほどの距離にコンビニがあったため、夕食はコンビニ弁当で軽く済ませた。まさか東京まで来てコンビニ弁当を食べることになるとは。それから、二人ともカラスの行水のように軽くシャワーを浴びて、湯冷めしないようそのまま布団に潜り込んだ……まではよかったのだが。
よくよく考えてみれば、俺と鮫ちゃんが一緒に夜を明かすのはこれが初めてだ。小雨がうちに泊まっていくことは昔からたびたびあったが、俺が京谷家に泊まったことは一度もないし、鮫ちゃんをうちに泊めたこともない。
だから、鮫ちゃんのイビキがこんなにうるさいとは知らなかったのだ。
今夜は眠れないかも、なんて言っていたのは、いったいどこのどいつだっけ。
どこでも眠れるのが数少ない長所であると自負している俺だが、さすがに大音量のイビキには対処のしようがない。それでも何とか寝てみようと、目を瞑って努力してみたものの、耳を塞ぐことはできず。やはり無理だった。
事前に知っていたら耳栓を用意してきたのに。小雨のやつ、一言ぐらい注意してくれてもよかったじゃないか。
時刻は午前零時過ぎ。眠ることを諦めた俺は、気分転換のため、ロビーに移動して本を読むことにした。彼女(恋人、ガールフレンドという意味)の真紀から借りてきたアガサ・クリスティのミステリで、発表された当時には相当物議を醸したものらしい。
ロビーのソファに腰掛けると、客室に繋がる廊下を見渡すことができた。部屋の出入りが全て見通せてしまうわけで、プライバシーの観点から見ると、ちょっとこれはどうかと思う。俺と鮫ちゃんが一部屋、メトロポリタン・ヴァンガードのメンバー四人が一部屋ずつと考えれば、五部屋が埋まっている計算になるのだが、扉は六つ、部屋も六部屋あるはずだ。
出迎えられたとき、オーナーの女性が『久しぶりに満室になった』と言っていたような気がするが、あと一部屋はどうなっているのだろう。もしかしたら、ドラムのサポートメンバーが入っているのかもしれない、と、この時は深く考えなかった。
それから程なくして、キーボードのおおむらとギターの世々がほぼ同時に部屋から出てきた。世々は右側の手前、おおむらは右側の中央の部屋らしい。おおむらは酒が入っているのか、足元が少々覚束ない。
二人は連れ立って左側中央の部屋、つまり俺と鮫ちゃんの隣の部屋へ入って行った。
ミステリでは、こうした部屋の位置関係が重要になるケースが往々にしてあるものだ。ミステリ初心者としてはなるべく頭に入れておくよう心がけたいところである。
二人が左側中央の部屋に入ってから十分ほど。先に姿を現したのはおおむらだった。
「ったく、なんでそんなビクビクしなきゃならねんだよ、打ち上げにも参加できなくてさあ……」
小さくぼやいたつもりだったのだろうが、辺りは森閑としているため、内容がはっきりと聞き取れてしまった。
「うわっ」
一瞬、おおむらと目が合う。こちらの存在に驚いているようだった。さっき廊下に出たときには気付かなかったのだろうか。まあ、存在感が希薄なほうだとは自覚しているので、驚くほどのことでもない。
それから一時間ほど経過しただろうか。
左側中央の部屋、先程おおむらと世々が入った部屋から、リーダーの松生が出てきた。つまり、あそこが松生の部屋だということか。
「ちょっと、けいくん? LINE見た? 出てきなさいよ」
松生は、おおむらの部屋の前で彼に呼び掛けているようだ。その口調がどこかオネエっぽかったので、おや、と思いつつ、しばらくその姿を眺めていた。ステージ上ではそんな風には見えなかったのだが。
「けいくんったら……寝てるのかしら……」
ドアノブを回す松生。
「あら、鍵開いてるわ……けいくん? 入るわよ?」
松生はそのまま、おおむらの部屋に入って行った。扉は開いたままだ。
ところで、この民宿やすらぎの客室のドアは全て外側に開く構造になっている。蝶番は左側。つまり、右側の中央であるおおむらの部屋の扉を開くと、松生の姿は扉の影に隠れてしまうわけだ。
それから十秒ぐらい間があった。部屋の明かりがつけられたらしく、開いた扉から光が漏れている。ロビーが再び静まり返った。
「きゃああああ!」
突然、夜の静寂を切り裂くように、松生が奇声を上げながら飛び出してきた。
「だだだだ、だれか、だれか、けけけけいくんが、頭から血を流して……」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる