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初夜

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 その日の夜、エリウは俺の指示通り一人で俺の部屋までやってきた。

「おう、来たか」
「は、はい……」

 白いローブ姿のエリウは部屋の入り口に立ったまま、きょろきょろと落ち着かない様子で辺りを見回している。部屋の中にこれといって珍しいものがあるわけでもない。つまり、これは緊張の表れである。
 エリウにはこれまでも色々とムチャクチャなことをやってきたが、夜中に密室で二人きりになるのはこれが初めてだ。蝋燭の明かりを受けて闇の中に浮かび上がるその白く瑞々しい肌に、俺の性欲は否応なくヒートアップしてゆく。

 普段は毅然と振る舞っているエリウも、この場では単なる小娘に過ぎない。死体のまま処女を奪われたり、聖剣の力を引き出すために衆目の中で犯されたりはしているが、まだ一度もまともな状況で抱かれたことがない。実質的には生娘のようなものなのだ。
 さぁて、どう料理してくれようか。人前で頬を打たれた屈辱、そう簡単に晴れるもんじゃねえぞ。

「いつまでそこに突っ立ってるつもりだ? 早くこっちに来いよ」

 俺はベッドのマットレスに腰掛けてエリウを促した。そう、ベッドだ。集落で過ごしていた頃とは違い、木製の台の上に、袋に綿を詰め込んだ寝心地のいいマットレスが敷かれている。
 このベッド一つとってもわかるように、兵装だけでなく、ゴーマ人の生活様式はサンガリアの文明レベルを遥かに超えている。まあ放浪生活を強いられていたサンガリア人の暮らしと比べるのは酷かもしれないけどな。
 ゴーマの支配下で作り替えられたカムロヌムの町の風景に戸惑っているサンガリア人も多いらしく、ゴーマ軍の手を逃れ荒野を彷徨っていたサンガリア人よりも、ゴーマに囚われ奴隷として使役されていた者たちの方が遥かに豊かな暮らしを送っていたという皮肉な現象も起こっていたようだ。

 ま、そんなこたあ今はどうでもいいや。
 おずおずと隣に座ったエリウだが、俺とは頑なに目を合わせようとしなかった。そんないじらしさがまたそそられる。向こうの世界じゃあ、二十歳過ぎれば女は皆狡猾だからな。

 俺はエリウの艶のある黒い髪に触れた。肌に触ったわけでもないのに、エリウは小さく体を震わせる。どんだけ敏感なんだよ、おいw

「改めてじっくり見ると、ほんとに綺麗な髪だよなあ。トリートメントでも使ってるみたいに」
「あ、あの……救世主さま、ご用件は何なのでしょう?」
「あ? ご用件?」
「あの、その、私がここに呼ばれた理由です……」
「何ってそりゃあ、エリウが何でもいうこと聞いてくれるって言ったんじゃねえか」
「そっ、それは、言葉の綾といいますか……」
「嘘は良くねえなあ。あの場にいた全員がお前の言葉をしっかり聞いてたんだぜ。あの女たちなんか、お前の言葉を聞いて、なんと慈悲深いお方だって感激の涙を流していたじゃねえか。あの涙をお前は裏切るのか?」

 耳元でそう囁くと、エリウは瞳を閉じて小さく吐息を漏らした。

「裏切るなんて、そんな……」
「そうだろう? お前は真面目な福音の騎士。約束を破るなんてこたぁ、あっちゃならねえよなぁ?」

 首筋に舌を這わせても抵抗はなく、

「んっ……」

 と喉の奥で微かに喘ぎながら必死に声を抑えている。
 口では何と言っていようが、大人しく部屋に来たってことは、これから起こることについて当然覚悟はできてるはず。俺は服の上からエリウの豊満な乳房を揉みしだきながら、エリウの体をベッドに押し倒す。

「やっ、ダメっ……」
「あ? 何してもいいんじゃねえの?」
「い、いいけどっ……んぅっ」

 エリウは俺の体を押し返し、瞳を潤ませながらこう言った。

「キス……してください……」
「なっ……」

 突然のエリウの言葉、そしてその媚びるような表情の美しさに、俺は思わず息を呑んだ。乳を揉む手が止まり、口の中で夥しい量の唾液が分泌され始める。
 そういえば、既に二回もヤったにも関わらず、こいつとはまだ一度もキスをしたことがない。にしても、キスしてくださいって改めて言われると、なんか……。

「お願い……します……」

 首に回されたエリウの腕が、俺の体をぐいっと抱き寄せてくる。

「わわ、わかったから……」

 しっとりと濡れたエリウの唇。俺はごくりと唾を飲みこんでから、貪るようにその唇に吸い付いた。

「んっ……んぅ……」

 くちゅくちゅと唾液が混じり合う音が響き、それと同時に、エリウの長い舌が唇を押し開くようにして差し込まれてくる。

「んおっ……」

 突然積極的になったエリウに面食らった俺は思わず身を引こうとしたが、首に絡み付いたエリウの腕がそれを許さず、身動きのとれなくなった俺は、舌まで吸い取られそうなほど濃厚な接吻を受けた。一体なんなんだコイツはよ……。

「んむっ……」
「ふぅぅっ……」

 しかし、美人に情熱的なキスをせがまれて燃えない男はいない。最初こそ戸惑いを覚えたものの、俺は既にエリウの柔らかい舌とサラサラした唾液の感触を楽しみ始めていた。
 そもそも、俺は美人どころかブスにさえこれほど熱烈に求められたことがない。ウーパールーパーみたいな女ですら、酒で潰すか、長い時間と手間をかけて言葉で適当に丸め込むか、とにかくそういうややこしい手順を踏まなければ、抱くことはおろかハグすらできなかったのだ。
 つーか、ぶっちゃけキスだって面倒臭いし口臭臭いけど前戯の一環として作業的にこなしてきただけで、本気の恋愛をして彼女作って甘酸っぱいキスをするとか、そういう青春めいたものとは全く無縁の人生だった。キスの味イコール口臭。それ以上でもそれ以下でもない。

 しかし、エリウとのキスは違った。
 ねっとりと舌が絡み合う濃厚なディープキス。体への愛撫と平行しながら、俺たちは互いの唾液を相手の粘膜にすり込むような激しい接吻を続けた。

 口の中がエリウの唾液の味で満たされてから、俺はエリウの着衣を剥ぎ取り、その美しい裸体をしげしげと眺めた。
 生きているエリウの裸を見るのはこれが初めてだ。豊かな乳房と薄桃色の乳輪はエリウの呼吸に合わせてゆったりと波打ち、小さな乳首は既にぷっくりと隆起している。程よく筋肉がつき引き締まった腕、うっすらとあばらが浮き上がった胴、くびれた腰、そしてエリウの体の中でも特によく鍛えられた尻と太腿。艶めかしく動く長い脚と薄い陰毛の向こうに、処女を失ったとはいえまだ使い込まれていない可愛らしい陰部がちらちらと顔を覗かせている。
 エリウはほんのりと頬を赤らめながら言った。

「……そ、そんなにじろじろ見ないでください……」
「いや、こうしてじっくり見ると、綺麗だなと思ってさ……」
「恥ずかしいです……」

 恥じらいながら陰部を両手で隠す仕草がまたいじらしく、我慢の限界に達していた俺は、エリウの薄桃色の乳首にむしゃぶりついた。

「あんっ……!」

 すっかり硬くなっていた乳首を舌で転がすと、エリウは切なくメスの啼き声を上げる。若く瑞々しい肌はしっとりと指になじみ、豊かで程よい張りのある乳房を俺はむちゃくちゃに揉みしだいた。
 エリウは俺の体の下でくねくねと腰や足をくねらせながら、初めての刺激に身を委ねている。やはり愛撫は反応があったほうがずっと楽しい。股へと指先を這わせると、エリウの陰部はもうぐっしょりと濡れそぼっていた。
 小ぶりな膣口を探り当て、少しずつ中指を奥まで差し込んでゆく。指の関節が一つ飲み込まれるごとに、エリウは小さく体を震わせた。中指を根元まですっかり押し入れてから指先をクイっと曲げると、

「あっ……!」

 エリウは一際高い嬌声を上げ、驚いて両手で口を押さえてしまった。

「な、なに、今の声……?」

 自分の口から発せられたあまりに艶めかしい喘ぎ声に、彼女自身戸惑っているようだ。

「怖がるこたぁないぜ、それはお前が女になった証だ」
「そ、そうなのですか……?」
「そうだ。だから我慢するな。たくさん声を出して、気持ちよくなれ」
「はっ、は……んっ! んぁっ!」

 指先をぐりぐりと動かし、最も感度のよい部分を探る。すると、最奥の少し手前のあたりに、明らかに反応が異なる部分を見つけた。

「あっ……! だ、だめ……ッ!」

 エリウは慌てて俺の手を押さえようとしたが、ダメと言われてやめるようじゃあ女を気持ちよくしてやることはできない。俺は指先に軽く力を込め、Gスポットをトントンと刺激してやった。

「あっ、んっ……!」

 大きな喘ぎ声とシンクロするように、エリウの膣肉がキュウキュウと中指を締め付けてくる。グチュグチュと夥しい量の愛液が分泌され、なおも刺激を続けると、ビクビクと小刻みに体を震わせ始めた。

「な、なんか……くるっ……!」
「イけ! イってしまえ!」
「あぁぁぁっ!」

 直後、エリウは体を大きくしならせ、足を数回ビクつかせたかと思うと、そのままぐったりとして動かなくなった。人生初めて迎えた絶頂――その恥ずかしさのためか、意識が戻ったエリウは両手で顔を覆って泣き出してしまった。

「お、おいおい、何で泣くんだよ……」
「だって……何だか、自分がおかしくなってしまいそうで……」
「気持ちよくなったんだからいいじゃないか」
「でも……でも……うっうっ」

 ったく、自分から積極的に舌入れてきたかと思ったら、イカせたら泣き出すし、いったい何なんだこの女は。しかし、ここまで来て泣かせたまま何もしないで返すのは癪だから、俺はエリウが泣き止むまで彼女の頭を優しく撫で続けた。何やってんだオレ。

 そして、エリウが泣き止むまでに、なんと三十分もの時間を要した。フルボッキ状態になっていたはずの俺のペニスもすっかり萎えている。

「さあ、今度は俺のを気持ちよくしてもらう番だぜ」

 服を脱ぎ、だらりと垂れ下がったペニスをエリウの顔の前に差し出すと、エリウは驚いたような表情でまじまじと俺のちんこを見つめた。

「これが、男性の……お、おちんちん……こんな大きいのが、私の中にもう二回も入ったのですね……」
「へっへっへ、そうだぜ。じっくり見るのはこれが初めてか」

 エリウは小さく頷いた。

「大きいですけど、なんか、かわいい形をしてますね」
「かっ、かわ……いいだと……?」

 念のために言っておくが、俺は決して短小ではない。むしろ平均よりは少しデカい方だ。ちんこ見せてかわいいとか言われたことねーよ!
 何故か悔しくなった俺は、絶対このちんこでエリウをヒイヒイ言わせてやると心に誓った。

「ほら、しゃぶれよ早く」
「えっ、しゃぶるんですか? 口に入れるの? これ、おしっこするところですよね?」
「つべこべ言うんじゃねえよ。お前が泣き止むまで待ったせいで、すっかり萎えちまったじゃねえか。お前の口でもう一度勃起させてみせろ。さっきキスしたみたいにねっとりと舌をつかってな」
「え、ええ……わかりました……んむっ……こうでふか?」

 エリウはおずおずと亀頭を口に含み、舌先で舐め回し始めた。

「おっ……よし、いいぞ、そのままもっと、ちゃんと奥まで咥えろ」
「ん、んむっ……」

 赤みを増していたさらに頬を紅潮させながら、エリウはずっぽりと根元近くまで陰茎を咥えこむ。

「頭を動かしてストロークしながら、舌を使ってちんこをかわいがってみろ」
「ふぁい……」

 裏筋にぴっとりと密着したエリウの舌の感触は非常に心地よく、俺のペニスはエリウの口の中でますます激しく膨張してゆく。

「んぐ……また大きくなって……」
「おお、いいぞ……タマの方も優しく愛撫しながら、頭を早く動かすんだ」

 福音の騎士としてサンガリアの民たちに崇められている高潔な女戦士エリウが、俺のちんこをしゃぶりながら上目遣いで媚びるようにこちらを見上げている。その光景は、俺の征服欲を大いに満たした。
 次第に加速してゆくストロークと、裏筋から鈴口まで這い回るエリウの舌のうねり、それに加えて睾丸への優しいマッサージ。こいつ、カラダだけじゃなくテクニックの方もメスとしての才能が大いにありそうだ。急激に射精感がこみ上げてきて、俺はエリウの頭を押さえつけて喉の奥まで亀頭をねじ込んだ。

「うっ、出るっ……!」
「ん~!」

 どぴゅっ、どぴゅっ、どぴゅっ……。

「げほっ、げほっ……」

 喉にこってりと濃厚な精液を射精され、エリウは苦しそうに噎せながら、俺の精液を口からボタボタと零していた。

「おいっ! ダメだろうが、精液はちゃんと全部飲み干せよ!」
「え、ええっ……だって、苦すぎてこんなのとても……」
「何でも言うこと聞くんじゃねえのか? ええ?」
「う、ううっ……」

 声にドスを利かせて軽く凄んでやると、エリウは顔を顰めながらも、舌の上に残っていた僅かな精液をゴクンと飲み込んだ。げっへっへ、精液を飲み込む女の喉の動きってたまらんよなあ。

「今度からは残さず全て飲み干すんだぞ!」
「はっ……はい……」
「次はお掃除フェラだ。ちんこについた精液を全部綺麗に舐めとれ」
「ふぁい……」

 苦いとかなんとか不満を漏らしていた割には、エリウの目は蕩けたようにうっとりしており、俺の亀頭にねっとりと纏わりついた精液を舐めとる舌の動きには、もはや愛情すら感じられるようになっていた。

「よ~し、綺麗になったな。じゃあいよいよお待ちかねのセックスだ」
「セ、セッ……」

 エリウはお掃除フェラで再びギンギンにフル勃起した俺のペニスを凝視する。

「ほ、ほんとうに、こんなのが、私の中に……?」
「何言ってんだ、もう二回もやったじゃねえか」
「で、でも、こうして改めて見ると……」
「『案ずるより産むが易し』って言うだろ? ほれ、いくぞ!」
「それはちょっと意味が……あ、あぁっ……!」

 諺の意味がどうだろうが突っ込んじまえば関係ねえwww正常位の体勢で亀頭をあてがうと、エリウの小さな膣口はクチュリと淫らな音を立てて俺のペニスを歓迎した。

「お前がいくらかまととぶっててもな、こっちの口はちゃあんと俺のちんこの感触を知ってるらしいぜ!」
「あっ、んんっ……入ってくるぅ……」

 新品同様でみっちりと締まりのいいエリウの膣への挿入は、ヒトミのようにぬるっとはいかない。俺はじっくりと時間をかけて少しずつペニスを奥へと押し込んでいった。俺のカリ首がエリウの膣肉のヒダをひとつ超えるたびにエリウは、

「あ、あ、ああっ……」

 と短く切ない喘ぎ声を上げる。亀頭がブチュンと最奥部まで達すると、エリウは脚を何度も震わせ、膣の締め付けが一層強くなった。

「んんんっ……お、大きい……っ……奥まで……当たって……」
「へへへ、嬉しいこと言ってくれるじゃねえか。これまではじっくりとちんこの感覚を味わう余裕がなかっただろう。どうだ、ちんこは気持ちいいか?」
「い、いや……恥ずかしい……」
「そんなの最初だけだ、すぐにちんぽ狂いに開発してやるからな……それっ!」

 カリ首に擦れるヒダの感触を楽しみながらゆっくりペニスを引き、再び奥へ突き進む。ピストンを始めると、エリウの膣はミチミチと淫靡な音を立てた。

「うおっ……相変わらずすげえ締め付けだ……気を付けねえとこっちが先にイカされちまうな」
「あんっ……あっ……」

 膣がだんだん馴染んできたのを確かめながら、少しずつピストンの速度を上げていく。高速ピストンが可能になったころには、亀頭の先にコリッとした子宮口が当たる感覚があった。

「あっ、あっ、すごい……」
「どうだ、セックスは気持ちいいだろう?」
「きっ、きもち……だ、ダメっ……それは……」
「素直になれよ、このちんぽとはこれから長い付き合いになるんだからよ!」

 どうしてもエリウに『気持ちいい』と言わせたくなった俺は、ピストンのストロークをさらに深めながら、ぷっくりと隆起したエリウのクリトリスに触れた。

「あっ、そ、そこは……んんんっ!」

 クリトリスを軽く指で摘んだ瞬間、エリウの膣圧が急激に高まり、締め上げられた俺のペニスは射精感が一気に高まった。やべぇ、このままじゃ……!

「おっ、おおおっ!?」

 どぴゅっ、どぴゅっ、どぴゅっ、どぴゅっ……。

 もっとじっくり攻めるつもりだったのに、不意の強い締め付けに、俺のペニスは堪え切れず熱い精液をエリウの子宮口に吐き出した。射精の脈動のリズムに合わせて、エリウの膣もキュウキュウと搾り取るようにペニスを締め付けてくる。

「あっ……中……熱い……びくんびくんして……」
「うっ……おおぅ……クソ、ぬかったぜ、俺の方が先にイカされちまうとは……」

 射精が終わりペニスを引き抜こうとした俺の腰をエリウの脚ががっちりとホールドし、また俺の首にもエリウの引き締まった腕が絡みついてきた。女といえど、剣士として鍛錬を積んでいるエリウの筋力は凄まじく、運動不足のタクシードライバーである俺の力では全く歯が立たない。まるで女郎蜘蛛に捕らわれたみたいに、俺は身動きが取れなくなっていた。
 エリウは恍惚とした表情を浮かべて言う。

「気持ち……よかったですか?」
「お……おう」
「嬉しい……私も……よくわからないけど、なんだかとても幸せな気持ち……」

 エリウに言わせようと思っていた台詞を先に言わされてしまったことで猛烈な悔しさがこみ上げてきたが、それも一瞬の事だった。深く繋がったままエリウに抱き寄せられた俺は、媚びるようなエリウの視線にほだされて、再び濃厚な接吻を始める。
 俺は本来アフターセックスなんて面倒だから何もしない派なのだが、こうもがっちり捕まると何もしないわけにはいかない。しかし、面倒くさいと感じたのは最初だけで、ねっとりとしたディープキスを続けるうち、上と下、二箇所で深く結合している感覚が心地よくなってきて、一旦萎えかけた俺のペニスはエリウの中で再び活力を取り戻した。

「あン……また大きくなった……」
「お前……エロすぎ」

 するとエリウは、ふふ、と小さく微笑んだあと、俺の体をぐいと押し倒し、騎乗位の体勢になった。

「うおっ」
「あっ……」

 体位の変更によって下から深く突きあげられたエリウが切ない声を漏らす。結合部からは、さっき放出したばかりの白濁の精液が重力に負けてじわりと零れてきた。

「あの女たちとは……」

 エリウが俺を見下ろしながら言う。

「あの女たちとは……奴隷の女たちとは、もう二度とこんなことしないって……ンっ……誓ってくれますか?」
「あ、ああ……まあ、そういう約束だし……」
「嬉しい……だったら私、なんでもできます……救世主さまのためなら、なんでも……なんでも……」

 うわごとのように呟きながら、エリウはゆっくりと腰を動かし始めた。

「ヒトミさんとも、本当は……ぁっ……してほしくない……」
「そ、それは……」
「わかってます、すぐには……んっ……無理だって……でも……」

 快楽に身を委ね、時折喘ぎながらも、エリウは一語一語絞り出すように言葉を紡ぎ続ける。

「でも……私、頑張りますから……んぁっ……救世主さまに……私じゃなきゃダメだって……ん……思ってもらえるように……」
「い、いったい、どうしたんだよ、お前……」
「わかんない……どうしたらいいかわからないんです……あっ……自分が、どんどん……んっ……変になっていくの……ぁ……止められなくて……怖いの……んんんっ!」

 その言葉と呼応するようにエリウの腰の動きがどんどん激しくなり、結合部からはますます分泌される愛液と零れ出す精液が混じり合ったグチュグチュという淫らな音が聞こえてくる。エリウの腰使いは、足腰や尻の筋肉がしっかりしているせいか、これが初めての騎乗位とは思えないほど、僅かな時間の間に飛躍的な上達を見せていた。

「うおっ……なんて腰使いだっ……」
「一番だって……私が一番だって、言ってください……あっ、あっ」
「いい、一番だっ……今まで抱いてきた女の中で、こんなすごい女はいねえっ……」

 決して言わされたわけではないし、気分を盛り上げるためのリップサービスでもない。これは正真正銘、偽らざる本音だった。俺は上体を起こし、腰のピストンに合わせてぶるぶると揺れる巨乳にむしゃぶりつく。

「救世主さまの……あっ……せいですからねっ……ちゃんと、責任……あっあっあっ」

 豊満な乳房を揉みしだきながら、ジュルジュルと音を立てて乳首を吸いまくる。エリウの腰のストロークはさらに大きくなって、腰が下ろされ肌が触れ合うたびに、バチンバチンと大きな音がした。

「これ好き……深くて……ッ……奥まで……ぁんっ」
「どうだ、セックスは気持ちいいだろう? ちんぽ大好きになっただろ?」
「き、気持ちいいですっ……ぁっ……救世主さま……好き……んっ! あっ! ダメッ……」

 好きという言葉の主語が変わったことの意味を問いただす間もなく、エリウの膣圧はまた急激に強くなった。

「んっ……あっ……っ……」

 俺の体の上で、エリウはガクガクと激しく痙攣しながら絶頂を迎えた。エリウの絶頂に合わせて、俺もエリウの尻を掴み、腰を浮かせて、エリウの膣の一番深い場所までペニスを捻じ込む。
 エリウの膣肉は精液を搾り取るように小刻みに収縮し、俺のペニスもそれに応えて大量の精液をエリウの中に吐き出した。

 絶頂のあと、失神して俺の体にもたれかかってきたエリウの体を、俺は優しく抱き締めた。エリウがイク直前に放った『好き』という言葉が、ボディーブローのようにじわじわと俺の心を侵食していく。

 ……あれ、なんか違う。こんなはずじゃなかったのになあ。
 まんこも人格もぶっ壊れるほどボロ雑巾のように凌辱して、この生意気な女に目にもの見せてやろうと思ってたはずなんだが。

 やっぱり、なんかコイツは調子狂うわ。

 そう思いながらも、俺のペニスはまだ、失神し脱力したエリウの膣にびゅくびゅくと射精を続けていた。それはまるで、この女だけは絶対に手離したくないと、ペニスが俺の意志を無視して勝手にマーキングをしているかのようだった。
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