BLUE WATERー飛空士は愛機と共に異世界の空を飛び駆ける。ー

二代目菊池寛

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本編

三章二話 鳥狩り。②ー知られし事実と迫り来る北帝国ー

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シラティスとセリュウズを助けたその日の夕方。

メア村へと無事に帰還したアイン達の前に、レサムリと、シャロン村長、それと見慣れぬ顔の男が待ち構えていた。

因みに役目を終えたブルーウォーターは村の入口に一時的に置いている。ブルーウォーターの周りには村人達が珍しい物を初めて見る様な表情をしながら見ていた。

レサムリ「………シラティス!」

シラティス「親父!」

ブルーウォーターの操縦席からシラティス飛び降りレサムリの元へと駆け付ける、しかし。

レサムリ「この、馬鹿娘がぁ!!」

突如降り掛かるレサムリの右拳骨がシラティスの頭上に直撃する。

シラティス「ぎゃいん!?」

レサムリの拳骨を頭に食らったシラティスは両膝を地面に崩して自分の頭を両手で抑えだす。

レサムリ「工房の原料や部品を無断で持ち込みやがって!しかも稼ぎ三ヶ月分を!!それだけじゃねえ、俺に内緒でロックベルの処に物質シンセサイザーまで買おうとした事を隠して、しかもオルバ爺さんや自警団の連中まで巻き込んでこの馬鹿野郎が!!」

シラティス「ご、ごめんなさ…。」

シラティスがレサムリに謝ろうとした瞬間、レサムリはシラティスを強く抱き締める。

シラティス「お、親父?」

レサムリ「………兎に角、無事で良かった。」

シラティス「親父………。」

アイン(………これが父娘おやこの感動の再開って奴か。)

アインは抱き締める父娘の光景を見つめる。暫くすると、レサムリはシラティスを抱き締めるのを止めアインに向かって礼を言った。

レサムリ「アイザック、シラティスを…娘を助けてくれて有難う。お前は娘の命の恩人だ。」

アイン「ああ。」

レサムリ「だが…。それとこれとは別だ。村の入口にあるあの鳥を模した青い飛行機械。もしかしてと思うが村中で噂に聞いた『青い鳥』か?」

アイン「………生憎だが、俺はその噂を知らないんだが。」

シャロン「・・・・・・・・・アイザック。」

口をへの字に結んだシャロン村長が、アインの前に立ちはだかった。その後ろには、見慣れぬ浅黒い肌の男。

アイン「………村長さん。」

シャロン「・・・・・・・・・アイザック。私は、ここ1か月で2度、奇妙な事態に遭遇したわ。一つは、君の村への訪問。しかも機竜兵の捕虜を連れて。そしてもう一つは、今日の飛行機械。既にサムソンとハンゼル、そしてレサムリに話は聞いている。・・・・・・そして、アンタからも話を聞きたいと思っている。」

アイン「・・・・・・・・・聞きたい事とは?」

一拍置いて、シャロンは口を開いた。

シャロン「全て、だ。アンタがどこから来て、そして何の目的でこのメア村を訪れたのか。今まで君を単なる若者として捉えてきたが、アンタがメア村にやって来て以降のことは、明らかに異常事態過ぎるわ。私は、村長として、村に対し責任を負う者として、真実を知る責務がある。」

黒肌の男「・・・・・・更に加えるなら、ここ最近、北帝国の機竜隊が全滅する事件が起こっている。『青い鳥』の仕業だそうだ。もし、何かを知っているなら・・・・・・お前が事の当事者であるのなら、全てこの場にて話してほしい。」

付け加えた浅黒い肌の男の方へ、アインは目を向ける。

アイン「・・・・・・・・・もしもだ。」

黒肌の男「ん?」

アイン「もし、俺が全ての元凶だったとしたら?機竜を撃ち落とし、その北帝国に侵略の口実を与え、捕虜を持ち込んで今回の事件のきっかけを作った・・・・・・・・・。」

シャロン「・・・・・・・・・。」

シラティスやレサムリは驚いたように、浅黒い男も眉をひそめて、沈黙によって応えたシャロンを見やる。

シラティス「そ、そんな! アインはただ巻き込まれただけで・・・・・・・・・。」

親切なシラティスの抗弁を、アインは横目で目配せして黙らせた。

アイン「・・・・・・・・・判りました。俺も英国紳士として。全て話します。ただ、口で話すよりも直接『廃基地』に来てもらった方が早いと思いますが宜しいですかな?丁度、相棒を元の場所へ戻したいので。」

そう言いながらアインは右親指を入口前に置かれたブルーウォーターを指して言った。



『廃基地』と呼ばれる其れが何時頃築かれたものなのかは定かではない。

ただ、シャロンがまだ前村長からその地位を引き継ぐ前には『廃基地』の存在は不気味な遺物として村外縁部の農家の噂話に上っていた。

ゴオオオオオオォォォォォォォォオオオオオオオ!!!

鼓膜が破れてしまいそうなほどの凄まじい轟音を立てて、『青い鳥』・・・・・・ブルーウォーターが離陸し、夕暮れの空へと飛び去っていく。

アインはシャロンたちを『廃基地』へと連れてきて、『格納庫』なる施設にある『青い鳥』を見せた。アインの祖国を守るために生産されたものだという。

帝国の機竜を、いともたやすく撃破せしめたという『青い鳥』。戦闘機なるその飛行機械は、アインの祖国であるイギリスにてブルーウォーター、正式名称スピットファイアMk2マークツーの最大生産数は920機も生産されているのだという。そして、アインの祖国以上の国力を持つ国は、その5倍以上の数を有しているのだとか。

全くをもって、想像を絶するものばかりだ。『廃基地』の隅から、飛び立つ戦闘機を見守るのは、シャロンとレサムリ、ロックベル、そしてシラティスの4人だ。アインは、戦闘機なる飛行機械が飛べることを証明するべく、今、シャロン達の目の前で飛び立ったのだ。

シャロン「・・・・・・・・・飛びましたね。」

ロックベル「あ、ああ・・・・・・。」

レサムリ「村長。これから、アイザックはどうするんで?」

シャロンを睨みつけ、ぶっきらぼうなレサムリの声音。

シャロンは、苦笑しながら答えた。

シャロン「・・・・・・問題は、何が起こったかではなく、何故それが起こったか、だよ。」

シラティス「というと?」

シャロン「もしやと思って、恐らくだけどアイザックは。『異界いかい』から来たという。そして、アインが操る『青い鳥』。・・・・・・これらは、全く尋常ならざる事態よ。いくらがこの、そしてこれからの事態の契機になるのだとしても、それがアイザック自身の意思を超えた所によって図られているのであれば、それはアイザックただ一人の責任ではないわ。」

ロックベル「・・・・・・・・・つまり?」

シャロン「もしも、これら尋常ならざる出来事全てが聖霊様のお計らいだとするのならば・・・・・・何れ、今日まで長く、長く続いた『北帝国による平和』を覆す、大きな嵐が訪れるのだろう。アイザックは、聖霊様の御意思によってその火蓋を切るよう促されたに過ぎん。すでに、嵐の予兆は見えておる。先の帝国機竜隊の侵攻、という形でね。アイザックは、そして我等メアの村民は『嵐』に備えねばならん。この世界を包み込み荒らし尽くすであろう『嵐』の為に。この状況、私達がアイザックに力を貸すことこそ、聖霊様の御意思と言えるのではないかい?」

シラティス「じゃ、じゃあアインは・・・・・・!」

シャロンはシラティスにニッと笑いかけ彼女の両肩を優しくポンと叩く。

シャロル「シラティス。アイザックを手伝ってあげなさい。村の者達には、私から話そう。そしてアイザックには、変わらずメア村の者として遇することにする。」

シラティス「やったっ!」

レサムリ「・・・・・・村長、シラティスがアイザックを手伝うのは良く分かった、しかし、必要な物とかは一体どうするんで?」

ロックベル「俺が力になろう。」

進み出たのは、ロックベルだった。

シラティス「ロックベルが?」

ロックベル「ああ、貧乏暇無しのレサムリの旦那よりもこの俺の方が、多少の余裕はあるし、必要な物の調達も簡単にできる。なんせ〈ルミサリム〉の一隊商を俺が率いてるんだからな。」

シラティス「じゃ、じゃあ・・・・・・。」

すっかり期待に目を輝かせるシラティスに、ロックベルはニヤリと笑う。

ロックベル「最新の物質シンセサイザーを持ってきてやるよ。期待して待て。」

シラティス「わぁ!それがあれば今月中に考えてた『アレ』が完成出来るよ!」

レサムリ「・・・・・・・・・『アレ』だと?シラティス、アレとは一体何だ?」

レサムリは困った顔で言うと、シラティスは眼をキラキラと輝かせながらポケットからある紙束を数十枚取り出してレサムリ達に見せた。

そこには。先のアインのブルーウォーターと噂の『青い鳥』。ふと所々似通った部分がある、確かに飛行機械の部品と言うべきそれの、詳細な設計図が書かれていた。三角の翼の大まかな図に、機械を制御する精密装置の詳細な設計図、必要な部品の量と関する内容や欠点、組み立ての順番や注意じこう等々、細かく丁寧に記入されている・・・・・・・・・。

シャロン「す、凄いわ・・・・・・・・・。」

シラティス「アインが教えてくれた事を参考にね、機械部分はブルーウォーターの修理をしながら参考にして設計してみたんだ!後は、必要な部品を作って組み立てるだけ」

ロックベル「・・・・・・・・・流石はレサムリの娘だ。何百年も前から続く機械屋の家系だ。」

精密機械の製造は、人間種が種として得意とするところだ。しかし、『魔法無しで空を飛ぶ機械』など、誰一人として考えたこともなかった。

既に、耳長族といった魔法の恩恵を受けし種族が、機竜や魔導艇という形で空を駆っている時代なのだ。魔法が使えないことを理由に長らく〝劣等種〟として下に見られてきた人間種は、魔法で空を飛ぶ者たちを羨望と諦めで見上げながら・・・・・・気づけば魔法無しで驚くような発明をする、シラティスの様な好奇心を何処かで失っていたのかもしれない。

ロックベル「只のガラクタだ。」

レサムリ「なに?」

ロックベル「空飛ぶガラクタか?人間種始まって以来、魔法無しで空を飛んだことはないぜレサムリの旦那。」

ロックベルは空を見上げながら言う。

遥か上空にて、アインの『青い鳥』ブルーウォーターの轟音が微かに轟いていた。

・・・・・・・・・老人故に耳が遠くなったか。シャロンには、アインの乗るブルーウォーターから発する轟音が何処か、まるで・・・・・・己の、戦い血に塗れるであろう運命を悟って、悲しげに鳴いているように聞こえていたのだった。



フィラシア「・・・・・・月が、綺麗ね。」

夜空を滑るように、優雅に飛ぶ魔導艇の甲板。

セドラントの王女フィラシアは、満天の夜空に浮かぶ満月を仰ぎながら、そうポツリと呟いた。

王女フィラシアが王国諸都市を行幸するために作られた王族用魔導艇。軍用魔導艇のものを、乗客が快適に空の旅を楽しめるように改造した、フィラシアの為に父である王が一隻のみ建造させたものだ。

今、フィラシアは父である王と共にある場所へと向かっている。今日の昼過ぎにこの魔導艇レーベ級の艦隊は飛び立ったばかり。その地に着くころには、夜が明けているだろう。

クラリス「あの・・・・・・フィラシア様。そろそろお休みになられてください」

クラリスが、困ったような、それでいてかわいらしい表情で声を掛けてくる。

王族用魔導艇には、北帝国が〝庇護国への恩恵〟の一環として技術供与している魔導炉が備え付けられ、旧来のように魔術師から魔力を供給させる必要がない。故に少人数、最低一人いればこの魔導艇を飛ばすことができる。これからの秘密の飛行のために臨時に雇った船長兼操舵手の他に、旅の同行者はただ一人連れてきた小人族のメイド、クラリス。

そしてもう一人、フィラシアの父にして此処には居ないセドラントの王であるローランド王。

フィラシア「先に休んでいいのよ、クラリス。」

クラリス「そんな・・・・・・。フィラシア様より先に休むことなど出来ません。宮廷使用人の鉄則です」

フィラシア「・・・・・・お願い、あともう少しだけ。ここまで美しい夜は久しぶりなの。ここは、静かで、街の明かりもないもの。」

眼下には、月のほのかな光に美しく照らされた静寂の森が見えるばかりである。

もちろん王宮から見る王都の夜景も、それは美しい。満天の夜空が、地上にすら広がっているように見えるのだ。眠らぬ王都の夜景は、即ちセドラント王国繁栄の象徴でもある。

だが、今、その繁栄に影が差しこめようとしている。一つは北帝国。もう一つは、北帝国の機竜を落としせしめた『青い鳥』。

果たして、この夜を越えて王国は・・・・・・いや、この世界は再び夜明けを見ることができるのか。それとも、このまま帝国の影に、この世界が長い年月をかけて産み育ててしまった〝影〟に飲み込まれてしまうのか・・・・・・・・・
『青い鳥』は果たして、王国の、そして世界の救世主に足りるか。それとも・・・・・・。

夜空を見上げる、いつまでも物憂げなフィラシアの表情に、リエトもまた不安げな面持ちを隠せなかった。



その頃、魔導艇レーベ級艦橋ブリッジにて。
其処には王が臨時に雇った船長兼操舵手、他にも各武装担当の砲撃手、航海士、魔力制御手、通信手が其々の席に座っている。

そして船長の左隣の席にて一人の男が着席していた。

茶髪長髪で顔の下部分を長い髭で生やし頭に王冠を着けた王族の男を。

そう、彼こそはセドラント王国を建国せし初代国王ローランド・リウ・ファルメルデ・セドラントである。

ローランド王は鋭い眼差しで目の前の艦橋の窓の夜の景色を見つめると何かに感づいた。

ローランド王「………『嵐』が動きだしたか。」

船長「はい?嵐ですか?」

ローランド王「うむ、全艦船長に通達する。遥か方向に北帝国の部隊が動き出した。敵の行き先は再度、ミズカ地方。奴等の目的は恐らく、ミズカを火の海にし『青い鳥』を誘い込むのが狙いだ。これより我々は『青い鳥』の加勢に入り北帝国の部隊を殲滅する!」

船員達『はっ!!』

ローランド王「全艦全速前進!!」

レーベ級艦隊は艦の速度を全速まで上げミズカへ向かって進み出す。

ローランド王(『青い鳥』。もしあれが『予言』のならば、私は………。)



空中にて一隻の魔導戦艦、北帝国が所持するバイエルン級とその周囲には30体の制空、爆撃機竜を警護に付けながらミズカ地方を目指して飛行していた。

バイエルン級の艦橋では。艦長席に座るセルゲイと右隣にて立つルチアーノは思惑な顔を浮かばせながら艦長席に座っているセルゲイに話し掛ける。

ルチアーノ「セルゲイ、この様な戦力で大丈夫なのか?」

セルゲイ「我が艦の魔光石の回復は完全ではないが無論、問題無い。このバイエルンの周囲には護衛の機竜の数は30、更にこの艦内の格納庫には機竜兵搭乗済みの機竜19騎、が何時でも出撃出来る様に待機している、そしてルチアーノ殿の機竜を含めれば。全部で50、更に我が艦の火力兵装を合わせれば例え『青い鳥』でも直ぐに倒せれるでしょう。」

ルチアーノ「戦力としては少し数が多すぎではないか?」

セルゲイ「それでもだ。鳥とはいえ機竜一個小隊を全滅させる程だ。単機でだ。」

ルチアーノ「………。」

セルゲイ「ルチアーノ殿、貴殿も機竜に乗って待機しておけ、此れは命令ではない。念の為だ。念の為。」

ルチアーノ「…貴様の態度には気に食わんが、いいだろう。」

ルチアーノは艦橋を後にし格納庫にある自分の機竜へと向かって行った。

セルゲイ「さて、この戦力でどう立ち向かうか楽しませてもらうぞ『青い鳥』よ。」

そう言いながらセルゲイは笑みを浮かべる。
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