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第二章 マクロ・シーン1 「アリサと瑠奈」 1
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東御兼 瑠奈(とうみかね るな)は、細菌性肺炎の疑いのため、首都医科大学附属病院血液内科病棟に入院となった。
X線検査の結果、右肺下葉に浸潤影を認めたため、同内科医局長の佐伯(さえき)アリサが入院の判断を下したのであった。
東御兼瑠奈は、首都医科大学医学部血液内科学講座の助教であり、また同大学附属病院血液内科の医師でもある。内科医として診療に当たりながら、大学病院内の研究室で、基礎研究も続けている。
彼女はまだ二十八歳という若さであったが、ウイルス感染症の研究で世界的にも注目され始めていた。
瑠奈の研究は、血液内科領域の病原性T細胞ウイルスに関するもので、その独創性と将来性から、令和元年度日本血液内科学会奨励賞を受賞している。
瑠奈には、二週間ほど前から微熱と咳の症状があった。
だが彼女は、以前医局員全員を対象に病院で行った新型ウイルス感染症の検査結果が陰性だったこともあり、自分の症状を重要視していなかった。医者の不養生、といえるかもしれない。
佐伯アリサは、医局長という地位にありながら瑠奈の同僚であり、血液内科学講座の講師でもある。瑠奈本人は入院を望んでいなかったが、彼女には血液系の基礎疾患もあったため、佐伯アリサ医局長は大事をとって入院の必要性を瑠奈に説いた。
瑠奈は自分の研究が中断されることを嫌って、肺炎の症状が現れ始めてからも体調の変化を周囲に隠していた。もし新型ウイルスなどに感染しながら黙って業務を続けていたら懲罰もので、そのことでも後にアリサは、医局長の立場から瑠奈を叱った。
その日瑠奈は、外来診療が終わり医局に戻って研究用の白衣に着替えたところで、とうとう耐え切れなくなってふらふらと床に倒れた。その時医局にいた佐伯アリサが、瑠奈を抱きかかえ、病棟看護師の趙 水鈴(ちょう すいりん)の助けを借りて、二人で瑠奈を病棟の空きベッドまで連れて行った。そこでアリサが彼女を診断し、即入院となったのであった。
佐伯アリサは、瑠奈とは首都医科大学医学部時代の同期生である。
同大学卒業後二人は、大学附属病院の血液内科講座医局に同時期に入局した。こうしたいきさつから、二人は今でも友人同士であった。
どちらかというと研究よりも臨床を重んじる佐伯アリサは、早くから医局の顔になった。瑠奈より先に講師に昇進したアリサは、本年度より首都医科大学附属病院血液内科の医局長を任されるに至っている。
一方の瑠奈は、臨床より研究に没頭するタイプで、前述の通り血液内科領域の病原性ウイルスに関する研究で、全国的にこの分野の研究者達に名が知れていた。
明るい個室の窓際近いベッドの上に横たわった瑠奈の両腕には、それぞれ太さの違う点滴注射の針が突き刺さっていた。針から伸びたチューブの中間地点には、クランプと空気流入防止装置が取り付けられ、その中をぽたりぽたりと薬液が落ちていた。
そう広くはない病室のベッドサイドには、ものものしい人工呼吸器とその関連機器も準備されていたが、幸い瑠奈の症状はそこまで悪化せずに止まっていた。
「ずいぶん無理をしていたんじゃないの?」
佐伯アリサは、ベッドサイドの丸椅子に腰掛け、優しい眼差しで瑠奈の青白い素顔を見つめていた。
広い額、濃い眉毛、まつ毛の長い大きな瞳、決して高すぎない形の良い鼻、そして紅を縫っていなくてもピンクに輝く下唇がちょっとだけ前に出た口。
これらの見た目に好ましい顔の特徴が、波打つ黒髪や卵型の顔の輪郭と相まって、病床の瑠奈は誰が見ても美人といえる若い女性であった。
佐伯アリサも、整った顔にみずみずしい肌をした美人女医であったが、瑠奈と並ぶとやや見劣りがした。
しかし二人は、講師と助教という違った地位にありながら、同じ医局の女医であり共同研究者でもあって、普段から仲が良かった。
アリサが瑠奈の異常に気付いた時、瑠奈は白衣を羽織りながら、血液内科医局の奥に設けられた、クリーンベンチ二台を備える研究室に入ろうとしていた。
瑠奈は、T細胞ウイルス感染症のワクチンを作成するための実験にとりかかるべく、実験器具の準備を始めようとした。
そこで突然、アリサの目の前で医局の机にもたれながら、瑠奈は気を失うようにそのまま床に倒れたのであった。
「ごめんなさい。アリサにも迷惑かけちゃって」
やや荒い息のもと、瑠奈はベッドからアリサを見上げながら呟いた。
「何を言ってるの。体調がすぐれないなら、もっと早くから休めばよかったのよ」
アリサは、憐れむようなまなざしで瑠奈を見つめ返した。
だがすぐにアリサは、毅然と眉をつり上げて言った。
「この際だから言わせてもらうけど、あなたは自分に負荷をかけ過ぎるわ。余計なお世話というかもしれないけれど、朝から夕方まで外来患者と入院患者を診て、それから深夜まで研究でしょ。そんなきゃしゃな体で」
アリサの苦言を聞きながら、瑠奈は苦笑を漏らした。
「そうね。研究が佳境に入るとつい突っ走ってしまうところが私の悪い癖ね」
「自分で分かっているなら、もう少し自愛なさい」
「こわっ……。まるでうちの母親みたい」
二人は小さな声で笑い合った。
ドアがノックされた。
「はい」
患者の瑠奈に代わってアリサが応えた。
ゆっくりとドアが開いた。
入って来たのはダブルの白衣に身を包み、首から聴診器を下げたやや大柄な男性医師である。
「熱の方は落ち着いたかい?」
太く良く響く声で尋ねながら、聴診器を耳に当て、男性医師はベッドサイドに立った。
「まだ8度台の熱があります」
病人に代わってアリサが応える。
アリサは、診察を始めた医師の邪魔にならないよう、来客椅子から立ち上がって身を引いた。
男性医師の名は多比良 宜成(たいら よしなり)。
首都医科大学血液内科学講座の准教授で、瑠奈やアリサの上司である。端正な顔立ちと豊富な黒髪。恰幅が良く身長も百七十五センチと、存在感がある。
まだ三十代の独身ということもあって、院内の若手女性看護師や薬剤師などからひそかに騒がれていた。
多比良准教授は、平然とした所作で瑠奈の胸をはだけさせ、そこへ聴診器を当てて行った。形の良い白い乳房がのぞく。それを見ていたアリサの方が、なぜかうっすらと頬を赤らめた。
「ふむ……。このままもうしばらく様子を見よう」
多比良は独り言のように呟いて、病人に胸を仕舞わせた。
「感染菌の検査結果は出たのでしょうか」
瑠奈の肺炎の原因が、呼吸器疾患の起因菌であることはほぼ疑いないのだが、それがどんな種類の菌なのか、同定することが重要である。菌が同定されれば、治療に用いる抗生物質の種類も正確に決められる。
ベッドに横たわったまま、瑠奈はじっと多比良准教授の顔を見つめた。
「喀痰中の菌の量が少なくて、培養してみなくては分からないようだ。培養検査の結果が出るまでには、十日ほどかかる。だが恐らく肺炎球菌かインフルエンザ菌だ。今点滴で入れているスルバクタム・アモリン合剤が効くだろう」
多比良はベッドサイドから退くと、彼のやや後ろに立ってじっと診療の様子を見ていたアリサに視線を向けた。
「医局長の君が付いていれば、大丈夫だな」
言って多比良は小さく笑ったが、再び病人の顔色をちらと見た後、忙しそうに病室を出て行った。
「失礼します」
入り口で声がして、多比良と入れ替わりに中年の女性が入って来た。血液内科病棟看護師の趙水鈴である。
趙は中国東北部瀋陽の出身で、多比良准教授の仲介により首都医科大学看護学部に学び、現在同大学附属病院血液内科の看護師として勤務している。
年齢は瑠奈やアリサよりずっと上だが、広い額に切れ長の目と鼻筋の通った顔立ちは、彼女を三つ四つ若く見せていた。中国国籍なのでむろん中国語を話せるが、日本語もほとんど不自由ない。
趙は、医局長であり直近の自分の上司でもある佐伯アリサに目で挨拶してから、ベッドに横たわる瑠奈に視線を移した。
「瑠奈先生。抗生物質の点滴を替えますね。これが最後の一本です」
趙は、中国人とは思えぬほど流暢な日本語で瑠奈に話しかけた。
「ありがとう」
瑠奈は表情を変えることなく返した。
趙は慣れた手つきで、薬液の残りが少なくなった点滴瓶を新しいものに交換していた。その様子を見やりながら、アリサは病人に微笑みかけた。
「それじゃあ、私また来るわ。ちゃんと養生してなきゃだめよ」
瑠奈も口元に笑みを造りながら、小さく頷いた。
東御兼 瑠奈(とうみかね るな)は、細菌性肺炎の疑いのため、首都医科大学附属病院血液内科病棟に入院となった。
X線検査の結果、右肺下葉に浸潤影を認めたため、同内科医局長の佐伯(さえき)アリサが入院の判断を下したのであった。
東御兼瑠奈は、首都医科大学医学部血液内科学講座の助教であり、また同大学附属病院血液内科の医師でもある。内科医として診療に当たりながら、大学病院内の研究室で、基礎研究も続けている。
彼女はまだ二十八歳という若さであったが、ウイルス感染症の研究で世界的にも注目され始めていた。
瑠奈の研究は、血液内科領域の病原性T細胞ウイルスに関するもので、その独創性と将来性から、令和元年度日本血液内科学会奨励賞を受賞している。
瑠奈には、二週間ほど前から微熱と咳の症状があった。
だが彼女は、以前医局員全員を対象に病院で行った新型ウイルス感染症の検査結果が陰性だったこともあり、自分の症状を重要視していなかった。医者の不養生、といえるかもしれない。
佐伯アリサは、医局長という地位にありながら瑠奈の同僚であり、血液内科学講座の講師でもある。瑠奈本人は入院を望んでいなかったが、彼女には血液系の基礎疾患もあったため、佐伯アリサ医局長は大事をとって入院の必要性を瑠奈に説いた。
瑠奈は自分の研究が中断されることを嫌って、肺炎の症状が現れ始めてからも体調の変化を周囲に隠していた。もし新型ウイルスなどに感染しながら黙って業務を続けていたら懲罰もので、そのことでも後にアリサは、医局長の立場から瑠奈を叱った。
その日瑠奈は、外来診療が終わり医局に戻って研究用の白衣に着替えたところで、とうとう耐え切れなくなってふらふらと床に倒れた。その時医局にいた佐伯アリサが、瑠奈を抱きかかえ、病棟看護師の趙 水鈴(ちょう すいりん)の助けを借りて、二人で瑠奈を病棟の空きベッドまで連れて行った。そこでアリサが彼女を診断し、即入院となったのであった。
佐伯アリサは、瑠奈とは首都医科大学医学部時代の同期生である。
同大学卒業後二人は、大学附属病院の血液内科講座医局に同時期に入局した。こうしたいきさつから、二人は今でも友人同士であった。
どちらかというと研究よりも臨床を重んじる佐伯アリサは、早くから医局の顔になった。瑠奈より先に講師に昇進したアリサは、本年度より首都医科大学附属病院血液内科の医局長を任されるに至っている。
一方の瑠奈は、臨床より研究に没頭するタイプで、前述の通り血液内科領域の病原性ウイルスに関する研究で、全国的にこの分野の研究者達に名が知れていた。
明るい個室の窓際近いベッドの上に横たわった瑠奈の両腕には、それぞれ太さの違う点滴注射の針が突き刺さっていた。針から伸びたチューブの中間地点には、クランプと空気流入防止装置が取り付けられ、その中をぽたりぽたりと薬液が落ちていた。
そう広くはない病室のベッドサイドには、ものものしい人工呼吸器とその関連機器も準備されていたが、幸い瑠奈の症状はそこまで悪化せずに止まっていた。
「ずいぶん無理をしていたんじゃないの?」
佐伯アリサは、ベッドサイドの丸椅子に腰掛け、優しい眼差しで瑠奈の青白い素顔を見つめていた。
広い額、濃い眉毛、まつ毛の長い大きな瞳、決して高すぎない形の良い鼻、そして紅を縫っていなくてもピンクに輝く下唇がちょっとだけ前に出た口。
これらの見た目に好ましい顔の特徴が、波打つ黒髪や卵型の顔の輪郭と相まって、病床の瑠奈は誰が見ても美人といえる若い女性であった。
佐伯アリサも、整った顔にみずみずしい肌をした美人女医であったが、瑠奈と並ぶとやや見劣りがした。
しかし二人は、講師と助教という違った地位にありながら、同じ医局の女医であり共同研究者でもあって、普段から仲が良かった。
アリサが瑠奈の異常に気付いた時、瑠奈は白衣を羽織りながら、血液内科医局の奥に設けられた、クリーンベンチ二台を備える研究室に入ろうとしていた。
瑠奈は、T細胞ウイルス感染症のワクチンを作成するための実験にとりかかるべく、実験器具の準備を始めようとした。
そこで突然、アリサの目の前で医局の机にもたれながら、瑠奈は気を失うようにそのまま床に倒れたのであった。
「ごめんなさい。アリサにも迷惑かけちゃって」
やや荒い息のもと、瑠奈はベッドからアリサを見上げながら呟いた。
「何を言ってるの。体調がすぐれないなら、もっと早くから休めばよかったのよ」
アリサは、憐れむようなまなざしで瑠奈を見つめ返した。
だがすぐにアリサは、毅然と眉をつり上げて言った。
「この際だから言わせてもらうけど、あなたは自分に負荷をかけ過ぎるわ。余計なお世話というかもしれないけれど、朝から夕方まで外来患者と入院患者を診て、それから深夜まで研究でしょ。そんなきゃしゃな体で」
アリサの苦言を聞きながら、瑠奈は苦笑を漏らした。
「そうね。研究が佳境に入るとつい突っ走ってしまうところが私の悪い癖ね」
「自分で分かっているなら、もう少し自愛なさい」
「こわっ……。まるでうちの母親みたい」
二人は小さな声で笑い合った。
ドアがノックされた。
「はい」
患者の瑠奈に代わってアリサが応えた。
ゆっくりとドアが開いた。
入って来たのはダブルの白衣に身を包み、首から聴診器を下げたやや大柄な男性医師である。
「熱の方は落ち着いたかい?」
太く良く響く声で尋ねながら、聴診器を耳に当て、男性医師はベッドサイドに立った。
「まだ8度台の熱があります」
病人に代わってアリサが応える。
アリサは、診察を始めた医師の邪魔にならないよう、来客椅子から立ち上がって身を引いた。
男性医師の名は多比良 宜成(たいら よしなり)。
首都医科大学血液内科学講座の准教授で、瑠奈やアリサの上司である。端正な顔立ちと豊富な黒髪。恰幅が良く身長も百七十五センチと、存在感がある。
まだ三十代の独身ということもあって、院内の若手女性看護師や薬剤師などからひそかに騒がれていた。
多比良准教授は、平然とした所作で瑠奈の胸をはだけさせ、そこへ聴診器を当てて行った。形の良い白い乳房がのぞく。それを見ていたアリサの方が、なぜかうっすらと頬を赤らめた。
「ふむ……。このままもうしばらく様子を見よう」
多比良は独り言のように呟いて、病人に胸を仕舞わせた。
「感染菌の検査結果は出たのでしょうか」
瑠奈の肺炎の原因が、呼吸器疾患の起因菌であることはほぼ疑いないのだが、それがどんな種類の菌なのか、同定することが重要である。菌が同定されれば、治療に用いる抗生物質の種類も正確に決められる。
ベッドに横たわったまま、瑠奈はじっと多比良准教授の顔を見つめた。
「喀痰中の菌の量が少なくて、培養してみなくては分からないようだ。培養検査の結果が出るまでには、十日ほどかかる。だが恐らく肺炎球菌かインフルエンザ菌だ。今点滴で入れているスルバクタム・アモリン合剤が効くだろう」
多比良はベッドサイドから退くと、彼のやや後ろに立ってじっと診療の様子を見ていたアリサに視線を向けた。
「医局長の君が付いていれば、大丈夫だな」
言って多比良は小さく笑ったが、再び病人の顔色をちらと見た後、忙しそうに病室を出て行った。
「失礼します」
入り口で声がして、多比良と入れ替わりに中年の女性が入って来た。血液内科病棟看護師の趙水鈴である。
趙は中国東北部瀋陽の出身で、多比良准教授の仲介により首都医科大学看護学部に学び、現在同大学附属病院血液内科の看護師として勤務している。
年齢は瑠奈やアリサよりずっと上だが、広い額に切れ長の目と鼻筋の通った顔立ちは、彼女を三つ四つ若く見せていた。中国国籍なのでむろん中国語を話せるが、日本語もほとんど不自由ない。
趙は、医局長であり直近の自分の上司でもある佐伯アリサに目で挨拶してから、ベッドに横たわる瑠奈に視線を移した。
「瑠奈先生。抗生物質の点滴を替えますね。これが最後の一本です」
趙は、中国人とは思えぬほど流暢な日本語で瑠奈に話しかけた。
「ありがとう」
瑠奈は表情を変えることなく返した。
趙は慣れた手つきで、薬液の残りが少なくなった点滴瓶を新しいものに交換していた。その様子を見やりながら、アリサは病人に微笑みかけた。
「それじゃあ、私また来るわ。ちゃんと養生してなきゃだめよ」
瑠奈も口元に笑みを造りながら、小さく頷いた。
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