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最期の選択
第167幕
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神崎響が海辺の別荘に乗り込んでから二十分程が経過していた。
無断外泊した河島隼人が再び門限を破り、帰寮の気配がないとあって寮長や母親から着信が相次いだが、隼人はそれらを無視して、スマホを握り締めながら一分、一分を待ちわびていた。
それでも逸る気持ちは抑えきれず、隼人は車から降りると海辺の絶壁まで歩いて、堤防の柵に手をつくと、夜の海を眺めた。吹き抜ける潮風は刺すような冷たさで、隼人の高揚を冷ましていくようである。
闇が覆い尽くす空には、大きな満月が浮かんでいた。
「薫、無事でいてくれ」
河島隼人は、溢れる想いを口にする。そうして、踏み入れることの敵わない別荘を恨めしそうに見つめるばかりであった。
神崎響が意識を飛ばしていたのは、ほんの僅かな時間であった。瞼を持ち上げて、軽く頭を振る。ぐわんぐわんと鈍い痛みを伴いながらも、響は顔をあげた。
こめかみから、つぅと赤い血が滴り落ちる。
「起きたか」
「……ッ……結城ッ」
腕を組み、壁に肩を預けた気だるげな男が視界に入り、響は飛びかかろうとした。が、それは敵わず、ぐいっと後ろに引かれる。後ろ手に手錠をかけられ、ベッドの足にくくりつけられているのだと気づき、響は目を剥いた。
「兄さん」
結城博己の傍らには、青ざめて怯えているオメガがいた。申し訳程度に下着にシャツを羽織り、口元を抑えている。
「お前に選ばせてやると言っただろ?」
組んでいた腕をほどくと、その手に握られている果物ナイフが露になる。その刃先は薫の鼻先に向けられて、薫の瞳は恐怖に揺れた。
「薫に手を出すな!」
捕らわれたアルファには、叫ぶことしかできない。博己の手が伸びて、優しく薫の頬を撫で、それから首筋に手を滑らせた。オメガを縛る首輪がカチンと金属音を響かせて、するりと床に落ちる。
「お前の兄貴は、お前と番になりたいそうだ」
「………え」
「ここで噛まれて番になるか?」
博己の指が不遇のオメガの首筋を撫でる。予想外の申し出に、薫の頭は真っ白になった。
「なにを、考えてる?」
瞳を赤く染めたアルファを一瞥すると、困惑している薫に、博己は続けた。
「番の契約は、死を別つまで。どちらかが死ねば破棄されるそうだな」
博己は暗い瞳で笑う。薫に向けられた刃は、冷たい薫の手に握らされる。
「あの男を殺して、俺の番になるか?」
「え、」
甘い声色で囁かれて、薫はびくりと肩を震わせた。
「……聞くな! アルファが死んでも契約が解除される保証なんて、」
「どうでもいい」
騒ぎ立てる狼を、博己は喉の奥で笑う。ガタガタと震える手に手を重ね、博己は優しく語りかける。
「お前があの男をここで殺すなら、俺はお前を番として認めてやってもいい」
「そんなこと……できるわけ、」
「なら、あいつと番になるんだな」
博己の手が背中を押した。
これが結城博己が課した選択だというのだろうか。神崎響と再び番になるか、神崎響を殺めて結城博己と番になるか。
薫はナイフを握ったまま、ふらふらと響のもとに歩み寄る。怯えるオメガを宥めるように響は微笑みかけた。それでも、震える刃先は響の胸に向けられる。
「……薫、ナイフを下ろすんだ、」
「兄さんは他の人と結婚するんだよね」
「俺は誰とも結婚なんてしない。約束しただろ? 番になって、二人で旅をしようって……」
いつか語り合った甘い夢。けれど、薫には届かない。
「兄さん、俺、博己と番になりたいんだ」
薫の告白に、響は気が遠くなる。運命の番など、お伽噺に過ぎない。本当に薫を愛しているのは、俺しかいないのに。
「……大丈夫だ。俺と番になれば、そんな気も起きなくなる。今は悪い夢を見てるだけだ」
「悪い夢?」
「そうだ。俺なら薫を幸せにできる」
これが悪夢だとするならば、目が覚めれば、この魂は何処にいくのだろう。
救いを求めて、博己に視線を送れば、冷徹なアルファは、じっと薫を射抜いていた。その瞳の色は、冷たく、痛々しく、諦念に染まっている。
神崎響と番になったならば、博己の魂は何処へいくのだろう。
「さあ、薫……」
薫の白い首筋に、響は舌先を這わせた。その生ぬるい感触に、薫は我にかえる。髪を振り乱し、瞳を赤く充血させ、必死の形相の兄は、薫の知っている兄ではなかった。
冷たい潮風が、カーテンを揺らす。薫は後退り、響に背を向け駆け出した。窓から飛び出して、バルコニーの手すりから海を見下ろした。そこには、波が打ち寄せて渦巻いている深淵が広がっている。
逃げ場など、何処にもない。
「薫!」
響の声が闇夜を切り裂く。
「何している」
怒気を含んだ低い声は、博己である。
「来ないで!」
バルコニーに足を踏み入れた博己に、薫は叫んだ。手にしたナイフを自らの喉に向ける。博己は足を止めて、片眉をあげた。
「やっぱり、兄さんと番にはなれない」
薫の視線は部屋の奥。ベッドに繋がれた兄に向けられた。響の顔から血の気が引いていく。
「でも、兄さんを、殺すこともできない」
博己が一歩踏み込んだ。
「薫!」
遠くから小さな声が聞こえた。遠くの岩肌の柵から隼人が叫んでいた。
薫は困ったように微笑んだ。忘れてくれと頼んだけれど、河島隼人は忘れてくれたりはしなかった。
薫は喉にナイフを宛てたまま、手すりによじ登る。薫が成そうとしていることを察して、博己は駆け寄ろうとした。
「……博己と、番になりたかった」
薫は最期の言葉を遺す。博己の腕は、薫には届かない。不遇のオメガは、手すりを蹴って、ふわりと飛躍した。
「薫ーーー!」
叫ぶ声は隼人のものであった。悲痛に歪める顔に、薫は笑う。皮肉なことに、河島隼人が見届けたかった満面の笑みであった。
初めて自ら導きだした選択。今、この瞬間、薫はこの世界で誰よりも自由であった。
「逃がさない」
博己はぽつりと呟いた。魂の片割れは、最期まで博己から背を向けた。そんなことが許されるはずもない。
孤高の狼にとって、尊厳は命よりも重い。
博己は、なんの迷いもなく、手すりに足をかけ、薫の背中を追うように飛び降りる。手を伸ばす先は、奈落でしかなかったけれど。
「博己!」
隼人は驚愕する。
こうして、崖下に堕ちていくオメガとアルファは、漆黒の深淵に吸い込まれていったのである。
無断外泊した河島隼人が再び門限を破り、帰寮の気配がないとあって寮長や母親から着信が相次いだが、隼人はそれらを無視して、スマホを握り締めながら一分、一分を待ちわびていた。
それでも逸る気持ちは抑えきれず、隼人は車から降りると海辺の絶壁まで歩いて、堤防の柵に手をつくと、夜の海を眺めた。吹き抜ける潮風は刺すような冷たさで、隼人の高揚を冷ましていくようである。
闇が覆い尽くす空には、大きな満月が浮かんでいた。
「薫、無事でいてくれ」
河島隼人は、溢れる想いを口にする。そうして、踏み入れることの敵わない別荘を恨めしそうに見つめるばかりであった。
神崎響が意識を飛ばしていたのは、ほんの僅かな時間であった。瞼を持ち上げて、軽く頭を振る。ぐわんぐわんと鈍い痛みを伴いながらも、響は顔をあげた。
こめかみから、つぅと赤い血が滴り落ちる。
「起きたか」
「……ッ……結城ッ」
腕を組み、壁に肩を預けた気だるげな男が視界に入り、響は飛びかかろうとした。が、それは敵わず、ぐいっと後ろに引かれる。後ろ手に手錠をかけられ、ベッドの足にくくりつけられているのだと気づき、響は目を剥いた。
「兄さん」
結城博己の傍らには、青ざめて怯えているオメガがいた。申し訳程度に下着にシャツを羽織り、口元を抑えている。
「お前に選ばせてやると言っただろ?」
組んでいた腕をほどくと、その手に握られている果物ナイフが露になる。その刃先は薫の鼻先に向けられて、薫の瞳は恐怖に揺れた。
「薫に手を出すな!」
捕らわれたアルファには、叫ぶことしかできない。博己の手が伸びて、優しく薫の頬を撫で、それから首筋に手を滑らせた。オメガを縛る首輪がカチンと金属音を響かせて、するりと床に落ちる。
「お前の兄貴は、お前と番になりたいそうだ」
「………え」
「ここで噛まれて番になるか?」
博己の指が不遇のオメガの首筋を撫でる。予想外の申し出に、薫の頭は真っ白になった。
「なにを、考えてる?」
瞳を赤く染めたアルファを一瞥すると、困惑している薫に、博己は続けた。
「番の契約は、死を別つまで。どちらかが死ねば破棄されるそうだな」
博己は暗い瞳で笑う。薫に向けられた刃は、冷たい薫の手に握らされる。
「あの男を殺して、俺の番になるか?」
「え、」
甘い声色で囁かれて、薫はびくりと肩を震わせた。
「……聞くな! アルファが死んでも契約が解除される保証なんて、」
「どうでもいい」
騒ぎ立てる狼を、博己は喉の奥で笑う。ガタガタと震える手に手を重ね、博己は優しく語りかける。
「お前があの男をここで殺すなら、俺はお前を番として認めてやってもいい」
「そんなこと……できるわけ、」
「なら、あいつと番になるんだな」
博己の手が背中を押した。
これが結城博己が課した選択だというのだろうか。神崎響と再び番になるか、神崎響を殺めて結城博己と番になるか。
薫はナイフを握ったまま、ふらふらと響のもとに歩み寄る。怯えるオメガを宥めるように響は微笑みかけた。それでも、震える刃先は響の胸に向けられる。
「……薫、ナイフを下ろすんだ、」
「兄さんは他の人と結婚するんだよね」
「俺は誰とも結婚なんてしない。約束しただろ? 番になって、二人で旅をしようって……」
いつか語り合った甘い夢。けれど、薫には届かない。
「兄さん、俺、博己と番になりたいんだ」
薫の告白に、響は気が遠くなる。運命の番など、お伽噺に過ぎない。本当に薫を愛しているのは、俺しかいないのに。
「……大丈夫だ。俺と番になれば、そんな気も起きなくなる。今は悪い夢を見てるだけだ」
「悪い夢?」
「そうだ。俺なら薫を幸せにできる」
これが悪夢だとするならば、目が覚めれば、この魂は何処にいくのだろう。
救いを求めて、博己に視線を送れば、冷徹なアルファは、じっと薫を射抜いていた。その瞳の色は、冷たく、痛々しく、諦念に染まっている。
神崎響と番になったならば、博己の魂は何処へいくのだろう。
「さあ、薫……」
薫の白い首筋に、響は舌先を這わせた。その生ぬるい感触に、薫は我にかえる。髪を振り乱し、瞳を赤く充血させ、必死の形相の兄は、薫の知っている兄ではなかった。
冷たい潮風が、カーテンを揺らす。薫は後退り、響に背を向け駆け出した。窓から飛び出して、バルコニーの手すりから海を見下ろした。そこには、波が打ち寄せて渦巻いている深淵が広がっている。
逃げ場など、何処にもない。
「薫!」
響の声が闇夜を切り裂く。
「何している」
怒気を含んだ低い声は、博己である。
「来ないで!」
バルコニーに足を踏み入れた博己に、薫は叫んだ。手にしたナイフを自らの喉に向ける。博己は足を止めて、片眉をあげた。
「やっぱり、兄さんと番にはなれない」
薫の視線は部屋の奥。ベッドに繋がれた兄に向けられた。響の顔から血の気が引いていく。
「でも、兄さんを、殺すこともできない」
博己が一歩踏み込んだ。
「薫!」
遠くから小さな声が聞こえた。遠くの岩肌の柵から隼人が叫んでいた。
薫は困ったように微笑んだ。忘れてくれと頼んだけれど、河島隼人は忘れてくれたりはしなかった。
薫は喉にナイフを宛てたまま、手すりによじ登る。薫が成そうとしていることを察して、博己は駆け寄ろうとした。
「……博己と、番になりたかった」
薫は最期の言葉を遺す。博己の腕は、薫には届かない。不遇のオメガは、手すりを蹴って、ふわりと飛躍した。
「薫ーーー!」
叫ぶ声は隼人のものであった。悲痛に歪める顔に、薫は笑う。皮肉なことに、河島隼人が見届けたかった満面の笑みであった。
初めて自ら導きだした選択。今、この瞬間、薫はこの世界で誰よりも自由であった。
「逃がさない」
博己はぽつりと呟いた。魂の片割れは、最期まで博己から背を向けた。そんなことが許されるはずもない。
孤高の狼にとって、尊厳は命よりも重い。
博己は、なんの迷いもなく、手すりに足をかけ、薫の背中を追うように飛び降りる。手を伸ばす先は、奈落でしかなかったけれど。
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