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11月24日(土)
第26話
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矢口の舌に、自身の舌を絡ませた。唇が離れ、熱っぽい視線を交わし合う。緩んだ涙腺から熱いものが込み上げて、視界がぼやけた。
「もう、いいだろ……」
悔しいけれど、できるだけ甘えた声で許しを乞うたつもりだった。矢口は意地悪く笑って、幼い子供をあやすように、よしよしと頭を撫でた。
男は体を起こして、おもむろに体勢を変える。俺の顔の隣に腰を落とすと、スウェットと下着をさげて、勃起したペニスを軽くしごいた。猛々しい雄の象徴が、獲物を狙う体勢を整えたような錯覚に陥り、喉を鳴らす。
「やっぱり抵抗ありますか?」
少し乱暴に後頭部を掴まれて、頭を横に向かされる。男は劣情を宿した瞳で見下ろし、俺の口元に亀頭を突きつける。まるで男のペニスに口付けしているようで、羞恥心に唇を離した。
「瀬川さん」
うっとりとした声色と妙な威圧感に負けて、瞼を閉じて唇を開く。固くて熱いそれを、浅く口に含んで、口内を慣らしていく。不思議なことに、一度、咥え込んでしまえば、抵抗感も薄らいでいく。
男の手が胸に伸びる。熱の引かない乳首を摘ままれる。まるで手持ち無沙汰を紛らわすように、弄ばれれはば、くぐもった喘ぎが漏れてしまった。振り返した切ない疼きに堪えられず、下半身を捻ってシーツにペニスを押し付ける。
早く達してしまいたくて、夢中で腰をシーツに擦り付けた。けれど、待ち望んだ悦楽には程遠い。それでも、ようやく見つけた快楽を手放すわけにもいかず、熱の逃げ場もないままに、ただひたすら身体中が火照っていく。
「一人で楽しそうですね」
矢口が優しく微笑む。胸を弄っていた手が離れ、太腿を掴んで持ち上げた。ペニスがシーツから離れて、ピクンと脈打った。男の指が亀頭を撫で、そっとカリをなぞる。
「ん……あ、うぐッ」
矯声を上げると同時に、口内のペニスが喉を突いた。嘔吐感に目を見開くも、上顎を擦られながら、ペニスをしごかれると、酸欠で眩暈がするほどの快楽が押し寄せてくる。朦朧とした意識の中、自分がそうされたいように、舌を這わせて夢中でなぶる。
「……ぁ、」
唐突に口内から引いていく。捻っていた腰を仰向けにされて、押さえつけるように矢口が股ぐらに馬乗りになる。
男のペニスが俺のそれに触れた。こうして重ね合わされると、矢口のペニスの長さに淡い劣等感を覚えてしまいそうになる。けれど、そんな余裕は、すぐに消し飛んだ。
「ぁ、ぁ、……も――――ッ」
まるで自慰の延長のように、合わせたまましごかれれば、待ちわびた圧倒的な快楽に身体が歓喜し、あっけないほど簡単に、熱を放出してしまう。自らの腹に振りかかる粘液が熱くて。ぐったりとベッドマットに身体を沈めて、浅い息を繰り返す。息が辛くて、足りない酸素を必死に吸い込んだ。
ドッドッと頭に響く心臓の音が煩い。達したはずなのに、未だに甘い疼きが体の芯に残り、じわじわと熱を持ち続けている。
「瀬川さん、」
矢口の腕に支えられ、今度はされるがままに俯せに転がされた。呼吸を確保するために、顔を横向きにして、ぐったりとシーツに身を委ねる。いい加減に手首の拘束をほどいて欲しい。
「寝てていいですよ」
優しく髪を撫でられ、男の手がシャツの上から背中をなぞる。その手つきが心地好くて、射精の余韻に浸りながら目を瞑る。シャツを捲し上げられて、背中に啄むように何度もキスをされる。くすぐったくて、身を捩った。
矢口が尻を撫でる。割れ目に指を這わせて、左右に開く。孔の入り口を親指でやんわりと指圧するように力を込められる。
「なに、して……?」
「無理なことはしませんよ。俺もちゃんと調べましたから」
頭の中のデータベースにアクセスして、無理やり詰め込んだアナルセックスに関する情報を引っ張り出す。泌尿器科に駆け込むようなことにはなりたくて、身体が強張った。
熱く固いものが尻に当たり、矢口が虚ろな瞳でペニスを尻の孔に擦り付けている。なんだか、今にも犯されてしまいそうで、腰が逃げた。背後から、切なげに掠れた吐息を感じる。淫らに蕩けた矢口の顔に、胸の奥がざわついた。
「――――ッ」
矢口が小さく呻いく。背中に熱い粘液が滴るのを感じた。それでも、大人しく枕に顔を埋めていれば、ティッシュで拭き取られる。
「そろそろ昼メシにしましょう。ほら、もう十二時を回ってますよ」
「……あ、ああ、」
ようやく手首の拘束を解かれて、安堵した。縛られて、無抵抗に弄ばれた。それなのに、思ったより悪くなかったかもしれない。なんて、考えかけて首を振る。
「ごめんなさい。ちょっと、やりすぎましたね」
赤くなった手首の圧迫痕を、矢口は労るように優しく撫でた。
「もう、いいだろ……」
悔しいけれど、できるだけ甘えた声で許しを乞うたつもりだった。矢口は意地悪く笑って、幼い子供をあやすように、よしよしと頭を撫でた。
男は体を起こして、おもむろに体勢を変える。俺の顔の隣に腰を落とすと、スウェットと下着をさげて、勃起したペニスを軽くしごいた。猛々しい雄の象徴が、獲物を狙う体勢を整えたような錯覚に陥り、喉を鳴らす。
「やっぱり抵抗ありますか?」
少し乱暴に後頭部を掴まれて、頭を横に向かされる。男は劣情を宿した瞳で見下ろし、俺の口元に亀頭を突きつける。まるで男のペニスに口付けしているようで、羞恥心に唇を離した。
「瀬川さん」
うっとりとした声色と妙な威圧感に負けて、瞼を閉じて唇を開く。固くて熱いそれを、浅く口に含んで、口内を慣らしていく。不思議なことに、一度、咥え込んでしまえば、抵抗感も薄らいでいく。
男の手が胸に伸びる。熱の引かない乳首を摘ままれる。まるで手持ち無沙汰を紛らわすように、弄ばれれはば、くぐもった喘ぎが漏れてしまった。振り返した切ない疼きに堪えられず、下半身を捻ってシーツにペニスを押し付ける。
早く達してしまいたくて、夢中で腰をシーツに擦り付けた。けれど、待ち望んだ悦楽には程遠い。それでも、ようやく見つけた快楽を手放すわけにもいかず、熱の逃げ場もないままに、ただひたすら身体中が火照っていく。
「一人で楽しそうですね」
矢口が優しく微笑む。胸を弄っていた手が離れ、太腿を掴んで持ち上げた。ペニスがシーツから離れて、ピクンと脈打った。男の指が亀頭を撫で、そっとカリをなぞる。
「ん……あ、うぐッ」
矯声を上げると同時に、口内のペニスが喉を突いた。嘔吐感に目を見開くも、上顎を擦られながら、ペニスをしごかれると、酸欠で眩暈がするほどの快楽が押し寄せてくる。朦朧とした意識の中、自分がそうされたいように、舌を這わせて夢中でなぶる。
「……ぁ、」
唐突に口内から引いていく。捻っていた腰を仰向けにされて、押さえつけるように矢口が股ぐらに馬乗りになる。
男のペニスが俺のそれに触れた。こうして重ね合わされると、矢口のペニスの長さに淡い劣等感を覚えてしまいそうになる。けれど、そんな余裕は、すぐに消し飛んだ。
「ぁ、ぁ、……も――――ッ」
まるで自慰の延長のように、合わせたまましごかれれば、待ちわびた圧倒的な快楽に身体が歓喜し、あっけないほど簡単に、熱を放出してしまう。自らの腹に振りかかる粘液が熱くて。ぐったりとベッドマットに身体を沈めて、浅い息を繰り返す。息が辛くて、足りない酸素を必死に吸い込んだ。
ドッドッと頭に響く心臓の音が煩い。達したはずなのに、未だに甘い疼きが体の芯に残り、じわじわと熱を持ち続けている。
「瀬川さん、」
矢口の腕に支えられ、今度はされるがままに俯せに転がされた。呼吸を確保するために、顔を横向きにして、ぐったりとシーツに身を委ねる。いい加減に手首の拘束をほどいて欲しい。
「寝てていいですよ」
優しく髪を撫でられ、男の手がシャツの上から背中をなぞる。その手つきが心地好くて、射精の余韻に浸りながら目を瞑る。シャツを捲し上げられて、背中に啄むように何度もキスをされる。くすぐったくて、身を捩った。
矢口が尻を撫でる。割れ目に指を這わせて、左右に開く。孔の入り口を親指でやんわりと指圧するように力を込められる。
「なに、して……?」
「無理なことはしませんよ。俺もちゃんと調べましたから」
頭の中のデータベースにアクセスして、無理やり詰め込んだアナルセックスに関する情報を引っ張り出す。泌尿器科に駆け込むようなことにはなりたくて、身体が強張った。
熱く固いものが尻に当たり、矢口が虚ろな瞳でペニスを尻の孔に擦り付けている。なんだか、今にも犯されてしまいそうで、腰が逃げた。背後から、切なげに掠れた吐息を感じる。淫らに蕩けた矢口の顔に、胸の奥がざわついた。
「――――ッ」
矢口が小さく呻いく。背中に熱い粘液が滴るのを感じた。それでも、大人しく枕に顔を埋めていれば、ティッシュで拭き取られる。
「そろそろ昼メシにしましょう。ほら、もう十二時を回ってますよ」
「……あ、ああ、」
ようやく手首の拘束を解かれて、安堵した。縛られて、無抵抗に弄ばれた。それなのに、思ったより悪くなかったかもしれない。なんて、考えかけて首を振る。
「ごめんなさい。ちょっと、やりすぎましたね」
赤くなった手首の圧迫痕を、矢口は労るように優しく撫でた。
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