そのエラーはハンドリングできません

nao@そのエラー完結

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12月24日(月)

第75話

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 暁斗に促されるままに、ベッドの上で、四つん這いになって枕に顔を埋めた。
 後ろを弄ってもらうために、こんな格好をしていると思うと、枕に額を擦り付けるしかない。
 それでも、暁斗の指が三本挿入されて、ぐちゅぐちゅと水音を立てて抜き差しされ、奥の方を探るように揉み込まれると、その度に身体の芯から熱が沸き立つ。

「だいぶ、柔らかくなりましたね」
「……ふ、ん、ん、」

 熱に浮かされた朦朧とした意識の中、暁斗の独り言のような呟きが耳に入ってきて、身体の力が抜けていくような気がした。ただ従順に与えられる快楽に浸りながら、それでいて、どこか物足りなくて身体の芯が疼く。

「ん、あ、……ッ……」

 どのぐらいそうしていたのか、男の指が、ゆっくりと抜かれるのを追うように腰が揺れた。ヒクつく穴を慰めるように撫でられて、カァと顔が熱くなる。

「挿れますよ」

 熱く固いものがアナルに押し付けられて、ぎょっとして振り返った。暁斗がうっとりとした顔で、自らのペニスを支えながら俺の尻に宛がっていて、スゥーと血の気が引く。

「ま、まってくれ、そんなの、ムリ……」
「大丈夫ですから」

 暁斗が切な気に笑うから、ビクリと肩が揺れた。返事をする間もなく、腸壁を割って入ってくる強烈な圧迫感に身体が驚く。

「あ、あ、ぐぅ……ッーー」

 逃げる腰を掴まれて、抉るように挿ってくるそれは、指や玩具とは桁違いの熱と弾力で、枕を掴む指先に力が入る。

「佑介」

 優しい声色とは裏腹に、叩きつけられるような圧迫感に、一瞬、息が止まる。

「ぐ、う、や、やめッ……あ、ッ」

 ゆっくりと探りながら前立腺の辺りを擦られると、腹の中に熱が渦巻くようで、頭の中がぐちゃぐちゃにかき混ぜられる。

「あ、あ、ひ、あぁ、」

 苦しいはずの圧迫感も、散々弄られた身体は、すぐにでも快楽を手繰り寄せて、喉から飛び出してくる息も甘いものに変わっていく。声を抑えようと枕に噛みついて、唇を押し付けた。

「痛いですか?」

 後頭部を撫でられて、首を横に振った。痛いわけではなかったけれど、耐え難い。暁斗の動きが止まって、ゆっくりと抜かれた。

「ん、あッ……」

 排出感に似た悦楽に身体が震えた。安堵したような、名残惜しような。
 腰を掴まれて、横向きに寝かされる。大きな手が後頭部を撫で、乱れた髪を整えるように、耳にかけられた。

「顔、見せてください」

 耳元で囁かれて、無意識に声のする方に顔を傾けた。熱の籠ったブラウンの瞳と目が合って、溢れた涙を指で拭われる。
 暁斗の顔が近づいてくれば、自然と瞼を閉じてキスを受け入れてしまう。唇を合わせながら、男の髪に触れれば、しっとりと汗に濡れていた。

「挿れても、いいですか?」

 それは、さっき確認してほしかった、と口にしようか迷ったけれど、暁斗が切羽詰まったような声色で尋ねてくるものだから、なんだか可笑しくなって、「いいよ」と笑って応えた。



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