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この修道院の事情
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掃除で体を動かして疲れてしまった私はそのまま寝てしまい気づいたら朝になっていた。
「あぁ~、すっかり日が昇っているわね」
私は持ってきたパンを食べて1階に降りて講堂にやってきた。
「せっかくの女神像も汚れていたままじゃダメね」
雑巾を手にして私は女神像を拭き始めた。
「相当力を入れないと落ちないわね」
ゴシゴシと力を入れて拭く事数分、なんとか綺麗になった。
「女神様、昨日よりこの地にシスターとして赴任したレスナーと申します。これよりこの身は女神様に捧げさせていただきます」
私は女神像に挨拶と祈りを捧げると自室に戻った。
「あれ? 水晶が光ってる……、本部から連絡来てるのかしら」
水晶がピカピカと点滅しているので手を翳した。
「こちらシスターレスナーです、何かありましたか?」
『こちら教会本部です、連絡があり確認したのですがそちらの修道院、仮登録の状態だったようでして……』
はい? 仮登録?
「えっと、どういう事でしょうか?」
『実はそちらの建物はとある貴族から買い取り整備をしたのですが色々忙しい時期と重なってしまい本登録が遅くなってしまったのです……』
申し訳無さそうに告げる事実になんとも言えない気分になった。
『すぐに本登録しますし追加のシスターも派遣いたしますので』
「えっと、1つ聞いてもいいですか?」
『なんでしょうか?』
「ここの前の持ち主ってどなたでしょうか? 一応挨拶をしておいた方が良いか、と」
『そちらの建物はリディアール伯爵家の別宅でした。なんでも伯爵の娘さんが病気療養の為に建てられたそうで』
……めちゃくちゃ訳ありの建物じゃないですか。
「その娘さんはどうなったんですか?」
『そこまではこちらでは把握しておりません』
うーん、めちゃくちゃ気になる……。
「あぁ~、すっかり日が昇っているわね」
私は持ってきたパンを食べて1階に降りて講堂にやってきた。
「せっかくの女神像も汚れていたままじゃダメね」
雑巾を手にして私は女神像を拭き始めた。
「相当力を入れないと落ちないわね」
ゴシゴシと力を入れて拭く事数分、なんとか綺麗になった。
「女神様、昨日よりこの地にシスターとして赴任したレスナーと申します。これよりこの身は女神様に捧げさせていただきます」
私は女神像に挨拶と祈りを捧げると自室に戻った。
「あれ? 水晶が光ってる……、本部から連絡来てるのかしら」
水晶がピカピカと点滅しているので手を翳した。
「こちらシスターレスナーです、何かありましたか?」
『こちら教会本部です、連絡があり確認したのですがそちらの修道院、仮登録の状態だったようでして……』
はい? 仮登録?
「えっと、どういう事でしょうか?」
『実はそちらの建物はとある貴族から買い取り整備をしたのですが色々忙しい時期と重なってしまい本登録が遅くなってしまったのです……』
申し訳無さそうに告げる事実になんとも言えない気分になった。
『すぐに本登録しますし追加のシスターも派遣いたしますので』
「えっと、1つ聞いてもいいですか?」
『なんでしょうか?』
「ここの前の持ち主ってどなたでしょうか? 一応挨拶をしておいた方が良いか、と」
『そちらの建物はリディアール伯爵家の別宅でした。なんでも伯爵の娘さんが病気療養の為に建てられたそうで』
……めちゃくちゃ訳ありの建物じゃないですか。
「その娘さんはどうなったんですか?」
『そこまではこちらでは把握しておりません』
うーん、めちゃくちゃ気になる……。
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