3 / 7
想像していた通りの結果でした
しおりを挟む
「と言う事は王太子様は……」
「表には出てないけど身分剥奪されて現在は幽閉されているらしい、まぁ国外に出て外交問題を起こされるよりも監禁しておいた方が良いんじゃないか、って云う事らしい」
流石は国王様、ナイス判断です。
「エリーナ孃、余り驚かないんだね」
「あの人達とは縁を切りましたからね、どうぞご勝手に、というのが本音です」
冷たい、と思われるだろうが裏切ったのは向こうの方なんだから、ね。
「それに私がこうして伸び伸びと暮らしている、なんて思っていないでしょうし野垂れ死んでいる、て思っているでしょう」
「君の家族は君の事を見ていなかったんだね」
「アウール様の所はご家族の仲はよろしいんですか?」
「まぁ、良い方だとは思うけど、家はあまり出世欲とかないし身の丈に合った生活をしているつもり」
「それが一番いいんです。 身の丈がわからない人達が破滅への道を進んでいくんです」
「エリーナ孃はわかっていたのか?」
「まぁ妹と仲良くしている所を見せつけられていたらわからない方がおかしいですよ。おかげでこちらも準備は出来ましたし」
王妃教育も殆ど婚約破棄後に生きていく為の知識を学ぶために受けていた様なもんだから。
「エリーナ孃を切った時点で破滅する事は決まっていたのか」
「知らぬは当人だけ、と言う事です」
そう言って私はニッコリ笑った。
「想像はしていたけど1年と言うのは早かったわね」
アウール様が帰った後、私は1人呟いていた。
「もって2.3年ぐらいかなぁ、と思っていたけど相当厳しくやったみたいね、国王様も王妃様も」
実は私、王太子と妹の仲を国王様達に相談していたし家を追い出された後、国王様に手紙を出していた。
この町に落ち着いてからは『薬屋を始めました』と言う手紙を出したら謝罪の手紙をいただきましたよ。
『息子には然るべき対応をする』と言う一文に国王様の怒りを感じましたよ。
まぁ、あまりやり取りするのもどうか、と思うので回数は少なくしているんだけど。
「まぁ私は元王太子様から『二度と王都の地を踏むな』て言われましたから王都に行く気は全くありませんけど」
だから基本的には関わらないと思う。
「表には出てないけど身分剥奪されて現在は幽閉されているらしい、まぁ国外に出て外交問題を起こされるよりも監禁しておいた方が良いんじゃないか、って云う事らしい」
流石は国王様、ナイス判断です。
「エリーナ孃、余り驚かないんだね」
「あの人達とは縁を切りましたからね、どうぞご勝手に、というのが本音です」
冷たい、と思われるだろうが裏切ったのは向こうの方なんだから、ね。
「それに私がこうして伸び伸びと暮らしている、なんて思っていないでしょうし野垂れ死んでいる、て思っているでしょう」
「君の家族は君の事を見ていなかったんだね」
「アウール様の所はご家族の仲はよろしいんですか?」
「まぁ、良い方だとは思うけど、家はあまり出世欲とかないし身の丈に合った生活をしているつもり」
「それが一番いいんです。 身の丈がわからない人達が破滅への道を進んでいくんです」
「エリーナ孃はわかっていたのか?」
「まぁ妹と仲良くしている所を見せつけられていたらわからない方がおかしいですよ。おかげでこちらも準備は出来ましたし」
王妃教育も殆ど婚約破棄後に生きていく為の知識を学ぶために受けていた様なもんだから。
「エリーナ孃を切った時点で破滅する事は決まっていたのか」
「知らぬは当人だけ、と言う事です」
そう言って私はニッコリ笑った。
「想像はしていたけど1年と言うのは早かったわね」
アウール様が帰った後、私は1人呟いていた。
「もって2.3年ぐらいかなぁ、と思っていたけど相当厳しくやったみたいね、国王様も王妃様も」
実は私、王太子と妹の仲を国王様達に相談していたし家を追い出された後、国王様に手紙を出していた。
この町に落ち着いてからは『薬屋を始めました』と言う手紙を出したら謝罪の手紙をいただきましたよ。
『息子には然るべき対応をする』と言う一文に国王様の怒りを感じましたよ。
まぁ、あまりやり取りするのもどうか、と思うので回数は少なくしているんだけど。
「まぁ私は元王太子様から『二度と王都の地を踏むな』て言われましたから王都に行く気は全くありませんけど」
だから基本的には関わらないと思う。
0
あなたにおすすめの小説
私はもう必要ないらしいので、国を護る秘術を解くことにした〜気づいた頃には、もう遅いですよ?〜
AK
ファンタジー
ランドロール公爵家は、数百年前に王国を大地震の脅威から護った『要の巫女』の子孫として王国に名を残している。
そして15歳になったリシア・ランドロールも一族の慣しに従って『要の巫女』の座を受け継ぐこととなる。
さらに王太子がリシアを婚約者に選んだことで二人は婚約を結ぶことが決定した。
しかし本物の巫女としての力を持っていたのは初代のみで、それ以降はただ形式上の祈りを捧げる名ばかりの巫女ばかりであった。
それ故に時代とともにランドロール公爵家を敬う者は減っていき、遂に王太子アストラはリシアとの婚約破棄を宣言すると共にランドロール家の爵位を剥奪する事を決定してしまう。
だが彼らは知らなかった。リシアこそが初代『要の巫女』の生まれ変わりであり、これから王国で発生する大地震を予兆し鎮めていたと言う事実を。
そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。
※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。
脳筋姉兄は、異父弟を当主にしたくない。絶対に
碧井 汐桜香
ファンタジー
実家を出て、暗殺業から高位貴族の秘書までこなす姉弟がいた。
政略結婚の夫(姉弟の実父)を亡くした母と、親子三人貧しいながらも暮らしてきたが、この度、母が再婚することになった。
新しい父との間に生まれた妹一人と弟二人。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
魅了の対価
しがついつか
ファンタジー
家庭事情により給金の高い職場を求めて転職したリンリーは、縁あってブラウンロード伯爵家の使用人になった。
彼女は伯爵家の第二子アッシュ・ブラウンロードの侍女を任された。
ブラウンロード伯爵家では、なぜか一家のみならず屋敷で働く使用人達のすべてがアッシュのことを嫌悪していた。
アッシュと顔を合わせてすぐにリンリーも「あ、私コイツ嫌いだわ」と感じたのだが、上級使用人を目指す彼女は私情を挟まずに職務に専念することにした。
淡々と世話をしてくれるリンリーに、アッシュは次第に心を開いていった。
1人生活なので自由な生き方を謳歌する
さっちさん
ファンタジー
大商会の娘。
出来損ないと家族から追い出された。
唯一の救いは祖父母が家族に内緒で譲ってくれた小さな町のお店だけ。
これからはひとりで生きていかなくては。
そんな少女も実は、、、
1人の方が気楽に出来るしラッキー
これ幸いと実家と絶縁。1人生活を満喫する。
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
- - - - - - - - - - - - -
ただいま後日談の加筆を計画中です。
2025/06/22
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる