悪役令嬢から『薬屋』に転職しました!

こうじ

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想像していた通りの結果でした

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「と言う事は王太子様は……」

「表には出てないけど身分剥奪されて現在は幽閉されているらしい、まぁ国外に出て外交問題を起こされるよりも監禁しておいた方が良いんじゃないか、って云う事らしい」

 流石は国王様、ナイス判断です。

「エリーナ孃、余り驚かないんだね」

「あの人達とは縁を切りましたからね、どうぞご勝手に、というのが本音です」

 冷たい、と思われるだろうが裏切ったのは向こうの方なんだから、ね。

「それに私がこうして伸び伸びと暮らしている、なんて思っていないでしょうし野垂れ死んでいる、て思っているでしょう」

「君の家族は君の事を見ていなかったんだね」

「アウール様の所はご家族の仲はよろしいんですか?」

「まぁ、良い方だとは思うけど、家はあまり出世欲とかないし身の丈に合った生活をしているつもり」

「それが一番いいんです。 身の丈がわからない人達が破滅への道を進んでいくんです」

「エリーナ孃はわかっていたのか?」

「まぁ妹と仲良くしている所を見せつけられていたらわからない方がおかしいですよ。おかげでこちらも準備は出来ましたし」

 王妃教育も殆ど婚約破棄後に生きていく為の知識を学ぶために受けていた様なもんだから。

「エリーナ孃を切った時点で破滅する事は決まっていたのか」

「知らぬは当人だけ、と言う事です」

 そう言って私はニッコリ笑った。


「想像はしていたけど1年と言うのは早かったわね」

 アウール様が帰った後、私は1人呟いていた。

「もって2.3年ぐらいかなぁ、と思っていたけど相当厳しくやったみたいね、国王様も王妃様も」

 実は私、王太子と妹の仲を国王様達に相談していたし家を追い出された後、国王様に手紙を出していた。

 この町に落ち着いてからは『薬屋を始めました』と言う手紙を出したら謝罪の手紙をいただきましたよ。

『息子には然るべき対応をする』と言う一文に国王様の怒りを感じましたよ。

 まぁ、あまりやり取りするのもどうか、と思うので回数は少なくしているんだけど。 

「まぁ私は元王太子様から『二度と王都の地を踏むな』て言われましたから王都に行く気は全くありませんけど」

 だから基本的には関わらないと思う。 
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