悪役令嬢から『薬屋』に転職しました!

こうじ

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エリーナ、薬草取りに行く

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 今日はお店の定休日、私はかごを背負って近くの森に来ていた。

「今日はお目当ての薬草はあるかしら?」

 鼻歌混じりに私は森を散策していた。

 私のお目当ては薬草である。

 この森には薬草が生えているのだ。

 一言で薬草と言っても色んな種類があり、効能が違う。

 また使用方法も違っていて粉末にしたりすり潰して塗り薬にしたり他の薬草と混ぜればまた違う効果も出てくる。

「あっ! あったあった♪」

 木の根本に生えていたのを積んでいく。

「コレは肩こりに効く奴ね、すって湿布にしましょうか」

 私は地図を広げて生えていた場所にチェックをした。

 こうして薬草が生えている場所をチェックしておけば次に来る時にまた取りに来る事が出来る。

 私はこれを『薬草マップ』と呼び大事な商売道具にしている。

「うーん、まだこっちの方は未開拓だから行ってみましょうか」

 私はまだ足を踏み入れた事が無い場所へと踏み入れた。

「多い茂っていて余り日が当たらないわね、コレはレアな薬草が手に入るチャンスかも」

 薬草は基本、日の当たる場所に生えているんだけど中には日の当たらない場所に生えているのもある。

 その中には貴重な薬草もたまには生えているのだ。

「うーん、コレは毒草ね」

 そして、日の当たらない場所には毒草も生えている物も多い。

 私も勉強し始めた頃は、間違えて口に入れた事がありすぐに吐き出したけど舌がしびれてしまった、と言う苦い経験がある。

「あ、もうこんな時間だわ、そろそろ戻りましょうか」

 薬草取りは午前中かけて行い午後は調合したり普通に休んだりとかしてる。

 私は元きた道を戻り町に戻ってきた。

「おや、エリーナちゃん薬草取りに行ってたのかい?」

「えぇ、今日も収穫ありでした」

「自分で取りに行くなんて偉いねぇ、普通はギルドに頼むんだけどねぇ」

「一回だけギルドに頼んだことはあるんですけど頼んでいた物と違っていた事があってできる限りは一人でやろう、と思ったんです」

 私は近所のおばさんと軽い世間話をした後、家に帰ってきた。    
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