Darkness.

ささささのは

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Ⅱ 遅かった

#9 再会

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「能力」は、もつ者の個性が出る。
性格、力…などと、その者をそのまま「能力」は表している。

炎を操るのであれば…
周りの士気を高める熱い性格だったり。

心を読むのであれば…


きっと、常に人の中身を見たがる性格だったり。

人を操るのであれば…


独占欲の強い性格だったり。


















「さあ、ここが出口よ。」

あの場所へ誘い出す。
この子も、あまり自意識は高くなさそうね。
そんな簡単に着いてきてくれるなんて。

「……おお。なんか、ぴかぴかですね」

ぴかぴか………それが感想なの……?
確かに光ってはいるけれど。

「で、ここが出口なんですか。すみません。ありがとうございます!」

「まあ、いいのよ。そんな。」

………油断してるわね。

「さあ、出ましょ………あなたの意識から。」

「え…」 
















「改造は失敗したのね…やっぱり、人間関係も重要視しないと…」


あの声は。
名前は確か_____

「……お前は…」
「名前…覚えてないのかしら?」

嘉慈カジ…だな」

「あら…あなた、はずっと下の名前で呼んでくれてたのに。」

「……黙れ」

今はとにかく。
この状況に最善の方法を考えることだ。

刹那は泣いたまんま固まってしまった…まあ、あんまり気にする事はない。職業柄、な。

だが…そんなこと、考える必要なんてなさそうだ。

実際、此奴自体は戦わない。
このまま逃げるだけで十分だ。

どこへ逃げるかなんだよなあ…

「そんな固まっちゃって…どうしたの?」

こっちに近づいてくる。
バックに誰か居るはずだ。早く逃げなければやられてしまう。

おそらく……准。あいつがいる。

あいつの「能力」は精度がいいっていうか…
必ず仕留められる。
西崎は大丈夫だが、俺がまずい。
でも…刹那を残して逃げることなんて、あんま気が乗らねえな…

……風が…?

あれ、刹那が消えた。瞬間移動でもしたか?
でも、あいつにそんな「能力」なんてないと思うんだが…



…ってはっや……まさかの走って逃げたとは…恐ろしい…


「あら?西崎さん…いなくなっちゃったわね。逃げちゃったのかしら?」

多分そうだ。というか、恐ろしいとかそういう問題じゃない。
俺がやばい。どーしよ…とりあえず刹那を追うしかないな…
どこいったかわかんねえけど。

「多分…西崎さんのこと。見失ったんでしょ?」

「は…んなわけ」

ご名答。

「まあまあ。あなたを殺すつもりなんてないわ。」

「嘘つけ」

正直微妙なとこだが。

「酷いわね…全く。あの時と変わってないわね。」

「御宅はもういい。要件はなんだ。一応、分かってはいるんだが…」

「もちろん、あなたを誘いに来たのよ。」

知ってた。それ以外、ここに来た理由がない。しかし、こいつは恐らく俺目当てではない。
どこかしら刹那の事を知って…それで、来たんだろう。

「それこそ嘘だな。俺には全くもって興味はないだろ?」

「そんな。あなたの「能力」は便利だし、「改造」もしやすい、私にとってはお得なのよ。」

「よく本人の前で言えたもんだ。」

ちょっとグサッときた。そんなこと思われてたのか。あの時が恥ずかしくなってくるぜ…ほんと。

「ついてきなさい。また居場所を創ってあげるわ。」

…………こいつの能力に、耐性はつくのだろうか…
耳でも塞げばいいか?って思ったが、遅かった。

眠い。この感覚は___まずい_____

















やっぱり。
あの時の顔。動作。
私を、私たちを殺した…張本人だ。
なんで、今まで…気づかなかったんだろう。
一番一緒に居たのに。復讐するべき対象だったのに。




hrd__彼のニックネームみたいなもの。
そう呼ばれていたのをよく覚えている。
彼が妹を殺した時。その後。誰かと話してた。
その時の会話を_____



「………やっぱり、躊躇がないね…」




多分、彼に…私の、秘密を…

あの時仕留めていれば…


それは、後悔の気持ちだった。















続く
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