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Ⅳ 想い出す
#17 逃走
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うわぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!
本気だあの人~~~!!!!
はぁ……はぁ………反撃するべきかなあ………そろそろ………むり………きつい…………10kmは走ったって……………
で、でも距離は取ったから……休もう。少しだけ、本当に少しだけ……
はぁ…はぁ……はぁ…………
よし、そろそろ逃げよう。
「とか考えてるんじゃないですか?」
「うわっ!?」
後ろから声が。
さっきの!僕を殺そうとしてきたやつ!!!
「ちょっ………と待って……今体力、回復してるから……」
「走ったとしても精々900mぐらいだが…?」
「えっ」
はえー………そろそろ僕も老いてきたかー……ははは……
んなわけあるかこのやろー。
「なんだ。顔が引きつっているが………何か、悪い物でも食べたか?
とりあえず追いついたから…死ね」
「極端かつ急すぎない?」
「追いつかれたら死、それはお前が思っていたことだろう。」
「まあ、それは……そう………」
と、何気ない(何気しかない)会話をしていると、殺気に満ちた表情でこっちを見てきた。
やばいつてこれほんとまじでこれはまじでまずいじょうたいだって
と、語彙力皆無の文が頭によぎった。
「……まあ、本当にその気なら…逃げてられないなぁ……」
でも、常識的に考えて勝てる要素はゼロ。
僕の「能力」は到底適うようなもんじゃないし、これは…
無理なのでは……?
「どうした。逃げてられないんだろう。お前は…「能力者」なんだろう?」
「……そんな訳ないでしょう。ごく普通の、一般的な人間ですよ」
「そんな言い訳が通じるか。ずっと分かっていたぞ。お前は最初から……我々の事を監視していたんだろう?」
「監視……?何を言ってるんだかさっぱり。」
「お前の目元には妙に見覚えがある…やはり、あの時の。」
「へえ。少なくとも僕は、君のことを知らないけれど。」
「嘘だな。そうだ。お前はやはり。西崎家の人間だったのだろう?」
「……西崎家?聞いたこともないよ。」
「家系を偽るのは宜しくないな。」
「……………」
「お前はさっきすっとぼけたが…俺があの“事件”を起こした犯人だ!」
「……名前は…」
「滝根 准だ。よろしく」
「……そうか……君が………やっと、会えたのか………」
やはり、彼女の読みは…当たっていた……
「君に会えて良かった!!!嬉しいよ!とても光栄だ!!!」
「…なんか、想像していたのと違うな…」
今僕は……最高の気分だ。
やっとまともな報告書を書ける…
こんなに汎用性が高くて強い「能力者」で、堂崎魁斗とグルだった人間…更に、最初から僕の事にも気づいていた…!?
最高だ…!
「……とにかく。俺はお前を殺す。」
「君が滝根 准ということは、つまりいうと、僕の事も知ってるわけだな?」
「その特徴的な目元以外は全く覚えていないし……それに。女だったし。お前は本当に…あの時のやつなのかと、何度も疑ったが…」
「正真正銘僕だとも!性別なんていくらでも変えられるだろう?それに、目元を覚えているなんて。やはり君は僕のことを覚えているんだな!?」
「……まあ、そうなんだろ。ところでだな……」
「もう話題を変えてしまうのか!?もっと聞きたいことがあるんだ!君はどういう経緯で堂崎魁斗と知り合ったんだ?それに、君は西崎家の人間をどうやって仕留めたんだ?気になるところしかない!」
「長い。そろそろやめてくれないか……」
「あ、ああ…ごめん。」
流石にこんなすごい人物と対面して、インタビューをしない訳にいかないでしょ。嘉慈盟奈と出会った時は一生懸命抑えたんだけど……
「…好奇心には勝てないなぁ。」
「とにかく。俺は、お前を殺せと命令されたからな…」
「快く受けて立とう!」
続く
本気だあの人~~~!!!!
はぁ……はぁ………反撃するべきかなあ………そろそろ………むり………きつい…………10kmは走ったって……………
で、でも距離は取ったから……休もう。少しだけ、本当に少しだけ……
はぁ…はぁ……はぁ…………
よし、そろそろ逃げよう。
「とか考えてるんじゃないですか?」
「うわっ!?」
後ろから声が。
さっきの!僕を殺そうとしてきたやつ!!!
「ちょっ………と待って……今体力、回復してるから……」
「走ったとしても精々900mぐらいだが…?」
「えっ」
はえー………そろそろ僕も老いてきたかー……ははは……
んなわけあるかこのやろー。
「なんだ。顔が引きつっているが………何か、悪い物でも食べたか?
とりあえず追いついたから…死ね」
「極端かつ急すぎない?」
「追いつかれたら死、それはお前が思っていたことだろう。」
「まあ、それは……そう………」
と、何気ない(何気しかない)会話をしていると、殺気に満ちた表情でこっちを見てきた。
やばいつてこれほんとまじでこれはまじでまずいじょうたいだって
と、語彙力皆無の文が頭によぎった。
「……まあ、本当にその気なら…逃げてられないなぁ……」
でも、常識的に考えて勝てる要素はゼロ。
僕の「能力」は到底適うようなもんじゃないし、これは…
無理なのでは……?
「どうした。逃げてられないんだろう。お前は…「能力者」なんだろう?」
「……そんな訳ないでしょう。ごく普通の、一般的な人間ですよ」
「そんな言い訳が通じるか。ずっと分かっていたぞ。お前は最初から……我々の事を監視していたんだろう?」
「監視……?何を言ってるんだかさっぱり。」
「お前の目元には妙に見覚えがある…やはり、あの時の。」
「へえ。少なくとも僕は、君のことを知らないけれど。」
「嘘だな。そうだ。お前はやはり。西崎家の人間だったのだろう?」
「……西崎家?聞いたこともないよ。」
「家系を偽るのは宜しくないな。」
「……………」
「お前はさっきすっとぼけたが…俺があの“事件”を起こした犯人だ!」
「……名前は…」
「滝根 准だ。よろしく」
「……そうか……君が………やっと、会えたのか………」
やはり、彼女の読みは…当たっていた……
「君に会えて良かった!!!嬉しいよ!とても光栄だ!!!」
「…なんか、想像していたのと違うな…」
今僕は……最高の気分だ。
やっとまともな報告書を書ける…
こんなに汎用性が高くて強い「能力者」で、堂崎魁斗とグルだった人間…更に、最初から僕の事にも気づいていた…!?
最高だ…!
「……とにかく。俺はお前を殺す。」
「君が滝根 准ということは、つまりいうと、僕の事も知ってるわけだな?」
「その特徴的な目元以外は全く覚えていないし……それに。女だったし。お前は本当に…あの時のやつなのかと、何度も疑ったが…」
「正真正銘僕だとも!性別なんていくらでも変えられるだろう?それに、目元を覚えているなんて。やはり君は僕のことを覚えているんだな!?」
「……まあ、そうなんだろ。ところでだな……」
「もう話題を変えてしまうのか!?もっと聞きたいことがあるんだ!君はどういう経緯で堂崎魁斗と知り合ったんだ?それに、君は西崎家の人間をどうやって仕留めたんだ?気になるところしかない!」
「長い。そろそろやめてくれないか……」
「あ、ああ…ごめん。」
流石にこんなすごい人物と対面して、インタビューをしない訳にいかないでしょ。嘉慈盟奈と出会った時は一生懸命抑えたんだけど……
「…好奇心には勝てないなぁ。」
「とにかく。俺は、お前を殺せと命令されたからな…」
「快く受けて立とう!」
続く
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