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尽きない楽しみ
「二人共、俺の目的に付き合ってくれてありがとう。乾杯!」
「「乾杯!!!」」
地上に戻って来た三人はギルドへ向かい、不必要な大量の素材を売却。
素材はギルドの解体場で放出したため、いったい三人がどれほど多くのモンスターたち戦い続けていたのかは……買取を担当した受付嬢たちしか知らない。
買取金額の硬貨も袋に入れて渡されたため、買取金額に関しても受付嬢たちしか知らない。
そして、買取金額を考えれば高級店に入っても全く問題無いのだが、三人ともなんとなく酒場で呑みたい、食べたいという思いが揃った。
「何にしても、あれだな。二十一階層から二十五階層に出現するモンスターの全てと戦えたんじゃないか?」
「そう、だな……雷鳥と遭遇するまで、割と珍しいモンスターとも遭遇できたもんね」
珍しいイコール強さではなく、素材の価値が高いDランク、Cランクのモンスターとも探索中に遭遇することが出来た。
中には……敵から逃げる時だけ、Bランクモンスター並みに速く移動できるモンスターなどもいたが、本気になったティールの前には無力。
無事補足され、がっつり仕留められた。
「次は確か……樹海、だったか」
「そうですね。樹海…………樹海って、森林とは違うんですよね」
これまで何度も森の中、あるいは山の中を探索してきたティール。
森林、山中では非常に戦い慣れているが、樹海と呼ばれる地域での戦闘はまだない。
「高低差がそれなりにある場所、のようだな」
「……あそこが樹海と呼べる場所であれば、確かに戦い辛い場所だったな」
アキラは樹海らしき場所での戦闘を思い出し、やや苦い表情を浮かべる。
「ふ~~~ん。それなら、二十六階層からは慎重に探索した方が良さそうですね」
まるで二十五階層までは全く慎重に探索してなかったかのような口ぶりに、周りで聞き耳を立てていた冒険者たちは……表情がばらけた。
ティールが本当の事を喋っているのか、それとも見栄を張って喋っているのか。
そもそもあの子供は二十五階層でまともに戦えるだけの実力を持っているのかと、まだティールがBランクの冒険者だと知らない冒険者たちは疑っていた。
ただ、色々と疑いこそすれ……同じテーブルで食べている竜人族の男と、麗しい黒髪の女性には敵うイメージが湧かず、誰もバカ絡みすることはなかった。
「慎重に、か……いざとなれば、マスターが強烈な斬撃刃を叩き込めば問題無いのではないか?」
「ティールなら、雷鳥を倒した投擲でも危機を回避できそうだな」
「「「っ!!??」」」
聞き耳を立てていた冒険者たちは、その会話内容を聞いて、思わず食事の手を止めてしまった。
(あの黒髪の女、今なんつった?)
(話の流れからして……ティールという人物は、あの少年……で合っている、のだよな?)
(しかも投擲で雷鳥を倒したですって? あんな……本当にまだ、少年の様な子が……もしかして、とんでもない腕力強化系のスキルか、それともとんでもない強化系マジックアイテムを持ってる?)
酒場で夕食を食べている冒険者たちの中には、勿論あのティールという少年がBランクの冒険者である事実を知っている者もいる。
だが、間近でティールの強さを観た者は、ジラーニに滞在している冒険者たちの中でも殆どいない。
故に……あの見た目、年齢でBランクという事実を知っていたとしても、雷鳥を投擲で倒したという内容は……中々すんなりとは受け入れられない。
「……無理じゃないとは思うけど、それじゃあ成長に繋がらないんでしょ」
「成長、か。密林でも雷鳥やゲイルワイバーンの様な強敵が現れないとは限らないとなれば、確かに慎重に動いた方が良さそうだな」
「樹海に現れる強敵、か……ふふ、楽しみは尽きないな」
「それに関しては同感ですね」
「俺もだ」
バーサーカーの様な会話を平然とした表情で続ける三人を見て、同業者の冒険者たちは益々三人どういったパーティー、集団なのか解らなくなった。
「「乾杯!!!」」
地上に戻って来た三人はギルドへ向かい、不必要な大量の素材を売却。
素材はギルドの解体場で放出したため、いったい三人がどれほど多くのモンスターたち戦い続けていたのかは……買取を担当した受付嬢たちしか知らない。
買取金額の硬貨も袋に入れて渡されたため、買取金額に関しても受付嬢たちしか知らない。
そして、買取金額を考えれば高級店に入っても全く問題無いのだが、三人ともなんとなく酒場で呑みたい、食べたいという思いが揃った。
「何にしても、あれだな。二十一階層から二十五階層に出現するモンスターの全てと戦えたんじゃないか?」
「そう、だな……雷鳥と遭遇するまで、割と珍しいモンスターとも遭遇できたもんね」
珍しいイコール強さではなく、素材の価値が高いDランク、Cランクのモンスターとも探索中に遭遇することが出来た。
中には……敵から逃げる時だけ、Bランクモンスター並みに速く移動できるモンスターなどもいたが、本気になったティールの前には無力。
無事補足され、がっつり仕留められた。
「次は確か……樹海、だったか」
「そうですね。樹海…………樹海って、森林とは違うんですよね」
これまで何度も森の中、あるいは山の中を探索してきたティール。
森林、山中では非常に戦い慣れているが、樹海と呼ばれる地域での戦闘はまだない。
「高低差がそれなりにある場所、のようだな」
「……あそこが樹海と呼べる場所であれば、確かに戦い辛い場所だったな」
アキラは樹海らしき場所での戦闘を思い出し、やや苦い表情を浮かべる。
「ふ~~~ん。それなら、二十六階層からは慎重に探索した方が良さそうですね」
まるで二十五階層までは全く慎重に探索してなかったかのような口ぶりに、周りで聞き耳を立てていた冒険者たちは……表情がばらけた。
ティールが本当の事を喋っているのか、それとも見栄を張って喋っているのか。
そもそもあの子供は二十五階層でまともに戦えるだけの実力を持っているのかと、まだティールがBランクの冒険者だと知らない冒険者たちは疑っていた。
ただ、色々と疑いこそすれ……同じテーブルで食べている竜人族の男と、麗しい黒髪の女性には敵うイメージが湧かず、誰もバカ絡みすることはなかった。
「慎重に、か……いざとなれば、マスターが強烈な斬撃刃を叩き込めば問題無いのではないか?」
「ティールなら、雷鳥を倒した投擲でも危機を回避できそうだな」
「「「っ!!??」」」
聞き耳を立てていた冒険者たちは、その会話内容を聞いて、思わず食事の手を止めてしまった。
(あの黒髪の女、今なんつった?)
(話の流れからして……ティールという人物は、あの少年……で合っている、のだよな?)
(しかも投擲で雷鳥を倒したですって? あんな……本当にまだ、少年の様な子が……もしかして、とんでもない腕力強化系のスキルか、それともとんでもない強化系マジックアイテムを持ってる?)
酒場で夕食を食べている冒険者たちの中には、勿論あのティールという少年がBランクの冒険者である事実を知っている者もいる。
だが、間近でティールの強さを観た者は、ジラーニに滞在している冒険者たちの中でも殆どいない。
故に……あの見た目、年齢でBランクという事実を知っていたとしても、雷鳥を投擲で倒したという内容は……中々すんなりとは受け入れられない。
「……無理じゃないとは思うけど、それじゃあ成長に繋がらないんでしょ」
「成長、か。密林でも雷鳥やゲイルワイバーンの様な強敵が現れないとは限らないとなれば、確かに慎重に動いた方が良さそうだな」
「樹海に現れる強敵、か……ふふ、楽しみは尽きないな」
「それに関しては同感ですね」
「俺もだ」
バーサーカーの様な会話を平然とした表情で続ける三人を見て、同業者の冒険者たちは益々三人どういったパーティー、集団なのか解らなくなった。
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