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千二百四話 数は多くない
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「ソウスケさん、明日からどうするのだ?」
グロードに水龍の爪を渡し、そのまま世間話をしていたらあっという間に日が暮れていた。
「そうだなぁ…………まだ残っている素材で造っても良いかなって思わなくはないけど……ザハーク的には、そろそろ思いっきり暴れたい感じか?」
「むっ、そう言われるとそうだな。造るのも楽しくはあるが、そろそろドラゴンを相手に暴れたいところではある、な……」
「私としましては、どちらでも構いません」
ミレアナも何かを造るのは嫌いではない。
ただ、ここ最近製作以外であまり体を動かしていなかったこともあり、ドラゴニックバレーで探索しても構わないという思いもあった。
本当に造るでも戦うでも構わない……そう思っていたミレアナの頭に、あることが浮かんだ。
「……ソウスケさん」
「おぅ、なんだ」
「ふと思ったのですが、以前ザハークが討伐したヴァレードタイガーの牙か爪と、ガルムの牙か爪を同時に使用すれば、優れた切れ味を持つ武器が造れるのではないでしょうか」
「っ!!!!!!!!!! それ、は………………ザハーク、どう思う」
「ふむ…………最高の組み合わせ、ではないだろうか」
牙や爪であれば、現在ソウスケの手元には灼熱竜や水龍の牙や爪がある。
同じAランクの素材であり、そちらを使っても良いのではないのかと思われるが……ソウスケとザハークは、ヴァレードタイガーとガルムがどちらも獣のAランクモンスターということに魅力を感じた。
「だよな、最高の組み合わせだよな……けど………………ん~~~~~~~……」
「何が問題があるのですか?」
「問題…………うん、問題なのかな。確かに最高の組み合わせなんだけど、その二つの素材が持つ力を最大限まで引き出せるか……そこが不安でさ」
誰かに頼まれた依頼ではなく、誰かの為に造る武器でもない。
基本的に失敗したところで誰かに迷惑を掛けることはなく、ソウスケたちに害が出るわけでもない。
ただ……職人という観点から考えると、どちらの素材も非常に貴重なのである。
ガルムに関してはエイリスト王国まで戻り、学術都市が保有する上級者向けダンジョンを探索すれば遭遇できるが……決して確定で遭遇できる個体ではない。
ソウスケたちが到着した時には姿が確認されていた個体が討伐されてしまっていた、という可能性もある。
再び生れ落ちるのは間違いないが、それが何日後なのか……確定していない。
ヴァレードタイガーに関しては、今のところソウスケたちが持つ情報の中で、この地域には複数体確定してたり、このダンジョンであればといったものもない。
一回目が失敗したからといっていきなり材料がゼロになることはないが、そう何度も挑戦するほどの量はない。
「ほら、ノックスたちの武器を造るために全力を尽くしたじゃん」
「間違いありませんね」
「誰かの為に造るわけじゃないから、あそこまで精魂尽き果てるまでって感じじゃなくて良いのは解るけど……それでも、普段高められている良い状態まで集中力を上げられるかすら怪しいと思うんだよね」
「……燃え尽き症候群、というものだったか?」
「ちょっと違うと思うけど……似たようなものかな? 凄いアイデアは良いんだけど、そのアイデアに創作意欲が追い付いてないと言うか」
「……………………なるほど。それならば、なんとなくではありますが、解らなくありません」
ミレアナも製作者の端くれ……なんなら、ノックスたちの件で一番成果を出したのは彼女であった。
「つまり、明日からはこれまで通り、ドラゴニックバレーで狩りを行うということだな」
「そういう事になるね。ほら、ザハークもAランクドラゴンと戦ってみたいって言ってたしさ」
「ふっふっふ、そうだな……今度こそ、俺が戦う」
水龍との戦いを主の我儘的な流れで奪ってしまい、その場にザハークはいなかったが、他のAランクドラゴンとも戦っていたソウスケとしては「ど~ぞ、ど~ぞ~~~」といった気持ちであり、ミレアナとしてもそこに関して欲はない。
寧ろ、変に爆発してしまう前にさっさと戦ってほしいという思いすらあった。
グロードに水龍の爪を渡し、そのまま世間話をしていたらあっという間に日が暮れていた。
「そうだなぁ…………まだ残っている素材で造っても良いかなって思わなくはないけど……ザハーク的には、そろそろ思いっきり暴れたい感じか?」
「むっ、そう言われるとそうだな。造るのも楽しくはあるが、そろそろドラゴンを相手に暴れたいところではある、な……」
「私としましては、どちらでも構いません」
ミレアナも何かを造るのは嫌いではない。
ただ、ここ最近製作以外であまり体を動かしていなかったこともあり、ドラゴニックバレーで探索しても構わないという思いもあった。
本当に造るでも戦うでも構わない……そう思っていたミレアナの頭に、あることが浮かんだ。
「……ソウスケさん」
「おぅ、なんだ」
「ふと思ったのですが、以前ザハークが討伐したヴァレードタイガーの牙か爪と、ガルムの牙か爪を同時に使用すれば、優れた切れ味を持つ武器が造れるのではないでしょうか」
「っ!!!!!!!!!! それ、は………………ザハーク、どう思う」
「ふむ…………最高の組み合わせ、ではないだろうか」
牙や爪であれば、現在ソウスケの手元には灼熱竜や水龍の牙や爪がある。
同じAランクの素材であり、そちらを使っても良いのではないのかと思われるが……ソウスケとザハークは、ヴァレードタイガーとガルムがどちらも獣のAランクモンスターということに魅力を感じた。
「だよな、最高の組み合わせだよな……けど………………ん~~~~~~~……」
「何が問題があるのですか?」
「問題…………うん、問題なのかな。確かに最高の組み合わせなんだけど、その二つの素材が持つ力を最大限まで引き出せるか……そこが不安でさ」
誰かに頼まれた依頼ではなく、誰かの為に造る武器でもない。
基本的に失敗したところで誰かに迷惑を掛けることはなく、ソウスケたちに害が出るわけでもない。
ただ……職人という観点から考えると、どちらの素材も非常に貴重なのである。
ガルムに関してはエイリスト王国まで戻り、学術都市が保有する上級者向けダンジョンを探索すれば遭遇できるが……決して確定で遭遇できる個体ではない。
ソウスケたちが到着した時には姿が確認されていた個体が討伐されてしまっていた、という可能性もある。
再び生れ落ちるのは間違いないが、それが何日後なのか……確定していない。
ヴァレードタイガーに関しては、今のところソウスケたちが持つ情報の中で、この地域には複数体確定してたり、このダンジョンであればといったものもない。
一回目が失敗したからといっていきなり材料がゼロになることはないが、そう何度も挑戦するほどの量はない。
「ほら、ノックスたちの武器を造るために全力を尽くしたじゃん」
「間違いありませんね」
「誰かの為に造るわけじゃないから、あそこまで精魂尽き果てるまでって感じじゃなくて良いのは解るけど……それでも、普段高められている良い状態まで集中力を上げられるかすら怪しいと思うんだよね」
「……燃え尽き症候群、というものだったか?」
「ちょっと違うと思うけど……似たようなものかな? 凄いアイデアは良いんだけど、そのアイデアに創作意欲が追い付いてないと言うか」
「……………………なるほど。それならば、なんとなくではありますが、解らなくありません」
ミレアナも製作者の端くれ……なんなら、ノックスたちの件で一番成果を出したのは彼女であった。
「つまり、明日からはこれまで通り、ドラゴニックバレーで狩りを行うということだな」
「そういう事になるね。ほら、ザハークもAランクドラゴンと戦ってみたいって言ってたしさ」
「ふっふっふ、そうだな……今度こそ、俺が戦う」
水龍との戦いを主の我儘的な流れで奪ってしまい、その場にザハークはいなかったが、他のAランクドラゴンとも戦っていたソウスケとしては「ど~ぞ、ど~ぞ~~~」といった気持ちであり、ミレアナとしてもそこに関して欲はない。
寧ろ、変に爆発してしまう前にさっさと戦ってほしいという思いすらあった。
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