25 / 1,259
二十四話初依頼
しおりを挟む
解体所から受付所に戻ったソウスケは、早速依頼の紙が貼ってあるボードに向かった。
「さてと、解体はガンディスさん達に任せておけば大丈夫そうだから、とりあえず何かしら依頼を受けるか」
たくさんの依頼書が貼ってある依頼ボードの中から、自分が受けてもあまり目立たなさそうな依頼を探した。
「う~~~~ん。普通の依頼書より、ギルドが出してある常時依頼の方を受けた方が良さそうだな」
常に張り出されている依頼、常時依頼の中の低ランクの依頼を受ければ、いらない注目を浴びることはないだろうと考えたソウスケは、常時依頼の紙が貼ってある方に目を向けた。
「そうだな・・・・・・とりあえずは採集系の依頼をやるか」
ソウスケは、自分は錬金術のスキルも持っているから一石二鳥だと思い、体力回復、傷治癒系統のポーションを作るために必要なヒルエ草。魔力の回復のポーションに必要なメスーナ草。解毒薬に必要なポレル草。
この三つの採集の依頼をソウスケは受けることにした。数は全部十個ずつ。
これなら特に何も問題がないだろうと思い、ソウスケは受付嬢の所まで行き、依頼の受注を行った。
その時、ギルドカードに載っているランクを見た受付嬢にランクが一番下な故、街で受けられる依頼にした方が良いのではと言われた。
冒険者と言えばモンスターの討伐や、商人の護衛、素材の採集などのイメージが強いが、低ランクの冒険者が資金稼ぎに受ける街中で出来る依頼がある。
採集の依頼も、そこまで難しい依頼でないが、街の外に出ると言う事は勿論モンスターとも遭遇する可能性がある。
なので、受付嬢はソウスケに採集の受ける依頼より、街の中で受けられる依頼を進めた。
だが、ソウスケはそこら辺のモンスターに、後れを取るとは全く思っていので、ミスリルの短剣を見せて自分はそこそこ戦えますよと受付嬢に伝えてから、ギルドの外に出た。
「う~~~~ん、仕事だからなんだろうけど、受付嬢の人優しかったな。やっぱり基本的に赤の他人でも死んだって分かると、悲しい気持ちになるのかな?」
そんなことを考えながらソウスケは、ギルドを出てから本屋で買った薬草の絵、内容が乗っている本を見ていた。
「へ~~~~~、結構詳しく書いてあるんだな。金貨を払った価値はしっかりとありそうだな」
薬草を採集するにも、どれが薬草なのか分からないので、一応本屋に行って、絵が載ってある本を買った。
ちなみにソウスケが今いる世界では、印刷技術が全くもって皆無、手書きしかないのでかなりの高額となっている。
「うし、とりあえず外に出て採集に向かうとするか」
街の外に出たソウスケが、歩き出してから二十分。ようやくソウスケは薬草が生えている森の中に入った。
「いいな、こういう感じ。本当に冒険をしてるっていう気分だな。地球にいたときは中学ぐらいになってからは、こんな森に囲まれた場所にはほとんど来なかったからな。おっ、これはヒルエ草かな」
薬草の本に載ってあった絵と、同じ薬草を見つけたソウスケは鑑定のスキルを使い、確認した。
「おし、他の薬草と間違えてないみたいだな。というか結構な数あるな。群生地? みたいなところだったのか? パッと見でも依頼に必要な数以上はありそうだな。確か全部引っこ抜かずに根を残して採取すれば良いんだったかな」
ソウスケは慣れない手つきで採集を続けた。
初めての採集に苦戦しながらも、十五分後度で近くにあったヒルエ草を採取し終えた。
「おし、これだけあれば俺が使う分の量もありそうだな」
周りに誰もいないのを確認してから、ソウスケはアイテムボックスの中にヒルエ草をしまった。
「もう少し奥に進んでみるか」
今のところ特に危険を感じていないソウスケは、周りを警戒することなく奥へと進んだ。
三キロ程奥に進むと、今度は魔力回復のために必要なメスーナ草を見つけた。
「おっ、これは・・・・・・確かメスーナ草だったな。数は・・・・・・七つか。依頼数には足りないけど、とりあえず採取するか」
腰を下ろし、メスーナ草の採集を始めるソウスケを、茂みの奥から覗く者がいた。
周りの警戒を全くしていなかったソウスケは、途中から自分を除く存在に気づきどうすればいいか迷っていた。
(同じ冒険者・・・・・・てわけじゃ無さそうだな。数は六・・・・・・なんとなく予想は着いたが、襲ってきてくれた方が早く済むんだけどな)
ソウスケの事を覗いていた存在は、ソウスケが自分達には気づいていないと思い、茂みから飛び出し襲い掛かって来た。
「さてと、解体はガンディスさん達に任せておけば大丈夫そうだから、とりあえず何かしら依頼を受けるか」
たくさんの依頼書が貼ってある依頼ボードの中から、自分が受けてもあまり目立たなさそうな依頼を探した。
「う~~~~ん。普通の依頼書より、ギルドが出してある常時依頼の方を受けた方が良さそうだな」
常に張り出されている依頼、常時依頼の中の低ランクの依頼を受ければ、いらない注目を浴びることはないだろうと考えたソウスケは、常時依頼の紙が貼ってある方に目を向けた。
「そうだな・・・・・・とりあえずは採集系の依頼をやるか」
ソウスケは、自分は錬金術のスキルも持っているから一石二鳥だと思い、体力回復、傷治癒系統のポーションを作るために必要なヒルエ草。魔力の回復のポーションに必要なメスーナ草。解毒薬に必要なポレル草。
この三つの採集の依頼をソウスケは受けることにした。数は全部十個ずつ。
これなら特に何も問題がないだろうと思い、ソウスケは受付嬢の所まで行き、依頼の受注を行った。
その時、ギルドカードに載っているランクを見た受付嬢にランクが一番下な故、街で受けられる依頼にした方が良いのではと言われた。
冒険者と言えばモンスターの討伐や、商人の護衛、素材の採集などのイメージが強いが、低ランクの冒険者が資金稼ぎに受ける街中で出来る依頼がある。
採集の依頼も、そこまで難しい依頼でないが、街の外に出ると言う事は勿論モンスターとも遭遇する可能性がある。
なので、受付嬢はソウスケに採集の受ける依頼より、街の中で受けられる依頼を進めた。
だが、ソウスケはそこら辺のモンスターに、後れを取るとは全く思っていので、ミスリルの短剣を見せて自分はそこそこ戦えますよと受付嬢に伝えてから、ギルドの外に出た。
「う~~~~ん、仕事だからなんだろうけど、受付嬢の人優しかったな。やっぱり基本的に赤の他人でも死んだって分かると、悲しい気持ちになるのかな?」
そんなことを考えながらソウスケは、ギルドを出てから本屋で買った薬草の絵、内容が乗っている本を見ていた。
「へ~~~~~、結構詳しく書いてあるんだな。金貨を払った価値はしっかりとありそうだな」
薬草を採集するにも、どれが薬草なのか分からないので、一応本屋に行って、絵が載ってある本を買った。
ちなみにソウスケが今いる世界では、印刷技術が全くもって皆無、手書きしかないのでかなりの高額となっている。
「うし、とりあえず外に出て採集に向かうとするか」
街の外に出たソウスケが、歩き出してから二十分。ようやくソウスケは薬草が生えている森の中に入った。
「いいな、こういう感じ。本当に冒険をしてるっていう気分だな。地球にいたときは中学ぐらいになってからは、こんな森に囲まれた場所にはほとんど来なかったからな。おっ、これはヒルエ草かな」
薬草の本に載ってあった絵と、同じ薬草を見つけたソウスケは鑑定のスキルを使い、確認した。
「おし、他の薬草と間違えてないみたいだな。というか結構な数あるな。群生地? みたいなところだったのか? パッと見でも依頼に必要な数以上はありそうだな。確か全部引っこ抜かずに根を残して採取すれば良いんだったかな」
ソウスケは慣れない手つきで採集を続けた。
初めての採集に苦戦しながらも、十五分後度で近くにあったヒルエ草を採取し終えた。
「おし、これだけあれば俺が使う分の量もありそうだな」
周りに誰もいないのを確認してから、ソウスケはアイテムボックスの中にヒルエ草をしまった。
「もう少し奥に進んでみるか」
今のところ特に危険を感じていないソウスケは、周りを警戒することなく奥へと進んだ。
三キロ程奥に進むと、今度は魔力回復のために必要なメスーナ草を見つけた。
「おっ、これは・・・・・・確かメスーナ草だったな。数は・・・・・・七つか。依頼数には足りないけど、とりあえず採取するか」
腰を下ろし、メスーナ草の採集を始めるソウスケを、茂みの奥から覗く者がいた。
周りの警戒を全くしていなかったソウスケは、途中から自分を除く存在に気づきどうすればいいか迷っていた。
(同じ冒険者・・・・・・てわけじゃ無さそうだな。数は六・・・・・・なんとなく予想は着いたが、襲ってきてくれた方が早く済むんだけどな)
ソウスケの事を覗いていた存在は、ソウスケが自分達には気づいていないと思い、茂みから飛び出し襲い掛かって来た。
234
あなたにおすすめの小説
異世界生活〜異世界に飛ばされても生活水準は変えません〜 番外編『旅日記』
アーエル
ファンタジー
カクヨムさん→小説家になろうさんで連載(完結済)していた
【 異世界生活〜異世界に飛ばされても生活水準は変えません〜 】の番外編です。
カクヨム版の
分割投稿となりますので
一話が長かったり短かったりしています。
虹色のプレゼントボックス
紀道侑
ファンタジー
安田君26歳が自宅でカップ麺を食ってたら部屋ごと異世界に飛ばされるお話です。
安田君はおかしな思考回路の持ち主でわけのわからないことばっかりやります。
わけのわからない彼は異世界に転移してからわけのわからないチート能力を獲得します。
余計わけのわからない人物に進化します。
作中で起きた事件の真相に迫るのが早いです。
本当に尋常じゃないほど早いです。
残念ながらハーレムは無いです。
全年齢対象で男女問わず気軽に読めるゆるいゆる~いストーリーになっていると思いますので、お気軽にお読みください。
未公開含めて30話分くらいあったのですが、全部行間がおかしくなっていたので、再アップしています。
行間おかしくなっていることに朝の4時に気づいて右往左往して泣く泣く作品を削除しました。
なかなかに最悪な気分になりました。
お気に入りしてくださった方、申し訳ありません。
というかしょっちゅう二行も三行も行間が空いてる小説をよくお気に入りしてくださいましたね。
お気に入りしてくださった方々には幸せになってほしいです。
【完結】すまない民よ。その聖騎士団、実は全員俺なんだ
一終一(にのまえしゅういち)
ファンタジー
俺こと“有塚しろ”が転移した先は巨大モンスターのうろつく異世界だった。それだけならエサになって終わりだったが、なぜか身に付けていた魔法“ワンオペ”によりポンコツ鎧兵を何体も召喚して命からがら生き延びていた。
百体まで増えた鎧兵を使って騎士団を結成し、モンスター狩りが安定してきた頃、大樹の上に人間の住むマルクト王国を発見する。女王に入国を許されたのだが何を血迷ったか“聖騎士団”の称号を与えられて、いきなり国の重職に就くことになってしまった。
平和に暮らしたい俺は騎士団が実は自分一人だということを隠し、国民の信頼を得るため一人百役で鎧兵を演じていく。
そして事あるごとに俺は心の中で呟くんだ。
『すまない民よ。その聖騎士団、実は全員俺なんだ』ってね。
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
私の薬華異堂薬局は異世界につくるのだ
柚木 潤
ファンタジー
薬剤師の舞は、亡くなった祖父から託された鍵で秘密の扉を開けると、不思議な薬が書いてある古びた書物を見つけた。
そしてその扉の中に届いた異世界からの手紙に導かれその世界に転移すると、そこは人間だけでなく魔人、精霊、翼人などが存在する世界であった。
舞はその世界の魔人の王に見合う女性になる為に、異世界で勉強する事を決断する。
舞は薬師大学校に聴講生として入るのだが、のんびりと学生をしている状況にはならなかった。
以前も現れた黒い影の集合体や、舞を監視する存在が見え隠れし始めたのだ・・・
「薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ」の続編になります。
主人公「舞」は異世界に拠点を移し、薬師大学校での学生生活が始まります。
前作で起きた話の説明も間に挟みながら書いていく予定なので、前作を読んでいなくてもわかるようにしていこうと思います。
また、意外なその異世界の秘密や、新たな敵というべき存在も現れる予定なので、前作と合わせて読んでいただけると嬉しいです。
以前の登場人物についてもプロローグのに軽く記載しましたので、よかったら参考にしてください。
本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜
あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい!
ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット”
ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで?
異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。
チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。
「────さてと、今日は何を読もうかな」
これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。
◆小説家になろう様にて、先行公開中◆
◆恋愛要素は、ありません◆
追放されたお荷物記録係、地味スキル《記録》を極めて最強へ――気づけば勇者より強くなってました
KABU.
ファンタジー
「お前の《記録》なんて役に立たない。もうついてくるな」
勇者パーティの“お荷物”扱いに耐えてきたライトは、
ついにダンジョン最深部で置き去りにされる。
追放すらできない規約のせいで、
“事故死”に見せかけて排除しようとしたのだ。
だがその死地で、ライトのスキル《記録》が進化した。
《超記録》――
敵のスキルや魔法、動きまですべてを記録し、即座に使えるようになる最強格の能力。
生き延びたライトはレグナの街で冒険者として再出発。
努力で《成長》スキルを獲得し、
記録したスキルや魔法は使うほど強化されていく。
やがて《超記録》は最終進化《アカシックレコード》へ。
対象を見ただけでステータスや行動パターンが分かり、
記録した力を即座に上位化し、さらに合成して新たな力まで生み出す究極スキル。
一方、勇者パーティはライトを失った途端に依頼成功率が大幅に低下。
さらに魔王軍四天王の暗躍によって状況は悪化し、ついには洗脳されてライトに牙をむく。
街を襲うドラゴン、仲間それぞれの過去、四天王との連戦。
優しく努力家のライトは、出会った仲間と共に確実に強くなっていく。
捨てられた記録係が、世界最強へと進化する。
爽快無双×成長ドラマの大長編ファンタジー開幕。
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる