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二百三十一話ロープの上からでも
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ジーラス達の言う隠れ家的店にやって来たソウスケは言葉の意味に納得した。
(確かにあまり人通りの多くない場所だ。でもジーラスさん達が知ってる店ならある程度料理も美味いんだろうな)
隠れ家的店では無く、隠れ家的名店なのだろうと予想する。
ソウスケの考えは間違っておらず、値段こそ人通りの多い一般的な料理店と比べると高いが、それでも味の差は大きく開いている。
そして店の中に入ると、内装はバーの様な雰囲気であり、子供が来るような店では無いなと即座に判断した。
それでも自分はジーラス達に付いて来たのだから遠慮する必要は無いと思い、ソウスケは臆する事無く表情を変えない。
「いらっしゃい、久しぶりだなジーラスにバルス、リフィラとミナ。ん? そっちは見ない顔だな」
見た目は五十代ほどで、体格の良い店員がジーラス達に声を掛けてからソウスケ達の方へ視線を移した。
「ソウスケです」
「ミレアナと申します」
「ザハークデス」
ザハークが言葉を話した瞬間、店員だけでなくジーラス達も表情が変わる。
「・・・・・・なるほど、訳アリだが実力はお前たちがこの店に連れてくる程のものがあるってわけか」
「そういうことっす。勿論代金は俺達の奢りですよ」
「そうか、少ししたら料理を持っていくからゆっくりしていてくれ」
「分かりました。それじゃあ、お任せを楽しみに待ってます」
ソウスケ達の意思は関係なく料理のメニューは決まってしまったが、特に今何が食べたいと料理は無かったので三人とも席へ着いた。
「さて、早速自己紹介といこう。もう知ってると思うが俺の名前はジーラス。旋風烈火のリーダーをやっているパーティーでの役割はアタッカーだな」
「俺の名前はバルス。パーティーの役割はジーラスと被っていてアタッカーだが、タンクをやる事も多い」
その体格ならどちらもこなせるであろうと思えるほど、バルスの体は大きい。
(人族にしては身長が大きい方だよな? 多分二メートルは超えている筈・・・・・・巨人族のハーフか?)
鑑定のスキルを使って結果が知りたいところだが、高ランクの冒険者になれば鑑定された事に気付くかもしれないと思い、この場で鑑定を使う事は控えた。
「私はリフィラ。パーティーでの役割は主にシーフね」
「最後は私。名前はミナ。パーティーでの役割は遠距離からの魔法。接近戦は苦手」
(役割がシーフって割には・・・・・・なんだが多少は接近戦も出来そうなのは気のせいか? そんでミナさんは・・・・・・デカいな。ロープの上からでも形が分る。歳は多分俺よりそこそこ上な気がするけど、結構童顔だな)
リフィラがが貧乳という訳では無いが、それでもミナの圧勝かと思えるほどミナの胸は大きかった。
「それじゃあ、俺達の番ですね。俺の名前はソウスケです。パーティーの名前はまだ決めていません。自分のパーティーでの役割は・・・・・・基本的には接近戦ですね」
「次は私ですね。名前はミレアナと申します。パーティー内での役割は主に遠距離からの攻撃です」
「ナマエハザハークトデス。ソウスケサンノジュウマデ、ヤクワリハマダキマッテイマセン」
ザハークが言葉をつっかえずに話すのを聞いて、先程までの表情では無いにしろ、四人の顔が珍しい物を見る表情に変わる
「ソウスケにミレアナ、んで従魔のザハークか。お前たちの実力を考えたらバランスの取れた人数なんだろうな。ところで、ダンジョン探索は順調に進んでいるのか?」
「そうですねぇ・・・・・・欲し素材は手に入ったんで、順調と言えば順調ですね」
「そうか、それは良かったな。何階層まで攻略したんだ?」
「十五階層です」
ソウスケの正直な答えにジーラスの表情は意外だと言いたげな表情に変わった。
「へぇ~~~、欲しかった素材は結構浅い階層にあったんだな」
「そうですね。十一階層に入った時点で見つかったので後はザハークの訓練もかねて探索していました」
「従魔の訓練か。確かに必要な事だな。戦い方はソウスケと同じように接近戦タイプか? さっきのソウスケの言葉通りに動いた時の流れは戦い方を知らない素人の物じゃ無かったからな」
ジャンプからのジャブ、ストレートに最後の回し蹴り。
それらの動きからただ戦いの中で覚えた動きだとバルスは思えなかった。
「多分そうなると思いますね。でもなんと言いますか・・・・・・こいつは結構特殊なんでどういった戦い方になるのかは、まだまだ分かりません」
「特殊ねぇ。確かにまだ低ランクのモンスターなのに言葉を喋るのは特殊と言えるわ。トレントの上位種にあたる個体のエルダートレント中で稀に魔法の詠唱に言葉を発する奴もいるけど、普段人の言葉を話せる様には見えないし」
(詠唱を唱える個体か・・・・・・普通のモンスターでも人語ではないけど詠唱は唱えている。それなのに人の言葉で詠唱するって事は、それだけ高位の魔法を使えるって事か)
ソウスケの考えは間違っていない。間違ってはいないが、それでも魔法の腕はソウスケの方がエルダートレントより上。
つまりソウスケはエルダートレントに対してそこまで警戒する必要は無いのだが、事実も知らないソウスケは必要以上にエルダートレントの魔法の腕も過剰視していた。
(確かにあまり人通りの多くない場所だ。でもジーラスさん達が知ってる店ならある程度料理も美味いんだろうな)
隠れ家的店では無く、隠れ家的名店なのだろうと予想する。
ソウスケの考えは間違っておらず、値段こそ人通りの多い一般的な料理店と比べると高いが、それでも味の差は大きく開いている。
そして店の中に入ると、内装はバーの様な雰囲気であり、子供が来るような店では無いなと即座に判断した。
それでも自分はジーラス達に付いて来たのだから遠慮する必要は無いと思い、ソウスケは臆する事無く表情を変えない。
「いらっしゃい、久しぶりだなジーラスにバルス、リフィラとミナ。ん? そっちは見ない顔だな」
見た目は五十代ほどで、体格の良い店員がジーラス達に声を掛けてからソウスケ達の方へ視線を移した。
「ソウスケです」
「ミレアナと申します」
「ザハークデス」
ザハークが言葉を話した瞬間、店員だけでなくジーラス達も表情が変わる。
「・・・・・・なるほど、訳アリだが実力はお前たちがこの店に連れてくる程のものがあるってわけか」
「そういうことっす。勿論代金は俺達の奢りですよ」
「そうか、少ししたら料理を持っていくからゆっくりしていてくれ」
「分かりました。それじゃあ、お任せを楽しみに待ってます」
ソウスケ達の意思は関係なく料理のメニューは決まってしまったが、特に今何が食べたいと料理は無かったので三人とも席へ着いた。
「さて、早速自己紹介といこう。もう知ってると思うが俺の名前はジーラス。旋風烈火のリーダーをやっているパーティーでの役割はアタッカーだな」
「俺の名前はバルス。パーティーの役割はジーラスと被っていてアタッカーだが、タンクをやる事も多い」
その体格ならどちらもこなせるであろうと思えるほど、バルスの体は大きい。
(人族にしては身長が大きい方だよな? 多分二メートルは超えている筈・・・・・・巨人族のハーフか?)
鑑定のスキルを使って結果が知りたいところだが、高ランクの冒険者になれば鑑定された事に気付くかもしれないと思い、この場で鑑定を使う事は控えた。
「私はリフィラ。パーティーでの役割は主にシーフね」
「最後は私。名前はミナ。パーティーでの役割は遠距離からの魔法。接近戦は苦手」
(役割がシーフって割には・・・・・・なんだが多少は接近戦も出来そうなのは気のせいか? そんでミナさんは・・・・・・デカいな。ロープの上からでも形が分る。歳は多分俺よりそこそこ上な気がするけど、結構童顔だな)
リフィラがが貧乳という訳では無いが、それでもミナの圧勝かと思えるほどミナの胸は大きかった。
「それじゃあ、俺達の番ですね。俺の名前はソウスケです。パーティーの名前はまだ決めていません。自分のパーティーでの役割は・・・・・・基本的には接近戦ですね」
「次は私ですね。名前はミレアナと申します。パーティー内での役割は主に遠距離からの攻撃です」
「ナマエハザハークトデス。ソウスケサンノジュウマデ、ヤクワリハマダキマッテイマセン」
ザハークが言葉をつっかえずに話すのを聞いて、先程までの表情では無いにしろ、四人の顔が珍しい物を見る表情に変わる
「ソウスケにミレアナ、んで従魔のザハークか。お前たちの実力を考えたらバランスの取れた人数なんだろうな。ところで、ダンジョン探索は順調に進んでいるのか?」
「そうですねぇ・・・・・・欲し素材は手に入ったんで、順調と言えば順調ですね」
「そうか、それは良かったな。何階層まで攻略したんだ?」
「十五階層です」
ソウスケの正直な答えにジーラスの表情は意外だと言いたげな表情に変わった。
「へぇ~~~、欲しかった素材は結構浅い階層にあったんだな」
「そうですね。十一階層に入った時点で見つかったので後はザハークの訓練もかねて探索していました」
「従魔の訓練か。確かに必要な事だな。戦い方はソウスケと同じように接近戦タイプか? さっきのソウスケの言葉通りに動いた時の流れは戦い方を知らない素人の物じゃ無かったからな」
ジャンプからのジャブ、ストレートに最後の回し蹴り。
それらの動きからただ戦いの中で覚えた動きだとバルスは思えなかった。
「多分そうなると思いますね。でもなんと言いますか・・・・・・こいつは結構特殊なんでどういった戦い方になるのかは、まだまだ分かりません」
「特殊ねぇ。確かにまだ低ランクのモンスターなのに言葉を喋るのは特殊と言えるわ。トレントの上位種にあたる個体のエルダートレント中で稀に魔法の詠唱に言葉を発する奴もいるけど、普段人の言葉を話せる様には見えないし」
(詠唱を唱える個体か・・・・・・普通のモンスターでも人語ではないけど詠唱は唱えている。それなのに人の言葉で詠唱するって事は、それだけ高位の魔法を使えるって事か)
ソウスケの考えは間違っていない。間違ってはいないが、それでも魔法の腕はソウスケの方がエルダートレントより上。
つまりソウスケはエルダートレントに対してそこまで警戒する必要は無いのだが、事実も知らないソウスケは必要以上にエルダートレントの魔法の腕も過剰視していた。
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