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三百十三話 多分セーフ
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セーフティーポイントでもう一泊したソウスケ達は次の朝には別れ、ジーラス達は地上へと戻って行った。
ソウスケはまたジーラス達がモンスターの大群に襲われるかもしれないと思ったが、そういった事も自己責任なのはジーラス達も理解している。
なので三十階層まで自分達も付いて行くのはジーラス達を下に見ている様な気がしたので止めた。
そしてソウスケ達は最下層を目指して昼から歩を進める。
「今回の戦いでモンスターの素材や魔石は随分と溜まったと思いましたが、どう処理するのですか?」
「鍛冶か錬金術で消費するしかないだろうな。魔石に関してはエアーホッケーを造る為に必要な材料だから沢山あって損は無いけど。確かに増え過ぎではあるな」
(ただ、まだアイテムボックスに容量の余裕があるのがヤバいよな)
アイテムボックスの中にはモンスターの素材は勿論、複数のエアーホッケーや直ぐに食べられるように作り置きしている料理。数えきれない程の物が入っている。
(錬金術は使っているからこれから他の魔道具をつくるのに素材や魔石を使えば消費できる。ただ鍛冶に関してはレベル五まであったとしても、経験はゼロだからな。まぁ、練習材料がたくさんあると思えば気が楽になるか)
宝箱の中や、武器屋でレア度の高い武器を見つけるのも一つの楽しみだが、自身で完成度の高い武器を造るのも絶対に楽しいとソウスケは確信していた。
「鍛冶に関しては自分もやってみたい」
「前も言っていたな。時間がある時に一緒にやろうぜ」
従魔であるモンスターが戦う以外の作業をする。
そんな従魔はこの世界ではまずいないのだが、ザハークの見た目がほぼ鬼人族に近い事もあって全く疑問を持っていない。
「ソウスケさん、もう少し歩いた場所で他の冒険者と遭遇しますが迂回しますか?」
「ああ。いつも通りちょっと離れて移動する」
冒険者ランクはいまだEで止まっているので、それがバレると面倒なのである程度の距離を取って移動する。
「ただ、右方向にはモンスターいるので上手く抜ける事は出来るでしょうが、同業者はその反応に気付くかと」
「なら左側から行けばいいだけだが、可能性はなるべく避けるべきか」
ミレアナからモンスターの大体の位置を聞き、上空に向かって複数のウィンドアローを放つ。
放たれた風矢は一定の距離まで上がると一気に下降した。
「・・・・・・モンスターに直撃したようで」
「よし。それで、冒険者達はどう動いた?」
「おそらくその場で話し合っているかと・・・・・・動き出しました。どうやら先程のモンスターの声が気になり、そちらに向かったのでしょう」
「そうか。狙い通りにいってなによりだ。今の内に突っ切るぞ」
やり方は少しグレーゾーンな気がしなくもないが、モンスターを押し付けた訳では無いのでソウスケ的にはセーフだと判断した。
そしてソウスケ達は誰にも出会う事無く次の階層へと進んだ。
数日後、冒険者に出会う事無く最下層まで降りる事に成功。
ただ、モンスターとの戦闘中に状態異常の攻撃をソウスケとザハークは喰らってしまった。
だがゼルートは蛇腹剣でモンスターを喰らった事で得た態勢により多少動きが鈍りはするが、二重の身体強化で無理矢理体を動かし、モンスターを殲滅させた。
ザハークも水の壁を生み出し、魔法袋から状態異常を回復させるポーションを飲んで直ぐに回復させ、直ぐにモンスターを大剣で絶ち斬った。
「やっぱりここまで降りてくるとモンスターの攻撃も厭らしくなるし、状態異常の攻撃を喰らう回数がちょっと増えたな」
「自分も攻撃を予測していても喰らうことがある。だがミレアナは攻撃を上手く避けていた。何かコツでもあるのか?」
「私は風の流れで多少ですが相手の動きが読めます。そこに自身の予測を加えて攻撃を躱してるんです」
「なるほど。エルフならではの躱し方って感じだな」
モンスターの攻撃を喰らう回数が多少増えてしまった。
しかし悪い事だけでは無く、ザハークもソウスケも状態異常に対する耐性を持つスキルを得た。
そして階層が下がるにつれて宝箱の質も良くなっている。
「宝箱の質が高くなるのは良いが、スキルの書に関しては少し扱いが困るな」
ソウスケとしてはこれから蛇腹剣に喰わせれば得られる可能性がある。
ザハークとミレアナもそこまで多芸になるつもりは無いので、スキルの書を使う事を遠慮している。
「ただ持っているだけでも十分に使い道はあるので損はありません」
「それもそうだな。で、やっと着いた訳だな」
ソウスケ達の眼の前には大きな門があり、ここが最下層のボス部屋だと言う事が解る。
朝から出発し、昼にはここに辿り着いた。
ソウスケとしては少しだけ休息を取ってからボスに挑むのがベストという考え。
それにザハークとミレアナも同意し、昼食をとり始める。
ソウスケはまたジーラス達がモンスターの大群に襲われるかもしれないと思ったが、そういった事も自己責任なのはジーラス達も理解している。
なので三十階層まで自分達も付いて行くのはジーラス達を下に見ている様な気がしたので止めた。
そしてソウスケ達は最下層を目指して昼から歩を進める。
「今回の戦いでモンスターの素材や魔石は随分と溜まったと思いましたが、どう処理するのですか?」
「鍛冶か錬金術で消費するしかないだろうな。魔石に関してはエアーホッケーを造る為に必要な材料だから沢山あって損は無いけど。確かに増え過ぎではあるな」
(ただ、まだアイテムボックスに容量の余裕があるのがヤバいよな)
アイテムボックスの中にはモンスターの素材は勿論、複数のエアーホッケーや直ぐに食べられるように作り置きしている料理。数えきれない程の物が入っている。
(錬金術は使っているからこれから他の魔道具をつくるのに素材や魔石を使えば消費できる。ただ鍛冶に関してはレベル五まであったとしても、経験はゼロだからな。まぁ、練習材料がたくさんあると思えば気が楽になるか)
宝箱の中や、武器屋でレア度の高い武器を見つけるのも一つの楽しみだが、自身で完成度の高い武器を造るのも絶対に楽しいとソウスケは確信していた。
「鍛冶に関しては自分もやってみたい」
「前も言っていたな。時間がある時に一緒にやろうぜ」
従魔であるモンスターが戦う以外の作業をする。
そんな従魔はこの世界ではまずいないのだが、ザハークの見た目がほぼ鬼人族に近い事もあって全く疑問を持っていない。
「ソウスケさん、もう少し歩いた場所で他の冒険者と遭遇しますが迂回しますか?」
「ああ。いつも通りちょっと離れて移動する」
冒険者ランクはいまだEで止まっているので、それがバレると面倒なのである程度の距離を取って移動する。
「ただ、右方向にはモンスターいるので上手く抜ける事は出来るでしょうが、同業者はその反応に気付くかと」
「なら左側から行けばいいだけだが、可能性はなるべく避けるべきか」
ミレアナからモンスターの大体の位置を聞き、上空に向かって複数のウィンドアローを放つ。
放たれた風矢は一定の距離まで上がると一気に下降した。
「・・・・・・モンスターに直撃したようで」
「よし。それで、冒険者達はどう動いた?」
「おそらくその場で話し合っているかと・・・・・・動き出しました。どうやら先程のモンスターの声が気になり、そちらに向かったのでしょう」
「そうか。狙い通りにいってなによりだ。今の内に突っ切るぞ」
やり方は少しグレーゾーンな気がしなくもないが、モンスターを押し付けた訳では無いのでソウスケ的にはセーフだと判断した。
そしてソウスケ達は誰にも出会う事無く次の階層へと進んだ。
数日後、冒険者に出会う事無く最下層まで降りる事に成功。
ただ、モンスターとの戦闘中に状態異常の攻撃をソウスケとザハークは喰らってしまった。
だがゼルートは蛇腹剣でモンスターを喰らった事で得た態勢により多少動きが鈍りはするが、二重の身体強化で無理矢理体を動かし、モンスターを殲滅させた。
ザハークも水の壁を生み出し、魔法袋から状態異常を回復させるポーションを飲んで直ぐに回復させ、直ぐにモンスターを大剣で絶ち斬った。
「やっぱりここまで降りてくるとモンスターの攻撃も厭らしくなるし、状態異常の攻撃を喰らう回数がちょっと増えたな」
「自分も攻撃を予測していても喰らうことがある。だがミレアナは攻撃を上手く避けていた。何かコツでもあるのか?」
「私は風の流れで多少ですが相手の動きが読めます。そこに自身の予測を加えて攻撃を躱してるんです」
「なるほど。エルフならではの躱し方って感じだな」
モンスターの攻撃を喰らう回数が多少増えてしまった。
しかし悪い事だけでは無く、ザハークもソウスケも状態異常に対する耐性を持つスキルを得た。
そして階層が下がるにつれて宝箱の質も良くなっている。
「宝箱の質が高くなるのは良いが、スキルの書に関しては少し扱いが困るな」
ソウスケとしてはこれから蛇腹剣に喰わせれば得られる可能性がある。
ザハークとミレアナもそこまで多芸になるつもりは無いので、スキルの書を使う事を遠慮している。
「ただ持っているだけでも十分に使い道はあるので損はありません」
「それもそうだな。で、やっと着いた訳だな」
ソウスケ達の眼の前には大きな門があり、ここが最下層のボス部屋だと言う事が解る。
朝から出発し、昼にはここに辿り着いた。
ソウスケとしては少しだけ休息を取ってからボスに挑むのがベストという考え。
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