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三百三十九話 ほぼ即決
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(石化の効果を無効にするブレスレット。ちょっと興味がありますね)
ダンジョンで得た宝箱の中には入っていなかったマジックアイテムであり、店内にも殆ど数が無い商品だった。
今回挑んだダンジョン内には石化攻撃を持つモンスターはいなかったが、ダンジョン内に限らず地上でも石化攻撃を行うモンスターは生息している。
そして数はそこまで多くないが、マジックアイテムの中にも相手の体を石化してしまう効果が付与されている武器も存在する。
「何か興味のある魔道具でも見つかったの?」
「はい。こちらのブレスレットが少々気になって」
「アンチブレスレットシリーズ、しかも耐石化の魔道具。確かにこれは興味を引く。もしかして今度はそういった類の攻撃を使うモンスターが生息する場所に向かうの?」
「いえ、そういった訳では無いんですが、万が一に備えて身に付けておいても損は無いかと思いまして」
一定レベルの石化攻撃を無効にする効果に加えて、メインの効果では無いのでそこまで大したものではないが脚力を上昇する効果も付与されている。
(そもそも石化の攻撃を受けないという前提を考えて造られた、もしくは生み出されたブレスレットなのでしょうか?)
少々気になる事はあるが、このブレスレットに興味が出たのは確かなのでまずは値段を確認する。
「金貨で七十枚ですか」
「な、中々高いわね。確かに珍しい効果を持つ魔道具ではあるけど・・・・・・私だったら買わないかな」
「そうなの? 私は買うと思う。脚が遅い私にとっては有難い効果も付いてるし、やっぱり石化の攻撃を無効に出来るのは大きい。普段の戦いで意味を為さないとしても」
リフィラは値段を見て自分には必要ないと思い、ミナは逆に値段が高くても買うべきだと思った。
そして二人の考えを聞きながら、ミレアナは買うか買わないかを決めた。
その時間、約五秒。ぶっちゃけ殆ど考えるのに時間を使っていない。
「これを買おうと思います」
「え、マジ!? 結構なお値段よ」
「今回のダンジョンでは中々に稼がせて貰ったので問題ありません。それに冒険をするときにあまり武器などを消耗したりはしないので」
「・・・・・・なるほど。確かにミレアナ達なら色々と費用が抑えられる」
ミナとリフィラはソウスケがどれだけ規格外な能力や武器を持っているのか知っているので、ミレアナが躊躇無く金貨何十枚とする魔道具を買おうと判断した理由が分かった。
買うと決まれば他の客に取られないように即座にカウンターへ向かい、購入。
良い物が買えたミレアナは笑顔になり、値段の高い商品が売れた店員の笑顔になる。
ミレアナ達が店内から出た後一人の客の怒鳴り声が聞こえたが、三人とも何が原因での怒鳴り声か分からないので振り返る事も無く次の目的地へと向かった。
「今日はここで豪華に食事を取ろうと思うの!!!」
「随分と店が高いレストランですね」
高さは約七メートル程であり、ソウスケが聞けば日本に住んでいた時との感覚が混じって大した事は無いと言いそうだが、一般的には珍しい飲食店。
「料理のお値段が高そうな場所に見えますが、大丈夫でしょうか」
ある程度のぶっ飛んだ値段に感じる料理店であっても、ミレアナが持っている金の量なら問題無い。
だが、少し前に買ってしまった金貨七十枚もするブレスレットを思い出すと、一日でこれほどまでの大金を使っても大丈夫なのかと不安に感じてしまう。
「この前ここの店長から指名依頼されて報酬として三回だけこの店で無料で料理を食べれる権利を得たの!!」
「ちょっと面倒だったけど、中々に美味しい仕事だった」
「そ、そうなんでうか。でも私にはその権利は適用されないのでは?」
「それは大丈夫!! 一回の食事で一人までなら追加で一緒に無料にしてくれるって言ってたから」
それなら遠慮しなくて良いなと思い、ミレアナは二人と一緒にレストランに入る。
ダンジョンで得た宝箱の中には入っていなかったマジックアイテムであり、店内にも殆ど数が無い商品だった。
今回挑んだダンジョン内には石化攻撃を持つモンスターはいなかったが、ダンジョン内に限らず地上でも石化攻撃を行うモンスターは生息している。
そして数はそこまで多くないが、マジックアイテムの中にも相手の体を石化してしまう効果が付与されている武器も存在する。
「何か興味のある魔道具でも見つかったの?」
「はい。こちらのブレスレットが少々気になって」
「アンチブレスレットシリーズ、しかも耐石化の魔道具。確かにこれは興味を引く。もしかして今度はそういった類の攻撃を使うモンスターが生息する場所に向かうの?」
「いえ、そういった訳では無いんですが、万が一に備えて身に付けておいても損は無いかと思いまして」
一定レベルの石化攻撃を無効にする効果に加えて、メインの効果では無いのでそこまで大したものではないが脚力を上昇する効果も付与されている。
(そもそも石化の攻撃を受けないという前提を考えて造られた、もしくは生み出されたブレスレットなのでしょうか?)
少々気になる事はあるが、このブレスレットに興味が出たのは確かなのでまずは値段を確認する。
「金貨で七十枚ですか」
「な、中々高いわね。確かに珍しい効果を持つ魔道具ではあるけど・・・・・・私だったら買わないかな」
「そうなの? 私は買うと思う。脚が遅い私にとっては有難い効果も付いてるし、やっぱり石化の攻撃を無効に出来るのは大きい。普段の戦いで意味を為さないとしても」
リフィラは値段を見て自分には必要ないと思い、ミナは逆に値段が高くても買うべきだと思った。
そして二人の考えを聞きながら、ミレアナは買うか買わないかを決めた。
その時間、約五秒。ぶっちゃけ殆ど考えるのに時間を使っていない。
「これを買おうと思います」
「え、マジ!? 結構なお値段よ」
「今回のダンジョンでは中々に稼がせて貰ったので問題ありません。それに冒険をするときにあまり武器などを消耗したりはしないので」
「・・・・・・なるほど。確かにミレアナ達なら色々と費用が抑えられる」
ミナとリフィラはソウスケがどれだけ規格外な能力や武器を持っているのか知っているので、ミレアナが躊躇無く金貨何十枚とする魔道具を買おうと判断した理由が分かった。
買うと決まれば他の客に取られないように即座にカウンターへ向かい、購入。
良い物が買えたミレアナは笑顔になり、値段の高い商品が売れた店員の笑顔になる。
ミレアナ達が店内から出た後一人の客の怒鳴り声が聞こえたが、三人とも何が原因での怒鳴り声か分からないので振り返る事も無く次の目的地へと向かった。
「今日はここで豪華に食事を取ろうと思うの!!!」
「随分と店が高いレストランですね」
高さは約七メートル程であり、ソウスケが聞けば日本に住んでいた時との感覚が混じって大した事は無いと言いそうだが、一般的には珍しい飲食店。
「料理のお値段が高そうな場所に見えますが、大丈夫でしょうか」
ある程度のぶっ飛んだ値段に感じる料理店であっても、ミレアナが持っている金の量なら問題無い。
だが、少し前に買ってしまった金貨七十枚もするブレスレットを思い出すと、一日でこれほどまでの大金を使っても大丈夫なのかと不安に感じてしまう。
「この前ここの店長から指名依頼されて報酬として三回だけこの店で無料で料理を食べれる権利を得たの!!」
「ちょっと面倒だったけど、中々に美味しい仕事だった」
「そ、そうなんでうか。でも私にはその権利は適用されないのでは?」
「それは大丈夫!! 一回の食事で一人までなら追加で一緒に無料にしてくれるって言ってたから」
それなら遠慮しなくて良いなと思い、ミレアナは二人と一緒にレストランに入る。
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