413 / 1,259
四百十二話 母性が癒す
しおりを挟む
部屋の前に辿り着いたソウスケは礼儀としてドアをノックする。
「どうも、ソウスケです」
「おう、中に入ってくれ」
遠慮中に入ると、既に紅茶とお菓子が用意されていた。
「準備が速いですね」
「菓子の類は常備してるからな。紅茶も後ろの秘書? 的な奴がささっと用意してくれる」
セルガーの後ろに目を向けると、ザ・仕事が出来るという雰囲気を醸し出している美女がいた。
「買ったんですか?」
「いいや、別に買った訳じゃ無い。買っても良かったが、うちの娼婦でそろそろ年齢的にはあれだが、俺の仕事のサポートなら問題無い奴がいたからな。娼婦から秘書にジョブチェンジってやつだ」
「そうなんですね」
ソウスケはもう一度後ろで静かに立っているセルガーの秘書に目を向けた。
(そろそろ年齢的にとは言うけど……まだまだいけそうな気がするのは俺だけか? でも、この店の嬢達は結構若い人が多いし、そういう意味ではそろそろ無理な年なのか)
だが、それはそれでソウスケはセルガーに提案したリフレで需要があるのではと思い付く。
「でも、別にそちらの秘書さんにもう一度戻ればと提案する訳じゃ無いですけど、リフレに関してはまだま年齢無いと思いますよ」
「そうか? 若い男はやっぱり歳の若くて容姿が良い子達と喋りたいもんだと思うが」
「そういう部分はあると思いますよ。ただ、愚痴とかを聞いてもらい時とかは年上の人の方がなんというか・・・・・・母性があって慰めるのが上手いと思うんですよ」
「ほほぉーーーー、なるほど。それはそれで……良い案だ。早速採用させてもらおう」
セルガーも熟女が好みの男がいるぐらいは解っていたが、それがリフレにも繋がるとは思っていなかった。
「それで、同じくリフレについてなんですけど、嬢達に色々なジャンルの服を用意した方が良いと思うんですよ」
「服を、か……それはあれか、メイド服とかか?」
「基本そんな感じです。後はまぁ……単純ですけど、バニーとか聖職者が着る様な服とか、後は……セルガーさんは学生の服がどんなのか分かりますか?」
「あぁ、何度持って訳じゃ無いが、大体は覚えているが・・・・・・はっ、なるほどなぁ~~~。中々エロい考えじゃないかソウスケ」
「はっはっは、褒め言葉として受け取っておきます」
勿論、セルガーとしては褒め言葉を送ったるもりだった。
ソウスケは自分の考えがセルガーに伝わって安心しする。
(やっぱりこの世界でも学生はブランドだよな。日本でもJKブランドって言葉があるんだし、この世界でも制服プレイ? が流行ってもおかしく無い筈だ)
ただ、ソウスケは万が一のことを考えて注意した方が良いである情報も伝える。
「それと、学生服に関しては自在する学校をそのままパクらない方が良いですよ。学園から文句を言われたら流石にヤバいでしょうから」
「だな、それは流石にヤバい。少しイジっておかないとな。にしても……よくそんなポンポン思いつくな。俺としては懐が潤うから良いんだけどな」
「た、偶々ですよ。ほら、初めて男が性目覚めるのってやっぱ目で見てからが始まりじゃないですか。だから見た目も楽しんだ方が良いんじゃないかって」
「それもそうだな。そそる服ってのはあるし……とりあえずそれも採用させてもらう。それもあれか、別料金で取った方が良いか?」
「ん~~~~……そ、そうですね。あんまり高過ぎない程度なら取っても大丈夫だと思います」
オプション代を取るか否か少し悩んだが、服を用意するのも決して良くないと考えてオプション代を取るのは有りだと判断する。
「うし、そんじゃそうさせてもらうぞ。おっと、せっかく久しぶりに来て貰ったんだ。きっちり受け取って貰わないとな」
仕事机に移動したセルガーは机の中からジャラジャラと音を立てながらお金を取り出し、袋の中に突っ込んでソウスケに渡した。
「これがリフレで儲けた金の一部だ。受け取ってくれ」
「あ、ありがとうございま、す・・・・・・せ、セルガーさん、これが本当に一部なんですか?」
「はっはっは、やっぱり驚くよな。だがリフレは客や嬢からも評判が良いんだ。安心しろ、ちゃんと俺個人の利益も出てるし、嬢達にもしっかりとした給料が入ってる」
「そう、なんですか。それなら良いんですけど……」
袋の中に入っている金の量を確認したソウスケは未だに信じられずにいる。
(えっ、マジで??? 俺自分で何か作った訳じゃ無いのにこんなに貰って良いの???)
何かアイデアを出すのも立派な仕事なのだが、全くリフレに関しては仕事をした覚えは無いので袋に入っているお金を本当に貰っても良いのか、かなり悩んだソウスケだった。
「どうも、ソウスケです」
「おう、中に入ってくれ」
遠慮中に入ると、既に紅茶とお菓子が用意されていた。
「準備が速いですね」
「菓子の類は常備してるからな。紅茶も後ろの秘書? 的な奴がささっと用意してくれる」
セルガーの後ろに目を向けると、ザ・仕事が出来るという雰囲気を醸し出している美女がいた。
「買ったんですか?」
「いいや、別に買った訳じゃ無い。買っても良かったが、うちの娼婦でそろそろ年齢的にはあれだが、俺の仕事のサポートなら問題無い奴がいたからな。娼婦から秘書にジョブチェンジってやつだ」
「そうなんですね」
ソウスケはもう一度後ろで静かに立っているセルガーの秘書に目を向けた。
(そろそろ年齢的にとは言うけど……まだまだいけそうな気がするのは俺だけか? でも、この店の嬢達は結構若い人が多いし、そういう意味ではそろそろ無理な年なのか)
だが、それはそれでソウスケはセルガーに提案したリフレで需要があるのではと思い付く。
「でも、別にそちらの秘書さんにもう一度戻ればと提案する訳じゃ無いですけど、リフレに関してはまだま年齢無いと思いますよ」
「そうか? 若い男はやっぱり歳の若くて容姿が良い子達と喋りたいもんだと思うが」
「そういう部分はあると思いますよ。ただ、愚痴とかを聞いてもらい時とかは年上の人の方がなんというか・・・・・・母性があって慰めるのが上手いと思うんですよ」
「ほほぉーーーー、なるほど。それはそれで……良い案だ。早速採用させてもらおう」
セルガーも熟女が好みの男がいるぐらいは解っていたが、それがリフレにも繋がるとは思っていなかった。
「それで、同じくリフレについてなんですけど、嬢達に色々なジャンルの服を用意した方が良いと思うんですよ」
「服を、か……それはあれか、メイド服とかか?」
「基本そんな感じです。後はまぁ……単純ですけど、バニーとか聖職者が着る様な服とか、後は……セルガーさんは学生の服がどんなのか分かりますか?」
「あぁ、何度持って訳じゃ無いが、大体は覚えているが・・・・・・はっ、なるほどなぁ~~~。中々エロい考えじゃないかソウスケ」
「はっはっは、褒め言葉として受け取っておきます」
勿論、セルガーとしては褒め言葉を送ったるもりだった。
ソウスケは自分の考えがセルガーに伝わって安心しする。
(やっぱりこの世界でも学生はブランドだよな。日本でもJKブランドって言葉があるんだし、この世界でも制服プレイ? が流行ってもおかしく無い筈だ)
ただ、ソウスケは万が一のことを考えて注意した方が良いである情報も伝える。
「それと、学生服に関しては自在する学校をそのままパクらない方が良いですよ。学園から文句を言われたら流石にヤバいでしょうから」
「だな、それは流石にヤバい。少しイジっておかないとな。にしても……よくそんなポンポン思いつくな。俺としては懐が潤うから良いんだけどな」
「た、偶々ですよ。ほら、初めて男が性目覚めるのってやっぱ目で見てからが始まりじゃないですか。だから見た目も楽しんだ方が良いんじゃないかって」
「それもそうだな。そそる服ってのはあるし……とりあえずそれも採用させてもらう。それもあれか、別料金で取った方が良いか?」
「ん~~~~……そ、そうですね。あんまり高過ぎない程度なら取っても大丈夫だと思います」
オプション代を取るか否か少し悩んだが、服を用意するのも決して良くないと考えてオプション代を取るのは有りだと判断する。
「うし、そんじゃそうさせてもらうぞ。おっと、せっかく久しぶりに来て貰ったんだ。きっちり受け取って貰わないとな」
仕事机に移動したセルガーは机の中からジャラジャラと音を立てながらお金を取り出し、袋の中に突っ込んでソウスケに渡した。
「これがリフレで儲けた金の一部だ。受け取ってくれ」
「あ、ありがとうございま、す・・・・・・せ、セルガーさん、これが本当に一部なんですか?」
「はっはっは、やっぱり驚くよな。だがリフレは客や嬢からも評判が良いんだ。安心しろ、ちゃんと俺個人の利益も出てるし、嬢達にもしっかりとした給料が入ってる」
「そう、なんですか。それなら良いんですけど……」
袋の中に入っている金の量を確認したソウスケは未だに信じられずにいる。
(えっ、マジで??? 俺自分で何か作った訳じゃ無いのにこんなに貰って良いの???)
何かアイデアを出すのも立派な仕事なのだが、全くリフレに関しては仕事をした覚えは無いので袋に入っているお金を本当に貰っても良いのか、かなり悩んだソウスケだった。
128
あなたにおすすめの小説
異世界生活〜異世界に飛ばされても生活水準は変えません〜 番外編『旅日記』
アーエル
ファンタジー
カクヨムさん→小説家になろうさんで連載(完結済)していた
【 異世界生活〜異世界に飛ばされても生活水準は変えません〜 】の番外編です。
カクヨム版の
分割投稿となりますので
一話が長かったり短かったりしています。
【完結】すまない民よ。その聖騎士団、実は全員俺なんだ
一終一(にのまえしゅういち)
ファンタジー
俺こと“有塚しろ”が転移した先は巨大モンスターのうろつく異世界だった。それだけならエサになって終わりだったが、なぜか身に付けていた魔法“ワンオペ”によりポンコツ鎧兵を何体も召喚して命からがら生き延びていた。
百体まで増えた鎧兵を使って騎士団を結成し、モンスター狩りが安定してきた頃、大樹の上に人間の住むマルクト王国を発見する。女王に入国を許されたのだが何を血迷ったか“聖騎士団”の称号を与えられて、いきなり国の重職に就くことになってしまった。
平和に暮らしたい俺は騎士団が実は自分一人だということを隠し、国民の信頼を得るため一人百役で鎧兵を演じていく。
そして事あるごとに俺は心の中で呟くんだ。
『すまない民よ。その聖騎士団、実は全員俺なんだ』ってね。
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
私の薬華異堂薬局は異世界につくるのだ
柚木 潤
ファンタジー
薬剤師の舞は、亡くなった祖父から託された鍵で秘密の扉を開けると、不思議な薬が書いてある古びた書物を見つけた。
そしてその扉の中に届いた異世界からの手紙に導かれその世界に転移すると、そこは人間だけでなく魔人、精霊、翼人などが存在する世界であった。
舞はその世界の魔人の王に見合う女性になる為に、異世界で勉強する事を決断する。
舞は薬師大学校に聴講生として入るのだが、のんびりと学生をしている状況にはならなかった。
以前も現れた黒い影の集合体や、舞を監視する存在が見え隠れし始めたのだ・・・
「薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ」の続編になります。
主人公「舞」は異世界に拠点を移し、薬師大学校での学生生活が始まります。
前作で起きた話の説明も間に挟みながら書いていく予定なので、前作を読んでいなくてもわかるようにしていこうと思います。
また、意外なその異世界の秘密や、新たな敵というべき存在も現れる予定なので、前作と合わせて読んでいただけると嬉しいです。
以前の登場人物についてもプロローグのに軽く記載しましたので、よかったら参考にしてください。
本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜
あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい!
ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット”
ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで?
異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。
チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。
「────さてと、今日は何を読もうかな」
これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。
◆小説家になろう様にて、先行公開中◆
◆恋愛要素は、ありません◆
追放されたお荷物記録係、地味スキル《記録》を極めて最強へ――気づけば勇者より強くなってました
KABU.
ファンタジー
「お前の《記録》なんて役に立たない。もうついてくるな」
勇者パーティの“お荷物”扱いに耐えてきたライトは、
ついにダンジョン最深部で置き去りにされる。
追放すらできない規約のせいで、
“事故死”に見せかけて排除しようとしたのだ。
だがその死地で、ライトのスキル《記録》が進化した。
《超記録》――
敵のスキルや魔法、動きまですべてを記録し、即座に使えるようになる最強格の能力。
生き延びたライトはレグナの街で冒険者として再出発。
努力で《成長》スキルを獲得し、
記録したスキルや魔法は使うほど強化されていく。
やがて《超記録》は最終進化《アカシックレコード》へ。
対象を見ただけでステータスや行動パターンが分かり、
記録した力を即座に上位化し、さらに合成して新たな力まで生み出す究極スキル。
一方、勇者パーティはライトを失った途端に依頼成功率が大幅に低下。
さらに魔王軍四天王の暗躍によって状況は悪化し、ついには洗脳されてライトに牙をむく。
街を襲うドラゴン、仲間それぞれの過去、四天王との連戦。
優しく努力家のライトは、出会った仲間と共に確実に強くなっていく。
捨てられた記録係が、世界最強へと進化する。
爽快無双×成長ドラマの大長編ファンタジー開幕。
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる