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七百三十八話 自分ならどう倒す?
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(ダンジョンって不思議だな~)
ソウスケは目の前で行われている激しいバトルを見ながら、改めてダンジョンは謎が多いと思った。
ザハークの言葉に乗ったクリムゾンリビングジェネラルは召喚を止め、全回復して進化した体を思う存分振るった。
ナイトからジェネラルになったから、接近戦の力や技量は落ちる?
そう思う者がいてもおかしくないだろう。
ソウスケも紅騎士が紅将軍になったを見て、ほんの少しそう思うところがあった。
しかし、実際にザハークとのバチバチに熱いバトルが始まれば、そんな考えは一瞬で吹き飛んだ。
そしてそんな二人の激しい戦いに……ボス部屋は平然と耐えている。
(二人の戦いが地面に叩きつけられることもあるわけだし、地面が崩れてもおかしくないと思えるんだが……一向にそんな気配はないな)
勿論、強力な攻撃が地面に当れば、ひび割れはする。
だが……少し経てば完全に修復される。
(絶対に再生速度が上がってる……もしくは、ダンジョンの耐久度? が上がってるのかもな)
なんてことを考えるソウスケだが、少し経てばダンジョンの不思議さなんて考えは消え、自分も現在ザハークが戦っているクリムゾンリビングジェネラルと戦ってみたいなという思いが芽生えてきた。
そんな顔に似合わないバトルジャンキーな思考が出てきたソウスケに対し、ミレアナは紅将軍をどう攻略するかを考えていた。
ザハークやソウスケの様に、強敵と戦うのが大好きだからという理由ではなく、単純に……もし、紅将軍の様なモンスターが不意に襲ってきた時、絶対に倒せるようにしたい。
(正直、召喚されたリビングナイトも強化されたとしても、さほど脅威ではない)
ミレアナの実力をもってすれば、五十体ものCランクモンスターがスキルで強化されたとしても、一撃で葬り去る術はある。
(クリムゾンリビングナイトの頃であれば、絶対に倒せる自信はあった……ただ、これは少し予想外ですね)
ミレアナが弓と魔法をメインに戦うタイプということもあり、そういった点を考えると、召喚や強化系のスキルを持っていながらも、接近戦が大得意なクリムゾンリビングジェネラルの様な相手は相性が悪い。
速さで躱しながら攻撃すればいける?
そう考えもしたが、速いのは紅将軍も同じ。
加えて、手に握る剣はナイトの頃と比べて分厚く、重量を感じる。
ソウスケと同じく防御力に関しては少々心配なミレアナが会心の一撃を食らえば、真っ二つにされてしまう可能性大。
(防御力も高い……中から攻撃出来る? もしくは魔石を直接……一応、それも手段の一つとして考えておきましょう)
倒したモンスターは基本的にソウスケに渡している。
もう、奴隷という立場ではないが……絶望していた自分を救ってくれたのは間違いなくソウスケなので、今でもミレアナの中でソウスケが一番であり、絶対。
なのでモンスターの素材がなるべく綺麗な状態で欲しいと思っているソウスケの期待には応えたい。
その中には当然、魔石も入っている。
しかし、魔石を砕くことが出来ればモンスターを一撃で倒すことが出来る。
ミレアナ自身も錬金術にかなり興味が持ち始めたので、無傷の魔石がどれだけ大切なのかは解るが……命には代えられない。
「ん~~…………ミレアナ、一応スタンバイしとくぞ」
「はい」
ナイトからジェネラルに存在進化しても、ザハークなら問題無いだろう。
結局のところSランクではないんだし、自分たちが加勢しなくても大丈夫……そう思っていたソウスケだが、戦況を見る限り、あまり楽観視は出来ないと感じた。
安全面を考慮し、水龍の蒼剣は使わない。
代わりに蛇腹剣を指輪状から剣状にし、愛剣のグラディウスを抜く。
ミレアナも同時に弓を構え、自身の周囲に十以上のウォータージャベリンを展開。
いつでもザハークを援護できる状態……二人がその準備を終えた瞬間、いきなり戦況が変化した。
ソウスケは目の前で行われている激しいバトルを見ながら、改めてダンジョンは謎が多いと思った。
ザハークの言葉に乗ったクリムゾンリビングジェネラルは召喚を止め、全回復して進化した体を思う存分振るった。
ナイトからジェネラルになったから、接近戦の力や技量は落ちる?
そう思う者がいてもおかしくないだろう。
ソウスケも紅騎士が紅将軍になったを見て、ほんの少しそう思うところがあった。
しかし、実際にザハークとのバチバチに熱いバトルが始まれば、そんな考えは一瞬で吹き飛んだ。
そしてそんな二人の激しい戦いに……ボス部屋は平然と耐えている。
(二人の戦いが地面に叩きつけられることもあるわけだし、地面が崩れてもおかしくないと思えるんだが……一向にそんな気配はないな)
勿論、強力な攻撃が地面に当れば、ひび割れはする。
だが……少し経てば完全に修復される。
(絶対に再生速度が上がってる……もしくは、ダンジョンの耐久度? が上がってるのかもな)
なんてことを考えるソウスケだが、少し経てばダンジョンの不思議さなんて考えは消え、自分も現在ザハークが戦っているクリムゾンリビングジェネラルと戦ってみたいなという思いが芽生えてきた。
そんな顔に似合わないバトルジャンキーな思考が出てきたソウスケに対し、ミレアナは紅将軍をどう攻略するかを考えていた。
ザハークやソウスケの様に、強敵と戦うのが大好きだからという理由ではなく、単純に……もし、紅将軍の様なモンスターが不意に襲ってきた時、絶対に倒せるようにしたい。
(正直、召喚されたリビングナイトも強化されたとしても、さほど脅威ではない)
ミレアナの実力をもってすれば、五十体ものCランクモンスターがスキルで強化されたとしても、一撃で葬り去る術はある。
(クリムゾンリビングナイトの頃であれば、絶対に倒せる自信はあった……ただ、これは少し予想外ですね)
ミレアナが弓と魔法をメインに戦うタイプということもあり、そういった点を考えると、召喚や強化系のスキルを持っていながらも、接近戦が大得意なクリムゾンリビングジェネラルの様な相手は相性が悪い。
速さで躱しながら攻撃すればいける?
そう考えもしたが、速いのは紅将軍も同じ。
加えて、手に握る剣はナイトの頃と比べて分厚く、重量を感じる。
ソウスケと同じく防御力に関しては少々心配なミレアナが会心の一撃を食らえば、真っ二つにされてしまう可能性大。
(防御力も高い……中から攻撃出来る? もしくは魔石を直接……一応、それも手段の一つとして考えておきましょう)
倒したモンスターは基本的にソウスケに渡している。
もう、奴隷という立場ではないが……絶望していた自分を救ってくれたのは間違いなくソウスケなので、今でもミレアナの中でソウスケが一番であり、絶対。
なのでモンスターの素材がなるべく綺麗な状態で欲しいと思っているソウスケの期待には応えたい。
その中には当然、魔石も入っている。
しかし、魔石を砕くことが出来ればモンスターを一撃で倒すことが出来る。
ミレアナ自身も錬金術にかなり興味が持ち始めたので、無傷の魔石がどれだけ大切なのかは解るが……命には代えられない。
「ん~~…………ミレアナ、一応スタンバイしとくぞ」
「はい」
ナイトからジェネラルに存在進化しても、ザハークなら問題無いだろう。
結局のところSランクではないんだし、自分たちが加勢しなくても大丈夫……そう思っていたソウスケだが、戦況を見る限り、あまり楽観視は出来ないと感じた。
安全面を考慮し、水龍の蒼剣は使わない。
代わりに蛇腹剣を指輪状から剣状にし、愛剣のグラディウスを抜く。
ミレアナも同時に弓を構え、自身の周囲に十以上のウォータージャベリンを展開。
いつでもザハークを援護できる状態……二人がその準備を終えた瞬間、いきなり戦況が変化した。
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