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千百五話 飽きない楽園?
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「いやぁ~~、なんと言うか……まだドラゴニックバレーに入ってすらいないのに、心地良いと感じるな」
「ふっふっふ。確かに、ザハークにとっては飽きることのない楽園かもしれないね」
ザハークが討伐したリザード、ミレアナが瞬殺したリザードマンも含め、現在死体を解体中。
いつも通りザハークは見張りを行っていた。
「リザード、リザードマンとくれば、ワイバーンとも直ぐに想像出来そうですね」
「良いな! しかし、ワイバーンであれば……主にドラゴニックバレーに生息してるのではないか?」
「属性を持つドラゴンは、基本的にBランク以上です。そしてワイバーンは上位種でもなければ、基本的にCランク。火のブレスは吐けますが、火竜と比べればその火力は劣るでしょう」
「どうしても生存競争に負けてしまうということか」
Bランクや……中にはAランクに進化したワイバーンも存在するが、それはあくまで数少ない特例。
基本スペックでは、どうしてもワイバーンたちは属性ドラゴンたちに敵わない。
だが、それでもドラゴニックバレー内ではなくとも、その周辺はドラゴンの末端である彼らにとっても住みやすい一帯であった。
「ワイバーンが生息してるなら、ワームとかも生息してそうだね」
「ワーム、ワーム、ワーム………………ソウスケさん、あのモンスターは亜竜なのか?」
ザハークもワームというモンスターは一応知っている。
戦い甲斐のないモンスター、とザハークの頭に記憶されている。
勿論、山や洞窟の中であれば縦横無尽に移動できる厄介な移動力を持っていることは知っている。
だが……それだけであった。
「……………いや、そうだな。亜竜ではない、か? でも、蛇系のモンスターもいたりすると思うんだけどな」
「私はソウスケさんの意見に同意ですね」
「蛇とドラゴンが同種、か……」
「同種って言うか、親戚って言うか……近い生物なのかもしれない。まっ、俺の勝手な予想だけどな」
その予想……数十分後には、見事的中した。
「ソウスケさんの言った通りでしたね」
三体のランドスネークが現れるも、ミレアナがリザードマンの時と同じく瞬殺した。
「その様だな。蛇系のモンスターがいるなら、本当にワームが生息しててもおかしくなさそうだな」
「だろ。でも、ドラゴニックバレーの中には絶対にいなさそうだけどな」
「ワイバーンと同じ、強さ的な意味でか?」
「ワームの場合は仮にBランクの個体だったとしても、どうしても土竜とかが相手じゃないと……ぶっちゃけ、ワイバーンにすら狩られそうだからな」
ワームはリザードやリザードマンと同じく、空を飛ぶ力がない。
故に、一応翼竜であるワイバーンからすれば、地上にさえ出てくれば、ワームは割と狩りやすいモンスターであった。
「なるほど……しかし、これだけBランクやAランクのドラゴン以外のモンスターがいれば、それはそれで需要がありそうだな」
「リザードやワイバーンと戦えば、強さは劣りますが、予行練習にはなるかもしれませんね」
強さは確実に劣るものの、空を飛び……ドラゴンが行う攻撃と同じ攻撃を行ってくるという部分を考えれば、ミレアナの言う通り予行練習になると言えなくもない。
(……そういえば、こっちとは逆の方向は……そこまで強くないモンスターが生息してるんだっけ? それを考えると……訪れる冒険者はCランク以上の冒険者が殆どみたいだけど、冒険者になりたい人にとっては、そこまで困らないんじゃないかな)
弱いモンスターから強いモンスターまで、全てと戦える。
その点を考慮すれば、本気で上を目指したい冒険者にとって、殆ど別の街に移動せずとも、レイウルで活動するだけで一番下から上まで目指せる。
(まぁ、それでも他の街で活動してる冒険者たちと同様、死ぬ可能性があるのは変わりないと思うけど)
なんて事を考えながらランドスネークの死体解体が終了。
再びドラゴニックバレーへ向かうも……なんと、三人はまだドラゴニックバレーに入る前に、Bランクのモンスターと遭遇した。
「ふっふっふ。確かに、ザハークにとっては飽きることのない楽園かもしれないね」
ザハークが討伐したリザード、ミレアナが瞬殺したリザードマンも含め、現在死体を解体中。
いつも通りザハークは見張りを行っていた。
「リザード、リザードマンとくれば、ワイバーンとも直ぐに想像出来そうですね」
「良いな! しかし、ワイバーンであれば……主にドラゴニックバレーに生息してるのではないか?」
「属性を持つドラゴンは、基本的にBランク以上です。そしてワイバーンは上位種でもなければ、基本的にCランク。火のブレスは吐けますが、火竜と比べればその火力は劣るでしょう」
「どうしても生存競争に負けてしまうということか」
Bランクや……中にはAランクに進化したワイバーンも存在するが、それはあくまで数少ない特例。
基本スペックでは、どうしてもワイバーンたちは属性ドラゴンたちに敵わない。
だが、それでもドラゴニックバレー内ではなくとも、その周辺はドラゴンの末端である彼らにとっても住みやすい一帯であった。
「ワイバーンが生息してるなら、ワームとかも生息してそうだね」
「ワーム、ワーム、ワーム………………ソウスケさん、あのモンスターは亜竜なのか?」
ザハークもワームというモンスターは一応知っている。
戦い甲斐のないモンスター、とザハークの頭に記憶されている。
勿論、山や洞窟の中であれば縦横無尽に移動できる厄介な移動力を持っていることは知っている。
だが……それだけであった。
「……………いや、そうだな。亜竜ではない、か? でも、蛇系のモンスターもいたりすると思うんだけどな」
「私はソウスケさんの意見に同意ですね」
「蛇とドラゴンが同種、か……」
「同種って言うか、親戚って言うか……近い生物なのかもしれない。まっ、俺の勝手な予想だけどな」
その予想……数十分後には、見事的中した。
「ソウスケさんの言った通りでしたね」
三体のランドスネークが現れるも、ミレアナがリザードマンの時と同じく瞬殺した。
「その様だな。蛇系のモンスターがいるなら、本当にワームが生息しててもおかしくなさそうだな」
「だろ。でも、ドラゴニックバレーの中には絶対にいなさそうだけどな」
「ワイバーンと同じ、強さ的な意味でか?」
「ワームの場合は仮にBランクの個体だったとしても、どうしても土竜とかが相手じゃないと……ぶっちゃけ、ワイバーンにすら狩られそうだからな」
ワームはリザードやリザードマンと同じく、空を飛ぶ力がない。
故に、一応翼竜であるワイバーンからすれば、地上にさえ出てくれば、ワームは割と狩りやすいモンスターであった。
「なるほど……しかし、これだけBランクやAランクのドラゴン以外のモンスターがいれば、それはそれで需要がありそうだな」
「リザードやワイバーンと戦えば、強さは劣りますが、予行練習にはなるかもしれませんね」
強さは確実に劣るものの、空を飛び……ドラゴンが行う攻撃と同じ攻撃を行ってくるという部分を考えれば、ミレアナの言う通り予行練習になると言えなくもない。
(……そういえば、こっちとは逆の方向は……そこまで強くないモンスターが生息してるんだっけ? それを考えると……訪れる冒険者はCランク以上の冒険者が殆どみたいだけど、冒険者になりたい人にとっては、そこまで困らないんじゃないかな)
弱いモンスターから強いモンスターまで、全てと戦える。
その点を考慮すれば、本気で上を目指したい冒険者にとって、殆ど別の街に移動せずとも、レイウルで活動するだけで一番下から上まで目指せる。
(まぁ、それでも他の街で活動してる冒険者たちと同様、死ぬ可能性があるのは変わりないと思うけど)
なんて事を考えながらランドスネークの死体解体が終了。
再びドラゴニックバレーへ向かうも……なんと、三人はまだドラゴニックバレーに入る前に、Bランクのモンスターと遭遇した。
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