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千百六話 熱が増す
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(ん~~~~……安全の為に、とりあえず複数人でって伝えてるけど、相手が一体の場合……特にリザードマンみたいな人型が相手なら、間違いなく数人も必要ないな)
朝食を食べ終えてから直ぐに出発し、ドラゴニックバレー前の森で探索を始めたソウスケたち。
リザードマン、リザード、ワイバーンの三種が主に生息してる街で、ノックスたちは朝から戦い続けていた。
当然ながら、彼らも戦闘の中でダメージを負い、怪我をしてしまうことはある。
それでも、戦闘続行が不可能になる傷や、片腕が使えなくなるような大ダメージを負うことはない。
「ソウスケさん。今度は、俺一人でリザードに挑んでも良いか?」
「……うん、そうだね。それじゃあ、次リザードと遭遇したら一体はジャバに任せるよ」
「っし」
ジャバたちは、本日自分たちが戦っている亜竜たちよりも、Bランクドラゴンの方が圧倒的に強いということは、百も承知している。
だからこそ、ソウスケたちに頼んででも体の調子を上げる必要がある。
「では、リザードマンと遭遇した際に、一体は私が担当しても良いですか」
「ネイトさん………………解った。でも、保険は付けさせてもらうよ」
「えぇ、勿論それで構いません」
ネイトが放つ攻撃魔法は、まさに魔術師のそれ。
実際にネイトが放つ特大火球を対処したことがあるソウスケだからこそ解る。
彼女が放つ攻撃は、間違いなくBランクドラゴンに対して大きなダメージを与えられる……致命傷となりうる一撃を秘めている。
しかし、当然ながら後衛の魔術師は前に出て戦うことはなく、一人でリザードマンの様なバリバリ前衛タイプのモンスターと戦うのは、無謀と言えなくもない。
少なくとも……ソウスケはネイトが前に出て戦う姿を見たことはない。
(ミレアナが準備してくれてたら、大丈夫だろう)
この後、ジャバとネイトだけではなく、主な三種と一人で戦いたいと他のメンバーたちも続々と口にし、ソウスケは結局それらの頼みを認めることにした。
(昼前までの戦闘で全員の体も暖まってるし……問題は無いか)
臨時教師なのに楽観視し過ぎではないか? と思われるかもしれないが、それでも……夕食時まで、誰一人命に関わる大怪我を負うことはなかった。
ジャバはリザードのブレスによって火傷を負うも、最後は真正面から大剣を全力で振り下ろし、真っ二つに捌いた。
ネイトも最初こそリザードマンの猛攻に苦戦していたものの、徐々に剣筋を読み始め、最後は二重のフェイントを駆使して岩槍を跨下から放ち……リザードマンを一人で討伐することに成功した。
その後、ノックスやハリアル、ナディーにヨルカ、アスレアも一人で亜竜たちを討伐。
学生たちの体は、着実に明日の激闘に備え、熱を増していった。
「ほら、じゃんじゃん食えよ」
捌き、焼き、味付け。そして盛る。
その流れを何度も繰り返しながら、ソウスケはノックスたちに夕飯の準備をしていた。
「いや、でも」
ノックスたちとしては、ソウスケたちだけに夕食を準備させるわけにはいかない。
ましてや、自分たちだけ先に食べる訳には、という思いがあった。
七人はこれまでに何度も野営を経験してきてるため、全員一応料理は出来る。
ただ、ソウスケは大丈夫だから先に食べてろと伝えた。
「明日から、Bランクのドラゴンたちと戦るんだ。今日と同じで、お前たちが主役になって戦い続けるんだ。だから、こういう事で体力を使わなくて良いんだよ」
そう良いながら、続けて亜竜たちの肉を焼くソウスケ……隣で栄養バランスを考え、野菜を素早く丁寧に剥いてカットしながら、ソウスケの考えに同意するように頷いていた。
「だから、冷めちまう前に食べちゃえ」
「……あ、ありがとうございます」
そこまで言われてはと、ノックスたちは腹が鳴る音と共に夕食にかぶりついた、
朝食を食べ終えてから直ぐに出発し、ドラゴニックバレー前の森で探索を始めたソウスケたち。
リザードマン、リザード、ワイバーンの三種が主に生息してる街で、ノックスたちは朝から戦い続けていた。
当然ながら、彼らも戦闘の中でダメージを負い、怪我をしてしまうことはある。
それでも、戦闘続行が不可能になる傷や、片腕が使えなくなるような大ダメージを負うことはない。
「ソウスケさん。今度は、俺一人でリザードに挑んでも良いか?」
「……うん、そうだね。それじゃあ、次リザードと遭遇したら一体はジャバに任せるよ」
「っし」
ジャバたちは、本日自分たちが戦っている亜竜たちよりも、Bランクドラゴンの方が圧倒的に強いということは、百も承知している。
だからこそ、ソウスケたちに頼んででも体の調子を上げる必要がある。
「では、リザードマンと遭遇した際に、一体は私が担当しても良いですか」
「ネイトさん………………解った。でも、保険は付けさせてもらうよ」
「えぇ、勿論それで構いません」
ネイトが放つ攻撃魔法は、まさに魔術師のそれ。
実際にネイトが放つ特大火球を対処したことがあるソウスケだからこそ解る。
彼女が放つ攻撃は、間違いなくBランクドラゴンに対して大きなダメージを与えられる……致命傷となりうる一撃を秘めている。
しかし、当然ながら後衛の魔術師は前に出て戦うことはなく、一人でリザードマンの様なバリバリ前衛タイプのモンスターと戦うのは、無謀と言えなくもない。
少なくとも……ソウスケはネイトが前に出て戦う姿を見たことはない。
(ミレアナが準備してくれてたら、大丈夫だろう)
この後、ジャバとネイトだけではなく、主な三種と一人で戦いたいと他のメンバーたちも続々と口にし、ソウスケは結局それらの頼みを認めることにした。
(昼前までの戦闘で全員の体も暖まってるし……問題は無いか)
臨時教師なのに楽観視し過ぎではないか? と思われるかもしれないが、それでも……夕食時まで、誰一人命に関わる大怪我を負うことはなかった。
ジャバはリザードのブレスによって火傷を負うも、最後は真正面から大剣を全力で振り下ろし、真っ二つに捌いた。
ネイトも最初こそリザードマンの猛攻に苦戦していたものの、徐々に剣筋を読み始め、最後は二重のフェイントを駆使して岩槍を跨下から放ち……リザードマンを一人で討伐することに成功した。
その後、ノックスやハリアル、ナディーにヨルカ、アスレアも一人で亜竜たちを討伐。
学生たちの体は、着実に明日の激闘に備え、熱を増していった。
「ほら、じゃんじゃん食えよ」
捌き、焼き、味付け。そして盛る。
その流れを何度も繰り返しながら、ソウスケはノックスたちに夕飯の準備をしていた。
「いや、でも」
ノックスたちとしては、ソウスケたちだけに夕食を準備させるわけにはいかない。
ましてや、自分たちだけ先に食べる訳には、という思いがあった。
七人はこれまでに何度も野営を経験してきてるため、全員一応料理は出来る。
ただ、ソウスケは大丈夫だから先に食べてろと伝えた。
「明日から、Bランクのドラゴンたちと戦るんだ。今日と同じで、お前たちが主役になって戦い続けるんだ。だから、こういう事で体力を使わなくて良いんだよ」
そう良いながら、続けて亜竜たちの肉を焼くソウスケ……隣で栄養バランスを考え、野菜を素早く丁寧に剥いてカットしながら、ソウスケの考えに同意するように頷いていた。
「だから、冷めちまう前に食べちゃえ」
「……あ、ありがとうございます」
そこまで言われてはと、ノックスたちは腹が鳴る音と共に夕食にかぶりついた、
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