1,192 / 1,277
千百十六話 さすがに慢心、油断
しおりを挟む
(まさに、怒り暴れ狂う、って感じだね)
グラディウスに雷を纏いながら二体の逆鱗風竜と叩くソウスケ。
戦闘が始まってから、二体の風竜が逆鱗状態になっていると気付くと、素手ではなく普段通りグラディウスで戦う戦闘スタイルにチェンジ。
真面目に……冷静に逆鱗風竜たちの動き、強さを見極めながら戦う。
(そんなに違うのかと、思ってたけど……うん。これは、経験した冒険者が恐れる、わけだ)
これまでソウスケはBランクドラゴンだけではなく、Aランクドラゴンとの戦闘経験もある。
そして当然、それらのドラゴンたち全員から戦意や殺気を向けられてきた。
それでも、ソウスケはこれまでの戦闘経験から、それらのドラゴンに負けず劣らずの実力を持つモンスターとの戦闘経験もあり、乗り越えてきた。
(これまでも、圧を感じてきたことは、あるけど。冒険者として、ある程度慣れてきてから……本当に、久しぶりに、恐ろしいと……感じた、ね)
戦闘力という点に関して言えば、ソウスケは逆鱗風竜たちに負けていない。
一対二と、数的不利な状態ではあるが、それでも純粋な戦闘力を考えればソウスケが負けることは、まずない。
にもかかわらず……ソウスケは本当に恐怖というものを久しぶりに感じ取った。
(これも、あるドラゴンとその他の生物との違いか)
確かに逆鱗風竜が放つ圧に恐ろしさは感じている。
それでも、ソウスケは焦って変なミスを犯してしまうことはなく、冷静に風爪撃を、風尾斬を弾きながら、カウンターの斬撃を放つ。
逆鱗状態になったドラゴンは通常時と比べて間違いなく身体能力は上がるものの、それは主に腕力やスピードに限った話。
怒りや殺意といった激しい感情が限界を越えた状態になったとはいえ、防御力までは当たらない。
ただでさえ素早さが増した風竜に斬撃を与えるのが難しくなったため、そういった意味では防御力が上がっていると言えなくもないが……ソウスケの身体能力があれば、二体のスピードを捉えることは難しくない。
戦闘が始まってから二分、三分と経つと、徐々に切傷が増えていく。
(当然……なのかもしれない、けど……痛みは、感じてないのかな)
致命傷は負っていないものの、二人合わせて二十以上の切傷が刻まれているが、逆鱗風竜のスピードは衰えることはなく、圧に関しては更に増している様に思われる。
(これは、本当に……戦いたくないと、感じる状態、だね)
ドラゴンとは、基本的に楽に倒せる存在ではない。
対峙する冒険者や騎士たちは、ソウスケとは違って毎回毎回真剣に臨んでいる。
自分たちの力量と、対峙するドラゴンの力量が同等だからこそ集中力が高まり、気合の入れ方もソウスケたちとは違う。
逆鱗状態とは……そうした冒険者対ドラゴンの拮抗を簡単に崩してしまう。
(けど、普段とは全く違う状態に、なったって事は……素材に、違いがでる、のかな)
対Bランクドラゴン戦に対して気合の入れ方が違うソウスケは、普通は考える余裕がない事を考えていた。
錬金術師、鍛冶師という一面も持つことを考えれば致し方ないのかもしれないが……やはり、今戦闘中であるこのタイミングで考えることではない。
(………………だと、しても……そう、だね。さすがに、それは慢心や油断が、過ぎるってものだよね)
仮に逆鱗状態になることで、素材に変化が訪れるのであれば、ドラゴンを何ならかの方法で逆鱗状態にしてから討伐した方が良いのではという考えが浮かんだソウスケ。
しかし、先程……今も体験している圧、恐怖を思い出し、それはさすがに駄目だと判断。
(あっ)
すると、逆鱗風竜のブレスを躱し、もう一体の逆鱗風竜の風爪波を躱しながら接近すると……絶対に成功するという確信が芽生え、雷を纏ったグラディウスで喉を搔っ捌き、致命傷を与えることに成功した。
グラディウスに雷を纏いながら二体の逆鱗風竜と叩くソウスケ。
戦闘が始まってから、二体の風竜が逆鱗状態になっていると気付くと、素手ではなく普段通りグラディウスで戦う戦闘スタイルにチェンジ。
真面目に……冷静に逆鱗風竜たちの動き、強さを見極めながら戦う。
(そんなに違うのかと、思ってたけど……うん。これは、経験した冒険者が恐れる、わけだ)
これまでソウスケはBランクドラゴンだけではなく、Aランクドラゴンとの戦闘経験もある。
そして当然、それらのドラゴンたち全員から戦意や殺気を向けられてきた。
それでも、ソウスケはこれまでの戦闘経験から、それらのドラゴンに負けず劣らずの実力を持つモンスターとの戦闘経験もあり、乗り越えてきた。
(これまでも、圧を感じてきたことは、あるけど。冒険者として、ある程度慣れてきてから……本当に、久しぶりに、恐ろしいと……感じた、ね)
戦闘力という点に関して言えば、ソウスケは逆鱗風竜たちに負けていない。
一対二と、数的不利な状態ではあるが、それでも純粋な戦闘力を考えればソウスケが負けることは、まずない。
にもかかわらず……ソウスケは本当に恐怖というものを久しぶりに感じ取った。
(これも、あるドラゴンとその他の生物との違いか)
確かに逆鱗風竜が放つ圧に恐ろしさは感じている。
それでも、ソウスケは焦って変なミスを犯してしまうことはなく、冷静に風爪撃を、風尾斬を弾きながら、カウンターの斬撃を放つ。
逆鱗状態になったドラゴンは通常時と比べて間違いなく身体能力は上がるものの、それは主に腕力やスピードに限った話。
怒りや殺意といった激しい感情が限界を越えた状態になったとはいえ、防御力までは当たらない。
ただでさえ素早さが増した風竜に斬撃を与えるのが難しくなったため、そういった意味では防御力が上がっていると言えなくもないが……ソウスケの身体能力があれば、二体のスピードを捉えることは難しくない。
戦闘が始まってから二分、三分と経つと、徐々に切傷が増えていく。
(当然……なのかもしれない、けど……痛みは、感じてないのかな)
致命傷は負っていないものの、二人合わせて二十以上の切傷が刻まれているが、逆鱗風竜のスピードは衰えることはなく、圧に関しては更に増している様に思われる。
(これは、本当に……戦いたくないと、感じる状態、だね)
ドラゴンとは、基本的に楽に倒せる存在ではない。
対峙する冒険者や騎士たちは、ソウスケとは違って毎回毎回真剣に臨んでいる。
自分たちの力量と、対峙するドラゴンの力量が同等だからこそ集中力が高まり、気合の入れ方もソウスケたちとは違う。
逆鱗状態とは……そうした冒険者対ドラゴンの拮抗を簡単に崩してしまう。
(けど、普段とは全く違う状態に、なったって事は……素材に、違いがでる、のかな)
対Bランクドラゴン戦に対して気合の入れ方が違うソウスケは、普通は考える余裕がない事を考えていた。
錬金術師、鍛冶師という一面も持つことを考えれば致し方ないのかもしれないが……やはり、今戦闘中であるこのタイミングで考えることではない。
(………………だと、しても……そう、だね。さすがに、それは慢心や油断が、過ぎるってものだよね)
仮に逆鱗状態になることで、素材に変化が訪れるのであれば、ドラゴンを何ならかの方法で逆鱗状態にしてから討伐した方が良いのではという考えが浮かんだソウスケ。
しかし、先程……今も体験している圧、恐怖を思い出し、それはさすがに駄目だと判断。
(あっ)
すると、逆鱗風竜のブレスを躱し、もう一体の逆鱗風竜の風爪波を躱しながら接近すると……絶対に成功するという確信が芽生え、雷を纏ったグラディウスで喉を搔っ捌き、致命傷を与えることに成功した。
268
あなたにおすすめの小説
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
【村スキル】で始まる異世界ファンタジー 目指せスローライフ!
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前は村田 歩(ムラタアユム)
目を覚ますとそこは石畳の町だった
異世界の中世ヨーロッパの街並み
僕はすぐにステータスを確認できるか声を上げた
案の定この世界はステータスのある世界
村スキルというもの以外は平凡なステータス
終わったと思ったら村スキルがスタートする
影なる支配者(パラサイト・ロード)〜最弱のスライムに転生したけど、寄生した相手を進化させて裏から世界を救うことにした〜
夏見ナイ
ファンタジー
遺伝子工学の研究者だった俺は、事故死して異世界の最弱モンスター《スライム》に転生した。だが、このスライムには唯一無二の能力があった。それは、他の生物に【寄生】し、その能力を【解析・編集】して最強の個体へと進化させる力だ。
最初の宿主は、群れで虐げられていた最弱のゴブリン。彼を知力と戦術で英雄へとプロデュースし、次は声を失ったエルフの少女を大魔法使いへ、そして才能に絶望した落ちこぼれ騎士を王国最強の剣士へと育て上げる。
これは、最弱の身体を持つ俺が様々な種族に乗り換えながら、影から英雄を製造していく前代未聞の“英雄プロデュース”譚。やがて俺は、育て上げた英雄たちと共に、世界を蝕む巨大な陰謀に立ち向かうことになる――!
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
七億円当たったので異世界買ってみた!
コンビニ
ファンタジー
三十四歳、独身、家電量販店勤務の平凡な俺。
ある日、スポーツくじで7億円を当てた──と思ったら、突如現れた“自称・神様”に言われた。
「異世界を買ってみないか?」
そんなわけで購入した異世界は、荒れ果てて疫病まみれ、赤字経営まっしぐら。
でも天使の助けを借りて、街づくり・人材スカウト・ダンジョン建設に挑む日々が始まった。
一方、現実世界でもスローライフと東北の田舎に引っ越してみたが、近所の小学生に絡まれたり、ドタバタに巻き込まれていく。
異世界と現実を往復しながら、癒やされて、ときどき婚活。
チートはないけど、地に足つけたスローライフ(たまに労働)を始めます。
本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜
あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい!
ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット”
ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで?
異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。
チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。
「────さてと、今日は何を読もうかな」
これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。
◆小説家になろう様でも、公開中◆
◆恋愛要素は、ありません◆
異世界帰りの勇者、今度は現代世界でスキル、魔法を使って、無双するスローライフを送ります!?〜ついでに世界も救います!?〜
沢田美
ファンタジー
かつて“異世界”で魔王を討伐し、八年にわたる冒険を終えた青年・ユキヒロ。
数々の死線を乗り越え、勇者として讃えられた彼が帰ってきたのは、元の日本――高校卒業すらしていない、現実世界だった。
俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる