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百七十七話 その世代が、少し可哀想
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「これは……ちょっとまずいかな」
そろそろ街に戻ろうと思っていたところで、三体のモンスターがアラッドたちに狙いを定めた。
(確か羽による広範囲の攻撃が厄介……そう考えると、俺がメインで挑むのは少し危ないか)
今回の狩りでは敵を倒すことよりも、レイ嬢の安全が最優先。
そう考えているアラッドにとって、目の前の敵に自分がメインとなって挑むのは危ないと判断。
宙を飛ぶ敵の名前はヒポグリフ。
Cランクのモンスターであり、一説にはヒポグリフは存在進化すればBランクのグリフォンになると言われている。
「ガルシア!! 俺が止めるからお前が狩れ!!!」
「了解!!!」
アラッドが止めると言った。
であれば、その止め方は一つしかない。
ヒポグリフの集団は完全にアラッドたちを嘗め切っており、三体とも宙から滑空してアラッドたちを狩ろうとした。
だが、宙を飛ぶモンスターにとって一番の利点である羽……これをアラッドは潰しにいった。
「そのにやけ面、似合ってないぞ」
スキル、糸を発動したアラッドは三体のヒポグリフの羽を一度に絡め、その動きを止めた。
アラッドたちを嘗めてかかったヒポグリフは身体強化などのスキルは使っておらず、羽に風の魔力なども纏っていない。
突進力はそれなりのものだが、アラッドの糸も日々成長している。
ヒポグリフの突進を完全に止め、羽の形を歪められた三体は空中で動きを止められた。
「ふんッ!!!!」
この隙に身体強化と脚力強化を使用したガルシアが一瞬で近づき、三体の首をボキっと折った。
羽に風の魔力を纏えばアラッドの糸を切れていたかもしれないが、それに気付く前にガルシアの首折が炸裂。
首を折れれたヒポグリフは当然、そこから回復する術を持っておらず、一気に視界が暗転。
「アラッド様、もう大丈夫ですよ」
「おう、そうか。悪いな、手伝ってもらって」
「俺はアラッド様の奴隷ですからね。何かあった時に剣や盾になるのは当然ですよ」
ガルシアは非常に良い笑顔で答えた。
そして一度自身が殺したヒポグリフに目を向け……再度、アラッドの糸の有能性を感じた。
(俺一人だけであれば、討伐するのに少し時間が掛かっただろうが……アラッド様の糸があるだけで、こんなにもあっさり終わるとはな)
もしかしたら、自分が手助けをせずともアラッドだけで倒せたのでは?
と思ったが、それは口に出さなかった。
「……今のが、アラッド君の糸か」
「そう、らしいですね」
「今日の戦いぶりを見る限り、体術や武器を使った戦いが得意なのだと思っていたが……どうやらそうでもない様だな」
バイアードがまさかの拘束方法に驚いてる間、アラッドはまだ時間的に問題無いと思い、高速でヒポグリフの解体を始めた。
そしてモンスターの解体に慣れているガルシアも手伝い、そこそこ巨体であるヒポグリフの体が物凄いスピードで素材ごとに分けられていく。
(レイからアラッド君が五歳の誕生日に授かったスキルの名前は聞いていたが……ヒポグリフの羽を拘束した。数秒ではあるが、確実に動きを止めた。仮に、糸の性質を変化することが出来るのであれば……アラッド君の適性は戦士や格闘家よりも、暗殺者に向いているのかもしれないな)
騎士として長い間活動してきたバイアードは当然、暗殺者などが殺しの武器として糸を使用することは知っており、蜘蛛系のモンスターが使う意図がどれだけ厄介なのか、身をもって体験している。
ただ、アラッドの適性が暗殺者よりかもしれないと解ったところで、評価が変わる訳ではない。
(これは……あれだな。分かってはいた事だが、彼がハンターの道に進むにしろ、もし騎士の道に進むにしても……同期の中で一番輝くのはどう考えても……アラッド君だろう)
努力を積み重ねる者に、それは無駄だと言わない。
だが……それでも本能が思ってしまった。
どれだけ修練を重ねたとしても、彼の同年代で……アラッドに勝てる者は誰一人としていないと。
そろそろ街に戻ろうと思っていたところで、三体のモンスターがアラッドたちに狙いを定めた。
(確か羽による広範囲の攻撃が厄介……そう考えると、俺がメインで挑むのは少し危ないか)
今回の狩りでは敵を倒すことよりも、レイ嬢の安全が最優先。
そう考えているアラッドにとって、目の前の敵に自分がメインとなって挑むのは危ないと判断。
宙を飛ぶ敵の名前はヒポグリフ。
Cランクのモンスターであり、一説にはヒポグリフは存在進化すればBランクのグリフォンになると言われている。
「ガルシア!! 俺が止めるからお前が狩れ!!!」
「了解!!!」
アラッドが止めると言った。
であれば、その止め方は一つしかない。
ヒポグリフの集団は完全にアラッドたちを嘗め切っており、三体とも宙から滑空してアラッドたちを狩ろうとした。
だが、宙を飛ぶモンスターにとって一番の利点である羽……これをアラッドは潰しにいった。
「そのにやけ面、似合ってないぞ」
スキル、糸を発動したアラッドは三体のヒポグリフの羽を一度に絡め、その動きを止めた。
アラッドたちを嘗めてかかったヒポグリフは身体強化などのスキルは使っておらず、羽に風の魔力なども纏っていない。
突進力はそれなりのものだが、アラッドの糸も日々成長している。
ヒポグリフの突進を完全に止め、羽の形を歪められた三体は空中で動きを止められた。
「ふんッ!!!!」
この隙に身体強化と脚力強化を使用したガルシアが一瞬で近づき、三体の首をボキっと折った。
羽に風の魔力を纏えばアラッドの糸を切れていたかもしれないが、それに気付く前にガルシアの首折が炸裂。
首を折れれたヒポグリフは当然、そこから回復する術を持っておらず、一気に視界が暗転。
「アラッド様、もう大丈夫ですよ」
「おう、そうか。悪いな、手伝ってもらって」
「俺はアラッド様の奴隷ですからね。何かあった時に剣や盾になるのは当然ですよ」
ガルシアは非常に良い笑顔で答えた。
そして一度自身が殺したヒポグリフに目を向け……再度、アラッドの糸の有能性を感じた。
(俺一人だけであれば、討伐するのに少し時間が掛かっただろうが……アラッド様の糸があるだけで、こんなにもあっさり終わるとはな)
もしかしたら、自分が手助けをせずともアラッドだけで倒せたのでは?
と思ったが、それは口に出さなかった。
「……今のが、アラッド君の糸か」
「そう、らしいですね」
「今日の戦いぶりを見る限り、体術や武器を使った戦いが得意なのだと思っていたが……どうやらそうでもない様だな」
バイアードがまさかの拘束方法に驚いてる間、アラッドはまだ時間的に問題無いと思い、高速でヒポグリフの解体を始めた。
そしてモンスターの解体に慣れているガルシアも手伝い、そこそこ巨体であるヒポグリフの体が物凄いスピードで素材ごとに分けられていく。
(レイからアラッド君が五歳の誕生日に授かったスキルの名前は聞いていたが……ヒポグリフの羽を拘束した。数秒ではあるが、確実に動きを止めた。仮に、糸の性質を変化することが出来るのであれば……アラッド君の適性は戦士や格闘家よりも、暗殺者に向いているのかもしれないな)
騎士として長い間活動してきたバイアードは当然、暗殺者などが殺しの武器として糸を使用することは知っており、蜘蛛系のモンスターが使う意図がどれだけ厄介なのか、身をもって体験している。
ただ、アラッドの適性が暗殺者よりかもしれないと解ったところで、評価が変わる訳ではない。
(これは……あれだな。分かってはいた事だが、彼がハンターの道に進むにしろ、もし騎士の道に進むにしても……同期の中で一番輝くのはどう考えても……アラッド君だろう)
努力を積み重ねる者に、それは無駄だと言わない。
だが……それでも本能が思ってしまった。
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