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百八十六話 何を求めるかが重要
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(この剣……多分、俺と繋がってる……よな?)
まだ主と認められて時間が経っていないので、詳しいことは分らない。
だが、感覚的に自分と剣が繋がっていると感じる。
「……しかし、羨ましいな」
「え? あ、すいません。俺が先に試してしまって」
「いや、別に気にしてない。というより……多分だが、私ではその剣に選ばれなかったと思う」
元々の形はロングソードだったので、メインの武器としてはレイ嬢も扱える分類の武器であり……言葉でこそ大丈夫と言っているが、正直試してみたい気持ちはあった。
あったが、言葉に出している通り……自分が剣に魔力を纏っても、主に認められないと……直感的に感じていた。
剣が自分を拒絶している……といった感じに酷い何かを感じることはなかったが、剣が自分に興味を持っていない。
そんな感覚を抱いた。
(こういった剣には、意思が宿っているという噂があるが……本当にそうなのか? いきなりアラッドの体に合う様に姿を変えたということは……アラッドの成長に合わせて、武器の大きさや性能も変わりそうだな)
アラッドが大人になる頃には、いったいどういった剣に変わっているのか……非常に楽しみだと思った。
「そう、ですかね? この剣は……俺だけを選んだという訳ではないと思いますが」
「万人を受けるとは思わないが、それでもその剣はアラッドの何かに惹かれ、アラッドを主と選んだのだろう。そこは……誇るべきところだと思うぞ」
「……ありがとうございます」
確かに持ち主を選ぶ特殊なダンジョン産の剣に選ばれたとなれば、それは誇るべき点だろう。
だが、今のところアラッドにはまだまだ現役の相棒がいる。
(主として認められたのは確かに嬉しいが……俺にはちゃんとした相棒がいるからな)
フールから誕生日のプレゼントとして貰った鋼鉄の剛剣。
最近はリンが造った武器を実戦で試すことが多いが、それでも比較すれば鋼鉄の剛剣でモンスターを狩ることが多い。
(……というか、あんまり鋼鉄の剛剣ばかり大事にしてると……拗ねたりするのか?)
意思があるかもしれない……その話が事実であれば、他の武器ばかりに意識がいっていると拗ねられるかもしれない。
それはそれで困る話なので、できればそんなめんどくさい部分はないと思いたいアラッドだった。
「レイ嬢は、何か買わなくても良かったのですか?」
「私も何かを買おう思っていたが……その、あまりしっくりくる物がなくてな」
店に置かれている商品や、商品を造った鍛冶師を馬鹿にしている訳ではない。
ただ、いくら父親からそれなりのお小遣いをもらっているとはいえ、あまり使う気が起こらない武器にお金は使いたくない。
そんな思いもあって、試しに買ってみようといった気分にはならなかった。
「ただ……今までロングソードの鍛錬ばかりに集中していたから、最近は少し違う武器も触ってみようかと思っている」
「おぉ~~。それは良い考えですね」
メインの武器以外にも、扱える武器を増やす。
その考えを常に持っているアラッドとしては、レイ嬢が同じような考えを持っていることに嬉しさを感じた。
「アラッドは、ロングソード以外にも多くの武器を使っているのだろ。何か、お勧めの武器はあるか?」
「お、俺のお勧めですか? そうですね……サラッと出てきませんが、レイ嬢がメインの武器以外に何を求めるのかによります」
「何を求めるか、か……」
「そうですね。手数を増やすのであれば、双剣。攻撃の範囲を広げたいのであれば、長槍。一撃必殺を狙うのであれば、ハンマーや大斧。レイ嬢に合う合わないはあると思いますが、自分が攻撃に何を求めるのか……そこが重要かと思います」
安易にレイ嬢に不向きな武器を勧めたくないという思いもあって、少し明確な答えではない言葉で返したが、レイ嬢としては悪くない答えだった。
そんな子供同士のデートらしからぬ会話をしながら、二人は再び別の武器屋と向かい……バイアードたちと約束していた時間に宿へと戻った。
まだ主と認められて時間が経っていないので、詳しいことは分らない。
だが、感覚的に自分と剣が繋がっていると感じる。
「……しかし、羨ましいな」
「え? あ、すいません。俺が先に試してしまって」
「いや、別に気にしてない。というより……多分だが、私ではその剣に選ばれなかったと思う」
元々の形はロングソードだったので、メインの武器としてはレイ嬢も扱える分類の武器であり……言葉でこそ大丈夫と言っているが、正直試してみたい気持ちはあった。
あったが、言葉に出している通り……自分が剣に魔力を纏っても、主に認められないと……直感的に感じていた。
剣が自分を拒絶している……といった感じに酷い何かを感じることはなかったが、剣が自分に興味を持っていない。
そんな感覚を抱いた。
(こういった剣には、意思が宿っているという噂があるが……本当にそうなのか? いきなりアラッドの体に合う様に姿を変えたということは……アラッドの成長に合わせて、武器の大きさや性能も変わりそうだな)
アラッドが大人になる頃には、いったいどういった剣に変わっているのか……非常に楽しみだと思った。
「そう、ですかね? この剣は……俺だけを選んだという訳ではないと思いますが」
「万人を受けるとは思わないが、それでもその剣はアラッドの何かに惹かれ、アラッドを主と選んだのだろう。そこは……誇るべきところだと思うぞ」
「……ありがとうございます」
確かに持ち主を選ぶ特殊なダンジョン産の剣に選ばれたとなれば、それは誇るべき点だろう。
だが、今のところアラッドにはまだまだ現役の相棒がいる。
(主として認められたのは確かに嬉しいが……俺にはちゃんとした相棒がいるからな)
フールから誕生日のプレゼントとして貰った鋼鉄の剛剣。
最近はリンが造った武器を実戦で試すことが多いが、それでも比較すれば鋼鉄の剛剣でモンスターを狩ることが多い。
(……というか、あんまり鋼鉄の剛剣ばかり大事にしてると……拗ねたりするのか?)
意思があるかもしれない……その話が事実であれば、他の武器ばかりに意識がいっていると拗ねられるかもしれない。
それはそれで困る話なので、できればそんなめんどくさい部分はないと思いたいアラッドだった。
「レイ嬢は、何か買わなくても良かったのですか?」
「私も何かを買おう思っていたが……その、あまりしっくりくる物がなくてな」
店に置かれている商品や、商品を造った鍛冶師を馬鹿にしている訳ではない。
ただ、いくら父親からそれなりのお小遣いをもらっているとはいえ、あまり使う気が起こらない武器にお金は使いたくない。
そんな思いもあって、試しに買ってみようといった気分にはならなかった。
「ただ……今までロングソードの鍛錬ばかりに集中していたから、最近は少し違う武器も触ってみようかと思っている」
「おぉ~~。それは良い考えですね」
メインの武器以外にも、扱える武器を増やす。
その考えを常に持っているアラッドとしては、レイ嬢が同じような考えを持っていることに嬉しさを感じた。
「アラッドは、ロングソード以外にも多くの武器を使っているのだろ。何か、お勧めの武器はあるか?」
「お、俺のお勧めですか? そうですね……サラッと出てきませんが、レイ嬢がメインの武器以外に何を求めるのかによります」
「何を求めるか、か……」
「そうですね。手数を増やすのであれば、双剣。攻撃の範囲を広げたいのであれば、長槍。一撃必殺を狙うのであれば、ハンマーや大斧。レイ嬢に合う合わないはあると思いますが、自分が攻撃に何を求めるのか……そこが重要かと思います」
安易にレイ嬢に不向きな武器を勧めたくないという思いもあって、少し明確な答えではない言葉で返したが、レイ嬢としては悪くない答えだった。
そんな子供同士のデートらしからぬ会話をしながら、二人は再び別の武器屋と向かい……バイアードたちと約束していた時間に宿へと戻った。
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