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五百五十九話 厄介なファン?
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(エルフとハーフエルフが数人……俺に、俺らに用があるってことで良いのか)
二人に近づくにつれ、エルフとハーフエルフたちも距離を詰めてくる。
「…………俺たちに、用があるのか」
「あぁ、その通りだ」
殺意はない。
しかし、敵意だけは半端じゃない。
(過去にハーフエルフやエルフに対して、侮辱的な言葉を使った経験はないが……ん? そういう、事なのか?)
頭の中でもしかしたらという可能性が思い浮かぶ。
だが、彼らの用は思い浮かんだ内容とは全く違っていた。
「お前たちは……何故、マスターと……ハリスさんと親しげなのだ」
「…………はっ?」
何を問われているのか意味が解らず、素っ頓狂な声が零れた。
(あぁ~~~、そういう事か)
隣に立つスティームだけ彼らが何故自分たちに声を掛けてきたのか察し……面倒という感情を表に出さないように堪える。
「二度も言わせるな。何故、お前たちはハリスさんと親しげなのだと聞いたのだ!!!」
「いや、えっと…………何故って言われてもな……あれだぞ、先に話しかけてきたのはハリスさんの方だぞ?」
その対応が正解かどうかはさておき、まず自分は悪くないという意志を伝え、強烈な敵意を取り下げてほしかった。
しかし……彼等にとって、そういう部分は関係無い。
そう…………人間の嫉妬というのは、どちらから先に声を掛けたかなど関係無い。
尊敬する人物が……もしくは推しが、気に入らない……もしくは訳解からない奴と絡んでいる。
それだけでファンという存在は理不尽に怒りを抱く。
「であれば、それ相応の態度を取るものだ。あの人は、お前たちが気軽に会おうと思って良い方ではない!!!」
(…………とりあえず視線が痛いな)
街中ということもあり、自然と通行人たちの視線が集まる。
一先ずアラッドはギルド内に移動しないかと伝え……敵意満々の彼らもその敵意に関わること以外を考えられない訳ではなく、大人しく冒険者ギルドへと移動。
「ふぅーーー……とりあえず、なんであんた達はそんなに怒ってるんだ? 俺たちは用があったからハリスさんと会って話しただけだ」
「先程も言った筈だ。ハリスさんは、お前たちが気軽に会える方ではないとな」
(は、話が通じねぇ~~~~。面倒だな……けど、こいつらは、俺たちが何の用があってハリスさんと会って話したかまでは解ってない、のか?)
木竜が殺された、もしくは消された。
この話はジバルで活動している冒険者であれば、既に全員知っている。
だが……誰がそんな馬鹿な事を行ったのか、詳しい事情を探ろうとしている者は多くない。
そしてハリスや緑焔の幹部陣などは手に入れた情報を共有しているが、現在二人の前にいるエルフ、ハーフエルフたちはその情報を共有されていない……言ってしまえば、話すのに実力が足りていない冒険者達。
「……面倒だな、お前ら」
彼等の気持ちは……一応解らなくない。
アラッドも前世で、工藤英二だった頃には推しの一人や二人はいた。
故に彼らの気持ちは解らなくもないが、その気持ちを爆発し、他者を攻撃するほど愚かではなかった。
「多分、緑焔のメンバーなんだろうな。ハリスさんを尊敬している、敬意を持ってるってのが顔から解るよ……でもな、なんでお前たちに俺たちが誰かと喋るのを縛られなきゃならないんだ?」
アラッドとしては、数回ほどお前たちの考えが少々おかしいのだと……文句を言うのは俺たちではなく、ハリスさんの方にあるのでは? と、少々遠回しに伝えた。
にもかかわらず、彼らの頑固で面倒な考えは変わらない。
そんな相手に対し、これ以上冷静な対応をしろというのは無理な注文。
(……チッ、こいつら……どういうメンタルしてんだ?)
まだ大義名分はない。
物理的に……力だけで面倒なエルフやハーフエルフたちを黙らせる訳にはいかない。
そこでアラッドは強烈な戦意を解放し、彼らの心を折ろうとした、
自分に喧嘩を売る……その心さえ折ってしまえば、この面倒なやり取りも終わる……そう思っていたが、彼らは一瞬だけ怯みはしたものの、即座に立て直して敵意を持ち続ける。
「お前の意見など意味はない。そもそも、Cランクの冒険者がAランクのあの方と気軽に話そうなど……まともな神経を疑われてもおかしくないだろう」
「……考えの相違、だな」
頭の中で平民と貴族が、互いの苦労を理解し合えない……そういった差が自分たちと目の前のエルフたちにあるように感じた。
「はぁ~~~~~~……暴力だけで物事を解決する粗野な冒険者と思われたくないんだが、話が通じないのであれば……仕方ない、か」
周囲の冒険者に視線を向けると、彼らは苦笑いしながら頷いた。
第三者から見ても、エルフたちが自分勝手な考えを押し付けているだけであり、残念ながらアラッドの話は全く通じていないと。
「冒険者なら冒険者らしく決めよう」
「……良いだろう」
(最初からこうしていれば良かったな……それにしても、なんでこういった連中は、後々自分たちの行動が上の人間たちに迷惑が掛かると予想出来ないんだ? そりゃナ〇トのサ〇モやオ〇トみたいにルールや常識よりも感情を優先すべき場合はあると思うが……あれだな、永遠に解らない世の中の七不思議の一つだな)
二人に近づくにつれ、エルフとハーフエルフたちも距離を詰めてくる。
「…………俺たちに、用があるのか」
「あぁ、その通りだ」
殺意はない。
しかし、敵意だけは半端じゃない。
(過去にハーフエルフやエルフに対して、侮辱的な言葉を使った経験はないが……ん? そういう、事なのか?)
頭の中でもしかしたらという可能性が思い浮かぶ。
だが、彼らの用は思い浮かんだ内容とは全く違っていた。
「お前たちは……何故、マスターと……ハリスさんと親しげなのだ」
「…………はっ?」
何を問われているのか意味が解らず、素っ頓狂な声が零れた。
(あぁ~~~、そういう事か)
隣に立つスティームだけ彼らが何故自分たちに声を掛けてきたのか察し……面倒という感情を表に出さないように堪える。
「二度も言わせるな。何故、お前たちはハリスさんと親しげなのだと聞いたのだ!!!」
「いや、えっと…………何故って言われてもな……あれだぞ、先に話しかけてきたのはハリスさんの方だぞ?」
その対応が正解かどうかはさておき、まず自分は悪くないという意志を伝え、強烈な敵意を取り下げてほしかった。
しかし……彼等にとって、そういう部分は関係無い。
そう…………人間の嫉妬というのは、どちらから先に声を掛けたかなど関係無い。
尊敬する人物が……もしくは推しが、気に入らない……もしくは訳解からない奴と絡んでいる。
それだけでファンという存在は理不尽に怒りを抱く。
「であれば、それ相応の態度を取るものだ。あの人は、お前たちが気軽に会おうと思って良い方ではない!!!」
(…………とりあえず視線が痛いな)
街中ということもあり、自然と通行人たちの視線が集まる。
一先ずアラッドはギルド内に移動しないかと伝え……敵意満々の彼らもその敵意に関わること以外を考えられない訳ではなく、大人しく冒険者ギルドへと移動。
「ふぅーーー……とりあえず、なんであんた達はそんなに怒ってるんだ? 俺たちは用があったからハリスさんと会って話しただけだ」
「先程も言った筈だ。ハリスさんは、お前たちが気軽に会える方ではないとな」
(は、話が通じねぇ~~~~。面倒だな……けど、こいつらは、俺たちが何の用があってハリスさんと会って話したかまでは解ってない、のか?)
木竜が殺された、もしくは消された。
この話はジバルで活動している冒険者であれば、既に全員知っている。
だが……誰がそんな馬鹿な事を行ったのか、詳しい事情を探ろうとしている者は多くない。
そしてハリスや緑焔の幹部陣などは手に入れた情報を共有しているが、現在二人の前にいるエルフ、ハーフエルフたちはその情報を共有されていない……言ってしまえば、話すのに実力が足りていない冒険者達。
「……面倒だな、お前ら」
彼等の気持ちは……一応解らなくない。
アラッドも前世で、工藤英二だった頃には推しの一人や二人はいた。
故に彼らの気持ちは解らなくもないが、その気持ちを爆発し、他者を攻撃するほど愚かではなかった。
「多分、緑焔のメンバーなんだろうな。ハリスさんを尊敬している、敬意を持ってるってのが顔から解るよ……でもな、なんでお前たちに俺たちが誰かと喋るのを縛られなきゃならないんだ?」
アラッドとしては、数回ほどお前たちの考えが少々おかしいのだと……文句を言うのは俺たちではなく、ハリスさんの方にあるのでは? と、少々遠回しに伝えた。
にもかかわらず、彼らの頑固で面倒な考えは変わらない。
そんな相手に対し、これ以上冷静な対応をしろというのは無理な注文。
(……チッ、こいつら……どういうメンタルしてんだ?)
まだ大義名分はない。
物理的に……力だけで面倒なエルフやハーフエルフたちを黙らせる訳にはいかない。
そこでアラッドは強烈な戦意を解放し、彼らの心を折ろうとした、
自分に喧嘩を売る……その心さえ折ってしまえば、この面倒なやり取りも終わる……そう思っていたが、彼らは一瞬だけ怯みはしたものの、即座に立て直して敵意を持ち続ける。
「お前の意見など意味はない。そもそも、Cランクの冒険者がAランクのあの方と気軽に話そうなど……まともな神経を疑われてもおかしくないだろう」
「……考えの相違、だな」
頭の中で平民と貴族が、互いの苦労を理解し合えない……そういった差が自分たちと目の前のエルフたちにあるように感じた。
「はぁ~~~~~~……暴力だけで物事を解決する粗野な冒険者と思われたくないんだが、話が通じないのであれば……仕方ない、か」
周囲の冒険者に視線を向けると、彼らは苦笑いしながら頷いた。
第三者から見ても、エルフたちが自分勝手な考えを押し付けているだけであり、残念ながらアラッドの話は全く通じていないと。
「冒険者なら冒険者らしく決めよう」
「……良いだろう」
(最初からこうしていれば良かったな……それにしても、なんでこういった連中は、後々自分たちの行動が上の人間たちに迷惑が掛かると予想出来ないんだ? そりゃナ〇トのサ〇モやオ〇トみたいにルールや常識よりも感情を優先すべき場合はあると思うが……あれだな、永遠に解らない世の中の七不思議の一つだな)
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