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八百四十九話 本気で無視出来なくなる
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「なぁ、次からメンバーを分けて探索しないか」
Bランクモンスターの討伐には成功したものの、本日も目当ての手掛かりを手に入れることは出来ず、ワイバーンとも遭遇出来なかった三人。
その結果を踏まえて、アラッドは二人に次からはメンバーを分けて探索しないかと提案した。
「…………戦力が過剰? だからってこと?」
「もしワイバーンに標的の戦力を見極められる力があるなら、俺たちが遭遇出来てない理由も納得出来るだろ」
「そうだね~~。戦うのが上手くても、ワイバーンを相手にするってなると……モンスターを相手に使う表現じゃないかもしれないけど、虐めみたいになるもんね~」
自身の実力を過大評価しないタイプであるスティームも、ガルーレの意見に同意であった。
「それと、話を耳にする限り、どうやらワイバーンは必ず単体で動いているようだ」
「被害数を考えると複数で動いてるだろうから、それならこっちも複数で行動して仕留めようってことだね」
「そういう事だ。幸いにも、俺たちには戦闘力と機動力もある。出来ないことはない」
自身過剰と捉えられる可能性がある発言だが、実際にアラッドたちには単騎でワイバーンを仕留める戦闘力と、逃走するワイバーンに負けない機動力を有している。
仮に同業者が「てめぇら調子乗ってんじゃねぇぞゴラ!!!」とダル絡みしたとしても、ガッツリ戦闘力と機動力の差を見せ付けられて完敗してしまう。
加えて、カルトロッサで活動している冒険者たちは先日のハヌマーンことヴァジュラを従魔にした一件で、多くの冒険者たちがアラッドの強さをその眼で見た。
それもあって、仮にアラッドが自信過剰ではないかと思われる発言をしたとしても、結果が解ってる無駄な喧嘩を売る者はいなかった。
「それじゃあ、とりあえず日が暮れる頃にはギルドに帰還するように頼む」
「了解」
「りょ~かい!! ちゃんと忘れないように覚えとく!!」
翌日、きっちり美味い料理とアルコールを摂取し、十分な睡眠も取って回復した三人は相棒たちと共にカルトロッサの密林に突入。
アラッドはクロの背に乗り、スティームはファルの背に乗って上空から探索。
ガルーレはアラッドと同じく、ヴァジュラの肩に乗って地上を探索。
(正直、仮に風竜が別の地域に移っていたとしても、例のワイバーンたちは仕留めておきたい)
戦略が使えるワイバーンとの戦闘を期待してる部分もあるにはあるが、単純に同業者たちに決して小さくない被害が出ており、純粋に頭を使って戦えるワイバーンという存在が恐ろしい。
純粋に騎士として活動している者たちの様な正義感はないものの……一応、アラッドも騎士の称号は持っている。
文字通り凶悪な存在であるため、即刻討伐したい。
(それに……予想通り風竜が関わってるなら、冷静な頭を持っていたとしても、あれこれ仕込んだ同族が全員狩られたとなれば、黙ったいられないだろ)
「っ、グゥアアアアアアア゛ア゛ッ!!!!」
「ッ!!」
「ナイス、クロ」
人間が近づいてくる気配を感じ取ったフォレストグリズリー。
ウルフ系モンスターに跨って迫る人間にカウンターの爪撃をぶちかまそうとしたが、逆にクロの鋭い爪撃によって首を切断され、数秒後には血がスプリンクラーの様に溢れ出す。
当然、クロが瞬殺したフォレストグリズリーの死体は回収するが、その場で解体はせず、直ぐに移動。
(風竜はどうなのか知らないが、ワイバーンたちには……多分、この辺り一帯から逃げるという選択肢はない筈だ)
ワイバーンが戦う相手を選んでいるのであれば、アラッドとクロのタッグは確実に避けたい。
それを考えれば、なるべく気配を隠して探し、接近する方が得策ではあるがアラッドとクロも何だかんだで、気配を消しながら動くという優れた暗殺者の様なスキルは持ち合わせていない。
糸というスキルの印象だけであれば、そういった事も出来そうに思われるが、アラッドは根がアサシンではなくファイターであるため、色々と合わない。
そしてクロは……分類的には闇属性よりの狼系モンスターではあるが、これまた主人に似たのか、あまり気配を隠して狩猟するのが、ランクを考慮すると……得意とは言えなかった。
であればどうするか。
答えは至極単純……ひたすら動いて動いて動き回り、ワイバーンの気配を感じ取れば全力で追跡する。
(なんと言うか、我ながらザ・脳筋スタイルだよな)
本当に今更な作戦ではあるが、それ以外の良い方法はないかと考えるのは時間の無駄だと理解しているアラッドとクロ。
あまり同じ目的で探索しているスティームたちと探索範囲を被らないようにしながら探索し始めてから数時間後、木々から煙が立ち上る場所に向かって、何かが高速で移動する存在を察知。
「クロ!!」
「アォウッ!!!!」
クロも主人と同じく嫌な予感を察知し、方向転換してダッシュ。
「キャーーーーっ!!??」
(チッ!!! 一手遅かったか)
女性冒険者の悲鳴が聞こえ、表情を歪めるアラッド。
だが、それでも最悪中の最悪と言える事態には至らなかった。
Bランクモンスターの討伐には成功したものの、本日も目当ての手掛かりを手に入れることは出来ず、ワイバーンとも遭遇出来なかった三人。
その結果を踏まえて、アラッドは二人に次からはメンバーを分けて探索しないかと提案した。
「…………戦力が過剰? だからってこと?」
「もしワイバーンに標的の戦力を見極められる力があるなら、俺たちが遭遇出来てない理由も納得出来るだろ」
「そうだね~~。戦うのが上手くても、ワイバーンを相手にするってなると……モンスターを相手に使う表現じゃないかもしれないけど、虐めみたいになるもんね~」
自身の実力を過大評価しないタイプであるスティームも、ガルーレの意見に同意であった。
「それと、話を耳にする限り、どうやらワイバーンは必ず単体で動いているようだ」
「被害数を考えると複数で動いてるだろうから、それならこっちも複数で行動して仕留めようってことだね」
「そういう事だ。幸いにも、俺たちには戦闘力と機動力もある。出来ないことはない」
自身過剰と捉えられる可能性がある発言だが、実際にアラッドたちには単騎でワイバーンを仕留める戦闘力と、逃走するワイバーンに負けない機動力を有している。
仮に同業者が「てめぇら調子乗ってんじゃねぇぞゴラ!!!」とダル絡みしたとしても、ガッツリ戦闘力と機動力の差を見せ付けられて完敗してしまう。
加えて、カルトロッサで活動している冒険者たちは先日のハヌマーンことヴァジュラを従魔にした一件で、多くの冒険者たちがアラッドの強さをその眼で見た。
それもあって、仮にアラッドが自信過剰ではないかと思われる発言をしたとしても、結果が解ってる無駄な喧嘩を売る者はいなかった。
「それじゃあ、とりあえず日が暮れる頃にはギルドに帰還するように頼む」
「了解」
「りょ~かい!! ちゃんと忘れないように覚えとく!!」
翌日、きっちり美味い料理とアルコールを摂取し、十分な睡眠も取って回復した三人は相棒たちと共にカルトロッサの密林に突入。
アラッドはクロの背に乗り、スティームはファルの背に乗って上空から探索。
ガルーレはアラッドと同じく、ヴァジュラの肩に乗って地上を探索。
(正直、仮に風竜が別の地域に移っていたとしても、例のワイバーンたちは仕留めておきたい)
戦略が使えるワイバーンとの戦闘を期待してる部分もあるにはあるが、単純に同業者たちに決して小さくない被害が出ており、純粋に頭を使って戦えるワイバーンという存在が恐ろしい。
純粋に騎士として活動している者たちの様な正義感はないものの……一応、アラッドも騎士の称号は持っている。
文字通り凶悪な存在であるため、即刻討伐したい。
(それに……予想通り風竜が関わってるなら、冷静な頭を持っていたとしても、あれこれ仕込んだ同族が全員狩られたとなれば、黙ったいられないだろ)
「っ、グゥアアアアアアア゛ア゛ッ!!!!」
「ッ!!」
「ナイス、クロ」
人間が近づいてくる気配を感じ取ったフォレストグリズリー。
ウルフ系モンスターに跨って迫る人間にカウンターの爪撃をぶちかまそうとしたが、逆にクロの鋭い爪撃によって首を切断され、数秒後には血がスプリンクラーの様に溢れ出す。
当然、クロが瞬殺したフォレストグリズリーの死体は回収するが、その場で解体はせず、直ぐに移動。
(風竜はどうなのか知らないが、ワイバーンたちには……多分、この辺り一帯から逃げるという選択肢はない筈だ)
ワイバーンが戦う相手を選んでいるのであれば、アラッドとクロのタッグは確実に避けたい。
それを考えれば、なるべく気配を隠して探し、接近する方が得策ではあるがアラッドとクロも何だかんだで、気配を消しながら動くという優れた暗殺者の様なスキルは持ち合わせていない。
糸というスキルの印象だけであれば、そういった事も出来そうに思われるが、アラッドは根がアサシンではなくファイターであるため、色々と合わない。
そしてクロは……分類的には闇属性よりの狼系モンスターではあるが、これまた主人に似たのか、あまり気配を隠して狩猟するのが、ランクを考慮すると……得意とは言えなかった。
であればどうするか。
答えは至極単純……ひたすら動いて動いて動き回り、ワイバーンの気配を感じ取れば全力で追跡する。
(なんと言うか、我ながらザ・脳筋スタイルだよな)
本当に今更な作戦ではあるが、それ以外の良い方法はないかと考えるのは時間の無駄だと理解しているアラッドとクロ。
あまり同じ目的で探索しているスティームたちと探索範囲を被らないようにしながら探索し始めてから数時間後、木々から煙が立ち上る場所に向かって、何かが高速で移動する存在を察知。
「クロ!!」
「アォウッ!!!!」
クロも主人と同じく嫌な予感を察知し、方向転換してダッシュ。
「キャーーーーっ!!??」
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女性冒険者の悲鳴が聞こえ、表情を歪めるアラッド。
だが、それでも最悪中の最悪と言える事態には至らなかった。
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