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千百十九話 保護者付きだから安心
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「あいつら……ここ最近来た奴らか?」
「みてぇだな…………中々やる感じの奴らだな」
「うちらと同じ冒険者、なのかしら」
「それっぽい雰囲気はなくはねぇけど、あんな構成のパーティー、聞いたことあるか?」
ガルシアたちよりも前に訓練場で戦争が始まる前の調整を行っていた人物たちは、彼らの正体が気になった。
虎人族が二人。そのうちの一人は白毛の虎人族と、非常に珍しい。
そしてエルフの姉妹らしき美女二人と、ハーフドワーフと思わしき美女。
虎人族二人の内、一人が男ということもあり……パーティー構成だけを見れば、ハーレムパーティーに見えなくもない。
更に追加情報として、彼らは全員が強い。
最前線の街に集まっている冒険者たちということもあり、視る眼が養われている者たちが多い。
だからこそ……聞き覚えの無いパーティー構成の彼らに対し、どうしても興味が湧く。
「「「「「「「…………」」」」」」」
そんな中、一部の冒険者たちは意識的にそちらの方を見ないようにしていた。
彼らはフールが治める街を拠点とする冒険者たちであり、一応フール預かりの戦力として共にノクトスまでやって来た。
ガルシアたちから事前に自分たちのことはあまり他の冒険者たちに広めないでおいてくれと伝えられているため、敢えて知らない、興味が無いふりをしていた。
ただ……正体を知っている冒険者たちが知らんぷり興味が無いふりをしたところで、事情を知らない同業者たちの好奇心までどうこうすることは出来なかった。
「やぁ、少し良いか」
「っと。えぇ、大丈夫ですが、俺たちに何か用ですか?」
徒手格闘のシャドーを止め、声を掛けられた方へ振り向くガルシア。
(……割と、出来る人だな)
声を掛けてきた人物からは、ザ・ベテランといった雰囲気が感じられる。
しかし、筋肉の張りなどを視る限り、全盛期を過ぎたロートル、とは思えない。
「俺はドミトルって名前の冒険者なんだが、よかったら俺と模擬戦でもしないか。あと、ついでにこっちの後輩と、そちらの……妹さん? と模擬戦してくれねぇかな」
「初めまして。ドミトルさんの後輩のエレムと申します。よければ、自分と模擬戦をしてくれないだろうか」
「良いですよ!!! あっ、私はレオナです。よろしくお願いします!!」
それなりに体が暖まってきたということもり、レオナとしてはある程度の相手であれば模擬戦を行っても良かった。
「……模擬戦、でしたね。それじゃあ、一つ戦りましょうか」
「おっ! 良いのか、ありがとよ」
雰囲気のあるベテランと、若さとある程度の強さを持つ有望株。
そんな二人とガルシア、レオナは模擬戦を始めた。
(……視た限りではありますけど、ドミトルさんという方は、しっかり大人の対応が出来る方の用ですね)
ガルシアとレオナに声を掛けてきた人物がまともな性格の持ち主だと判断し、エリナは模擬戦を止めようとは思わなかった。
(人族の若い方も…………先輩と慕っている方の前で、醜態を晒す様な真似はしないでしょう)
エリナから見て、エレムという青年はそれなりの強さを持っている様に視えた。
凡か非凡かは解らないが、それでもこれまで積み重ねて来たであろう者が持つ雰囲気、気構えを感じた。
確定ではないが、Bランクモンスターをソロで討伐出来る可能性を秘めている。
そう感じたエリナだが……可能性を秘めているだけではな、レオナに勝てないと断言出来る。
若くして全体を見渡せば上位に入る実力を持つからこそ、負けて折れた時に面倒に発展しないかという心配はあるが、保護者がいれば問題無いだろうと判断を下した。
「すいません、少しいいですか」
「? はい。なんでしょうか」
「私は水蓮というクランに所属する冒険者、アリファと申します。避ければ、私と一つ模擬戦をしてくれませんか」
ガルシアとレオナが声を掛けられれば、当然ながらエリナにそういった声が欠けられても、なんら珍しくない。
(……ここで受けない方が、変に目立ってしまうかもしれませんね)
断った時の方が変な目立ち方をするかもしれないと思い、ガルシアとレオナの模擬戦から眼を離すことになるが、エリナはアリファからの提案を了承。
「ねぇねぇ、うちも水蓮のメンバーでロザンネって言うんだけど、あっちのハーフドワーフの奴はあんたやあっちの獣人兄妹みたいに、模擬戦をやってくれる感じ?」
ロザンネと名乗った女性は、アマゾネスの冒険者。
アマゾネスの中でも身長が高く、体格も大きいため、一目で前衛タイプであることが窺える。
「どうでしょうか。彼女は……リンはマイペースな方ですからね」
と前置きをしながらも、エリナは直ぐにあなたに模擬戦志望の冒険者がいると伝えた。
「……良いよ~」
「そう。それは良かったわ」
「断ると思ってた?」
「正直、そう思ってました」
リンはコミュ障ではないが、特別積極的に人と関わろうとするタイプでもない。
「その方がエリナ的にも良いでしょ」
「……そうですね」
気遣わせてしまったと感じるエリナだったが、リンとしては戦場できっちり働くためにも、それなりに実力のある身内以外の人間と戦った方が良いのかと、ぼんやり考えていた。
こうして、四人は初対面の冒険者たちと模擬戦を行うことになった。
「みてぇだな…………中々やる感じの奴らだな」
「うちらと同じ冒険者、なのかしら」
「それっぽい雰囲気はなくはねぇけど、あんな構成のパーティー、聞いたことあるか?」
ガルシアたちよりも前に訓練場で戦争が始まる前の調整を行っていた人物たちは、彼らの正体が気になった。
虎人族が二人。そのうちの一人は白毛の虎人族と、非常に珍しい。
そしてエルフの姉妹らしき美女二人と、ハーフドワーフと思わしき美女。
虎人族二人の内、一人が男ということもあり……パーティー構成だけを見れば、ハーレムパーティーに見えなくもない。
更に追加情報として、彼らは全員が強い。
最前線の街に集まっている冒険者たちということもあり、視る眼が養われている者たちが多い。
だからこそ……聞き覚えの無いパーティー構成の彼らに対し、どうしても興味が湧く。
「「「「「「「…………」」」」」」」
そんな中、一部の冒険者たちは意識的にそちらの方を見ないようにしていた。
彼らはフールが治める街を拠点とする冒険者たちであり、一応フール預かりの戦力として共にノクトスまでやって来た。
ガルシアたちから事前に自分たちのことはあまり他の冒険者たちに広めないでおいてくれと伝えられているため、敢えて知らない、興味が無いふりをしていた。
ただ……正体を知っている冒険者たちが知らんぷり興味が無いふりをしたところで、事情を知らない同業者たちの好奇心までどうこうすることは出来なかった。
「やぁ、少し良いか」
「っと。えぇ、大丈夫ですが、俺たちに何か用ですか?」
徒手格闘のシャドーを止め、声を掛けられた方へ振り向くガルシア。
(……割と、出来る人だな)
声を掛けてきた人物からは、ザ・ベテランといった雰囲気が感じられる。
しかし、筋肉の張りなどを視る限り、全盛期を過ぎたロートル、とは思えない。
「俺はドミトルって名前の冒険者なんだが、よかったら俺と模擬戦でもしないか。あと、ついでにこっちの後輩と、そちらの……妹さん? と模擬戦してくれねぇかな」
「初めまして。ドミトルさんの後輩のエレムと申します。よければ、自分と模擬戦をしてくれないだろうか」
「良いですよ!!! あっ、私はレオナです。よろしくお願いします!!」
それなりに体が暖まってきたということもり、レオナとしてはある程度の相手であれば模擬戦を行っても良かった。
「……模擬戦、でしたね。それじゃあ、一つ戦りましょうか」
「おっ! 良いのか、ありがとよ」
雰囲気のあるベテランと、若さとある程度の強さを持つ有望株。
そんな二人とガルシア、レオナは模擬戦を始めた。
(……視た限りではありますけど、ドミトルさんという方は、しっかり大人の対応が出来る方の用ですね)
ガルシアとレオナに声を掛けてきた人物がまともな性格の持ち主だと判断し、エリナは模擬戦を止めようとは思わなかった。
(人族の若い方も…………先輩と慕っている方の前で、醜態を晒す様な真似はしないでしょう)
エリナから見て、エレムという青年はそれなりの強さを持っている様に視えた。
凡か非凡かは解らないが、それでもこれまで積み重ねて来たであろう者が持つ雰囲気、気構えを感じた。
確定ではないが、Bランクモンスターをソロで討伐出来る可能性を秘めている。
そう感じたエリナだが……可能性を秘めているだけではな、レオナに勝てないと断言出来る。
若くして全体を見渡せば上位に入る実力を持つからこそ、負けて折れた時に面倒に発展しないかという心配はあるが、保護者がいれば問題無いだろうと判断を下した。
「すいません、少しいいですか」
「? はい。なんでしょうか」
「私は水蓮というクランに所属する冒険者、アリファと申します。避ければ、私と一つ模擬戦をしてくれませんか」
ガルシアとレオナが声を掛けられれば、当然ながらエリナにそういった声が欠けられても、なんら珍しくない。
(……ここで受けない方が、変に目立ってしまうかもしれませんね)
断った時の方が変な目立ち方をするかもしれないと思い、ガルシアとレオナの模擬戦から眼を離すことになるが、エリナはアリファからの提案を了承。
「ねぇねぇ、うちも水蓮のメンバーでロザンネって言うんだけど、あっちのハーフドワーフの奴はあんたやあっちの獣人兄妹みたいに、模擬戦をやってくれる感じ?」
ロザンネと名乗った女性は、アマゾネスの冒険者。
アマゾネスの中でも身長が高く、体格も大きいため、一目で前衛タイプであることが窺える。
「どうでしょうか。彼女は……リンはマイペースな方ですからね」
と前置きをしながらも、エリナは直ぐにあなたに模擬戦志望の冒険者がいると伝えた。
「……良いよ~」
「そう。それは良かったわ」
「断ると思ってた?」
「正直、そう思ってました」
リンはコミュ障ではないが、特別積極的に人と関わろうとするタイプでもない。
「その方がエリナ的にも良いでしょ」
「……そうですね」
気遣わせてしまったと感じるエリナだったが、リンとしては戦場できっちり働くためにも、それなりに実力のある身内以外の人間と戦った方が良いのかと、ぼんやり考えていた。
こうして、四人は初対面の冒険者たちと模擬戦を行うことになった。
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