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千二百五十話 割と熱い
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SIDE ギーラス
「チッ!!! そっちも似た様なことを考えてやがったか」
「似たような事とは、どういう事だろうね」
戦場の最前線である冒険者に遭遇したギーラス。
彼としては、ただ騎士として最前線で戦おうとしていただけ。
だが、同じ戦場にいた冒険者は上からの命令で最前線にいた。
「あん? てめぇも雑兵たちを先にぶっ潰すためにこんなところにいるんじゃねぇのかよ」
「……なるほど。そういう作戦もあるか」
ブローズが実行したように、一定以上の実力を持つ者であれば、雑兵たちを一気に纏めて仕留めることが出来る。
赤髪の青年冒険者は大剣を有しており、彼の実力と合わされば……その一振りで、雑兵たちの胴が真っ二つにされてしまう。
(うん……本当に、この戦場の前線に出ていて良かった)
ギーラスから視て、目の前の同年代であろう冒険者には上から目線な態度を取るだけの実力を有していると感じられる。
「おい、ギーラス」
「ディックス。一人で良いよ」
「……そうか」
ディックスがジェスチャーを出すと、同僚たちは直ぐに散り、他の戦闘者たちを仕留めにいく。
「へっ!!! 俺を仕留めるなんざ、一人で十分ってか、騎士様よ」
「さぁ、どうだろうね。ただ……君は、一対一で戦う方が得意、もしくは楽しいタイプじゃないのかな」
話ながら、ロングソードに纏った炎で一閃。
流れるような動作で炎斬波を放ったが、赤髪冒険者はあっさりと弾き飛ばしてしまう。
「へっ、解ってんじゃねぇのッ!!!!」
お返しとばかり、赤髪冒険者も大剣に炎を纏って炎斬波を放った。
スピードはやや劣るが、範囲と火力はギーラスが放った一撃よりも上。
「ッッ!!!!! やっぱり、そうだったか」
(こいつ……涼しい顔したまま弾き飛ばしやがった)
なんとなくは解っていたが、改めて普通の騎士じゃないと頭が、心が認識する。
「っ!! 騎士の割にゃあ、熱いんじゃねぇの!!!!」
挨拶だけで終わらせるつもりはなく、今度は接近戦を仕掛けるギーラス。
ただ、赤髪冒険者なんとなく受け止め、そのまま本格的な接近戦を開始。
「騎士は、割と熱い人が、多いよ」
「はは!!!! そうかよ!! んじゃあ、俺の認識不足、だなっ!!!!」
ロングソードと大剣という性質上、斬撃の回転率ではロングソードの方が上回る。
それが解らない赤髪冒険者ではなく、防がなければならない斬撃は上手く大剣を盾にしていなし、カウンターを狙えるタイミングでは切傷を負うことはぐらいは当然と言った心構えで斬り返す。
(っっ……当たれば、飛ばされるね)
カウンターで返される炎斬を、今のところ全て躱しているギーラス。
しかし、どれもギリギリで受け流すか回避を迫られる。
炎斬が体のを傍を通るたび、当たった時のイメージが脳裏に浮かぶ。
受け流す際も、まともに防げば圧し飛ばされると、パワーの差を思い知らされる。
武器の性質上、大剣はぶった斬るだけではなく、ぶっ潰すことも出来る。
赤髪冒険者がパワーではギーラスのことを上回っていることもあり、受け方を間違えれば踏ん張ることが出来ずに吹き飛ばされてしまう。
それが致命傷にならずとも、体勢が崩れれば一気に動きを持っていかれかねない。
「そう、だね。けど、あなたは、冒険者。だから、別に一対一じゃなくとも、構わないよ」
「っっっ!!!!! 大層な、自信だなッ!!!!!!!」
怒りに身を任せてと思える空気から放たれた一撃は、実のところ戦士の勘が絶好のタイミングで発動した、ベストな薙ぎ払い。
「ッ、チッッ!!!!!」
「惜しい……さすがに切れなかったか」
「……器用なことすんじゃねぇの」
ベストなタイミングで放たれた薙ぎ払いに対し、ギーラスはこれまたギリギリのギリギリでバク転による回避に成功。
そして地を蹴って体を跳ねあがらせる瞬間、大剣の面の部分を蹴った。
そのまま体を片手で起こしながら、空いた手から斬撃波を放つというアクロバティックな対応を見せた。
「騎士らしくねぇんじゃねぇの」
「それは、今この場において……必要かな」
「ッ、っ!!! ぐっ、はっはっは!!!!!! それも、そうだなッ!!!!!」
連続で放たれる刺突に圧されそうになるも、大剣を地面に突き刺し、地面から炎槍を幾つも生やす。
(そちらこそ、器用な事をするじゃないか)
一か所だけではなく、ギーラスが下がる場所を先読みして何度も炎槍を放ち、強制的に距離を取らせられる。
(ッ、いや、誘導されたか)
「さぁ!!! どうする、よッ!!!!!!」
赤髪冒険者が放った炎の一撃は大剣技、破山。
山をも切り裂く一撃とはいかずとも、状況次第ではBランクモンスターを仕留める一撃になりうる。
距離が離れていることもあり、ギーラスのスピードがあれば避けることは可能。
だが……ここで躱してしまえば、後方にいる同士たちに当たってしまう。
(正面、突破ッ!!!!!)
ギーラスが選んだ選択は、剣技……アッドスラッシュ。
放てる複数の斬撃を一つに集約し、パワー技である破山に対抗。
「ッッッッ、ジッ!!!!!!!!」
生半可な鍛え方はしてないギーラスだからこそ、大剣技の技を剣技の技で真正面から相殺することが出来た。
「流石、騎士様だな」
だが、赤髪冒険者の冒険者からすれば、その選択は甘さ以外のなにものでもなかった。
「チッ!!! そっちも似た様なことを考えてやがったか」
「似たような事とは、どういう事だろうね」
戦場の最前線である冒険者に遭遇したギーラス。
彼としては、ただ騎士として最前線で戦おうとしていただけ。
だが、同じ戦場にいた冒険者は上からの命令で最前線にいた。
「あん? てめぇも雑兵たちを先にぶっ潰すためにこんなところにいるんじゃねぇのかよ」
「……なるほど。そういう作戦もあるか」
ブローズが実行したように、一定以上の実力を持つ者であれば、雑兵たちを一気に纏めて仕留めることが出来る。
赤髪の青年冒険者は大剣を有しており、彼の実力と合わされば……その一振りで、雑兵たちの胴が真っ二つにされてしまう。
(うん……本当に、この戦場の前線に出ていて良かった)
ギーラスから視て、目の前の同年代であろう冒険者には上から目線な態度を取るだけの実力を有していると感じられる。
「おい、ギーラス」
「ディックス。一人で良いよ」
「……そうか」
ディックスがジェスチャーを出すと、同僚たちは直ぐに散り、他の戦闘者たちを仕留めにいく。
「へっ!!! 俺を仕留めるなんざ、一人で十分ってか、騎士様よ」
「さぁ、どうだろうね。ただ……君は、一対一で戦う方が得意、もしくは楽しいタイプじゃないのかな」
話ながら、ロングソードに纏った炎で一閃。
流れるような動作で炎斬波を放ったが、赤髪冒険者はあっさりと弾き飛ばしてしまう。
「へっ、解ってんじゃねぇのッ!!!!」
お返しとばかり、赤髪冒険者も大剣に炎を纏って炎斬波を放った。
スピードはやや劣るが、範囲と火力はギーラスが放った一撃よりも上。
「ッッ!!!!! やっぱり、そうだったか」
(こいつ……涼しい顔したまま弾き飛ばしやがった)
なんとなくは解っていたが、改めて普通の騎士じゃないと頭が、心が認識する。
「っ!! 騎士の割にゃあ、熱いんじゃねぇの!!!!」
挨拶だけで終わらせるつもりはなく、今度は接近戦を仕掛けるギーラス。
ただ、赤髪冒険者なんとなく受け止め、そのまま本格的な接近戦を開始。
「騎士は、割と熱い人が、多いよ」
「はは!!!! そうかよ!! んじゃあ、俺の認識不足、だなっ!!!!」
ロングソードと大剣という性質上、斬撃の回転率ではロングソードの方が上回る。
それが解らない赤髪冒険者ではなく、防がなければならない斬撃は上手く大剣を盾にしていなし、カウンターを狙えるタイミングでは切傷を負うことはぐらいは当然と言った心構えで斬り返す。
(っっ……当たれば、飛ばされるね)
カウンターで返される炎斬を、今のところ全て躱しているギーラス。
しかし、どれもギリギリで受け流すか回避を迫られる。
炎斬が体のを傍を通るたび、当たった時のイメージが脳裏に浮かぶ。
受け流す際も、まともに防げば圧し飛ばされると、パワーの差を思い知らされる。
武器の性質上、大剣はぶった斬るだけではなく、ぶっ潰すことも出来る。
赤髪冒険者がパワーではギーラスのことを上回っていることもあり、受け方を間違えれば踏ん張ることが出来ずに吹き飛ばされてしまう。
それが致命傷にならずとも、体勢が崩れれば一気に動きを持っていかれかねない。
「そう、だね。けど、あなたは、冒険者。だから、別に一対一じゃなくとも、構わないよ」
「っっっ!!!!! 大層な、自信だなッ!!!!!!!」
怒りに身を任せてと思える空気から放たれた一撃は、実のところ戦士の勘が絶好のタイミングで発動した、ベストな薙ぎ払い。
「ッ、チッッ!!!!!」
「惜しい……さすがに切れなかったか」
「……器用なことすんじゃねぇの」
ベストなタイミングで放たれた薙ぎ払いに対し、ギーラスはこれまたギリギリのギリギリでバク転による回避に成功。
そして地を蹴って体を跳ねあがらせる瞬間、大剣の面の部分を蹴った。
そのまま体を片手で起こしながら、空いた手から斬撃波を放つというアクロバティックな対応を見せた。
「騎士らしくねぇんじゃねぇの」
「それは、今この場において……必要かな」
「ッ、っ!!! ぐっ、はっはっは!!!!!! それも、そうだなッ!!!!!」
連続で放たれる刺突に圧されそうになるも、大剣を地面に突き刺し、地面から炎槍を幾つも生やす。
(そちらこそ、器用な事をするじゃないか)
一か所だけではなく、ギーラスが下がる場所を先読みして何度も炎槍を放ち、強制的に距離を取らせられる。
(ッ、いや、誘導されたか)
「さぁ!!! どうする、よッ!!!!!!」
赤髪冒険者が放った炎の一撃は大剣技、破山。
山をも切り裂く一撃とはいかずとも、状況次第ではBランクモンスターを仕留める一撃になりうる。
距離が離れていることもあり、ギーラスのスピードがあれば避けることは可能。
だが……ここで躱してしまえば、後方にいる同士たちに当たってしまう。
(正面、突破ッ!!!!!)
ギーラスが選んだ選択は、剣技……アッドスラッシュ。
放てる複数の斬撃を一つに集約し、パワー技である破山に対抗。
「ッッッッ、ジッ!!!!!!!!」
生半可な鍛え方はしてないギーラスだからこそ、大剣技の技を剣技の技で真正面から相殺することが出来た。
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