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第24話 少なくとも力は勝っている
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「い、イシュド……こ、怖くなかったの?」
「王子様か? それともキャンキャン吠えてた腰巾着か?」
「りょ、両方かな」
「両方とも全く怖くなかったな」
教室へ向かう途中、イシュドはガルフの質問に速攻で返した。
王族の一人であろうが、その王族に付き従う側近であろうが、全く怖くないと。
「いや、解るぜ。こっちの連中はこっちの連中で、俺の周りにいた人たちよりも怖い強さがあるって。でも……俺からすれば、結局最後は己で戦える連中の方が強いと思ってる」
「あ、あの直ぐ怒る人も、全く怖くないってこと?」
「言ったろ、キャンキャン吠えてるだけの腰巾着だって。あのレベルだと、俺がこの前戦った金髪縦ロールのお嬢様……ミシェラだったか? あの令嬢の方が多分強い」
「そ、そうなんだ。えっと、アドレアス様は何故怖いと思わないの?」
「まぁ、そりゃ立場を考えれば……王族が堂々と悪い事したら駄目だろ」
「それは……確かにそうだね」
王族ではなくとも悪い事を堂々と行ってはいけないが、言葉として間違ってはいない。
「別に信用出来るほどの関係でもないが……ぶっちゃけ、あの王子様が俺に何かできるなら、とっくに王室がもうちょうい強くレグラ家を縛ってると思うんだよ」
「……力関係的に、レグラ家の方が勝ってるってこと?」
「少なくとも、物理的な力関係は俺の実家の方が上だと思う。つっても……何かの拍子でレグラ家対王家……他の貴族の全面戦争が起こったとしても、うちの連中は嬉々として戦場を駆けるだろうな」
「っ、そ……そうならない事を祈るよ」
「俺としても他国に背中を晒す真似をするのは良くねぇと思うし、起こらないに越したことはねぇと思ってる……実際に起これば、勝つのはうちの実家だけどな」
あくまで、自分たちの勝利は一ミリも疑っていない。
そんな二人の会話が耳に入っていた生徒たちは……この辺境蛮族は本当にイカれてるのかと、色んな意味で恐ろしい存在だと震えた。
「終わった終わった……っし、飯だ」
「お腹減ったね~、ってイシュド」
「ん? どうし、た…………窓から逃げるのはなし?」
「多分追いかけられるかと」
仕方ねぇといった思いを隠すことなく、イシュドはお客様の元へ向かう。
「意図を察してくれて助かります」
「直感っすけど、生徒会長がわざわざうちのクラスに来るのって、俺以外に理由がないと思ったんで」
「その通りです。では、場所を移動しましょう」
「ガルフも一緒で良いっすよね」
「えぇ、勿論です」
生徒会長であるクリスティールと辺境の蛮族……と、平民が一緒に歩いている。
この光景に違和感を覚えない者はいない。
それは生徒だけではなく、教師たちも同じである。
(……学食じゃねぇのか? いったい何処に行くんだ?)
二人が案内された場所は……クリスティールが放課後などに仕事を行う部屋、生徒会室だった。
(おいおい……リンチでもされるのか?)
「どうぞ、入ってください……安心してください。私は君と争いたいわけではありませんので」
「分かった分かったっすよ。ガルフ、お邪魔するぞ」
「う、うん」
生徒会室の中は……書類のタワーは幾つかあれど、壁や棚、床は特に汚くなく、整備が行き届いていた。
「ぬっ!!! き、君は……」
「あれ、もしかして!!」
「むっ、お主はあの……」
「…………あれか、生徒会役員か」
中には既に生徒会のメンバーが各々自由に昼食を食べていた。
「な、何故君が生徒会室に!!!!!」
「その言葉、俺じゃなくてそっちの生徒会長に向けてくれないか、インテリメガネ先輩」
「な、なんだその呼び名はっ!!??」
校内では有名なのだが、当然……クリスティールやミシェラにアドレアスの事を知らなかったイシュドが彼らの事を知る訳がなく、とりあえず適当に呼び名を付けた。
「つか生徒会長さん、俺らの昼食ってどうなるんすか」
「安心してください」
何をどう安心して良いのか解らない……と思っていると、アイテムバッグの中から既に焼かれている肉が取り出された。
「ソースは好みの物を付けてください」
「へぇ~~~~、生徒会長の手料理ってわけか? こんなの食ってるって知られたら、生徒会長のファンから血の涙を流しながら襲われそうだな」
物騒な言葉を口にしながらも、早速分厚い肉を切り分けていく。
「ほら、ガルフも食べようぜ」
「あ、うん」
ガルフもシンプルな肉料理は非常に好みだが、周囲の状況的に……朝食時と同じく、美味しい筈の料理の味が殆ど解らない。
「んで……わざわざ、俺を生徒会室に、呼んだって……ことは、何か俺に……頼みたい事でも、あるんすか? うん、美味い」
「君が最近手に入れた指輪について、少し話がしたいと思ってね」
「ふ~~~~ん……おっ、ソースも美味い。指輪っつーと、ミシェラが付けてた指輪か……あいつの姉御として、見過ごせないって訳か」
「あ、姉御? ……と、とにかくその指輪について……どうにか交渉できないかと」
まさかの要望、ではない。
クリスティールから用があると解った時点で、一割ぐらいは可能性を感じていた。
「私に出来ることであれば、可能な限り叶えます」
「…………生徒会長さん、もう少し言葉を選んだ方が良いっすよ。ほら、インテリメガネ先輩の顔を見てくださいよ」
「? っ!!!??? ね、ネルス。なんという顔をしてるのだ」
インテリメガネ先輩ことネルスはメガネがズレ、鼻水が少し垂れ、大きく口を開いた状態で……小刻みに震えていた。
「か、会長~~。その、新入生君の言う通り、もう少し言葉を選んだ方が良いと思うな~~~。ほら、男の本性は獣だ、みたいな話聞いたことない?」
「………………っ!!!!!!」
ようやく自身がどれだけ危ない言葉を発現したのか理解し、顔が暴発。
熟れたトマトの如く真っ赤になり……やや表情が崩れるも、一つ咳をして再度姿勢を整える。
「……その、あれです。それぐらいの覚悟を持っての頼みだと思ってくれて構いません」
(………………お~~~~~い、誰か~~~~~~~~。この生真面目過ぎる生徒会長さんに、男子生徒の性欲の恐ろしさを教えてやってくれ~~~~~、絶対どこかで勘違いしてしまう可哀想な男子生徒が現れるぞ~~~~~~~!!!!)
ここまで生真面目過ぎると、さすがのイシュドも生意気な態度でからかうことは出来なかった。
「王子様か? それともキャンキャン吠えてた腰巾着か?」
「りょ、両方かな」
「両方とも全く怖くなかったな」
教室へ向かう途中、イシュドはガルフの質問に速攻で返した。
王族の一人であろうが、その王族に付き従う側近であろうが、全く怖くないと。
「いや、解るぜ。こっちの連中はこっちの連中で、俺の周りにいた人たちよりも怖い強さがあるって。でも……俺からすれば、結局最後は己で戦える連中の方が強いと思ってる」
「あ、あの直ぐ怒る人も、全く怖くないってこと?」
「言ったろ、キャンキャン吠えてるだけの腰巾着だって。あのレベルだと、俺がこの前戦った金髪縦ロールのお嬢様……ミシェラだったか? あの令嬢の方が多分強い」
「そ、そうなんだ。えっと、アドレアス様は何故怖いと思わないの?」
「まぁ、そりゃ立場を考えれば……王族が堂々と悪い事したら駄目だろ」
「それは……確かにそうだね」
王族ではなくとも悪い事を堂々と行ってはいけないが、言葉として間違ってはいない。
「別に信用出来るほどの関係でもないが……ぶっちゃけ、あの王子様が俺に何かできるなら、とっくに王室がもうちょうい強くレグラ家を縛ってると思うんだよ」
「……力関係的に、レグラ家の方が勝ってるってこと?」
「少なくとも、物理的な力関係は俺の実家の方が上だと思う。つっても……何かの拍子でレグラ家対王家……他の貴族の全面戦争が起こったとしても、うちの連中は嬉々として戦場を駆けるだろうな」
「っ、そ……そうならない事を祈るよ」
「俺としても他国に背中を晒す真似をするのは良くねぇと思うし、起こらないに越したことはねぇと思ってる……実際に起これば、勝つのはうちの実家だけどな」
あくまで、自分たちの勝利は一ミリも疑っていない。
そんな二人の会話が耳に入っていた生徒たちは……この辺境蛮族は本当にイカれてるのかと、色んな意味で恐ろしい存在だと震えた。
「終わった終わった……っし、飯だ」
「お腹減ったね~、ってイシュド」
「ん? どうし、た…………窓から逃げるのはなし?」
「多分追いかけられるかと」
仕方ねぇといった思いを隠すことなく、イシュドはお客様の元へ向かう。
「意図を察してくれて助かります」
「直感っすけど、生徒会長がわざわざうちのクラスに来るのって、俺以外に理由がないと思ったんで」
「その通りです。では、場所を移動しましょう」
「ガルフも一緒で良いっすよね」
「えぇ、勿論です」
生徒会長であるクリスティールと辺境の蛮族……と、平民が一緒に歩いている。
この光景に違和感を覚えない者はいない。
それは生徒だけではなく、教師たちも同じである。
(……学食じゃねぇのか? いったい何処に行くんだ?)
二人が案内された場所は……クリスティールが放課後などに仕事を行う部屋、生徒会室だった。
(おいおい……リンチでもされるのか?)
「どうぞ、入ってください……安心してください。私は君と争いたいわけではありませんので」
「分かった分かったっすよ。ガルフ、お邪魔するぞ」
「う、うん」
生徒会室の中は……書類のタワーは幾つかあれど、壁や棚、床は特に汚くなく、整備が行き届いていた。
「ぬっ!!! き、君は……」
「あれ、もしかして!!」
「むっ、お主はあの……」
「…………あれか、生徒会役員か」
中には既に生徒会のメンバーが各々自由に昼食を食べていた。
「な、何故君が生徒会室に!!!!!」
「その言葉、俺じゃなくてそっちの生徒会長に向けてくれないか、インテリメガネ先輩」
「な、なんだその呼び名はっ!!??」
校内では有名なのだが、当然……クリスティールやミシェラにアドレアスの事を知らなかったイシュドが彼らの事を知る訳がなく、とりあえず適当に呼び名を付けた。
「つか生徒会長さん、俺らの昼食ってどうなるんすか」
「安心してください」
何をどう安心して良いのか解らない……と思っていると、アイテムバッグの中から既に焼かれている肉が取り出された。
「ソースは好みの物を付けてください」
「へぇ~~~~、生徒会長の手料理ってわけか? こんなの食ってるって知られたら、生徒会長のファンから血の涙を流しながら襲われそうだな」
物騒な言葉を口にしながらも、早速分厚い肉を切り分けていく。
「ほら、ガルフも食べようぜ」
「あ、うん」
ガルフもシンプルな肉料理は非常に好みだが、周囲の状況的に……朝食時と同じく、美味しい筈の料理の味が殆ど解らない。
「んで……わざわざ、俺を生徒会室に、呼んだって……ことは、何か俺に……頼みたい事でも、あるんすか? うん、美味い」
「君が最近手に入れた指輪について、少し話がしたいと思ってね」
「ふ~~~~ん……おっ、ソースも美味い。指輪っつーと、ミシェラが付けてた指輪か……あいつの姉御として、見過ごせないって訳か」
「あ、姉御? ……と、とにかくその指輪について……どうにか交渉できないかと」
まさかの要望、ではない。
クリスティールから用があると解った時点で、一割ぐらいは可能性を感じていた。
「私に出来ることであれば、可能な限り叶えます」
「…………生徒会長さん、もう少し言葉を選んだ方が良いっすよ。ほら、インテリメガネ先輩の顔を見てくださいよ」
「? っ!!!??? ね、ネルス。なんという顔をしてるのだ」
インテリメガネ先輩ことネルスはメガネがズレ、鼻水が少し垂れ、大きく口を開いた状態で……小刻みに震えていた。
「か、会長~~。その、新入生君の言う通り、もう少し言葉を選んだ方が良いと思うな~~~。ほら、男の本性は獣だ、みたいな話聞いたことない?」
「………………っ!!!!!!」
ようやく自身がどれだけ危ない言葉を発現したのか理解し、顔が暴発。
熟れたトマトの如く真っ赤になり……やや表情が崩れるも、一つ咳をして再度姿勢を整える。
「……その、あれです。それぐらいの覚悟を持っての頼みだと思ってくれて構いません」
(………………お~~~~~い、誰か~~~~~~~~。この生真面目過ぎる生徒会長さんに、男子生徒の性欲の恐ろしさを教えてやってくれ~~~~~、絶対どこかで勘違いしてしまう可哀想な男子生徒が現れるぞ~~~~~~~!!!!)
ここまで生真面目過ぎると、さすがのイシュドも生意気な態度でからかうことは出来なかった。
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