88 / 487
第88話 豊作?
しおりを挟む
「飯の時間だ。行くぞ」
イシュドの実家に到着してから二時間後、あれこれ感想を交わしている間にあっという間に時間が過ぎ、夕食の時間となった。
(……し、視線が突き刺さってきますわね)
(ん~~~……何を考えての視線なのかなんとなく解りますけど……)
(…………真剣に考えてみるべきでしょうか)
レグラ家の者たちが集まる食堂に到着するまでの間、すれ違う者たちは皆……ミシェラ、クリスティール、イブキに期待するような視線を向けていた。
「おい、お前ら。その三人は一応お客さんだ。あんま変な視線向けんでくれ」
「「「「「は、はい!!!」」」」」
怒ってはいない。
ただ呆れているだけではあるが、従者たちは彼女たちが公爵家や侯爵家の令嬢だという事を思い出し、早足で仕事へと戻って行く。
「ったく、何を期待してんだが」
照れ隠し、などではない。
イシュドは本当にそういった考えを持っておらず、意識すらしていない。
なので……従者たちがそういった事に期待するなとは言わない。
それは個人の自由ではあるが、そんな視線を向けられれば、三人が深いに感じると思っていた。
「っし、ここが食堂が。これから基本的に毎日飯はここで食うから、覚えてくれよ」
「中に入ると……既に大量の料理がテーブルに乗せられていた」
「やぁ、来てくれたか。イシュドの友人たち。さぁさぁ座って食べようじゃないか」
「し、失礼します!」
イシュドは友人……ガルフにとって、それは間違いない。
ただ、友人の父親が辺境伯の当主という、ガルフにとって天の上的存在であることに変わりはなく、再び緊張感が湧いてきた。
「ガルフ、変に緊張しなくて良いぜ。ほら、冷めないうちに食おうぜ」
「う、うん」
テーブルの上には大量の料理が乗っており……更に続々と追加の料理が運ばれてくる。
「噂で聞いたぞ、イシュド。激闘祭に参加するのではなく、特別試合と称して各学年の優勝者三人と戦ったそうだな」
「普通に参加したところでって思ったんで、そっちの方が良いかなって。俺が学園に入学した目的? みたいなのを考えれば、それが一番かと。それに、加減ありとはいえそれなりに楽しかったからですからね」
「はっはっは!!!! そうかそうか。加減ありとはいえお前が楽しめたのであれば、他の地域の未来も明るいと言えるな。そういえば……金髪を束ねた君は、確かアルバレシアの娘だったね」
「はい。クリスティール・アルバレシアと申します、レグラ辺境伯様」
「ふふ、そんな仰々しく呼ばないでくれ。ところで、あいつは元気か?」
「今でも訓練場で体を動かしていますか」
「そうかそうか……あいつにまだその気があるなら、勝負を受けてやるのもありか」
言葉、態度から滲み出る……上から目線。
クリスティールはそれに対し、何も思うところはなかった。
(イシュド君は、曾お爺さんは殺しても殺せない人だと言っていた。それは……この方も、同じなのでは?)
ある程度の視る眼は有しているクリスティール。
実際に手合わせなどせずとも、レグラの現当主であるアルバが自身の父親を見下ろすほどの実力を持っている事は直ぐに解っていた。
「それにしても、イシュドが友人を連れてくるとはなぁ」
「父さん、俺をなんだと思ってるんですか?」
「子供たちの方でも、社交性がある方だとは思っている。口が上手くて、問題事を問題事にしないように運べる。だからこそ、より自分に理不尽に絡んで来た者たちのプライドを粉々に砕くと。だから、学園で友人なんかできないと思ってた」
「ひっどいな……つっても、大半が面倒な連中だから、父さんがそう思うのも間違ってはないか」
「私としては、お前が女の友人を連れてきたことに一番驚いたよ」
当主アルバの妻であるヴァレリアの言葉に、イシュドは露骨に顔を歪める。
「母さん、それはもう良いって。もう騎士や従者たちから、視線で同じ様な事を言われ続けたから」
「はは、そうだったか。それはすまないね。けど、あんたはデリカシーってもんがないだろ。だから、学園に入学してもそういう出会いが一切ないと思ってたんだよ」
これまでに何人もの子供産んできた女傑、ヴァレリア。
既にアルバと共に歳は五十を越えているが……見た目的には三十代にしか見えない美貌と今尚……イシュド以上の実力を持つ女戦士。
並みの男であれば思わず後退る眼光を持っているが、子供たち……全員に幸せになって欲しいという思いがある。
人によって幸せの基準は様々ではあるが、家族を持つというのは一つの幸せだと、自分の体験から自身を持って語れる。
「うぐっ…………はぁ~~~。そうですか。つっても、友人? になった切っ掛けは、別に俺がどうこうしたわけじゃないですよ。そっちのデカパイ……ミシェラ・マクセランが俺に喧嘩を売ってきたことが始まりです」
「ちょ、ちょっと待ちなさい!!!!」
レグラ家のシェフたちが作った料理にこれまた衝撃を覚えていると、いきなり自分の話題になり……イシュドの言葉に引っ掛かかり、思わず食事の手を止めた。
「あれはあなたが原因ですわ!!!!」
「ば~~~~~か。ありゃお前が勝手に暴走しただけだろ。俺が会長パイセンと一緒に飯を食ったのは、あの…………忘れた。とりあえずあの輩二人が原因だ。二人の内、一人がガルフに対してバカなことしてなきゃ、そもそも俺が入学初日から戦うことはなかったんだよ」
「そ、それは……」
「んで、会長パイセンはあの輩二人が支払えない代償を支払っただけ。その後、お前が勝手に嫉妬して勝手に暴走して、んであっさり負けたんじゃねぇか」
「………………も、申し訳ありませんでしたわ」
フラベルト学園では、ある意味アンタッチャブルな存在であるクリスティール。
一般生徒が声を掛けてはならない……そんなどこぞのワ〇ソンの様な独自のルールなどはない。
しかし、共に食事を食べる……デートに誘うという行為を行った者は、彼女のファンたちから眼を付けられてもおかしくない。
「はっはっは!!!!! イシュドにそこまで噛みつく子がいるとはな。どうやら、爺さんの代と比べてイシュドの代は活きの良い子が多いみたいだな」
「……そうですね」
この場にいるイシュドが釣れてきたガルフたち……その他に、イシュドの頭にはとある学生が浮かんでいた。
イシュドの実家に到着してから二時間後、あれこれ感想を交わしている間にあっという間に時間が過ぎ、夕食の時間となった。
(……し、視線が突き刺さってきますわね)
(ん~~~……何を考えての視線なのかなんとなく解りますけど……)
(…………真剣に考えてみるべきでしょうか)
レグラ家の者たちが集まる食堂に到着するまでの間、すれ違う者たちは皆……ミシェラ、クリスティール、イブキに期待するような視線を向けていた。
「おい、お前ら。その三人は一応お客さんだ。あんま変な視線向けんでくれ」
「「「「「は、はい!!!」」」」」
怒ってはいない。
ただ呆れているだけではあるが、従者たちは彼女たちが公爵家や侯爵家の令嬢だという事を思い出し、早足で仕事へと戻って行く。
「ったく、何を期待してんだが」
照れ隠し、などではない。
イシュドは本当にそういった考えを持っておらず、意識すらしていない。
なので……従者たちがそういった事に期待するなとは言わない。
それは個人の自由ではあるが、そんな視線を向けられれば、三人が深いに感じると思っていた。
「っし、ここが食堂が。これから基本的に毎日飯はここで食うから、覚えてくれよ」
「中に入ると……既に大量の料理がテーブルに乗せられていた」
「やぁ、来てくれたか。イシュドの友人たち。さぁさぁ座って食べようじゃないか」
「し、失礼します!」
イシュドは友人……ガルフにとって、それは間違いない。
ただ、友人の父親が辺境伯の当主という、ガルフにとって天の上的存在であることに変わりはなく、再び緊張感が湧いてきた。
「ガルフ、変に緊張しなくて良いぜ。ほら、冷めないうちに食おうぜ」
「う、うん」
テーブルの上には大量の料理が乗っており……更に続々と追加の料理が運ばれてくる。
「噂で聞いたぞ、イシュド。激闘祭に参加するのではなく、特別試合と称して各学年の優勝者三人と戦ったそうだな」
「普通に参加したところでって思ったんで、そっちの方が良いかなって。俺が学園に入学した目的? みたいなのを考えれば、それが一番かと。それに、加減ありとはいえそれなりに楽しかったからですからね」
「はっはっは!!!! そうかそうか。加減ありとはいえお前が楽しめたのであれば、他の地域の未来も明るいと言えるな。そういえば……金髪を束ねた君は、確かアルバレシアの娘だったね」
「はい。クリスティール・アルバレシアと申します、レグラ辺境伯様」
「ふふ、そんな仰々しく呼ばないでくれ。ところで、あいつは元気か?」
「今でも訓練場で体を動かしていますか」
「そうかそうか……あいつにまだその気があるなら、勝負を受けてやるのもありか」
言葉、態度から滲み出る……上から目線。
クリスティールはそれに対し、何も思うところはなかった。
(イシュド君は、曾お爺さんは殺しても殺せない人だと言っていた。それは……この方も、同じなのでは?)
ある程度の視る眼は有しているクリスティール。
実際に手合わせなどせずとも、レグラの現当主であるアルバが自身の父親を見下ろすほどの実力を持っている事は直ぐに解っていた。
「それにしても、イシュドが友人を連れてくるとはなぁ」
「父さん、俺をなんだと思ってるんですか?」
「子供たちの方でも、社交性がある方だとは思っている。口が上手くて、問題事を問題事にしないように運べる。だからこそ、より自分に理不尽に絡んで来た者たちのプライドを粉々に砕くと。だから、学園で友人なんかできないと思ってた」
「ひっどいな……つっても、大半が面倒な連中だから、父さんがそう思うのも間違ってはないか」
「私としては、お前が女の友人を連れてきたことに一番驚いたよ」
当主アルバの妻であるヴァレリアの言葉に、イシュドは露骨に顔を歪める。
「母さん、それはもう良いって。もう騎士や従者たちから、視線で同じ様な事を言われ続けたから」
「はは、そうだったか。それはすまないね。けど、あんたはデリカシーってもんがないだろ。だから、学園に入学してもそういう出会いが一切ないと思ってたんだよ」
これまでに何人もの子供産んできた女傑、ヴァレリア。
既にアルバと共に歳は五十を越えているが……見た目的には三十代にしか見えない美貌と今尚……イシュド以上の実力を持つ女戦士。
並みの男であれば思わず後退る眼光を持っているが、子供たち……全員に幸せになって欲しいという思いがある。
人によって幸せの基準は様々ではあるが、家族を持つというのは一つの幸せだと、自分の体験から自身を持って語れる。
「うぐっ…………はぁ~~~。そうですか。つっても、友人? になった切っ掛けは、別に俺がどうこうしたわけじゃないですよ。そっちのデカパイ……ミシェラ・マクセランが俺に喧嘩を売ってきたことが始まりです」
「ちょ、ちょっと待ちなさい!!!!」
レグラ家のシェフたちが作った料理にこれまた衝撃を覚えていると、いきなり自分の話題になり……イシュドの言葉に引っ掛かかり、思わず食事の手を止めた。
「あれはあなたが原因ですわ!!!!」
「ば~~~~~か。ありゃお前が勝手に暴走しただけだろ。俺が会長パイセンと一緒に飯を食ったのは、あの…………忘れた。とりあえずあの輩二人が原因だ。二人の内、一人がガルフに対してバカなことしてなきゃ、そもそも俺が入学初日から戦うことはなかったんだよ」
「そ、それは……」
「んで、会長パイセンはあの輩二人が支払えない代償を支払っただけ。その後、お前が勝手に嫉妬して勝手に暴走して、んであっさり負けたんじゃねぇか」
「………………も、申し訳ありませんでしたわ」
フラベルト学園では、ある意味アンタッチャブルな存在であるクリスティール。
一般生徒が声を掛けてはならない……そんなどこぞのワ〇ソンの様な独自のルールなどはない。
しかし、共に食事を食べる……デートに誘うという行為を行った者は、彼女のファンたちから眼を付けられてもおかしくない。
「はっはっは!!!!! イシュドにそこまで噛みつく子がいるとはな。どうやら、爺さんの代と比べてイシュドの代は活きの良い子が多いみたいだな」
「……そうですね」
この場にいるイシュドが釣れてきたガルフたち……その他に、イシュドの頭にはとある学生が浮かんでいた。
584
あなたにおすすめの小説
世界最弱と呼ばれた少年、気づけば伝説級勇者でした ~追放されたので気ままに旅してたら、全種族の姫たちに囲まれていました~
fuwamofu
ファンタジー
魔力量ゼロの落ちこぼれとして勇者パーティを追放された少年リアン。
絶望の果てに始めた自由な旅の中で、偶然助けた少女たちが次々と彼に惹かれていく。
だが誰も知らない。彼こそが古代勇者の血を継ぎ、世界を滅ぼす運命の「真なる勇者」だということを──。
無自覚最強の少年が、世界を変える奇跡を紡ぐ異世界ファンタジー!
「俺が勇者一行に?嫌です」
東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。
物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。
は?無理
武装法人二階堂商会 ―― 企業買収(M&A)で異世界を支配する!
Innocentblue
ファンタジー
日本で企業買収の最前線を駆け抜けてきた敏腕社長・二階堂漣司。
裏切りにより命を落としたはずの彼が目を覚ましたのは、
剣と魔法が支配する異世界の戦場だった。
与えられたスキルは《企業買収(M&A)》。
兵士も村も土地も国家さえも、株式として評価・買収・支配できる異能の力。
「ならば、この世界そのものを買い叩く」
漣司は《武装法人二階堂商会》を設立。
冷徹な参謀にして最強の魔導士リュシア、獣人傭兵団、裏社会の戦力――
すべてを子会社として編成し、経済と武力を融合した前代未聞の経営戦争へと踏み出す。
弱小の村を救済し、都市と契約を結び、裏切り者を切り捨て、敵対勢力を力で買収する。
交渉は戦争、戦争は経営。
数字が命運を決め、契約が国境を塗り替える。
やがて商会は、都市国家・ギルド・貴族・宗教勢力すら巻き込み、
世界の価値そのものを再定義する巨大企業へと変貌していく。
これは、剣ではなく契約で世界を制圧する男の物語。
奪うのではない。支配するのでもない。
価値を見抜き、価値を操り、世界に値札を付ける――
救済か、支配か。正義か、合理か。
その境界線を踏み越えながら、蓮司は異世界そのものを経営していく。
異世界×経済×武力が激突する、知略と覇道の武装経営ファンタジー。
「この世界には、村があり、町があり、国家がある。
――全部まとめて、俺が買い叩く」
追放もの悪役勇者に転生したんだけど、パーティの荷物持ちが雑魚すぎるから追放したい。ざまぁフラグは勘違いした主人公補正で無自覚回避します
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
ざまぁフラグなんて知りません!勘違いした勇者の無双冒険譚
ごく一般的なサラリーマンである主人公は、ある日、異世界に転生してしまう。
しかし、転生したのは「パーティー追放もの」の小説の世界。
なんと、追放して【ざまぁされる予定】の、【悪役勇者】に転生してしまったのだった!
このままだと、ざまぁされてしまうが――とはならず。
なんと主人公は、最近のWeb小説をあまり読んでおらず……。
自分のことを、「勇者なんだから、当然主人公だろ?」と、勝手に主人公だと勘違いしてしまったのだった!
本来の主人公である【荷物持ち】を追放してしまう勇者。
しかし、自分のことを主人公だと信じて疑わない彼は、無自覚に、主人公ムーブで【ざまぁフラグを回避】していくのであった。
本来の主人公が出会うはずだったヒロインと、先に出会ってしまい……。
本来は主人公が覚醒するはずだった【真の勇者の力】にも目覚めてしまい……。
思い込みの力で、主人公補正を自分のものにしていく勇者!
ざまぁフラグなんて知りません!
これは、自分のことを主人公だと信じて疑わない、勘違いした勇者の無双冒険譚。
・本来の主人公は荷物持ち
・主人公は追放する側の勇者に転生
・ざまぁフラグを無自覚回避して無双するお話です
・パーティー追放ものの逆側の話
※カクヨム、ハーメルンにて掲載
魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します
burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。
その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
序盤でざまぁされる人望ゼロの無能リーダーに転生したので隠れチート主人公を追放せず可愛がったら、なぜか俺の方が英雄扱いされるようになっていた
砂礫レキ
ファンタジー
35歳独身社会人の灰村タクミ。
彼は実家の母から学生時代夢中で書いていた小説をゴミとして燃やしたと電話で告げられる。
そして落ち込んでいる所を通り魔に襲われ死亡した。
死の間際思い出したタクミの夢、それは「自分の書いた物語の主人公になる」ことだった。
その願いが叶ったのか目覚めたタクミは見覚えのあるファンタジー世界の中にいた。
しかし望んでいた主人公「クロノ・ナイトレイ」の姿ではなく、
主人公を追放し序盤で惨めに死ぬ冒険者パーティーの無能リーダー「アルヴァ・グレイブラッド」として。
自尊心が地の底まで落ちているタクミがチート主人公であるクロノに嫉妬する筈もなく、
寧ろ無能と見下されているクロノの実力を周囲に伝え先輩冒険者として支え始める。
結果、アルヴァを粗野で無能なリーダーだと見下していたパーティーメンバーや、
自警団、街の住民たちの視線が変わり始めて……?
更新は昼頃になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる