チートはズルくて卑怯? バカ野郎、だから使うのが楽しいんだろう!!! ゲームのやり過ぎで死んだ大学生のセカンドライフ

Gai

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第2話 チートはいっぱいあるけども

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「……木々が目の前にあるってことは、森の中……で、良いんだよな」

木々が目の前にあることを確認し、雄吾……いや、ユウゴは異世界に転移したのだと確信した。

「たく、せめて異世界に転移するのか転生するのか教えてからでも良かっただろ……いや、二度目の人生をくれた神に文句を言うのはダメか」

間抜けな死に方をした自分に、もう一度人生をくれた娯楽の神……ベスには感謝しなければならない。

「漫画もゲームもないから、暇な時間は多いかもしれないけど……それでも異世界だ。俺が考えてるよりは退屈しないだろ」

そしてユウゴは自然と頭に浮かんだ行動を実行。

「自分の中身を外に出す感じ、か…………あの神様、ちょっとやり過ぎじゃないか?」

ユウゴの目の前には、ユウゴのステータスが映し出されている。

ユウゴという名前に、何故か十五歳という年齢。
そして更に横にレベル一という表記。

十五歳という表記には少し疑問が浮かぶが、そこまではまた普通……というより、驚きはしない。

だが、そこから下に記載されている……スキル。
習得すれば、身体能力の向上や技を覚えられるのだが……既に大量のスキル名が記載されていた。

「オートエイムにウォールハックって……確かにこの世界でもチートといえばチートか?」

FPS系のゲームにおいて、文字通りチート……禁止されている行為。
ユウゴも普段はチートを使ってプレイすることはないが、それでも気の迷い……というより、好奇心が勝ってチートを使用したことがあった。

(あれはあれで……正直楽しかったからな)

ただ、チートなスキルはそれだけではない。

「完全記憶にファストラーニング、キャプチャー…………なるほど。こいつらもチートだな」

完全記憶は文字通り、見た物を全て記憶できる。
この世界の魔法は魔法陣を覚えていなければならず、描く魔法陣を失敗すれば、あらぬ方向に行ってしまうか……暴発してしまう可能性がある。

故に、完全記憶があれば一度見た魔法陣はその後、一切忘れることはない。

ファストラーニングの効果は物事を素早く理解し、学ぶことが出来る……完全記憶と同じレベルがないスキル。

そしえキャプチャーは……相手の発動した魔法などを乗っ取ることが出来る……まさにチートスキル。

「他にも大量にあるし……まっ、丸腰の状態で異世界の森に放り出されても困るしな」

他には容量が無限、時間停止という規格外の効果を持つアイテムボックス。
鑑定、暗視、透視、未来予知の効果を持つ魔眼。

物を動かしたり、対象の動きを止めるサイキック。
鑑定無効に状態異常魔法、呪いを解く解呪。
相手に幻痛を与えるファントムペイン。

火、水、風、土、雷の魔法スキルと解体がそれぞれレベル一の状態。

そしてこれはスキルではないが、アイテムボックスの中には飲んで良し、かけて良しの回復液であるポーションが入っている。

通常ランクのポーション、マジックポーションが三十個ずつ。
ミドルバージョンが二十個に、ハイバージョンが十個。

そして基本的に人の手で造るのは不可能に近い、回復薬……エリクサーが三つ。

レベルは一だが、今のユウゴは多くのチート能力を装備している状態。
加えて、ベスのお陰でレベルは一でも魔力量は他のレベル一と比べて圧倒的に多い。

(確かにチートは好きだが……とんでもない数だな。ただ……アイテムボックスの中に、食料はないんだな)

多くのチートを貰ったユウゴだが、食料がなければ当然死ぬ。

「解体のスキルがあるのは、一応直ぐにモンスターを捌いて、食料に困らない為……か?」

娯楽の神がどこまでしっかり考えているのか分らないが、ひとまず今日の食料を先に見つけておかなければならないと思い、その場から歩き出す。

「……なんというか、雰囲気がある森だな」

間抜けな死因で亡くなり、第二の人生を歩むことが出来る……それは非常に嬉しい。

だが、自分が転移した場所にはいったいどれほどの強さを持つモンスターがいるのか……そこら辺をベスから全く教えられていない。

(スライムと小さい動物……あと弱キャラで定番のゴブリンとかなら手持ちのチートスキルでなんとかなりそうだけど、いきなり超強いモンスターとかと遭遇したら……絶対に死ぬよな)

そう考えると、急に脚が止まり……体が震え始めた。

ユウゴがベスから貰ったスキルは、確かにチートである。
ただ、それでも全ての敵に通用するわけではなく……そもそもな話、ユウゴは日本で生活していた時も含めて誰かと戦うということに慣れていない。

「はぁ~~~~~~~~~…………せめてあれだよな、人里? に近ければ良いんだけど……スマホのマップ機能とかないしな~~~」

どの方向に進めば良いかも分からず、ただただ恐怖心だけが大きくなっていく。

「っ!? な、なん……スライ、ム?」

「……」

草が揺れる音が聞こえ、その方向に顔を向けると体をプルプルと揺らす……ザ・スライムがそこにいた。

魔眼の鑑定を使用し……本当にただのスライムであることを確認したユウゴは……意を決してスライムに勝負を挑もうと決めた。

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