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少年期[660]いったい何本造れるのか
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鍛冶ギルドの中に入ると、昼過ぎの冒険者ギルドと比べて人が多い。
そんな光景に目が移りながらも、ゼルートは真っすぐ受付の場所に向かった。
「えっと、初めて来たんですけど今回の探索で得た鉱石で、二振り分のロングソードが造れるか確認してほしいんですけど、お願いできますか?」
「えぇ、勿論ですよ。それだけであれば、銅貨十枚で済みます」
日本円にして千円。
これが高いのか安いのか……普段から稼ぎまくっているゼルートからすれば全く高い感じない金額だが、妥当だと思えた。
「銅貨十枚、丁度ですね。それでは少々お待ちください」
受付嬢がカウンターから離れて一分後、一人のドワーフがやって来た。
「お前さんが鉱石について聞きたい冒険者か」
「あぁ、ダンジョン探索で珍しい鉱石を手に入れてな」
「ふむ……部屋は使うか?」
この場で調べてもらうことも出来るが、その場合は周囲の者たちに自分が持っている鉱石を知らせてしまうことになる。
(聖魔石狙いのアホぐらいはぶっ飛ばせるけど……面倒な輩が絡んで来ないに越したことはないな)
ゼルートも少しは大人になった。
ただ、絡んできたら容赦なく装備品などを奪おうという考えは変わっていない。
「そうだな……できれば個室でお願いしたい」
「分かった。ついて来い」
周囲に一切音が漏れない部屋へと案内され、椅子に腰を下ろすとゼルートは直ぐにアイテムバッグから聖魔石を取り出した。
「ッ!!!! ……お前さん、もしや六十階層のボスを倒したのか」
「おう、きっちり倒したぞ。今回のボスはホーリーミノタウロスだったな」
「あの馬鹿力と耐久力を兼ね備えたボスか……お前さん、名前はなんというんだ」
「ゼルートだ」
「ゼルート、か……ん? もしやあの悪獣を一人で倒したという噂のゼルート、なのか」
鍛冶ギルドの職員にもゼルートたちの噂は届いていた。
「あぁ、そうだな。一般的には信じられてないだろうけど、俺が悪獣を倒した」
「……儂は信じるぞ。これでも多くの冒険者を視てきたが、お前さんは色んな意味でぶっ飛んでそうじゃからな」
長年鍛冶師と鍛冶ギルドの職員を兼業してきたドワーフ、ドルントはゼルートが実力を隠していることは雰囲気で直ぐに察していた。
だが、ゼルートが上手く隠していることもあり、詳しいところは分らなかった。
「は、ははは……ま、間違ってはいないな。それで、この聖魔石なんだが二振り分のロングソードを造るだけの量はあるのか?」
「まぁ落ち着け…………うむ、問題無い。二振り分のロングソードを造る分はある。それどこから、短剣をもう一本造るだけの量もある」
「マジか、それは有難いな。よし、それなら………いや、ちょっと無理か」
「……ゼルート、お前さんもしかして自分の手で真っ二つに斬ろうとしたか?」
「あ、あぁ。真っ二つにすれば大体半分になると思ったからな。でも、短剣もう一個分ぐらい造れるなら、そこまで正確には斬れないと思って踏み留まった」
普通は聖魔石を己の手で真っ二つにしようなどとは思わない。
(こやつ、本当にぶっ飛んでおるのう。剣もそれなりに使える……素での力も相当なものだろう。だからといって聖魔石を真っ二つに……それが出来たとしても、やる者は普通おらんぞ)
ドルントはゼルートの常識外れな行動に思わず吹き出してしまった。
「はっはっは!!! 安心せい。わしがしっかりと別けてやる」
金属操作を使用し、聖魔石を綺麗にロングソード二本分、短剣一本分の量に分けた。
「おっちゃん、金属操作が使えるんだな」
「今はギルド職員として働いているが、それ以外は鍛冶をしている。鍛冶をやっている者であれば、金属操作のスキルを持っていても大して珍しくはない」
ドルントの言う通り、鍛冶師は金属を扱うので自然と金属操作のスキルを習得出来る場合がある。
しかし、全員が習得出来るわけではなく、習得出来るのはおおよそ五分の一程度。
決して習得するのが楽なスキルではない。
そんな光景に目が移りながらも、ゼルートは真っすぐ受付の場所に向かった。
「えっと、初めて来たんですけど今回の探索で得た鉱石で、二振り分のロングソードが造れるか確認してほしいんですけど、お願いできますか?」
「えぇ、勿論ですよ。それだけであれば、銅貨十枚で済みます」
日本円にして千円。
これが高いのか安いのか……普段から稼ぎまくっているゼルートからすれば全く高い感じない金額だが、妥当だと思えた。
「銅貨十枚、丁度ですね。それでは少々お待ちください」
受付嬢がカウンターから離れて一分後、一人のドワーフがやって来た。
「お前さんが鉱石について聞きたい冒険者か」
「あぁ、ダンジョン探索で珍しい鉱石を手に入れてな」
「ふむ……部屋は使うか?」
この場で調べてもらうことも出来るが、その場合は周囲の者たちに自分が持っている鉱石を知らせてしまうことになる。
(聖魔石狙いのアホぐらいはぶっ飛ばせるけど……面倒な輩が絡んで来ないに越したことはないな)
ゼルートも少しは大人になった。
ただ、絡んできたら容赦なく装備品などを奪おうという考えは変わっていない。
「そうだな……できれば個室でお願いしたい」
「分かった。ついて来い」
周囲に一切音が漏れない部屋へと案内され、椅子に腰を下ろすとゼルートは直ぐにアイテムバッグから聖魔石を取り出した。
「ッ!!!! ……お前さん、もしや六十階層のボスを倒したのか」
「おう、きっちり倒したぞ。今回のボスはホーリーミノタウロスだったな」
「あの馬鹿力と耐久力を兼ね備えたボスか……お前さん、名前はなんというんだ」
「ゼルートだ」
「ゼルート、か……ん? もしやあの悪獣を一人で倒したという噂のゼルート、なのか」
鍛冶ギルドの職員にもゼルートたちの噂は届いていた。
「あぁ、そうだな。一般的には信じられてないだろうけど、俺が悪獣を倒した」
「……儂は信じるぞ。これでも多くの冒険者を視てきたが、お前さんは色んな意味でぶっ飛んでそうじゃからな」
長年鍛冶師と鍛冶ギルドの職員を兼業してきたドワーフ、ドルントはゼルートが実力を隠していることは雰囲気で直ぐに察していた。
だが、ゼルートが上手く隠していることもあり、詳しいところは分らなかった。
「は、ははは……ま、間違ってはいないな。それで、この聖魔石なんだが二振り分のロングソードを造るだけの量はあるのか?」
「まぁ落ち着け…………うむ、問題無い。二振り分のロングソードを造る分はある。それどこから、短剣をもう一本造るだけの量もある」
「マジか、それは有難いな。よし、それなら………いや、ちょっと無理か」
「……ゼルート、お前さんもしかして自分の手で真っ二つに斬ろうとしたか?」
「あ、あぁ。真っ二つにすれば大体半分になると思ったからな。でも、短剣もう一個分ぐらい造れるなら、そこまで正確には斬れないと思って踏み留まった」
普通は聖魔石を己の手で真っ二つにしようなどとは思わない。
(こやつ、本当にぶっ飛んでおるのう。剣もそれなりに使える……素での力も相当なものだろう。だからといって聖魔石を真っ二つに……それが出来たとしても、やる者は普通おらんぞ)
ドルントはゼルートの常識外れな行動に思わず吹き出してしまった。
「はっはっは!!! 安心せい。わしがしっかりと別けてやる」
金属操作を使用し、聖魔石を綺麗にロングソード二本分、短剣一本分の量に分けた。
「おっちゃん、金属操作が使えるんだな」
「今はギルド職員として働いているが、それ以外は鍛冶をしている。鍛冶をやっている者であれば、金属操作のスキルを持っていても大して珍しくはない」
ドルントの言う通り、鍛冶師は金属を扱うので自然と金属操作のスキルを習得出来る場合がある。
しかし、全員が習得出来るわけではなく、習得出来るのはおおよそ五分の一程度。
決して習得するのが楽なスキルではない。
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