万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

文字の大きさ
1,124 / 1,133

世界を知らないから

「ふ~~~~ん………………」

現在、俺はパイラーデスの図書館訪れていた。

普通に情報を集めるのもありかとは思うけど、本当に手に入れられちゃったりした場合、そこから足が付くかもしれないのが怖い。

まぁ、こうしてじっくり図書館であれこれ見てるのも、足が付く要因になるかもしれないけど。

にしても……割と凄い場所だ。
観光地、歓楽街……カジノが大きいのもあって、金が動く。

だからか、貴重な複製品じゃない原本が多く集められている。
複製品までいれれば、軽く数千は越えてる。

原本が保管されてるエリアに関しては、一般入場料よりも高い金額を渡さないと入れないけど、俺らにとってはそこまで大した金額じゃない。

そして当然と言えば当然だが、高い入場料を払ったからといって、騒がしくしていれば当然追い出される。

実際に数十分前……母校ではない学園の生徒たちが追い出されていた。
チンピラ坊ちゃんよろしく、学園の名前や実家の名前を出してたけど、関係なく放り出されていた。

その後、洋紙に何かを記してたから、もしかしたらブラックリストに登録されたのかもな。

「……外に出てないから、なのかな」

貴族という立場の人間が偉い……というか、本当に権力という力を持ってしまっている、マジな力があるっていうのはもう理解してる。

ただ、屋敷の外に出る機会があんまりないから、あんなことすれば悪評が広まって将来の自分の脚を引っ張るって理解出来ないんじゃないか?

「どうかしましたか、ラガス坊ちゃま」

「………………ちょっと、あることを思ってな」

小声で話すのも面倒だと思い、音魔法のアビリティで結界を張った。

これで大声で話したとしても、同じ空間にいる人たちに迷惑を掛けることはない。

「貴族の子供達って、家にもよるとは思うけど、基本的に甘やかされて育つだろ」

「……家の方針として厳しき育てようとしても、親や教育係以外の人間が甘やかすこともありそうですね」

「だろ。それってさ、学園に入学するまであまり屋敷の外に出てないからっていうのが、一つの要因だと思ってさ」

「……先ほどの学生たちを見ての感想ですね」

「あぁ」

教育学者? ではないから、学園に入るのは十二歳からでも問題ないのかとかは知らないけど、もっとこう……実家以外の広い世界を知ってないと確実にやらかすと思うんだよな。

「社交界、という場所では不十分なのでしょうか」

「まともな感性を持ってて、悪い意味で貴族らしくない子なら、十分な場所だとは思う。ただ、そうじゃない子供からすれば、その世界だけでは物理的な力や権力的に強い奴に媚びへつらって、外ではそういう事をしなくて良いってなりそうじゃないか?」

「そうですね……寧ろ、学園での生活で溜まったストレスを外で発散しそうではありますね」

「だろ。けど、おそらくブラックリスト登録されたであろうことを考えたら、噂が広まれば将来的に脚を引っ張るだろ」

「……当然の話ですが、悪い印象を与えてしまえば、そういう事に繋がってしまいますからね。良い印象を持たれている方でも、妬む者たちが足を引っ張るでしょうが、良い印象の方が上回ることで引っ張られることはないでしょうけど……そういった部分がなければ、自爆してるのと変わりませんからね」

本当にメリルの言う通りなんだよ。

自爆するだけなんだから、そんな事しなければ良いのにと思うんだが…………けど、あれか。
前世でも似たような事をしてた人たちがいたよな。

「…………」

「もしや、何か良き対策方法でも思いついたのですか?」

「良い方法かは知らないけど、過去にやらかして失脚した、もしくは死んだ貴族とかの情報を纏めた一冊でも作れば、良い反面教師になって未来の令息、令嬢たちがバカなことをやらかさないんじゃないかと思ってな」

デジタルではないけど、そういう消えないタテゥーなんかに刻まれるた内容を知れば、多少なりとも抑止力になりそうなんだけどな……多分無理だろうけど。
感想 128

あなたにおすすめの小説

家族に忘れられていた第五王子は愛され生活を送る

りーさん
ファンタジー
 アズール王国の王宮には、多くの王子や王女が住んでいる蒼星宮という宮がある。  その宮にはとある噂が広まっていた。併設されている図書館に子どもの幽霊が現れると。  そんなある日、図書館に出入りしていた第一王子は子どものような人影を見かける。  その時、父である国王にすら忘れられ、存在を知られていなかった第五王子の才覚が露になっていく。

傍観している方が面白いのになぁ。

志位斗 茂家波
ファンタジー
「エデワール・ミッシャ令嬢!貴方にはさまざな罪があり、この場での婚約破棄と国外追放を言い渡す!」 とある夜会の中で引き起こされた婚約破棄。 その彼らの様子はまるで…… 「茶番というか、喜劇ですね兄さま」 「うん、周囲が皆呆れたような目で見ているからな」  思わず漏らしたその感想は、周囲も一致しているようであった。 これは、そんな馬鹿馬鹿しい婚約破棄現場での、傍観者的な立場で見ていた者たちの語りである。 「帰らずの森のある騒動記」という連載作品に乗っている兄妹でもあります。

本の虫な転生赤ちゃんは血塗りの宰相の義愛娘~本の世界に入れる『ひみちゅのちから』でピンチの帝国を救ったら、冷酷パパに溺愛されてます

青空あかな
ファンタジー
ブラック企業に勤める本の虫でアラサーOLの星花は、突然水に突き落とされた衝撃を感じる。 藻掻くうちに、自分はなぜか赤ちゃんになっていることを理解する。 溺死寸前の彼女を助けたのは、冷徹な手腕により周囲から「血塗りの宰相」と恐れられるアイザック・リヴィエール公爵だった。 その後、熱に浮かされながら見た夢で前世を思い出し、星花は異世界の赤ちゃんに転生したことを自覚する。 目覚めた彼女は周囲の会話から、赤ちゃんの自分を川に落としたのは実の両親だと知って、強いショックを受けた。 前世の両親もいわゆる毒親であり、今世では「親」に愛されたかったと……。 リヴィエール公爵家の屋敷に連れて行かれると、星花にはとても貴重な聖属性の魔力があるとわかった。 アイザックに星花は「ステラ」と名付けられ彼の屋敷で暮らすようになる。 当のアイザックとはほとんど会わない塩対応だが、屋敷の善良な人たちに温かく育てられる。 そんなある日、精霊と冒険する絵本を読んだステラはその世界に入り込み、実際に精霊と冒険した。 ステラには「本の世界に入り込み、その本の知識や内容を実際に体験したように習得できる特別な力」があったのだ。 彼女はその力を使って、隣国との条約締結に関する通訳不在問題や皇帝陛下の病気を治す薬草探索など、様々な問題を解決する。 やがて、アイザックは最初は煩わしかったはずのステラの活躍と愛らしさを目の当たりにし、彼女を「娘として」大切に思うようになる。 これは赤ちゃんに転生した本好きアラサーの社畜OLが、前世の知識と本好きの力を活かして活躍した結果、冷徹な義父から溺愛される話である。

「子守唄しか能がない女は要らぬ」と追い出された令嬢——3日後、王宮から眠りが消えた

歩人
ファンタジー
リディアは「眠りの歌い手」——声で人の精神を調律し、安らかな眠りに導く宮廷職。 王の安眠、騎士団の心的外傷ケア、外交使節の睡眠管理まで、宮廷の「夜」を支えてきた。 だが第二王子オスカーは嗤った。「子守唄しか能がない女は要らぬ」 リディアが王宮を去って3日後、王宮から眠りが消えた。 誰も眠れない。王も大臣も近衛騎士も。不眠は判断力を奪い、外交を狂わせ、王国を蝕む。 辺境で新たな居場所を見つけたリディアに、王宮から帰還要請が届く。 「おやすみなさい——はもう、言いません」

英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~

ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。 彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。 敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。 この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。 「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」 無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。 正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。

お気楽公爵家の次男に転生したので、適当なことを言っていたら英雄扱いされてしまった。

イコ
ファンタジー
堪え性もなく、気楽に道楽息子を気ままにやっていたら、何やら色んな人に尊敬されていた。 そんなお気楽転生もありかな?

無能な悪役に転生した俺、10年間で集めたハズレスキル4000個を合成したら最強になっていた

向原 行人
ファンタジー
十八歳になると神様からスキルを授かる世界を舞台にした、アポカリプス・クエスト……通称アポクエというゲームの悪役に転生してしまった。 俺が転生した悪役アデルは、この世界では珍しいスキル無し……神様から加護を授けられなかった。 そのため無能呼ばわりされた挙句、辺境に追放されてゲーム序盤に死んでしまう。 幸い、ゲーム開始の十年前……八歳のアデルなので、そんな運命を変えるべく、剣や魔法の腕を磨く。 更に、無能呼ばわりされない為に、ゲーム知識で隠しアイテムを手に入れてスキルを授かるのだが……授かったのは「ハズレスキルガチャ」というスキル。 一日一回ガチャでハズレスキルが貰えるらしい。 いや、幾らハズレスキルがあっても意味がないと思うのだが、もしかしたらレアスキルが当たるかも……と、十年間ガチャを回す。 そして約四千ものハズレスキルが貯まったが、一つもレアなスキルは出なかった。 だが、二つ目の隠しアイテムで、「スキル合成」というスキルを授かり、四千個のハズレスキルを組み合わせ、新たなスキルを作れるようになった。 十年間の努力とスキル合成……この二つを使って、末永く暮らすんだっ!

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。