万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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ザ・職人

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「失礼しま~~~す。ウォッツさんいるか?」

「「「失礼します」」」

店の中に入ると、多くの武器が置かれていた。
長剣、短剣、斧、槍、盾、ハルバード。多くの武器があるな。

そんなに多くの武器を見て来た訳じゃないから偉そうな事は言えないけど、そこら辺に売っている武器とはレベルが・・・・・・いや、次元が違うって言った方が正しいか。

本当に凄いな・・・・・・こう、心が躍るな。見ているだけで全く飽きない。
一時間ぐらいは見ていられるな。

「誰だ・・・・・・おぉ、リットの坊主じゃねぇか。久しぶりだな。嬢ちゃんと坊主も久しぶりだな」

「お久しぶりです、ウォッツさん」

「・・・・・・ウッス」

奥から出てきたのはそこそこ歳のドワーフだった。
なんか、随分貫禄がある人だな。まぁ、父さんの事を坊主って言うくらいだしかなり鍛冶の腕が立つんだろうな。
二人は一昨年にドワーフの・・・・・・ウォッツさんにあったのか?

にしても、アリクの顔が随分と不機嫌そうだな。
坊主呼びされたからか、それとも名前を憶えられていないからか? ・・・・・・まぁ、両方な気がするな。

「お久しぶりですウォッツさん。ラガス」

「三男のラガスです。よろしくお願いします」

父さんに促され、どう挨拶して良いのか迷った俺は取りあえず普通に挨拶した。
というか、この人からかる~~く酒の匂いが漂って来るんだが・・・・・・ドワーフだから当たり前なのか?

「ほぅこやつが・・・・・・・・・・・・ふむ。坊主・・・・・・いや、ラガス。得物はなんだ?」

「基本的には長剣です」

ウォッツさんに質問されたので普通に答えたんだが、父さんは驚きながらも納得して嬉しそうな表情を浮かべている。
クレア姉さんも父さんと似たような表情をしている。
アリクだけは驚いた顔をした後に俺を睨みつけてきた。だからなんでお前はそんな俺に対して喧嘩腰なんだよ。

「基本的には、か・・・・・・ラガスが扱えるようなロングソードは置いてねぇからな・・・・・・こいつでいいか。これをちょっと振ってみてくれ」

ウォッツさんから樽の中に武器が詰め込まれている内の一つを渡された。
短剣か・・・・・・まぁ、俺にとってはロングソード扱いになるかな。

そうだな、どれ程実力があるのかって聞かれてるんだからあれをするか。

俺は一旦目を瞑り、意識を集中して構える。
店の中はある程度広いから大丈夫なはずだ。

「ふぅーー・・・・・・シッ!!!」

短剣を突き出し、そのばでシャドーを始める。勿論相手も攻撃してくる体で。
斬って避け、突いては躱す。時折体術を混ぜながらシャドー一分程続ける。

想像を現実の様に体現する為、全力で一分間動き続ける。

「はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・こんな感じですけど、どうですか?」

「・・・・・・・・・・・・はっはっは、大した坊主だ。ラガス、その剣はお前にやろう」

え、マジで!? 本当に良いのか!? 俺金なんて一切持っていないんだが。

「勿論代金はいらんぞ。良いもんを見せて貰ったからな、唯で良い」

「あ、ありがとうございます、ウォッツさん」

「良かったなラガス。ウォッツさんが武器を渡すって事は認められたって事だからな」

なるほど、基本的には自分が認めた人物にしか武器を売らないってスタンスなのか。
職人の拘りみたいものか・・・・・・でも、それだと収入が少なくて生活が苦しいんじゃないのか?

・・・・・・って、武器の値段を見る限りそんな事は無さそうだな。

「良かったわねラガス!! ウォッツさんに武器を売って貰えるってかなり凄い事らしいのよ。私ももっと頑張らないとね!!!」

嬉しくて抱き着いてくるのが悪いとは思わないけど、クレア姉さん八歳にして少し胸が膨らんできているんだから、もう少し羞恥心? を持って欲しいもんだ。

「納得いかねぇ!!!! なんでこいつの名前は直ぐに憶えて、こいつには武器を渡すんだよ!!!! 俺の名前は覚えず、武器も売ってくれなかったのに!!!!!!」

いきなりどうしたんだこいつ? 急に怒ってるんだ?

「それだけお前さんとラガスには差があるって事だ。まぁこいつの強さが六歳にしては異常だと思うがな。取りあえず、坊主とラガスにはそれだけの差があるんだよ」

ウォッツさんのオブラートに包まない言葉にアリクは下唇を噛みしめて俯いてしまった。
なんというか、まだ子供だからこういう反応が普通なんだろうな。
自分の方が兄なのに弟が自分が認められなかった人に認められ、武器を貰う。

嫉妬するには十分か。

「・・・・・・くそっ!!! ラガス!! 今から俺と戦え!!!!」

・・・・・・・・・・・・いやちょと待て、だからなんでそういう決断になるんだよ!?
そこは家に帰ってからもっと剣術や魔法の訓練に力を入れて俺を超えてやる!! って思うところじゃないの!!??

何故直ぐ俺に戦いを申し込むんだよ。


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