万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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向こうも持っていた明確な切り札

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「リーベ、情報の修正をしよう……ライド君は、結構マジで厄介だ」

「……君がそこまで言うほどの厄介なアビリティを持っていたのか」

「そうなんだよ……もう、此処なら大丈夫そうだな」

学園からは完全に出ている。
俺達が話している内容が学園内の奴らに知られることはない。

「二刀流とか、高速詠唱とかも厄介なアビリティだが……俺が一番厄介だと思ったのは限界突破だ」

「限界突破……本当にそのアビリティを習得していたのか」

やっぱり驚くよな。

限界突破というのは、文字通り限界を突破する能力。
自分の体力や魔力が尽きかけた時、本人の意志で発動出来る。

効果としては体力やスタミナを全回復、そして身体能力が……アビリティレベルによって変わるが、最低でも二から四割増しぐらいだったか?

戦いが始まって初っ端なから使えるアビリティじゃないのが、せめてもの救い。
けど、それでも厄介なスキルには変わりない。

「アビリティレベルは一だったから、習得してまだあんまり時間は経っていない筈だ。だから効果は体力と魔力の全回復、そして身体能力を二から四割増し……改めて厄介な力だ」

確か本当に命の危機に瀕した時に、その状況を突破すれば習得出来る……つまり、自力で得るのは不可能に近いアビリティ。

だが、仮にそういった状況を突破出来ても、必ず習得出来る訳ではない。
そんなアビリティを十二歳で……俺が言うのもあれだが、ちょっと規格外だよな。

まぁ……ライド君もライド君なりにアザルトさんを婚約者という鎖で結び付けている貴族(妄想)から引き離そうと必死なんだろうな……色々とグレーゾーンだとは思うけど。

「一度相手を倒しかけても、もう一度全回復にプラスして強化された奴を倒さなければならないのか」

「そういう事だ。こっちもマジな切り札を用意してたつもりだけど……本当に厄介だな。ん~~~そうだなぁ……とりあえず、歯に仕込むか」

「歯に……ポーションか!」

「そうだ。状態異常系の攻撃はしてこないと思うから、魔力回復とスタミナ回復の液体もかみ砕いても平気な入れ物に詰めて、奥歯にセットする。ルールに反してはいないから、問題無い手段だ」

誓約書には決闘の才に、メイン武器以外の道具を持ち込んではならないという内容はない。

ただ、外部からの支援を受けるのはアウト。

決闘が始まる前にリーベを強化しよう……って考えたけど、それは止めておいた方が良さそうだよな。
流石に反則というがグレーゾーンというか……うん、そんな感じだからそれは止めておこう。

「それと……こっちは俺が準備するか」

「いったい何を準備するのだ?」

「ふっふっふ……驚くなよ、俺はセルシアの父親……ロウレット公爵家にとある武器を献上して、高評価を貰った事があるんだ」

「公爵家の当主から……もしかしてラガスは鍛冶まで出来るのか? 随分と多才だな」

「いや、鍛冶は出来ない……俺が出来るのは錬金術だ」

あそこまでナチュラルボーンな主人公に一対一で戦うんだ、てんこ盛りの装備で立ち向かってもアンフェアじゃない。

「ただ、素材集めにはちょっと時間が掛かるから数日待ってくれ」

「分かった……何から何まで本当に助かる。この礼は必ず後で返す」

「いや、既に報酬なら貰ってるから良いよ」

「そういう訳にはいかない。毎日俺の為にトレーニングに付き合ってもらい、作戦を考え……偵察も行ってくれた。そして追加装備も用意してくれる……流石にあれだけの報酬では足りない。必ず相応の物を用意させて貰う」

「そ、そうか……それじゃあ、楽しみに待ってるよ。とりあえず今日は一旦学園に帰ろうか」

一旦帰って昼ご飯を食べて……そんでもう一回外出して街でモンスターの素材や魔石を売ってる店を見て回るか……あんまり質の良すぎる素材を使うのは流石に良くないか……って、俺の所持金じゃあんまり高価な素材は買えないよな。

それなら王都の外に出て狩るか? でも時間がな……明日普通に学校あるし。
別に一日や二日ぐらいサボっても問題なんだが……昼ご飯食べてから悩むか。
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